引用:サイト名

記事更新日:

ファクタリング審査が通らない理由解説(NGの理由)

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。

※個人事業を2年経験した創業9年目の経営者がオススメする資金調達記事
おすすめファクタリング業者18選<企業&個人事業主向け>(毎月更新中)

ファクタリングって利用する前に業者による審査があるってことご存じですか?ファクタリングは融資でなく売掛金の売買なので、それに「まさか審査があるなんて!」って思われた方もいるかもしれません。でもファクタリングも金融取引の一種なのでじつは審査はあるのです。

では審査があるとなると、「審査が通らないのではないか」と不安が出てきますよね。もちろん審査ですから、融資審査と同じように通る場合も通らない場合もあります。そしてファクタリング審査が通らないとき、そこには必ず一定の理由(NGの理由)が存在します。

今回はファクタリング審査が通らない理由について徹底解説します。審査に通らない理由を事前に知りできるだけ対策してから、ぜひファクタリングの審査通過をめざして下さい。

ファクタリング審査が通らない理由

ファクタリング審査が通らない理由は一般的にひとつではありません。いくつか理由が重なって審査が通らない場合が多いです。しかしそれを一度に説明するのは難しいので、この記事では審査に通らない理由を4つの点から詳しく解説します。

  • 理由その1…売掛金が存在しない、または信用性に問題あり
  • 理由その2…売掛先企業に問題あり
  • 理由その3…自社の信用度が低い
  • 理由その4…選んだファクタリング会社との相性が悪かった

売掛金が存在しない、または信用性に問題あり

ファクタリング審査が通らない理由のひとつに、売掛金そのものが存在しないか、売掛金の信用性に問題がある場合があります。

※個人事業を2年経験した創業9年目の経営者がオススメする資金調達記事
おすすめファクタリング業者18選<企業&個人事業主向け>(毎月更新中)

売掛金自体が存在しない

業者が審査した結果、売掛金自体が存在しないケースがあります。これではファクタリング取引自体が成り立ちません。

売掛金自体が存在しないケースというのは、自社と売掛先が結託して(あるいは売掛先自体が存在しない架空会社、ペーパーカンパニーなど)正常な商取引の裏付けがない偽の売掛金を作って、ファクタリング会社に存在しない売掛金を買い取らせ、受け取ったお金を着服して両者とも行方をくらますケースです。

これはいわば完全な犯罪行為です。もちろん売掛金が存在しないことが分かれば審査に通りません。

売掛金に譲渡特約禁止が付いている

ファクタリング予定の売掛金に譲渡特約禁止が付いている場合、ほぼ審査に通りません。※

譲渡特約禁止条項は売掛金処理時に売掛先企業が付けるもので、いわば最初から「この売掛金は譲渡したらダメ、回収期日まで自社が持ってなさい」と売掛先が換金方法を指定しているので、いくら自社が売掛金をファクタリング会社に売却したくても、業者が買い取ってくれません。

自社がこの特約を売掛先に外すことを頼んでもおそらく難しいので、売掛金にこの特約が付いていたらファクタリングはあきらめた方が良さそうです。

※例外として、3社間取引で売掛先が特約を外すことに合意してくれたらファクタリング業者は売掛金を買い取ってくれます。

売掛金自体が不良債権の疑い

ファクタリング審査で売掛金自体が業者によって不良債権の疑いをかけられると審査に通りません。

売掛金の中には、すでに売掛先企業の事情によって財産的価値を失い不良債権化しているものがあります。しかし自社がその実態をファクタリング会社に隠して売掛金を売却しようとしても、業者側が審査でそれに気づくと当然ですが買取りを拒否します。売掛金自体が不良債権で回収不能債権なので業者の対応はあたりまえです。

売掛金に二重譲渡の疑いあり

ファクタリング審査で売掛金に二重譲渡の疑いがかかると審査に通りません。

2社間取引で自社が相手のファクタリング会社に買い取ってもらおうとした売掛金がじつは同時に他のファクタリング業者に売られていたという事例があります。

これを売掛金の二重譲渡といいますが、自社の経営者がそれを意図的にやっておろうが、すでに売掛金を他業者に譲渡していたことをたまたま経営者が忘れていようが関係なく、これは犯罪です。

その事実が判明すれば、当然ファクタリング会社は審査で落としますし、内容や金額によっては警察に告訴して犯罪化させることもあります。

売掛金が一過性で継続性がない

これはあくまで個々のファクタリング業者の判断によりますが、買取りで持ち込まれてくる売掛金が一過性のもので継続性がないものと判断した場合、業者によっては買取りを拒否し審査が通りません。

