高圧で水を噴射して汚れを落とす、高圧洗浄機。家の外壁洗浄や洗車などに大活躍の清掃機器で、今や様々なメーカーから販売されていますね。
そんな高圧洗浄機の中でも特に人気が高いのが、ケルヒャー・リョービ・ヒダカの3メーカーの製品です。
それではなぜ、3メーカーの高圧洗浄機は人気があるのでしょうか?他社製品とはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、ケルヒャー・リョービ・ヒダカの高圧洗浄機を徹底比較してご紹介します。用途別のおすすめ品や、選び方もご紹介しますので、「どの高圧洗浄機を購入するか迷っている」というあなたはぜひご覧ください。
高圧洗浄機の中でも人気なのが、ケルヒャー・リョービ・ヒダカの3メーカーの製品です。ここでは、3メーカーの高圧洗浄機を比較してご紹介します。
高圧洗浄機の人気3メーカー、ケルヒャー・リョービ・ヒダカの人気機種について、その特徴を一覧表にしました。各機種の違いを比べて、それぞれの特性を確認しましょう。
製品名 | 常用吐出圧力 | 高圧ホース | 本体質量 | 定価(税抜) |
---|---|---|---|---|
ケルヒャー K2クラシック | 2~6 MPa | 5 m | 3.8 kg | 11,980 円 |
ケルヒャー K2バッテリー | 7.4 MPa | 4 m | 6.9 kg | 54,800 円 |
ケルヒャー K3サイレント | 7.5 MPa | 10 m | 10.3 kg | 27,980 円 |
ケルヒャー K4サイレント | 8 MPa | 10 m | 14.4 kg | 47,980 円 |
ケルヒャー K5サイレント | 8 MPa | 12 m | 16.6 kg | 57,980 円 |
リョービ AJP-1210 | 6.5 MPa | 5 m | 5.2 kg | 15,000 円 |
リョービ AJP-1520A | 7.3 MPa | 6 m | 6.7 kg | 38,000 円 |
リョービ AJP-2050 | 7.5 MPa | 8 m | 12.2 kg | 74,400 円 |
リョービ AJP-2100GQ | 7.5 MPa | 15 m | 17.8 kg | 92,000 円 |
ヒダカ HK-1890 | 9.0 MPa | 10 m | 12 kg | 22,800 円 |
世界最大手の清掃機器メーカーであるケルヒャー。1935年にドイツで創業し、現在は世界190カ国で製品が販売されています。
高圧洗浄機では国内で最も人気のメーカーであり、ホームセンターなどでケルヒャーの高圧洗浄機コーナーが設けられている店舗も多くありますよね。ケルヒャーの高圧洗浄機の特徴はラインナップの豊富さと機能性の高さです。
ホームセンターなどで販売されているK2〜K5といった家庭用の他に、業務用として、冷水・温水・超高圧洗浄機と数多くの製品を取りそろえています。また家庭用にエンジン高圧洗浄機も販売しています。
家庭用の高圧洗浄機でも水道水の40倍という圧倒的な水圧で、さまざまな汚れを一気に洗い落とします。高性能ノズルは、均一な水圧でムラなく洗浄できるため、何度も往復する必要がありません。
電動工具の国内シェア3位であるリョービ。リーズナブルで幅広いラインナップの電動工具をそろえているのが特徴です。
そしてリョービの高圧洗浄機の特徴は、やはり幅広いラインナップ。現在のカタログにも家庭用が12種類、プロ用が3種類も記載されており、そのほかにエンジン高圧洗浄機まで用意されています。
さらに回転クリーナーやノズル、延長ホースなど別売りの洗浄機用アクサセリーも数多くあります。
リョービの電動工具については、こちらの記事もぜひご覧ください。
高圧洗浄機やスチームクリーナーなどの卸販売を行う日高産業。その日高産業が運営するのが、人気のWebショップ「高圧洗浄機の専門店 ヒダカショップ」です。そしてヒダカショップがオリジナルモデルの高圧洗浄機を作り、大人気となっています。
ラインナップは「HK-1890のみ」ですが、高圧洗浄機専門店が作っただけあって、とてもバランスがいい製品です。
