コンクリートの穴あけに使われるハンマードリル。特にマキタのハンマードリルは人気が高く、多くのユーザーに選ばれています。
それでは、なぜマキタのハンマードリルは人気があるのでしょう?また、どんな機能が搭載されているのでしょうか?
今回は、マキタのハンマードリルのおすすめポイント5つをご紹介します。購入を検討している方は、ぜひご覧ください。
目次
まずはマキタのハンマードリルの特徴から、最新型の情報などについてご紹介します。
国内の電動工具メーカーとして、トップのシェア率を誇るマキタ。そのシェアは何と60%!世界でも4位と、圧倒的な強さです。電動工具の他にも園芸工具、エア工具の開発・製造を行い、世界160カ国で販売する業界のリーディングカンパニーとなっています。
特にDCブラシレスモーター搭載の電動工具は、驚異的な売上を記録しました。また、リチウムイオンバッテリー搭載の充電工具もヒットしており、マキタブランドのさらなる邁進を進めています。
マキタについては、こちらの記事もぜひご覧ください。
マキタのハンマードリルの特徴は、まずはその豊富なラインナップです。
コードレス・AC | シャンクの形状 | 穴あけ能力 | 機種数 |
---|---|---|---|
コードレス | SDSプラスシャンク | 14~28mm | 27機種 |
コードレス | SDSマックスシャンク | 40mm | 2機種 |
AC機 | SDSプラスシャンク | 18~28mm | 8機種 |
AC機 | SDSマックスシャンク | 35~52mm | 5機種 |
AC機 | 六角シャンク | 35~40mm | 3機種 |
表のとおり、コードレス・AC機から、シャンクの形状、穴あけ能力まで様々な総計45機種がカタログ(2019年10月版)で紹介されています。
他にも、様々な独自の機構を開発してハンマードリルに装備していますので、おすすめポイントとして後ほどご説明します。
マキタ ハンマードリルの最新機種は、2019年11月に発売されたHR001GRDXVです。
BLモーター搭載のほか、AFTやAVT、APTといったマキタのハンマードリルにおける装備をすべて備えた、集大成ともいえる一品。さらに新型バッテリー40Vmaxを装備しており、クラス最速の穴あけと圧倒的な低振動がウリです。
ハンマードリルの使い方は以下のとおりです。
ビットの根本の形状(シャンク)はいくつか種類がありますが、互換性がありません。必ず本体のシャンクを確認した上で、ビットを選びましょう。
粉じんが大量に発生しますから、防護メガネや防じんマスクは必ず着用。また巻き込みの恐れがあるため、ネックレスなどの着用は禁止です。
サイドグリップを取り付けることで、安定して作業が行なえます。しっかりと取り付けましょう。
ハンドルとサイドグリップをしっかり保持して作業を行います。ハンマードリル自体に打撃力があるため、本体を押し当てなくとも作業が行えます。
使い方に不安がある方は、こちらの記事を参考にご覧ください。
1つめのおすすめポイントは、集じん機との無線連動です。
2017年8月、マキタが業界初の充電集じん機と充電工具の無線連動集じんが可能なシリーズを発売しました。充電工具のスイッチをオンにすると、自動的に集じん機のスイッチもオンになるシステムでAWS(Auto-start Wireless System)と呼ばれます。
こちらのマークが付いた機種が、無線連動(AWS)に対応しています。現在はハンマードリルのほか、ディスクグラインダや丸ノコが対応済みです。
AWS対応工具には、別売りのワイヤレスユニットを取り付け、無線連動対応の集じん機をセットして使用します。
ハンマードリルを使用すると、大変多くの粉じんが発生します。そのため集じん機をつないで作業を行うこともありますが、従来はその都度集じん機のスイッチをオン・オフしなければならず、面倒でした。またドリルと集じん機の電源コードが作業場に散乱し、足に引っかかってしまうこともあり危険です。
しかしAWS対応機器を使えば、集じん機側のスイッチを入れる面倒がないため、作業がはかどります。さらに、ハンマードリルと集じん機のどちらも充電式のため、現場が電源コードだらけになることもありません。
無線連動集じん(AWS)に対応したハンマードリルは、以下の機種です。
ここでおすすめするのは、HR400DPG2Nです。AWSのほか、圧倒的な低振動機構(AVT)も搭載。18V+18Vの36Vリチウムイオンバッテリー使用のため、AC機と同等のハイパワー機です。
おすすめポイントの2つめは、新発売のハイパワー40Vmaxシリーズのハンマードリルがある点です。どのような特徴があるのかご紹介します。
2019年10月に新発売されたのが、40Vmaxリチウムイオンバッテリーを使用する「Li-ion 40Vmaxシリーズ」です。
40Vmaxリチウムイオンバッテリーは、マキタ独自の「スマートシステム」を搭載したことで、以下の機能を実現しました。
さらにバッテリー構造を見直し、剛性をアップしたことで、耐衝撃性は約40%アップ。また耐防水・耐防じん性も向上し、IP56(防じん・防水保護等級)にも対応しました。
Li-ion 40Vmaxシリーズはまだ種類が少なく、ハンマードリルの他にインパクトドライバやドリルドライバなど総計10モデルです。しかしハイパワーの充電式工具ですから、18Vシリーズや14.4Vシリーズと同様に、今後は拡大していくと思われます。
上記の【最新型】としてもご紹介した40Vmaxシリーズのハンマードリル。とにかくハイパワーで、何と従来AC機の1.3倍の速さでコンクリートに穴をあけてしまいます。これまでは「充電式工具=パワー不足」でしたが、もうそんなことはありませんね。
