新型コロナウイルス感染症の流行により、ここ数年で教育現場も大きく影響を受けました。各学校では臨時休校やオンライン授業が展開されるなど学習形態が変化した中、需要が高まったのが通信教育です。自宅にいながら効率的に勉強できるので、定期テストや受験対策にぴったり!本記事では、高校生におすすめの通信教育を厳選してご紹介します。セルフ勉強に行き詰っている学生さんは是非参考にしてください。
昨今、自宅で日々定期テストや受験対策ができる通信教育の需要が高まり、数多くの教材が展開されています。「通信教育を始めたいけれど、どれが良いのか分からず決めきれない…」そんな方の為に、高校生向け通信教育の選び方ポイントを4つご紹介します。ポイントをしっかり押さえて、自分のスタイルにあった通信教育を見つけてください。
マイペースで実力をつけていきたい人、難関大学突破に向けてハイレベルな学習をしたい人、1人ひとり学習スタイルは異なります。
通信教育も、自分の目的や学力、スタイルにあったものを選ぶのが、効率良く勉強を進めるコツです。レベルが高すぎても低すぎても成績がアップしにくいです。自分にとって勉強がしやすい、ベストな通信教育をチョイスしましょう。
行きたい大学が明確に決まっているのなら、志望大学別の通信教育がおすすめです。通信教育は各社強みが異なります。志望大学別の教材なら、過去の入試問題を分析して作られたり、学力レベルによって構成されているので、最短距離で合格ラインを目指せます。
そして志望大学の合格実績もチェックしてみてください。通信教育のHPで合格実績が掲載されていることが多いです。これまでに高い合格実績を出している講座であれば、より信頼できます。
高校生ともなると勉強の範囲が広く、目指す大学によっては難易度も高くなってきます。学校であれば先生に直ぐに質問することができますが、自宅でのセルフ勉強となると自分で解決する必要があります。また志望大学突破に向けて、しっかりとした計画も立てなければいけません。
そこで役に立つのが通信教育で用意されているサポート制度です。各通信教育では、24時間質問できるサービスやAIによる苦手分析、個別カリキュラム、難関大に特化した動画授業など、学習サポートのバリエーションも増えています。こうしたサポート体制の充実度も、通信教育選びの重要なポイントとなるでしょう。
ほとんどの通信教育では、動画映像で授業を受けることになります。あらかじめ、授業を受けることになる講師の質の高さや授業の進め方、これまでの経歴など、口コミや評判、実績を確認してみてください。
捉え方は人それぞれなので、その講師が分かりやすい、分かりにくいと両方の意見があるでしょう。しかし実際に授業を受けた人の声は、良い口コミにしろ悪い口コミにしろ参考になるはずです。
体験授業などをWeb上で公開している講座もあるため、自分で実際に受講してみるのも良いでしょう。また中には、大学受験界で実力があって有名な講師を招いて授業をしている講座もあるので、是非チェックしてみてください。
ここからは、高校生向けのおすすめ通信教育をご紹介します。定期テスト対策はもちろん、大学受験に強い通信教育を厳選しました。特徴や受講料金をチェックして、自分にあった通信教育講座を比較・検討してみてください。
東大・京大・難関大入試に強いのが『Z会の通信教育』です。Z会の高校生コースは「偏差値60~75の難関大学に合格したい人」が対象になります。 カリキュラム学習とAI速攻トレーニングで基礎を固め、志望大学別入試演習で既習範囲を着実に入試レベルへ引き上げます。
大学受験生コースでは、志望大別の実戦問題に毎月取り組め、1人ひとり専用の添削指導で課題を浮き彫りにし、記述力をブラッシュアップ。「志望大別の良問」×「添削指導」で得点力を強化し、最速で難関大学の合格圏へ導いてくれます。
対象 | 1講座1ヵ月あたり(税込) |
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高校1・2年生 | タブレットコース 3,650円~ テキストコース 4,750円~ ※12ヵ月一括払いの料金 |
大学受験生 | 東大・京大 5,588円 最難関・早慶大 5,309円 難関 5,030円 ※6ヵ月一括払いの料金 |
※詳しい料金明細は公式HPをご参照下さい。
