DIYに人気のカッティングシートをご存知でしょうか。カッティングシートは壁や家具などに貼ることで、簡単におしゃれなインテリアに変身させることができる便利アイテムです。今回はカッティングシートの概要や貼り方、自作方法、活用方法などをたっぷり解説していきます。
カッティングシートとは、ステッカーのように貼ることのできるDIYアイテムです。カッティングシートという名称は、株式会社中川ケミカルの登録商標であり、独自ブランドです。似た商品では商品名が変わり、多くの方になじみがあるのは、リメイクシートやステッカーといった商品でしょう。ホームセンターだけでなく、100均でも安く手に入れられる点も嬉しいポイントです。
カッティングシートは、貼るだけで貼ったものの印象を変えることができます。壁やインテリア、小物まで簡単に印象を変えられます。文字型に切って使うなども活用方法にあり、使い方次第で多くの用途があるDIYアイテムと言えます。
カッティングシートには、多くの種類があります。カッティングシートの柄が変わるだけで、インテリアといったアイテムの雰囲気だけでなく、部屋全体の雰囲気も華やかに、時にはおしゃれに飾ることができます。主なカッティングシートの柄を見ていきましょう。自分の部屋やインテリアに合った柄を選んでみてくださいね。
レンガ柄のカッティングシートは、印象的なレンガが部屋の印象をがらっと変えてくれます。多くの家にある白い壁との相性も良く、レンガで作られたおしゃれな家に住んでいるような気分になれます。レンガで壁を作る大変さは想像できないほどですが、レンガ柄カッティングシートを貼るだけで簡単におしゃれな空間にできるのもおすすめポイントです。
レンガ柄カッティングシートはおしゃれな印象が魅力的です。それに対して、タイル柄カッティングシートはシンプルな柄が特徴で、清潔感を演出することができます。キッチンやお手洗いなど落ち着いた印象を演出したい場所におすすめの柄です。他の場所やインテリアにも合うため、場所を選ばず、活用できる柄のカッティングシートと言えます。
木でできた家やインテリアは、木の温かみがあり、おしゃれさだけでなく、優しい空間作りとしても人気です。ただ賃貸に住んでいたり、元々の家のスタイルがあったりするなど簡単には木を導入することはできないでしょう。そ
んなときに活躍するのが木目柄のカッティングシートです。木目柄カッティングシートを貼って、簡単に温かみが魅力的な木のある空間を作ってみましょう。アウトドア製品のアレンジにも相性ばっちりであるため、アウトドア好きの方にもおすすめのアイテムです。
レザー柄のカッティングシートは小物のアレンジにおすすめです。革小物は男女問わず人気で、特に男性は大人っぽい雰囲気やおしゃれさに首ったけでしょう。本格的な革製品は高価なこともありますが、カッティングシートは安く購入できます。
お気に入りの小物やケースなどにレザー柄カッティングシートを貼ると、見た目ばっちりの革小物に変身します。大人なカッティングシート活用に挑戦してみましょう。
カッティングシートには、他にもたくさんの柄があります。デニム柄や大理石柄、新聞紙柄などがあり、好みや部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
デニム柄はデニムのネイビーカラーが落ち着いた印象とおしゃれさを演出します。適度に色あせた風合いがレトロさも感じさせるため、ヴィンテージ感のある男性の部屋作りにもおすすめです。
大理石柄は、タイル柄のように清潔感を演出するだけでなく、高級感も兼ね備えています。大理石でできたフローリングは憧れの存在ですが、カッティングシートを貼るだけであれば、誰でも高級な床を作ることができます。
最後に紹介する新聞紙柄は、文字の詰まった紙面がデザインとなり、レトロ感や独特なおしゃれ感が特徴です。特徴的なデザインによって、趣味の部屋や自室など自分の空間をオリジナリティあふれる空間にすることができるでしょう。
たくさんの種類のカッティングシートからいくつかを選んで、部屋の場所や貼る物に合わせて、カッティングシートを使い分けるのもおしゃれな部屋作り、DIYアレンジにおすすめです。