Li-ion 40Vmaxシリーズのハンマードリルは、次の2機種です。
こちらでご紹介するのは、HR001GRDXVです。40Vバッテリーのハイパワーにより、クラス最速の穴あけを実現。さらに集じんシステム付きのため、作業がはかどります。
マキタの電動工具237モデルでバッテリーを共有できる、18Vバッテリーを装備している点が、3つめのおすすめポイントです。
マキタの充電式工具はバッテリーを共有できることがメリットの1つで、特に18Vリチウムイオンバッテリーは、何と245モデルで共有することが可能です。
2005年、マキタは業界に先駆けてリチウムイオンバッテリーを搭載したインパクトドライバを販売。その後も次々とリチウムイオンバッテリー搭載の電動工具を製造し、そのラインナップは業界No.1です。
また、マキタのリチウムイオンバッテリーは、独自技術「最適充電システム」を搭載。これは充電時にCPUに記憶された履歴を、充電器にデジタル送信する「デジタル通信機能」と、高い冷却効率を備えたシステムで、バッテリ寿命が従来の3.3倍に伸びました。環境にも、お財布にも優しいですね。
18Vリチウムイオンバッテリーを搭載したハンマードリルは、とてもパワフルです。ここでおすすめするHR182DRGXVは、クラス最速の穴あけ性能を実現しています。低振動、無線連動(AWS)対応と、身体への負荷を減らした作業が行えますね。
18Vリチウムイオンバッテリーを装備した機種は、以下のとおりです。
おすすめポイントの4つめである、ハツリ機能についてご紹介します。
ハツリ(斫り)とは、コンクリートを壊す・削るといった作業のことです。ハンマードリルにはハツリ機能がついた機種もあり、切り替えで「打撃のみ」を選べば、ハツリを行えます。
ハツリには通常、電動ハンマーを用います。しかし作業ごとに工具を揃えていては、金銭的にも、携行することも大変です。そこでハンマードリルのハツリ機能をつかって、コンクリートの削りなどを行います。
もちろん電動ハンマーよりもハツリの性能は劣りますが、狭い範囲ならばハンマードリルでも問題なく作業をこなせます。
マキタのハンマードリルは、7割ほどの機種にハツリ機能が装備されています。カタログで「ハツリ可能」と記載された機種は、ハツリ機能付きです。「穴あけ専用」と記載された機種では、ハツリ機能がついていませんので気をつけてください。
工具本体の振動を減らす低振動技術(AVT)を搭載していることが、おすすめポイントの5つめです。その技術と搭載機種をご紹介します。
マキタの独自技術である低振動技術。電動工具が発生する振動を低減する技術で、AVT(ANTI VIBRATION TECHNOLOGY)と名付けられました。
AVTは、本体に内蔵された「低振動機構」によって振動を打ち消す働きをし、振動低減効果を発揮することで、作業者の負担を軽くします。電動工具の振動が、従来比で30~40%低減しました。
AVTの技術は、地震工学の理論を応用して開発。バネとおもりの共振で工具の振動を吸収、さらに内部空気圧力を使って共振を打ち消すことで、安定した低振動を実現しています。
ハンマードリルは、打撃を加えながらドリルを回転させるという動作の性質上、本体からはかなりの振動が発生します。その振動は、作業者の疲労の原因に。特に作業量が多い場合には、AVT搭載ハンマードリルの使用をおすすめします。
AVTが搭載されているのは、カタログ上でこちらのマークが記載された、以下の機種です。
また、AVTが発展してより低振動となった、AVT Advanceも開発されました。
AVT Advanceは次の機種に搭載されています。
ここでおすすめするのは、HR400DPG2です。AVT Advance搭載で超低振動、さらに36VバッテリーでAC機なみのハツリ作業も可能。パワフルながら、身体に優しい機種です。
マキタのハンマードリルには、その他にもおすすめするポイントがたくさんありますので、まとめてご紹介します。
マキタの集じんシステムは、HEPAフィルターならではの非常に高い集じん力を誇っており、99.97%以上の捕集率があります。
ファンが回転して、ハンマードリルの穴あけで出る粉じんを吸い込みます。排気口からの排気は、極めてクリーンです。集じんシステム付きの機種もあり、また別売りもされています。集じんシステム付きの機種でも、集じんシステムは取り外すことが可能。
HEPAフィルターがついた集じんシステムには、こちらのマークがついています。
ブラシレスモーターは、消耗部品であるカーボンブラシを使っていないため、点検や交換の必要がないメンテナンスフリー。さらに電気効率がよく、発熱を抑えることも可能です。
このブラシレスモーターを充電式ハンマードリルに使用することで、1充電あたりの作業量を、従来機に比べ約30%向上しました。また穴あけ速さも、従来機に比べ約15%向上しています。
こちらのマークがついた機種が、ブラシレスモーター搭載品です。ハンマードリルの購入を検討される際には、ぜひチェックしてみてください。
ハンマードリルが故障し、修理してほしい場合には、全国116ヶ所のマキタ登録販売店で修理を受け付けています。各都道府県に2~3営業所がありますので、何かあればすぐに近隣の営業所に工具を持ち込んで対応してもらえる点も、マキタをおすすめするポイントです。
今回はマキタのハンマードリルの、おすすめポイントについてご紹介しました。充電式でもハイパワーの機種が多いことがわかり、選ぶ範囲が広がったのではないでしょうか。
どういった環境で作業をするかによって、機種を選ぶポイントも変わります。ぜひ今回の記事を参考に、あなたに合ったマキタのハンマードリルを選んでもらえればと思います。