添削指導では自分がミスしやすい箇所を第三者の目から見つけてもらえる点が良かったです。自由英作文や和文英訳など、自分では採点しにくい分野を添削してもらうことで、書き方のコツや減点されないポイントが分かりました。引用:Z会
ある程度学習を進めて自信がついてきても「まだこんな解法があったのか!」と気づかされる問題がたくさん出題されました。難しい問題もありましたら、粘り強く考えて取り組めば、京大に合格する力がつく問題だと思います。引用:Z会
大学受験の通信教育では『進研ゼミ高校講座』も有名です。テキスト×スマホの学習スタイルで続けやすく、レベル別の合格カリキュラム&個別指導で到達したいレベルに導いてくれます。
教材・サポートも充実しており、1教科受講でもスマホ教材は全教科使い放題。勉強していて分からないことは個別に質問・相談でき、ほぼ翌日にアドバイスが届きます。進研ゼミ高校講座受講者で第一志望大学合格者の1.4人に1人が、塾・予備校に通わず現役合格しており実績も十分です。
対象 | 1講座1ヵ月あたり(税込) |
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高校1年生 | 4,980円~ ※12ヵ月一括払いの料金 |
高校2年生 | 6,690円~ ※12ヵ月一括払いの料金 |
高校3年生 | 9,950円~ ※12ヵ月一括払いの料金 |
※詳しい料金明細は公式HPをご参照下さい。
塾に比べると格段にお安いです。受講したい教科も選べ、2年からは文系・理系と選択科目に合わせて更に自由度が高くなります。タブレットは入学してから高校の授業や自宅学習管理に必要だったので、進研ゼミで購入できてちょうど良かったです。毎日有効活用しています。引用:塾ナビ
担当講師がつき、かなり細かい採点やサポートをしてくれます。タブレットを使って進めていくので、わかりやすいようです。料金も科目ごとでお手頃です。タブレットを使って、いつでも質問出来、目で見てわかりやすい添削をしてくれるので、フォロー体制は良いと思います。赤ペンでギッチリと回答してくれます。。引用:塾ナビ
『スタディサプリ』は株式会社リクルートが運営するWEB学習サービスです。1回約15分のプロ講師の神授業で効率的に学習。わかりやすい授業だから、短時間で理解が深まり志望校合格のための土台となる力が身につきます。
受験生から圧倒的支持、人気参考書著者の一流プロ講師陣たちの授業で、難関大コーチと苦手科目の克服、早めの入試対策が可能です。4つのレベルから理解度や学校の授業の難易度にあった講座を選べ、レベルに合った効率の良い学習ができます。
コース | 月額(税込) |
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ベーシックコース | 2,178円 |
合格特訓コース ※ベーシック利用が前提 | 10,780円 (ベーシック2,178円+合格特訓8,602円) |
集団塾に通っているのですが、なかなかわからないところをじっくりと聞けないので、その部分をスタディサプリで補っています。コンテンツ量も多く、わかりやすいと娘はとても気に入っています。利用料金が安いのも良いところで、なかなかこれに匹敵するものはないと思っています。トータル的にはコストパフォーマンスが非常に高くおすすめできます。引用:みん評
大学受験の時期に利用した問題集のクオリティーの高く、受験勉強もバッチリでした。動画での講義も講師が喋り続けているだけではなく、授業・受験に重要となるポイントをしっかりと解説しているので理解出来るまでのスピードも早かったです。自分に合ったペース・内容で勉強が出来る使い勝手の良さが特に良かったです。引用:みん評
『すらら』は、インターネットを通じてゲーム感覚で学ぶことができる対話型のデジタル教材です。「見る、聞く、書く、読む、話す」などのいろいろな感覚を使った飽きない学習システムなので、記憶に残りやすく、楽しく効率的に基礎固めできます。
すららの大きな特徴は学年にとらわれない無学年方式がとられていることです。中高コースであれば、中1~高3範囲が学び放題。さかのぼり学習と先取り学習に対応しています。約2,500校の塾・学校が導入。教育現場でも採用されている人気教材です。