業者も売掛金買取りに当たってはそれなりに時間を掛けて審査をします。審査書類を依頼するとか契約手続きにも手間もかかります。しかしファクタリングで持ち込まれてくる売掛金が1回限りのような売掛金で、以後その会社で売掛金が継続して発生しないようだと、業者も審査するのも面倒なので割り切って審査を通さないことがあります。

売掛金の回収サイトが長すぎる

ファクタリングの買取りで持ち込まれてくる売掛金の回収サイトが長すぎると、これも業者の判断によりますが審査に通さないことがあります。

通常売掛金の回収サイトは長くても2ヶ月(60日)程度が標準でそれ以上長いとファクタリング業者が買取りしても回収リスクが上がります。さらに取引形態が3社間取引でなく2社間取引(償還請求権なし)だとさらにリスクも高まるので、業者もより慎重に審査することになり、審査で通さない確率が上がってきます。

※個人事業を2年経験した創業9年目の経営者がオススメする資金調達記事
おすすめファクタリング業者18選<企業&個人事業主向け>(毎月更新中)

売掛先企業に問題あり

売掛金以外にも、売掛先企業に問題があれば、審査が通らないいくつかの理由があります。ファクタリング審査においては、売掛債権を持っている自社の信用より売掛金を発生させた売掛先企業の信用の方がより大事です。

なぜなら売掛金が最終無事に回収できるかどうかは売掛先企業の安定性にかかっているからです。ここではファクタリング審査が通らない理由に関して、売掛先企業の持つ問題点について詳しく解説します。

売掛先企業の経営内容が厳しい

これはあくまでファクタリング審査の結果によりますが、売掛先企業の経営内容が厳しいと業者が判断すると審査が通らない場合が多いです。

判断の根拠としては、売掛先企業の経営が赤字続き、資産が差し押さえされている、すでに民事再生を受けている、他社に事業譲渡計画が進んでいる、等色々あります。

これらは全て売掛先企業の経営内容がすでに厳しいか不安定なことを示す要因ばかりなので、業者としても売掛金が回収できないリスクが高く買取りしない判断につながります。

企業専門調査会社の評価が著しく低い

全国には帝国データバンク、東京商工リサーチなど、企業調査を専門とする会社があり、その企業レポートは審査資料として与信業務を主とする各業者に購入され継続的に活用されています。また調査対象の範囲も広く大手企業から中小企業、個人事業主まで広範囲に渡っています。

ファクタリング会社もこの企業レポートを審査に活用しており、買取り予定の売掛金を持つ自社や売掛先企業に対する調査会社の評価が著しく低いとき、審査で通さない判断をすることが多くなります。

筆者は元銀行員なので勤めていた銀行の融資審査では調査会社発行の企業レポートも大いに活用してきましたが本当に便利なものでした。調査内容はじつに詳しく調査されており、各企業に対する評価点とともに内容も信頼性の高いものになっています。

売掛先企業の業種が問題

売掛先企業の業種が問題だと業者が判断するとファクタリング審査が通らない理由となるケースがあります。たとえば売掛先企業の業種が風俗関係、ギャンブル系のようなケースです。

これらの業種の経営者は個人事業主が多いですが、たまに法人化しているケースもあります。ただしいくら法人化して経営規模が大きくても、そもそも業種の社会的評価が低いので、売掛先としての信用度も低く、その売掛金の買取りを依頼されても審査で落とす判断が多くなります。

売掛先企業が売掛金の売却に同意しない

売掛金に特に問題なく、かつ売掛先企業の経営内容が良くても、売掛先企業が売掛金の売却に同意しない場合、ファクタリング審査が通らない理由となります。なおこれは売掛金の売却に売掛先の承認を必要とする3社間取引のケースです。

ファクタリング取引に当たり、売掛先企業が売掛金の売却に同意してくれなければ業者も手続きをそれ以上進められないので、審査を中止するほか方法はありません。

また売掛先企業に承諾を依頼することで自社がファクタリング会社に売掛金を売却しようとすることがばれてしまうので、売掛先企業から不信を買ってあとで何か反動があるかも知れません。取引縮小とか、取引の停止とかの可能性があります。

そのようなリスク回避のためにも、3社間取引を選ばず、売掛先企業の承諾を必要としない2社間取引を選択したほうがいいかもしれません。

※個人事業を2年経験した創業9年目の経営者がオススメする資金調達記事
おすすめファクタリング業者18選<企業&個人事業主向け>(毎月更新中)

