小さい木材をカットするとき、丸ノコをそのまま使うよりも専用のスタンドに固定して使うほうが効率的なのはご存知でしょうか。
という方もいらっしゃるでしょう。そこでこの記事では、丸ノコの作業性をアップする「丸ノコスタンド」についてまとめました。
具体的には、
の順にご紹介していきます。
5分ぐらいで読めて、今よりも木材カットの能率がぐんと上がる可能性が高いです。ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
丸ノコスタンドを使うことで、「正確に・素早く・細かく」木材をカットできます。
DIYで木材をカットする場面では、おもに手動ノコギリか丸ノコを利用する場合が多いでしょう。
ノコギリと丸ノコを使う場合、以下の2点が問題になります。
どちらも一長一短であり、小回りが利きにくい側面が。
しかし丸ノコスタンドを導入することで、2つの問題を一気に解消できます。費用も数千円で購入できるため、導入しやすいです。
本格的に木材をカットする手段として、テーブルソーの選択肢もあります。
丸ノコスタンドと比べ、以下の3点がネックです。
DIYの用途が決まっていて、テーブルソーが一番効率よく作業できるとわかっているなら導入しても問題ありません。
まだ用途が定まっていない方は、まず丸ノコスタンドを使ってみると良いです。
ステップアップとして、テーブルソーの導入を見据える流れが失敗しにくい選択でしょう。
丸ノコスタンドは、丸ノコを取り付ける小型テーブルのようなものです。あまり大きくないため、保管場所に困りません。
固定刃に素材を押し当てて加工するテーブルソーとして扱えます。
テーブルソーは、素早く正確に木材をカットできる工具です。手動のノコギリやジクソーに比べて、格段に作業スピードを上げられます。
しかしテーブルソーは価格が高く、丸ノコのように取り外して扱うことはできません。利用シーンによっては逆に不便なことも。
DIYで使うならテーブルソーのメリットと小回りの良さをあわせ持つ「丸ノコスタンド」から始めてみるのがおすすめです。
丸ノコを「丸ノコスタンド」に設置することで、費用を抑えながらテーブルソーのように利用できます。
当然丸ノコスタンドから外せば、丸ノコとして利用することも可能です。
丸ノコと丸ノコスタンドがあれば、場所を取らず予算も少なめで木材加工の幅が広がります。
丸ノコスタンドは素材を手で保持しながらカットできるため、切っている状況を見ながらカットの調整がしやすいです。
動画では自作の補助ツールを使ってカットしていますが、スピーディーに作業をこなしています。
丸ノコだけを使った細かい木材のカットですと、重量や反発力により手元が不安定になりやすいです。集中力と技術が求められます。
このような状況では事故も起こりやすく、危険なのであまりおすすめできません。
丸ノコスタンドであれば高速回転する刃を動かさず、固定された刃に素材を押し当てるため作業スピードと安全性が両立可能です。
手元が不安定だと作業に危険が伴いますが、スタンドに固定することで安定します。
そして丸ノコではなく、木材を動かしてカットするので安全性が高いです。
丸ノコをスタンドに設置して使用する際は、安全カバーが必須です。事故の危険を回避するために、付属品の安全カバーは必ず取り付けましょう。
作業時も手が巻き込まれないよう、最新の注意を払います。
また丸ノコスタンドの本体には、電源スイッチがありません。丸ノコのACプラグを直接コンセントにつなぐため、使用時に少々手間が発生します。
丸ノコ本体をスタンドの裏側に設置するため、電源のスイッチをオンにする場合はスタンドの下から操作しなくてはならないのです。
見えない場所にスイッチがあると、緊急の時にとっさに止められないので気をつけないといけません。
見える場所にスイッチを置きたい場合、100円ショップなどで購入できる節電スイッチを購入しましょう。
使用方法はスイッチをコードリールや延長コードのACコンセントに取り付けるだけ。
取り付けたコードリールやACコンセントを手元に置いておけば、緊急の場面でも丸ノコの電源をカット可能です。
丸ノコスタンドは、以下の3メーカーがおすすめです。
丸ノコスタンドの品質はとても重要。なぜなら細かく精密な作業をすることが多くなるので、スタンドの平坦性や安定性は重要視したいためです。
商品には軽量で持ち運びがかんたんなものや、トリマーやジグソーを含む3種類の電動工具を取り付けられる便利なスタンドもあります。