【入会金】中高5教科コース : 7,700円(税込) / 中高3教科コース : 11,000円(税込)
コース | 月額(税込) |
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中高3教科コース 国・数・英 | 毎月コース 8,800円 4ヵ月継続コース 8,228円 |
中高5教科コース 国・数・理・社・英 | 毎月コース 10,978円 4ヵ月継続コース 10,428円 |
※5教科コースの理科・社会は中学1年生~中学3年生範囲となります。
大学進学に向けて、すららで中学の範囲から一つひとつ勉強をしています。 中学の範囲で抜けてしまっていた単元を埋めることができてとても安心です。 「すらら」の解説はわかりやすいので一から勉強する場合も、復習する場合も自学自習で問題ありません。引用:すらら
最初の全国模試結果は偏差値49だったのですが、 二年生になるとコンスタントに偏差値が60を超えるようになり、三年生では偏差値70を超えることもありました。 すららでしっかり基礎をマスターすれば、偏差値60位まではいけると思います。引用:すらら
『河合塾One』は、高校の学習や大学入試の土台となる基礎力養成レベルの問題や解説が、月定額で学習し放題。学習質問や進路相談のサポート体制も整っているので、安心して学習を進めることができます。
河合塾Oneの最大の魅力は、効率良く「わたし専用」の学習ができること。1人ひとりの得意・苦手の状況に合わせた専用の学習メニューで学力アップが狙えます。スマホで手軽に勉強できるので、授業、宿題、部活、学校行事などに忙しい高校生にぴったりです。
プラン | 料金(税込) |
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12ヵ月プラン | 47,248円 ※1ヵ月あたり3,939円 |
6ヵ月プラン | 24,948円 ※1ヵ月あたり4,158円 |
1ヵ月プラン | 月額 4,378円 |
基本的なレベルから学び直すことができ、AIが苦手な範囲をとことん出題してくれるので、これは絶対に自分のためになると思いました。河合塾Oneで基礎基本の学習を徹底し、難関大学に見事合格できました!引用:河合塾One
河合塾Oneの解説動画はコンパクトで分かりやすく、5分程度で理解できるので、時間のない自分でも学習を積み重ね、繰り返すことができました。辞書代わりに河合塾Oneを使い、スキマ学習の積み重ねで合格を勝ち取りました。引用:河合塾One
『学研プライムゼミ』は難関大学を目指す受験生のための映像授業です。実力講師陣によるオンライン授業、学習段階に合わせて自由に選べるカリキュラム、講師たちが自ら作った完全オリジナルのテキストで、あなたの眠っている学力を最大限に引き出します。
志望大学・学習レベルに応じて選択・組み合わせが可能なユニット方式で、自分にぴったりのカリキュラムが組めてムダがありません。定期的にお得なキャンペーンが開催されているので、是非HPをチェックしてみてください。
1ユニット映像授業構成 | 受講料(税込) | 視聴期間 |
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45分×5回 | 9,350円 | 90日間 |
60分×5回 | 11,880円 | 90日間 |
90分×4回 | 13,970円 | 90日間 |
90分×5回 | 17,050円 | 90日間 |
90分×5回(添削指導付き) | 20,350円 | 90日間 |
※学研プライムゼミの受講料はユニット単位の価格となります。
【ゼミホーダイ】英語・数学・現代文
プラン | 月額料金(税込) |
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3科目セット受講し放題プラン | 高校1年生講座 5,500円 高校2年生講座 5,500円 高校1・2年生講座 7,700円 |
1科目受講し放題プラン | 高校1年生講座 2,200円 高校2年生講座 2,200円 高校1・2年生講座 3,300円 |
