近年は温暖化や異常気象が増え、9月になっても暑かったり真夏日が何十日も続いたりと、エアコンなしでは生活できなくなっています。しかしエアコン用のコンセントがなかったり、賃貸などでエアコンが付いていない部屋があるなど、お困りの方も多いです。ここではエアコンの代用になるおすすめ家電をご紹介してまいります。
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エアコンの主な機能は空気の調整で、冷房や暖房など快適な温度の空気をいきわたらせ、室内を快適な温度にします。機種によっては湿度を下げられる除湿、湿度を上げる加湿、窓を開けなくてもできる室内換気などの機能があります。
夏場は湿度が高いので、除湿機能が付いたエアコンをお持ちの方も多いかもしれません。近年は空気清浄機能や除菌機能、脱臭機能などの付加機能付きのタイプも人気となっています。
エアコンの代用となる家電が欲しいという方は、実は意外とおられます。賃貸などは特にエアコンが設置されていない部屋があったり、窓がなくエアコンの設置もできない場合があります。
持ち家でも書斎や脱衣所など基本的にエアコンがない場所があったり、契約アンペア数からこれ以上エアコンを設置したくない、あまり使わない部屋にエアコンを付けたくないこともあるでしょう。
エアコンの風が苦手で緩やかな冷房が欲しいなど、体調の問題でエアコンを使いたくないという方もおられます。エアコンの代用となる家電はいくつかあるので、ご家庭に合った代用品を選ぶのがおすすめです。
ここからはエアコンの代用になる家電の選び方をご紹介してまいります。選び方を参考に、使いやすい家電を探してみて下さい。
選び方1つ目は、涼しさです。部屋全体を涼しくするのか、自分だけが涼しくなれば良いのかによっても選ぶべき家電は変わってきます。自分だけで良い場合は、コンパクトなタイプでも涼しさを感じるでしょう。エアコンが苦手な方は、どのくらい体感で涼しくなるか、冷えすぎないかをチェックしてみてください。
続いては部屋の大きさです。部屋全体を涼しくしたい場合は、何畳向けのタイプかを確認し、パワーがある家電を選ぶのがおすすめです。狭い部屋なら涼しくなるのも早いですが、広い部屋でパワー不足な家電を使ってもあまり涼しくならないでしょう。使う部屋の広さに合った家電を探してみて下さい。
最後は設置のしやすさです。家具が置いてある部屋だと大きい家電は邪魔になってしまったり、いくつかの部屋で使いたい場合は重量があると移動が大変です。設置場所によってはスリムなタイプや、キャスター付きを選ぶなど、使う場所を考えて選ぶと良いでしょう。
ここからはエアコンの代用になるおすすめの家電をご紹介してまいります。お馴染みの家電もありますが、初めて聞く家電もあるかもしれません。ぜひ性能などを知って、使いやすい家電を探してみて下さい。
まずは扇風機です。風を発生させる昔ながらの機械で、直接風に当たって涼しくなれます。近年は卓上タイプやスリムなセラミックヒーターなどもあり、扇風機がご家庭にあることも多いです。
山善のリビング扇風機は、左右に首振り、風量調節が3段階あるタイプです。タイマーの設定もあるので、適度に切りたい場合に便利です。扇風機と言えば白、というイメージが強いですが、カラーバリエーションが3色あるので、他のインテリアに合わせて選ぶこともできます。
続いてはサーキュレーターです。扇風機とサーキュレーターは同じものと考えている方もおられますが、サーキュレーターは空気を循環するための機械で、人に風を当てる扇風機とは用途が違います。そのためサーキュレーターは首が上下にも動いたり360度回転できるものもあり、遠くまで風が届く設計になっています。
アイリスオーヤマのサーキュレーターは、スパイラル気流で8畳の部屋まで隅々に風を届けることが可能です。空気の循環だけでなく、隣室への空気の送り込みや洗濯ものの乾燥にも便利で、価格も3000円程度とお手頃でしょう。
ウィンドウクーラーは窓用のエアコンで、窓枠に取り付けて使います。業者に工事を依頼しなくても自分で設置でき、室外機がないものも多いです。壁に穴をあけなくも設置できるので、賃貸でも使いやすいでしょう。