カッティングシートの種類を知ったところで、さっそくカッティングシートの活用方法を見ていきましょう。貼るだけという簡単な使い方でありながら、活用の幅や使用後の印象の変化は見逃せません。たくさんのカッティングシート活用術がある中から、ピックアップした活用術を要チェックです。
カッティングシートの魅力を簡単に、そして一番に感じられるのが、壁のDIYアレンジです。部屋などを囲む壁は面積が広く、空間の印象に大きく影響を与えます。カッティングシートを使うことで、壁を作り替えることなく、木目柄やレンガ柄などのおしゃれで印象的な壁にすることができます。
貼り方を工夫することで自分だけの壁アレンジが可能です。壁の下部だけに貼って元の壁の色との変化をつけたり、壁の半分に貼ったりするなどアレンジは自分次第で広がっていきます。
壁と同じく、広い面積を占める床もカッティングシートを貼ることで変身します。木目調のカッティングシートであれば、木のフローリングを自作できます。カッティングシート活用の手始めとして壁に貼ってみましょう。
1日で必ず立つキッチンの雰囲気は、美味しい食事、暖かい食卓を作るために、気にしたい部分です。キッチンがおしゃれだと料理のやる気も出ることでしょう。収納棚やキッチングッズなど物が多い空間であるため、収納をカッティングシートでアレンジすることもおすすめです。
主なキッチンでのカッティングシートの活用例としては、まずコンロ、ヒーター周りの壁のアレンジです。調理中に立つことの多い場所であり、キッチンの雰囲気の変化を楽しむことができる場所でもあります。好きな柄を貼って、お気に入りの空間で料理を楽しみましょう。
他にも収納棚を初めとして、家電にも活用可能です。冷蔵庫やレンジなどどの家にもある家電製品を、自分だけの家電にアレンジすることができます。
カッティングシートを使ったアレンジは、あまりアレンジのイメージがない場所でも活用可能です。その代表的な例が階段です。階段の側面は、階段を昇る際に目線に入りやすいため、空間の印象を変える場所として効果的です。側面に木目柄やレンガ柄のカッティングシートを貼れば、手作りのおしゃれな階段にアレンジすることができます。
コンセントカバーやスイッチカバーといった細かな部分にもカッティングシートを貼ってみましょう。部屋の片隅や壁にポツンとあるコンセントやスイッチも、周りをカッティングシートでアレンジすると、周りの壁と色合いの違いが生まれ、カラーのアクセントとなります。細部までカッティングシートを使いたいという方におすすめの使用例です。
カッティングシートは壁などの広い部分に貼るだけではありません。普通のケースもカッティングシートを貼るだけでおしゃれな収納アイテムになります。文字や模様の形に切り取ることによって、何をしまってあるかなどおしゃれなサインとしても活用できます。
絵やデザインの得意な方は自作の柄を作って貼ってみてもオリジナリティがあり、おすすめです。絵やデザインが苦手という方も型を使うことでできるので安心です。1枚のカッティングシートでたくさんの場所に使うことができる点も、コストパフォーマンス面を考えても魅力的です。
通販を利用する機会の多い現代では、ついついダンボールを貯めがちになってしまいます。ダンボールは丈夫で、DIYの活用することもできますが、そのまま使うと清潔感やカラーが気になるところです。
カッティングシートは面があれば、どこでも活躍できます。ダンボールにカッティングシートを貼れば、おしゃれな箱に様変わりです。アレンジしたダンボールを箱としてだけでなく、しきりなどに活用するとダンボールとは思えない活躍をしてくれること間違いなしです。
様々な場所の雰囲気を変えることができるカッティングシートですが、きれいに貼ることでより魅力が引き出されます。カッティングシートをきれいに貼る方法を、必要な道具から順に説明していきます。
カッティングシートを貼るときの基本的な道具は、カッター、はさみ、定規、スクイージー、マスキングテープです。
カッターはカッティングシートのカットに使用し、はさみは貼ってから余ってしまった部分を切り取るときに使います。定規は寸法を測るために必要で、貼りたい場所に必要なシートの大きさを把握するために欠かせません。
スクイージーは水切りワイパーとも呼び、貼ったカッティングシートを壁にしっかりと貼り付ける仕上げのアイテムです。マスキングテープは、仮止めに役立ちます。次に紹介していく貼り方によって、追加で必要な道具があるため、貼り方と合わせて紹介していきます。