クオリティーが高い授業を、安価で、どこに住んでいても利用できるのは「学研プライムゼミ」が唯一無二だと思います。苦手な科目や単元こそ、繰り返して見られて一時停止や早戻しも細かくできる映像授業はおすすめです。オリジナル教材も良質で、受験の最後の最後まで活用していました。引用:学研プライムゼミ
学研プライムゼミは講師陣のレベルが高く、授業も良質です。受験生の時間は貴重なので、同じ時間を使うなら、学研プライムゼミで自分に必要な科目や目的に応じた講座を選んで受講した方が、得られるものが大きいと思います。テキストも充実していて、予習から受講、そして復習まで一冊でカバーされています。引用:学研プライムゼミ
最後は通信教育のメリット・デメリットをご紹介します。高校生の受験対策と言えば、塾をイメージする方が多いでしょう。塾と通信教育、どちらが良いとは一概には言えません。メリットとデメリットの両方を踏まえて、どちらが自分にあってあるのか判断してみてください。まずはメリットから見ていきましょう。
塾であれば、決まった曜日、時間に通わなければいけません。また、通学時間も要するので、部活や学校行事に忙しい高校生には負担がかかりやすいです。
一方通信教育は、好きな時間・場所で自分のペースで勉強できるので、隙間時間も有効活用できます。場所や時間にとらわれず、いつでもどこでも勉強できることは、通信教育の最大のメリットと言えるでしょう。
塾では現役大学生のアルバイトも多いですが、難関大学を目指す通信教育では受験指導経験のあるプロ講師が揃っています。
有名予備校で受講希望者が多すぎて整理券が配られるほどの講師もいて、そんな質の高い講師陣の本格的な授業が全国どこからでも受けられるのは、通信教育ならではでしょう。
通信教育は塾と比べて料金が安いこともメリットに挙げられます。一般的な塾や予備校は月額3万円~5万円、更に季節講習費など別途費用が必要です。
通信教育の利用料金は数千円~2万円。塾や予備校よりも圧倒的にお得に利用できます。これだけコストが抑えられるのは、設備維持費がかからないオンライン学習サービスだからこそです。
メリットだけを見ると良いこと尽くめのように見えますが、通信教育が故のデメリットも存在します。デメリットを理解していないと、思うように勉強が進まなかったり、途中で挫折してしまう危険性もあるので、しっかり把握しておきましょう。
通信教育はいつでもどこでも好きな時間に勉強できる分、自分で学習スケジュールを立てなければいけません。集団塾では、他の生徒の頑張っている姿を見てやる気が沸いてきたり、負けん気が出てきたりしますが、通信教育は1人で勉強を進めるものです。
スケジュールやモチベーションを自分で管理する必要があり、上手くいかないと途中で挫折してしまうこともあります。1人での勉強はモチベーションの維持が難しいものです。通信教育は、しっかりとした意思、目標をもって取り組む必要があります。
通信教育のデメリットとして、質問に対する回答が遅いことも挙げられます。塾であれば、分からない問題があれば直ぐに質問して、その場で回答が得られますが、通信教育は質問しても、数時間~数日程度かかるのが一般的です。
分からない問題もそのまま放置しておきなたくない方は、学校の先生に質問する方が早いでしょう。全てを通信教育に頼るのではなく、学校も上手に活用して勉強を進めるのが、最も効率の良い学習方法です。
進路や志望大、勉強についての相談を受け付けている通信教育もありますが、やはり対面ではないので、塾や学校と違って気軽に相談はしにくいでしょう。中にはオンラインで実際に会話をしながら相談にのってくれるところもあるので、進路や勉強に不安のある方は、そういったサービスを展開している通信教育を選ぶのもひとつです。
しかし実際のところ、進路や勉強の悩みついて最も身近に相談できる相手は学校の先生でしょう。普段から先生とコミュニケーションをとって良好な関係を保っておくことで、より有益な相談ができるはずです。
場所や時間を選ばず質の高い勉強できる通信教育は、「塾に行く時間がない」「自分の好きなタイミングで勉強したい」そんな学生にぴったりです。
通信教育と言ってもたくさん展開されているので、自分の学力レベルにあった講座を選択しましょう。今からでも決して遅くはありません。高校生向けの通信教育を上手に活用して、成績アップ、受験突破を目指しましょう!