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法人クレジットカードを使った事業資金調達と事業資金を安定させる方法

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消費税が10%に上がり、キャッシュレス決済の需要がますます高まっています。私生活、事業ともにクレジットカードで決済する機会も増えているのではないでしょうか。

クレジットカードはキャッシュレス決済のためのアイテムだと思われがちです。実は、事業資金の安定化にもクレジットカードは有効になります。中小企業の経営者や個人事業主にとって、クレジットカードはキャッシュレス決済専用のアイテムではないということです。クレジットカードは資金調達や事業資金の安定化にも活用できます。

法人用クレジットカードである「法人クレジットカード」を使った事業資金調達の方法と、事業資金を安定させるための活用方法について解説します。個人事業主や中小企業の経営者は、ぜひ「法人クレジットカード」という存在に注目してみてください。

法人クレジットカードとは?メリットと使い方

法人クレジットカードとは、法人用に発行されるクレジットカードのことです。

クレジットカードを発行している会社の多くは、法人用のクレジットカードと個人用のクレジットカードをわけて発行しています。

個人用のクレジットカードは、個人で申し込んで個人名義で発行してもらうクレジットカードです。対して法人クレジットカードは、法人(会社や個人事業主)を対象にした、「事業用のクレジットカード」になります。

個人用のクレジットカードの基本的な機能はキャッシュレス決済です。加えて、クレジットカード会社ごとに、自社のクレジットカードに特典を付与しています。

個人用クレジットカードに付与されているのは、個人向けの保険や相談窓口などのサービスです。法人クレジットカードは法人用(事業用)なので、個人クレジットカードとは異なる次のような機能がついています。

1.決済した分を法人の口座から引き落としできる
2.ビジネスに特化したサポートが受けられる
3.飲食や接待、出張、商談、事業継続に便利な機能や特典がついている

クレジットカードの中でも「会社や個人事業主が申し込め」なおかつ「事業に役立つクレジットカードである」という認識で問題ありません。

法人クレジットカードのメリット

法人クレジットカードは、個人事業主や中小企業に便利な機能がついているというメリットがあります。さらに、上手く活用することで事業資金の調達や事業資金の安定化をはかることが可能だというメリットがあるのです。

法人クレジットカードの有効活用のコツさえ分かれば、事業資金面だけでなく、事業を回す上でも法人クレジットカードが大活躍してくれることでしょう。

ここからは、法人クレジットカードを使った事業資金の安定化と事業資金調達の具体的な方法について見ていきましょう。

法人クレジットカードを使った事業資金の調達と安定化のための5つの方法

法人クレジットカードは賢く利用すれば事業資金の面でも大いに役立ってくれます。事業資金の調達と安定化のための法人クレジットカード有効活用方法は5つです。

1.クレジットカードの明細を経費処理や税務に役立てる
2.事業用口座からの引き落としで清算の手間がはぶける
3.クレジットカードの後払いが事業資金調達に役立つ
4.クレジットカードで事業資金の調達も可能である
5.クレジットカードで事業資金の節約ができる

クレジットカードの明細を経費処理や税務に役立てる

法人クレジットカードを利用すると、明細に金額と使途が記載されます。日付ごとに金額と何に使ったかが一目で分かる状態でクレジットカード明細が交付されるため、経費処理の際の負担軽減と時間軽減に非常に役立つのです。領収書やレシートを自分で1からチェックして並べつつ仕訳することと、クレジットカード明細に沿って仕訳すること。どちらがより時間と労力の軽減になるかは明白です。

法人クレジットカードは、どのクレジットカードでも明細を出してもらえます。明細に沿って経費処理を効率化し、余った時間を仕事や事業資金の整理に充てることで、事業資金の安定化がはかれるのです。まさに、「時は金なり」ではないでしょうか。

法人クレジットカードの明細は税務面でも大いに役立ってくれます。

申告などの税金手続きにおいて領収書やレシートがないことは致命的です。領収書やレシートによって経費を証明して収益との調整をはかり、課税が行われます。

国税庁はクレジットカードの明細に対して「領収書そのものではないが、証拠や資料にはなる」という扱いをしています。そのため、法人クレジットカードの明細がいざというときの保険として活躍してくれる可能性があるのです。

税金として出て行くお金が少なければ、その分だけ事業資金の安定化がはかれるという理屈になります。

事業用口座からの引き落としで清算の手間がはぶける

法人クレジットカードは基本的にどのクレジットカードも、事業用口座から引き落としが可能です。出張などのときに従業員に法人レクジットカードを使ってもらえば、領収書を提出してもらって清算するという手間が省けます。使った分は事業用口座から落ちるわけですから。

