生ごみの臭いは夏場だけでなく、魚など臭いの残るものをゴミにすると、翌日以降の部屋の臭いが気になる方も多いでしょう。ゴミの回収日にゴミを出せなかったり、旅行等でゴミが出せなかった際にも便利なのが、生ごみ処理機です。ここではおすすめの生ごみ処理機をご紹介、選び方や使うメリットも併せてチェックしてみてください。
生ごみ処理機は言葉の通り、野菜や肉、卵の殻などの生ごみを処理できる機械で、あまりイメージはないかもしれませんが電気を使う機種も多いので、家電として扱われることもあります。まずメリットであげられるのが、ごみを分解するのでごみの量を減らしてくれます。ご家庭によっては量が減ると、ごみ袋の大きさを小さいサイズに変えられるかもしれません。
また、多くの方がメリットに感じる点は、生ごみ処理機に入れてしまえば、生ごみの嫌な臭いが減ることです。夏場は生ごみがすぐに腐敗し、カビや雑菌が増えて部屋中にもわっと嫌な臭いがしたり、年末年始などごみの回収が1週間に1回だけの際は冬でも臭いが充満することもあるので、臭いの心配が減るのは大きなメリットでしょう。
ここからは生ごみ処理機の選び方をご紹介してまいります。生ごみ処理機は多くのメーカーから販売されており、見た目からしても様々です。10万円以上する機種もあるため、安い買い物とは言えません。選び方を参考に、ご家庭で使いやすいタイプを考えてみて下さい。
まずは種類です。生ごみ処理機の種類は処理方法によって分けられます。熱を使って水分を飛ばす乾燥式、専用の処理剤を混ぜて肥料が作れるコンポスト式、キッチンの排水溝に取り付けて骨や生ごみを粉砕して水に流す粉砕式、処理剤を加えて熱風を当て堆肥化するハイブリッド式があります。
お庭がある方や家庭菜園を行う方はコンポスト式やハイブリッド式がおすすめで、短時間で処理できて家の中で使うなら乾燥式、貝殻などの硬いものでも処理できるのはコンポスト式のみと、それぞれに魅力があります。
ただコンポスト式は臭いがしやすかったり、乾燥式も焦げた匂いがするのがデメリットです。コンポスト式は自治体によってはNGにしていたり処理音もするので、取り付けできる方は限られてしまいます。ハイブリッド式は本体のサイズが若干大きめなので、デメリットも確認して使いやすい処理方法を選んでみて下さい。
続いてはサイズです。機種によってサイズは違い、サイズを見ずに買ってしまうと予想以上に大きく困る場合もあります。屋外に置く場合は少々大きくても大丈夫かもしれませんが、カウンターやキッチン台に置いて使いたい場合は、コンパクトなものの方が邪魔にならないので、サイズを確認して購入するのが良いでしょう。
生ごみ処理機は本体だけででなく、使用の際にも費用がかかるものもあります。電気を使用するタイプは光熱費がかかり、コンポスト式やハイブリッド式は処理剤の費用がかかります。
他にも脱臭フィルターが付いていると何か月かで交換する必要があったりと、本体の価格以外にもコストがかかる場合も多いです。購入後にかかるコストも含めて考えると後悔が少ないでしょう。
最後はお手入れです。処理容器やヒーターカバーは汚れやすく、こまめにお掃除しなければいけない機種もあります。バイオ式はチップの入れ替えのタイミングで掃除をするくらいなので、お手入れが少ない方が良い方におすすめです。
逆にこまめに掃除できた方が安心という方は、容器がまるごと取り外せて水洗いしやすい容器かをチェックしてみると良いでしょう。
購入後に知ったという方もいるかもしれませんが、生ごみ処理機の購入に助成金を出している自治体があります。生ごみの減量化を図る目的で補助制度がある自治体は多く、お住いの自治体のホームページを検索すると、助成がある市町村では必要な書類や対象者、金額等を確認できます。
金額には上限がある場合が多く、購入機種に条件が付く場合などもあるので、まずはお住いの自治体に助成金制度があるかを確認してみてください。利用できる場合は、かなりお得に生ごみ処理機が手に入れられるでしょう。
ここからはおすすめの生ごみ処理機をご紹介してまいります。外からでは生ごみ処理機と分かりにくいデザイン性の高い機種もあるので、使いやすい機種を探してみて下さい。