カッティングシートの貼り方はいくつかありますが、まず基本の貼り方や共通する手順を覚えておきましょう。カッティングシートを貼るときに大切であるのが、シートや貼る場所の寸法です。寸法をズレなく測ることで、不自然な余白ができてしまったり、長さが足りなかったりするなどのミスを防ぐことができます。
マスキングテープで必要な大きさに切り取ったカッティングシートを貼る場所に仮止めし、スクイージーやゴムローラーで圧着するというのが、基本の貼り方です。次に紹介する空貼り、水貼りともに基本がベースとなっています。手順としては簡単ですが、慎重さや緻密さが要求されるため、貼るときには落ち着いてゆっくり貼っていきましょう。
空貼りは、カッティングシートをそのまま貼る方法です。貼ってしまうと修正が難しいため、寸法をしっかりと測ることや貼る場所のホコリや汚れを落とすなど準備をしっかりすることが大切です。
貼る場所の準備ができたら、カッティングシートの貼り付け部分を慎重に貼っていきます。この時、スクイージーを使い、気泡が入らないようにしっかりと壁などに圧着させましょう。一見貼るだけの簡単な作業ですが、一発勝負であるため、ゆっくり確実に貼っていきましょう。
水貼りでは、水を使うための霧吹き、拭き取るタオルが追加で必要です。貼る場所をきれいに整えたら、マスキングテープでシートを固定し、貼る面とカッティングシートの貼り付け面を霧吹きでたっぷり濡らします。
空貼りと同じ要領で、スクイージーで圧着し、貼り付けます。マスキングテープで固定し、乾燥させたら接着完了です。空貼りと違い、水貼りは微調整ができるため、手間はかかりますが、一発で貼れるか不安という方は水貼りがおすすめです。
カッティングシートを貼りたい部分は、平面だけでなく、曲面であることもあります。曲面にカッティングシートを貼るときは、ドライヤーを活用します。ドライヤーの熱を使って、シートを伸ばし、曲面に合わせることができます。
手順としては、まずドライヤーを弱い温風がでるようにしておきます。曲げたい部分に温風を当てつつ引っ張ることでシートが曲がっていきます。余白は多めにとっておくと修正・微調整がしやすいです。曲がったシートを曲面に圧着して完成です。
カッティングシートは、ホームセンターや100均で購入したものをアレンジして、自作することもできます。自作することで、自分の好きな柄やデザインを壁やインテリアなどに貼ることができます。カッティングシートの自作方法をチェックしていきます。
壁などに貼りたいデザインをPCから印刷したり、手書きで作成したりして用意します。好きなメーカーロゴなど既にあるデザインであれば、そのまま印刷すれば大丈夫です。手書きデザインであれば、慣れないうちは細かいデザインは避けたほうが切り抜きや転写の難易度が低くなります。
印刷・手書きした型紙をカッティングシートに貼り付けます。カッターでデザインを残して、余分な部分を切り抜いていきます。台紙のカッティングシートを貫通しないように優しく切るのがコツです。もし貫通してしまっても裏からテープで補強して続けることができます。囲まれている部分のあるデザインは内側から切り抜くなど慎重に切っていきましょう。
転写シートを活用して、デザインを転写していきます。切り抜きの終わった型紙をはがし、転写シートにくっつけます。後はカッティングシートの貼り方と同様、貼り付け面を出して、貼っていきます。
自作したカッティングシートは、市販されているカッティングシートよりもデザイン性があるため、壁だけでなく、目立つ場所に貼るとおしゃれで印象的です。
お店のロゴを自作し、ドアの窓に貼ったり、車やバイクなどのボディのカスタマイズのために貼ったりするなどがおすすめです。柄の映えるマグカップなど日常的に使うアイテムに自作デザインをプラスするのもおしゃれです。
カッティングシートの解説いかがでしたでしょうか。カッティングシートは貼るだけで、貼った場所、物の印象を変えることができ、簡単DIYとしておすすめです。貼り方には、空貼り、水貼りという方法がありますが、どちらも慎重に貼ることで上手くいくため不安はないでしょう。家の中のDIYアレンジや車や窓など好きな場所をカッティングシートでおしゃれに変身させてみましょう。