新ダイワは小型発電機が人気のブランドです。国内でもトップクラスの実績を誇る、作業機械メーカー「株式会社やまびこ」のブランドのひとつで、産業用・農林・緑地管理用機械を展開しています。
中でも、発電機は、インバータータイプからオーソドックスタイプまで、はば広いモデルがあり選択肢も豊富です。ここでは、そんな新ダイワの発電機の特徴や、人気の小型モデルをご紹介しましょう。
新ダイワの製品に関しては、ぜひこちらの「新ダイワ大辞典」もごらんくださいね。
目次
新ダイワで展開している発電機には以下のタイプがあります。
災害時に備えた非常用の発電装置です。新ダイワの製品は、「三相・単相(※)」の同時出力が可能な「マルチ発電」型なのが特徴となっています。(三相タイプもあり)
※三相・単相:三相は3つの波形を描きながら流れる電気で電力が大きい。単相は一般家庭で使用される電気で電圧が低く安全性も高い。
新ダイワのディーゼルエンジン発電機は、超低騒音設計でオイルガード(※)付きの製品がそろっています(付いていないものもあり)。こちらも、マルチ発電タイプと三相タイプがあります。
※オイルガード:発電機から漏れ出した燃料で、作業現場が汚れないように付けられた「受け皿」のような装置。燃料は段階的に吸着マットが吸着し、水のみが排出口から排出できる。
新ダイワの中でも、一番人気なのが小型発電機(8kVA)のラインナップです。インバータタイプ・一般タイプ・三相タイプなど種類も豊富にそろっています。
ここ数年、地震や台風などの大型災害が続いています。その都度、停電が続く被災地の様子が報道され、いざというときの備えとして「小型発電機を用意しておこうか」と考える人が増えているのです。
また、小型発電機は「非常時の備え」以外に以下の使い方もあります。
インバータとは、安定した良質な電気供給をするための「直流を交流に変換する装置」のことです。安定した出力が可能になるため、パソコンや精密機械も安心して使用できます。また、オイルが減ってきた際に警告してくれるオイルセンサー付きです。
一番小型のものは12.7kgで片手でも楽に持ち歩きができ、60kgを超えるものは移動を楽にしてくれる大径キャスター付きです。
★こんなケースに向いてます!
インバーター発電機は、停電時にパソコンを利用する際に向いています。軽量で小型のものは、保管場所にも困らないので非常用に1台置いておくと安心でしょう。定格出力(※)が大きくなればなるほど、本体も大きく重たくなりますが、連続使用時間も長くなります。
※定格出力:「指定された条件下で機器類が安全に達成できる最大出力」を指す。
ディーゼルエンジン(軽油)を使う発電機は、ガソリンエンジンのものよりも大きく重量もありますが、耐久性に優れています。現在日本では、最も普及しているタイプです。
ガソリンよりも安く、燃料消費率がいいのも特徴となっています。すべての製品が移動用大径キャスター付きで、大きめのものにはオイルガードが付いています。
★こんなケースに向いてます!
新ダイワのディーゼルエンジンタイプのすべてが、連続使用時間10時間を超えなのです。災害用の備えとしても安心でしょう。また、電動工具を使うDIYやイベントなどにも利用できます。
ガスエンジンのインバータ発電機は、カセットボンベで動かるタイプとプロパンガスに外部接続するタイプがあります。ガスは、ガソリンや軽油のように燃料が劣化しないため、長期間の保管が可能です。
家庭でよく利用するイワタニのガスカセットボンベ(パワーゴールド、ジュニアを除く)を本体に装着するだけで1時間連続利用できるタイプ。また、プロパンガスボンベを外部接続すれば、10時間〜20時間の長時間使用が可能なタイプがあります。
★こんなケースに向いてます!
非常用の発電機は欲しいけれども「オイルを利用するのは抵抗がある」という人にはカセットボンベタイプが向いています。燃料が手に入れやすく取り扱いが楽なのも魅力でしょう。
プロパンガスボンベ接続タイプは長時間利用できるため、DIY・イベントなどにも向いています。
インバーターを内蔵していない一般的発電機です。一番小型のものは24kgと軽量で、手持ちハンドルがついているため、女性でも一人で楽々持ち運びができるでしょう。よりパワーのあるタイプもあります。
★こんなケースに向いてます!