また、事業資金を私的に流用されることも防止可能です。法人クレジットカードの利用分は明細に出ますので、従業員が私的な利用をすると経営者側に即座にバレます。法人クレジットカードを使ってもらうことで清算が効率化でき、さらに事業資金の無駄遣いも防げるわけです。従業員などの出張費がかさんで困るという事業主は特に、法人クレジットカードによって使い道を明確化するメリットがあります。

無駄な出費をおさえることができれば、その分だけ事業資金に回すことが可能です。ここでも法人クレジットカードが事業資金の面で役立ちます。

クレジットカードの後払いが事業資金調達に役立つ

クレジットカードの決済分は基本的に後払いです。

クレジットカードは個人用、法人用を問わず、一定期間ごとに利用料をまとめて決まった日に引き落としをするという仕組みをとっています。たとえば、15日締めの10日引き落としの場合、毎月の15日までの決済分を翌月の10日に口座からまとめて引き落とすというかたちになるのです。要するに、クレジットカードは「支払いを後回しにできる」ということ。このクレジットカードの基本機能は事業資金の調達に役立つのです。

たとえば、15日締めで10日引き落としの法人クレジットカードを使っていたとします。15日までの時点で事業資金の調達が間に合いませんでした。全て法人クレジットカードで決済していました。10日までの分は翌月15日に引き落としになるため、事業資金の調達が間に合わなくても問題ありません。翌15日の引き落としまでに事業資金の調達が間に合えばいいのです。この支払いまでのブランクを利用することで、事業資金の収支や調達をコントロール可能になります。

現金をメインに使っていると、事業資金として現金を持っていないと事業を回すことができないはずです。法人クレジットカードを活用することで事業資金の調達に柔軟性が出ます。事業用のサービスや品物の決済のときに、必ずしも現金を用意しておく必要がないのです。

クレジットカードで事業資金の調達も可能である

法人クレジットカードの中には、クレジットカードによって事業資金の調達ができるものもあります。

代表的なクレジットカードは「オリコの法人クレジットカード」など。個人向けのクレジットカードにも、キャッシングなどの資金調達用のサービスが付属しています。法人クレジットカードにも融資サービスが付属していたり、提携する融資サービスを受けられたりするものがあるのです。

オリコの法人クレジットカードなどは法人クレジットカードにも事業資金を調達できる融資サービスがついているため、「現金が必要だ」というときに、柔軟に事業資金調達が可能になっています。

クレジットカードのキャッシュレス決済を利用することで事業資金の収支をコントロールすることもできますが、さらに現金の調達にも活用できるということです。

法人クレジットカードの活用で「事業資金の収支コントロール」「事業資金の処理の負担軽減」「事業資金(現金)の調達」という3つが可能になります。

なお、クレジットカードは種類によって特典やサービスが異なるため、クレジットカードを使った現金での事業資金の調達を検討する場合は、申し込む法人クレジットカードをよく吟味しましょう。

クレジットカードで事業資金の節約ができる

クレジットカードにはいろいろな特典がついています。特典の内容はクレジットカード会社によって異なりますが、法人クレジットカードには全般的に「事業に役立つ特典」が付いているのです。

法人クレジットカードの特典を上手く活用すれば、事業資金の節約が可能になります。出費をおさえれば事業資金が増えますし、マイナスを埋めるために新たな事業資金調達に走る必要もなくなるはずです。事業資金の節約ができれば、事業資金の安定化にも役立つのではないでしょうか。

まず、法人クレジットカードにも、決済に対して基本的にポイント還元が行われます。ポイントを事業に利用すれば、ポイント分だけ節約が可能です。

さらに、法人クレジットカードによってはコンシェルジュサービスが付属しています。コンシェルジュのサポートを受けることが可能なので、秘書や事務員の削減が可能です。MUFGプラチナビジネスアメックスカードなどは、インビテーションをもらわなくても申し込みできるコンシェルジュ付きの法人クレジットカードになります。

クレジットカードの特典を利用することで保険料や人員雇用の資金、事業の買い物の費用などが削減できれば、それだけ事業資金にお金を回せるため、安定化に繋がるのです。

最後に

クレジットカードには個人事業主や中小企業が使えるタイプの法人クレジットカードがあります。

法人クレジットカードは上手く活用すれば事業資金の調達や節約に役立ち、さらに事業のサポートまで受けられるのです。法人クレジットカードの利用のコツを掴めば事業資金調達や事業資金の支払いに柔軟性も生まれます。

事業資金の調達や安定化に使える方法は、多いに越したことはありません。事業の助けとしてクレジットカードを活用してみてはいかがでしょう。

 

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。