自社の信用度が低い

ファクタリング審査においては一番に売掛金、次に売掛先企業の信用度がポイントですが、自社の信用度が低い場合も審査に通らない理由となることがあります。

経営者としてのモラルが低い

ファクタリング審査で自社の経営者のモラルが低いと判断されると審査が通らない場合があります。

業者がどのようなとき、経営者のモラルが低いか判断するかというと、面接での態度が横柄で人の意見に耳を傾けない、経営者に悪いうわさが多くギャンブル好き、公私混同が甚だしい場合などです。

このような経営者から売掛金を買取りすると、2社間取引の場合、売掛金の回収は自社を通じて回収することになるので、資金回収前にこのモラルの低い経営者にその資金を他の目的に使われてしまうリスクがあります。それでは経営者を信頼して回収作業を依頼できませんよね。

このようなモラルの低い経営者からファクタリングの依頼を受けても業者としても買取りを拒否することになります。

ファクタリング審査の書類が整わない

ファクタリング審査に必要な書類を自社の経営者に依頼してもなかなかそろわなかったり、いつまでも用意してくれなかったりすると、それが理由で審査が通らないことがあります。

審査に必要な書類としては、売掛金の存在を確認するため、基本契約書、発注書、受注書、請求書などのほかに、過去の売掛金の入金履歴を確認するため取引通帳も必要です。

しかし提出された確認書類の中には時々疑わしいものがあり、偽造する会社もあるので業者としても慎重に審査せざるを得ません。もちろん偽造が判明した時点で審査落ちします。

ファクタリング審査に通りたければ経営者は業者の要請に応じ迅速に対応しなければなりません。

自社が法人でなく個人事業主である

売掛金の買取りをファクタリング会社に依頼する自社が個人事業主である場合、業者によっては審査が通らないときがあります。

ファクタリングの認知度や利用が広がるにつれて新しい業者の参入も増えているので、法人からの売掛金だけでなく、個人事業主が持つ売掛金を買い取ってくれる業者も増えているのは事実です。

しかしファクタリング取引の8割近くはまだ2社間取引であり、しかもウィズリコース(償還請求権付き)取引だと、突然の倒産や廃業で売掛先企業からの代金回収ができなくなった場合、業者としては代わりに自社に売掛金代金の支払いを求めます。

しかし個人事業主だと、元々事業規模が小さい上に経営体力もないところが多いので、いきなり売掛金全額に相当する資金の返済を求められても、資金はすでに経営に投入されているでしょうから返済は難しく、それが原因で個人事業主自身が倒産する可能性まで出てきます。

法人に比べて個人事業主はそのようなリスクが高いため、依然としてファクタリング業者も個人事業主からの申し出に消極的な先があるのです。

審査に通るためにも、まずはファクタリング業者を公式サイトで比較して、さらに直接業者担当者とも面談して、個人事業主からの売掛金の買取りに積極的な業者を選ぶようにしましょう。

※個人事業を2年経験した創業9年目の経営者がオススメする資金調達記事
おすすめファクタリング業者18選<企業&個人事業主向け>(毎月更新中)

選んだファクタリング会社との相性が悪かった

ファクタリング審査が通らない理由のひとつに、選んだファクタリング会社との相性がたまたま悪かったことが考えられます。

これに対する解決策は単純にファクタリング会社を変えることです。取引相手を変えることで審査基準も変わってくることから審査に通る可能性も出てきます。

また融資では審査に落ちたらその結果が他の金融機関に情報共有されて悪く影響することもありますが、ファクタリング会社の審査結果が他社の審査に影響することはないので安心して下さい。

その理由はファクタリング業者間で今のところ情報共有システムがないからです。結婚前のお見合いと一緒で取引相手を変えることで相性のいい業者にも会える確率が上がってきます。

まとめ

ファクタリング審査が通らない理由について4つの点から詳しく解説してきました。これらの点についてしっかり理解しきちんと対策して臨めば、審査といっても決して恐れたり不安を抱いたりする必要もありません。

しかもファクタリング審査は一般的に融資よりその審査通過率は高いのです。審査が一般的に厳しい2社間取引でもその通過率は5割以上あると言われています。これは銀行カードローンの審査通過率2~3割、大手消費者金融の平均審査通過率4割よりかなり高い通過率です。

さらに以前は取扱いが難しかった個人事業主の持つ売掛金でも、業者間の競争や体制整備の結果、ファクタリングに応じてくれる業者もどんどん増えています。ファクタリング審査が緩和される環境がますます整備されているのです。

この記事を参考にして審査に対する苦手意識をなくし、さらに多くのファクタリング利用者があらわれることを期待しています。

※個人事業を2年経験した創業9年目の経営者がオススメする資金調達記事
おすすめファクタリング業者18選<企業&個人事業主向け>(毎月更新中)

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。