一般発電機は、非常用・DIY・イベント・土木、建築現場など何にでも使用できます。一方で、パソコン・精密機器・電子レンジの利用には向いていません。
インバーター式よりもリーズナブルなので、良質な電気にこだわらない場合はこちらがおすすめです。
三相200V、単相100Vが使えるガソリンエンジンを使用する発電機です。使い始めに便利なオートチョーク(始動装置)・電圧がわかるメーター・電圧調整機能などの機能が付いています。
★こんなケースに向いてます!
パワーがあり、非常用・DIY・イベント・土木、建築現場など何にでも使用できます。高機能で高出力なタイプですが、その分値段も高くなります。
発電機を選ぶ際、確認すべきことは「どれくらいの電力を作れるのか」ということです。必ず、製品の「定格出力」を確認してください。
選ぶときには、使用したい電気機器の「消費電力」を目安にするではなく、「起動電力(※)」をチェックしてください。起動電力を上回る出力が可能な発電機を選びましょう。
※起動電力:その電気機器を「起動する際」にかかる電力
消費電力や起動電力は製品によって異なります。たとえば、テレビの起動電力は消費電力の約1倍、電気ドリルは約1.5倍など違いがあるのです。
【小型発電機選びの具体例】
電気ドリルA+電気丸ノコBを両方使う場合の起動電力
Aの消費電力 720W+起動電力1,100W
Bの消費電力 1,050W+起動電力2,200W
で合計3,300Wになります。
そのため、3.3kVA(※)以上の出力ができる発電機を選ぶ必要があります。
※1,000W(ワット)=1kVA(キロボルトアンペア)
あくまでも、目安としてお考えください。
商用電源(電力会社が消費者に販売している電力)と同じレベルの、品質の高い電気を供給できます。パソコンを使用する際に向いています。超低音設計で、持ち運びも楽な20kg。ですので、発電機を持ち歩いての移動はそれほど苦ではありません。
インバーター発電機なので品質の良い電気を安定して使えます。低騒音タイプは、野外や庭でも騒音を気にすることなく使えるでしょう。重量は68kgありますが、本体にキャスターが付いているので楽に動かせます。
オーソドックスな発電機です。パソコンや精密機械の使用には向きません。ハイパワーで耐久性も非常に高いため、土木・建設現場での使用に向いています。レギュラーガソリンを使用するタイプです。
良質な電気を供給するとともに、超低騒音なので周囲を気にすることなく使用できます。また、12.7kgと最も軽量なので気軽に持ち運びができます。保管場所に苦労することもないでしょう。
卓上ガスコンロなどに使う、イワタニのカセットガスボンベを使う発電機です。燃料にオイルを使うのが苦手な人や、発電機を使うのが初めての人に向いています。カセットガスボンベは保管もしやすく、手に入りやすいのもメリットでしょう。
IEG900BGのガスエンジン発電機で使用する、イワタニのカセットガスボンベです。12本セットで、専用ボックスに入ってます。バラで購入するより、保管しやすいのでおすすめです。
新ダイワに限らず、「発電機は多少汚れや傷があっても、ちゃんと作動すればいい」と、中古を探す人もいらっしゃるのではないでしょうか?
大手インターネットオークションサイトで探す方法です。
運営会社では、無用のトラブルを避けるために、トラブル口座リストの公開や、商品が到着後に落札者から預かっている代金を出品者に渡すサービスなどを行っています。利用する前に、運営会社の利用上の注意はきちんと読むようにしましょう。
手軽に簡単に利用できるのがフリマアプリのメリットです。しかし、思ったものと違う商品が届いた・説明にはない傷があったなどのトラブルもつきもの。
ですので、アプリの運営者が定めている利用規約を事前に読んでください。トラブルがあった場合の運営側の対処方法なども確認しておきましょう。
総合リサイクルショップは、取り扱い品目が多種多様なので、発電機を扱っていることもあるでしょう。
ただし、基本的に広く浅い品揃えなので、目的にぴったり合ったものが見つかるとは限りません。近所にある場合は覗いてみてもいいでしょう。
電動工具や発電機などを専門に買取&中古販売しているショップなら、お目当ての発電機が入手できる確率は高くなります。
また、スタッフも知識を持っている人が多いので、製品選びに迷ったらアドバイスをしてもらえるのもメリットです。
新ダイワの小型発電機を選ぶ際には、まず「何に使うのか」を決めましょう。
使用目的によって、使用する電気機器も異なり、必要な出力も違ってくるからです。使用する前には、取扱説明書をきちんと読んでください。