おすすめ1つ目は、パナソニックのMS-N53XD-Sです。約130℃の温風で乾燥と除菌を行い、4人家族の1日分の生ごみ700gを約2時間15分で100gに乾燥させます。貝殻や肉の骨など硬いものは使用できませんが、1回約2㎏まで処理できる大容量サイズです。
屋内外で使用可能で、ソフト乾燥モードで速効性のある有機質肥料も作ることができます。運転予約タイマーは2段階あり、蓋はワンプッシュで開くので使い勝手も良いでしょう。
続いては島産業のPCL-33-BWRです。見た目も可愛くコンパクトなデザインで、重量も約2.1㎏と軽量でキッチンの上に置くこともできます。温風乾燥式で自動停止機能付きの節電モードと通常モードがあり、スタート予約機能もあります。
通常モードで最大約700gを処理する場合、約9時間かかります。乾燥中の臭いは、活性炭を使った脱臭フィルターでしっかり脱臭し、骨や貝殻、爪楊枝等が入っていても分別せずに処理が可能です。バスケットと処理容器は洗剤で浸け置き洗いができるので、お手入れもしやすいでしょう。
島産業のPPC-11-PGは、カラーバリエーションがあるコンパクトな生ごみ処理機です。1~5人用の温風乾燥式で、パリパリモードとソフトモードがあります。3時間後スタート予約機能搭載モデルなので、深夜電力も使いやすいです。
パリパリモードは最大約1000gの生ごみを約10時間40分で処理できます。こちらも骨や貝殻、爪楊枝等が入っていても使用可能です。乾燥した生ごみは有機肥料として使用できます。価格も2万円程度なのでお手頃です。
おすすめ4つ目は、ナクスル FD-015Mです。室内用のハイブリッド型で、1日1~1.5kgを分解してくれるので、3~6人家族の方におすすめです。初めにバイオ剤を入れてから使用しますが、生ごみが出たら投入するだけで後は全自動で処理を行います。
量にもよりますが3人暮らしだと毎日使用で年1回程度、内容物を取り出すくらいで済みます。内容物は有機堆肥として活用できるので、便利です。貝殻や牛骨などは硬いので使用不可ですが、魚の骨や卵の殻はOKです。除湿モードと脱臭モードが付いているので、生ごみを入れすぎた時にも安心して使えます。
モダニティ Foodcycler FC-1001は、スタイリッシュでコンパクトなデザインで、3時間で生ごみの量を最大90%削減できます。専用のバケツに生ごみを入れ、機械にセットしスイッチを押すだけなので、使い方も簡単です。乾燥後は肥料としても使え、専用バケツは食洗器で洗えるのでお手入れも簡単です。
最後はナグアレップ NA-2です。独自開発した高温乾燥と強力な研磨技術で、最大8割ごみの量を削減できます。2.5Lの大容量処理容器なので、6人家族で使用しても処理でき、ワンボタンで自動的に乾燥、脱臭、粉砕まで完結してくれるので使い方も簡単です。
途中でフタが開けられた場合は自動的に動作を停止するので、お子様がいるご家庭でも安心して使えます。処理容器は食洗器にも対応、牛骨や貝などは使用できませんが、卵の殻や魚の骨は投入可能です。平均1~4時間程度で処理が終わります。
生ごみ処理機は使用中の臭いがどのくらいあるのか、手間がどのくらいなのか、使う方によって感覚は違うので、生ごみ処理機を買っても使わなくなってしまいそうと心配になる方もおられるでしょう。
そういった場合には、生ごみ処理機をレンタルでお試しすると良いでしょう。家電のレンタルサービスを行っている業者やパナソニックでも生ごみ処理機のレンタルを行っており、気に入れば商品の買い取りができる場合もあるので便利です。継続できる自信とあった方が便利だと、レンタルで実感してからの購入でも遅くはないでしょう。
おすすめの生ごみ処理機や選び方をご紹介してまいりましたが、生ごみ処理機の能力に驚いた方も多いのではないでしょうか。生ごみの臭いやコバエに悩まされているご家庭もありますが、生ごみ処理機を使うと解決できるかもしれません。
ごみの量を減らせるのはもちろん、重さも軽くなるので、ごみを出すのも楽になるでしょう。生ごみ処理機は値が張るものもあるので、助成金制度を利用すれば負担も軽減されます。ぜひ助成金を利用して、生ごみ処理機を購入してみて下さい。