・これ1台で車やバイク・家周りまでピッカピカ!高圧洗浄機の【HK─1890】
最大の特徴は、9.0 MPaと国内最大レベル(エンジン高圧洗浄機を除く)の常用吐出圧力。それでいて標準セットで22,800円と価格も手頃な点が、人気のヒミツです。
ここでは人気メーカー3社の高圧洗浄機の中から、用途別のおすすめ品をご紹介します。「特に〇〇に使いたい!」と決まっている方は、ぜひご覧ください。
洗車におすすめする高圧洗浄機は、ヒダカのHK-1890 本格洗車セットです。
国内最強の高圧力で、パワフルな洗浄力。さらに別売りの「自吸セット」を装着すれば、貯め水の吸い上げ(自吸機能)が可能となり、バケツなどに貯めておいた水が使えて経済的です。
また本格洗車セットには、洗剤を取り付けて泡を吹き出せる「フォームランス プラス」が付いていますので、車を泡で優しく洗うことができます。
※ HK-1890は50Hzと60Hzの機種がありますので、ご家庭のコンセントの周波数を確認した上でご購入ください。
ヒダカの公式動画で、高圧洗浄機を使った洗車のやり方を紹介していますので、参考にご覧ください。
また、洗車におすすめの高圧洗浄機については、こちらの記事もぜひご覧ください。
リョービのAJP-2100GQは、家の外壁の掃除におすすめです。
AJP-2100GQはリョービ高圧洗浄機の最上級モデルで、最大許容圧力が11MPaもあり、プロ機並みの耐久性を備えています。クラス最長15mの高圧ホースが付属されるため、外壁の掃除にはもってこいです。
さらに従来機にくらべ体感音を50%もカットした静音モデルですので、周囲の住宅に迷惑をかけることもありません。
※AJP-2100GQは50Hzと60Hzの機種がありますので、ご家庭のコンセントの周波数を確認した上でご購入ください。
詰まりやすい排水口の掃除におすすめなのが、リョービのAJP-1520Aとパイプクリーニングキットです。
AJP-1520Aはグッドデザイン賞を受賞したデザインの良さと、ノズルやホースを本体にスッキリ収納できるコンパクトさが特徴。
さらに「静音モード」搭載で、住宅街での使用にも対応しています。パイプクリーニングキットを装着すれば、高圧水が逆噴射してパイプの中を進みながら洗浄するため、ラクに排水口の掃除が完了します。
ケルヒャーのK2バッテリーセットは、屋外で近くにコンセントがない場所での使用におすすめな高圧洗浄機です。
K2バッテリーセットは、高圧洗浄機では数少ないバッテリー式です。バッテリーでは機器のパワー低下が気になりますが、K2は家庭用電源の製品と変わらないパワフルな洗浄力を実現しています。
さらにバッテリー込みで6.9キロと軽量なため、持ち運びもラクです。
テラスやバルコニーの掃除におすすめするのが、ケルヒャーのK4サイレント ホームキットです。
K4サイレントは水冷式モーターを採用した静音タイプですので、住宅街でも気兼ねなく高圧洗浄が行えます。
またホームキットには、テラスクリーナーとユニバーサルクリーナを付属。テラスクリーナーが水ハネを防いで、テラスの掃除がらくらく行えます。
※K4サイレントは50Hzと60Hzの機種がありますので、ご家庭のコンセントの周波数を確認した上でご購入ください。
大型車やトラクターなどの洗車におすすめするのが、ケルヒャーのエンジン高圧洗浄機G710Mです。
G710Mはエンジン式ですので、コンセントがない場所でも使用可能です。さらに家庭用電源製品にはないハイパワー(吐出圧力2~14MPa)で、トラクターなどのなかなか取れないドロ汚れもキレイに洗浄してくれます。
また自動吸引機能搭載ですので、水道がない場所でも、ため水を使用して洗浄が行えます。
ただしエンジン式のため、家庭用電源製品よりも稼働音が大きい点がデメリットです。
たくさんの種類が販売されている高圧洗浄機。どれを買えばよいのか迷ってしまいますね。そこで、ここでは高圧洗浄機の選び方をご紹介します。
使用場所で高圧洗浄機を選ぶ場合、本体のサイズや圧力の強さを確認しましょう。