コロナのウインドエアコン Relalaは、冷房専用で20~30℃の間で設定ができます。室外機がなくコンパクトなので、買ってすぐに取り付けて使用できます。内部乾燥モードがあり、オープンパネルも洗えるので衛生面も安心です。価格も4万円台なので、買いやすいでしょう。
スポットクーラーは空気を取り込んで、機械の中で熱交換をして冷風を出す仕組みです。仕組みはエアコンと同じですが、室外機がないため本体から排熱します。ダクトを付けて外に排熱することが多いですが、窓パネルが付いていることが多いので、ダクト用の穴を壁にあける必要はありません。
MAXZENのスポットクーラーは、冷風と送風、ドライ機能が付いた便利なタイプです。冷風設定は16~32℃で、キャスタガーついているので、部屋の移動も簡単です。お休み設定やタイマーもあり、リモコン付きなので使い勝手も良いでしょう。
続いては若い世代に人気のウェアラブルエアコンです。首の後ろから装着する着るエアコンとも呼ばれるタイプで、室内はもちろん屋外でも使用できます。自分の首元が涼しくなるので、部屋を涼しくはできないですが、消費電力も少なく家中移動しても常に涼しさを感じられます。
RANVOOのAICE3は、夏冬両用の最先端のタイプです。一度温度設定を行えば、環境に応じて温度と風速を自動的にコントロールしてくれます。独自の7000mAhのバッテリーを搭載し、ファンモードで最大12時間、冷却モードで5~8時間、加熱モードで6.5時間の連続駆動が可能なので便利です。価格は高額ですが、首の角度も調整できるので使いやすいでしょう。
最後は冷風扇です。気化熱を利用して冷たい風を出す機械で、水をタンクに入れて使います。ピンポイントで涼しくすることができ、設置場所はどこでも可能です。水を使うため湿度は高くなります。
UP STOREの冷風扇は、キャスター付きなので移動にも便利です。首振りやタイマー、風量も設定ができ、リモコンも付いているので使いやすいでしょう。氷や保冷剤を入れて使えば、冷風感が増します。タンクや各フィルターは取り外して洗えるので、衛生面も安心です。
エアコンの代用家電を使う際に、電気代が気になるところです。エアコンよりも電気代が高いなら使いにくい、本体がエアコンよりも高額ならコストパフォーマンスが悪いのではと考える方もおられるでしょう。電気代と本体価格の比較をチェックして、安心して代用家電を使ってください。
まずはエアコン代用家電の本体価格を比較してみます。エアコン本体価格は6畳用なら4万円台から10万円程度で、工事費用が別途かかるので高いと感じる方も多いかもしれません。扇風機は1000円から10000円程度、サーキュレーターは3000円から15000円程度で購入できます。
ウィンドウクーラーは7畳までなら60000円以内、スポットクーラーは30000円~60000円、ウェアラブルエアコンは5000円~10000円程度、冷風扇は5000円~15000円程の価格帯です。扇風機の価格帯がこの中では一番安いという結果となっています。
続いて電気代も比較していきましょう。1時間あたりでエアコンの電気代は3.5円~23.8円、扇風機は0.5円~1.2円、ウィンドウクーラーは14円~16円、スポットクーラーは18円程度、ウェアラブルエアコンは約0.1円、冷風扇は1.2円程となっています。
扇風機とウェアラブルエアコンは電気消費量が少ないですが、部屋を涼しくしたい場合は扇風機が一番お得と言えるでしょう。
エアコンの代用となる家電をご紹介してまいりましたが、本体価格も電気代もエアコンより安く、安心して使えそうだと感じた方も多いのではないでしょうか。温暖化で夏の暑さは年々厳しく、エアコンを使わず熱中症になる方も増えており、場合によっては亡くなる方もいます。
暑さは我慢できるものではないので、エアコンが付けられない部屋でも涼しく過ごせるように対処した方が良いです。ぜひエアコンの代用家電を使って、エアコンを設置できない部屋を快適にしてみて下さい。