品質の信頼性が高いのは、マキタやHiKOKIなどの大手メーカーです。
マキタのマルノコスタンド(A-41349)は、安全ガイドが「接触予防装置検定合格品」なので安全が担保されています。
平行・傾斜定規がついているため、切断時はそのままの装備できれいにカット可能。
口コミでも一定以上の精度が評価されており、DIYで使用するには充分なスペックです。
HiKOKIのベンチスタンド(PS7-BS3)は重量があり、安定性に優れています。こちらも平行・傾斜定規が付属。
格安な丸ノコスタンドや精度が低いものなど、商品によって評価が低い物もあります。
安全に作業をするためにも、購入時は信頼性の高い国内大手メーカーの商品を選びましょう。
高儀のEARTH MANは、丸ノコ以外にトリマーやジクソーを扱えるのが魅力です。
曲線を切る際に活躍してくれるジクソーをスタンドに固定することで、手持ちで作業するとき以上に正確なカットが可能。
ジクソーを固定することで、両手で素材の保持ができます。曲線カットを行う場合は、両手で支えながらカットすることで正確性が高まりやすいです。
ジグソーについてもう少し知りたい、おすすめ品を教えてほしいと思う方は下記記事を参考にしてください。
木材の面取りや溝切りをする電動工具のトリマーも、スタンドに固定することで両手が使えます。
トリマーを使用した飾り面取りで、木材をより美しく仕上げることが可能です。
トリマーについて詳しく知りたい、おすすめ品を知りたい方は下記記事を参考にしてくださいね。
高儀のEARTH MANは3つの電動工具を固定して使用でき、DIYで幅広い活躍をしてくれます。
丸ノコスタンドの使い方はとてもかんたんですが、使い方を知っておくことでより効率的な作業が可能です。
高速回転する刃を扱うため、安全面には特に配慮が必要。使い方を学び、DIYを快適なものにしていきましょう。
ここでは丸ノコの設置方法から、効果的な丸ノコスタンドの使用方法まで紹介します。
まずはスタンドの足を組み立て、安全カバーやガイドがある場合は取り付けましょう。
上記で紹介した丸ノコスタンド(マキタ・HiKOKI・高儀製のもの)は、付属スパナがついているためそのまま組み立て可能です。
続いてスタンドを裏返して丸ノコを金具で固定するのですが、ここで注意が必要。
取り付けをしている最中に誤作動を起こさないよう、丸ノコの電源コードは必ず抜いて下さい。
そして金具で丸ノコを固定したら、一度状態を確認してみましょう。
金具の固定状態が悪いと刃が真っ直ぐになっておらず、丸ノコが不安定でぐらつきやすくなります。
刃の状態と丸ノコがしっかりと固定されていることを確認した上で、もう一度金具を締め直すと上手く固定可能です。
取り付け時の動画がありますので、参考にしてください。
切断するときは、動く刃に木材を当てるだけです。ガイドがあるため、正確なカットができます。
はじめに木材を切りたい長さや幅に合わせて、ガイドを調整します。
後はガイドに沿って木材を動かすだけで簡単にカットができ、DIYの初心者でも使いやすいのが魅力です。
ノコギリや丸ノコを使用してカットする場合、片手で木材の固定とガイドの役目を行いつつもう片方の手でカット。
片手ずつでは不安定になりやすく、事故の危険性も高まります。
丸ノコスタンドを使う場合、カットとガイドをスタンドに任せるので両手で木材の固定が可能です。
丸ノコスタンドを使うと、丸ノコを単独で使用するよりも細かい作業が効率的に進められます。
ですので、丸ノコスタンド導入の決め手は「使用する木材の大きさ」。
今後DIY作業を始める方で、
「細かい作業に時間をかけたくない」
「小さな木材をカットすることが多い」
こんな方には丸ノコスタンドがおすすめです。
細かい木材でも手元が安定する丸ノコスタンドを使用することで、安全に作業スピードを上げられます。
テーブルソーよりも安価で購入しやすいのも魅力です。
DIYでの活躍の幅も広く、小型で分解することもできるため収納の場所を取りません。
今まで細かい木材をカットする際に、手動でノコギリを使用していた方。
丸ノコでのカットで苦労していた方は、丸ノコスタンドを試してみてはいかがでしょうか。
スタンドのほかに丸ノコのおすすめを知りたくなった方は、下記の記事を参考にしてください。
角度をつけた切断がしたい方は、卓上丸ノコをチェックしてみてください。