庭で置物などの洗浄に使用する場合は、コンパクトなタイプを選びましょう。
おすすめするのはケルヒャーのK2クラシック。重さは3.8キロと軽量なため、持ち運びや取り回しがラクで洗浄しやすいです。
ベランダの洗浄で使用する場合は、据え置き型でパワフルな機種を選びましょう。おすすめするのはケルヒャーのK3サイレント ベランダです。
K3サイレントは世界初の水冷式モーターを採用した静音モデルで、吐出圧力も7.5 MPaとパワフル。また、付属のデッキクリーナーを使えば、水ハネを防いでラクにベランダの掃除ができます。
※K3サイレントは50Hzと60Hzの製品がありますので、ご家庭のコンセントの周波数を確認した上でご購入ください。
まだ高圧洗浄機を使ったことがないので、まずは価格が安い製品を購入したい。そういった場合にはリーズナブルなリョービの高圧洗浄機がおすすめです。
リョービのエントリーモデル AJP-1210は定価が15,000円ですが、現在Amazonで8,000円台で購入できます。
吐出圧力は6.5MPaと若干低いですが、洗浄力は充分あります。さらに本体が5.2キロと軽量で持ち運びもラクですので、入門用にはピッタリの機種です。
従来の高圧洗浄機は、モーターの動作音がかなり大きく「近所で使われるとうるさい」という機器でした。しかし現在は高圧洗浄機も進化し、稼働音を抑えた機種も増えています。
ケルヒャーでは、機種名に「サイレント」がつくと静音モデルになっています。空冷式や水冷式のモーターを採用し、従来品と比べて体感音が50%カットされました。
リョービではAJP-1520A・1620Aに、モーターの回転数を抑える「静音モード」を搭載。消費電力と水の使用量も抑えることができます。またAJP-2050・2100GQでは、新開発の水冷式モーターを搭載したことで従来機種に比べ体感音を50%低減しました。
ヒダカのHK-1890は、インダクションモーターを採用したことでモーター内の接触音が抑えられ、稼働音が小さくなっています。
コンセントが近くにない場所を洗浄したい場合は、コードレスのバッテリー式高圧洗浄機が便利です。
ただしバッテリー式はまだ機種が少なく、今回ご紹介している3メーカーでも、ケルヒャーのみが販売しています。こちらでご紹介しているK2 バッテリーセットです。
また、高圧洗浄機ではなく「ハンドヘルドクリーナー」として2019年に新発売されたコードレスの機種がKHB5です。
バッテリーとホースさえつなげば、すぐに洗浄作業を行うことができます。吐出圧力は弱めですが、大きな本体がないため、取り回しがよく収納にも便利な逸品です。
高圧洗浄機が欲しいけれど、ひんぱんに使うわけではない。そんな方は、レンタルや中古品で手に入れるという方法もあります。
レンタルなら、最寄りのホームセンターやレンタル店を確認してみましょう。筆者が近所のホームセンターを確認したところ、定価63,778円のケルヒャーK5がこちらの値段でレンタルできました。
期間 | 値 段 |
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4時間 | 1,380円 |
1日 | 1,980円 |
3日 | 4,750円 |
1週間 | 9,700円 |
ケルヒャーのハイエンドモデルが、1日なら2,000円以下で借りられるのはお得ですよね。
また実店舗の他にも、こちらのようなオンラインのレンタルサービスもあります。
中古品の場合も、実店舗とオンラインがあります。
ただし「本体のメンテナンスがしっかり行われているか」「付属品がすべてついているか」などを確認したうえで、購入することが大切です。そのためにも、まずは信頼できる店舗やサイトを探すようにしましょう。
今回は高圧洗浄機の中でも特に人気の3メーカー、ケルヒャー・リョービ・ヒダカの製品についてご紹介しました。
どれも同じようにみえる高圧洗浄機ですが、それぞれメーカーや機種によって違いがあることをわかって頂けたかと思います。
用途にあった高圧洗浄機を選べば、とても便利に、快適な洗浄を行うことができます。ぜひあなたにピッタリの1台を、探してみて下さい。