つなぎ融資とは? 必要なタイミングと注意点

経営者が事業で必要な資金繰りをしていて、ふと「このまま行くと資金繰りが厳しくなる」「つなぎの資金がほしい」って感じたときってありませんか?おそらく多くの中小企業経営者・個人事業主が感じた経験があると思います。つなぎ資金があることで会社経営の局面で予想される様々なトラブルもずいぶん回避できるのではないでしょうか。

今回は緊急時の資金調達に必要な「つなぎ融資」の話です。経営者がつなぎ融資に強くなっていると、経営で起こる色々なトラブルにも対応力が付いてきます。この解説でつなぎ融資について詳しくなり、ぜひ貴社の経営にも活かして下さい。

つなぎ融資とは?

つなぎ融資とは別名、ブリッジローン(bridge loan)と呼ばれています。ブリッジつまり「橋」という名前から連想できるように、このローンを利用することで、資金繰りのある局面から次の局面で本来なら大きく変動する箇所を小さくでき、資金繰りを安定化させることができます。

資金繰りは会社経営にとって命綱ともいってよい要素なので、これを軽んじていては取引先を含む多くの関係者に信用を失ってしまいます。会社の資金繰りを安定化させ信用を維持するために、このつなぎ融資というのは大事な役割を担っているのです。

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つなぎ融資が必要なときとは?

ではつなぎ融資が必要なときとはどのようなものがあるのでしょうか?

一番典型的な例が売上代金の回収タイミングと支払いタイミングがずれたときです。中小企業で事業資金として機動的に使える現金を十分な量、自社または銀行口座に常においている先はまれで、多くは資金不足の状態にあります。したがって資金繰りで売上代金の回収分をそのまま支払代金に回すことも多いのです。

しかし問題があり、売上代金は販売から回収まで1~2ヶ月以上掛かる一方で、支払いは仕入代や従業員給与等としてすぐに払わねばならない場合が多いので、その結果、入金と支払いの間にタイミングのずれが起こり、つなぎ資金が必要になってきます。

あるいは国、地方公共団体から会社が補助金を受ける場合にもつなぎ融資が必要です。

たとえば省エネ設備を自社に導入する際、返済不要の補助金が受けられますが、審査に1ヶ月以上掛かる上に、設備を先に自社で調達して設置してからでないと補助金が支給されません。そのため設備を購入するのにつなぎ融資が必要になってきます。

またつなぎ融資の別の事例として不動産業者の取引が上げられます。

不動産業者が自社所有物件の売却代金を以て別物件を購入し次の仕入れをしようとする際にも、所有の不動産が売れる前に、先に別物件を押さえておかないと他業者に買われてしまう場面は多々あります。

保有物件が売れるのを待っていては他の優良物件の仕入れタイミングを失ってしまいます。その場合、金融機関からつなぎ融資を受けることで先に次の仕入れ物件を押さえておき、所有物件が売れたタイミングでその売却代金をつなぎ融資に返済すればいいのです。

このようにつなぎ融資が役立つ場面は色々あります。

つなぎ融資が利用できる金融業者はノンバンクがおすすめ

それではつなぎ融資が利用できる金融業者はどこがあるでしょうか?

実際のところ、お金を取り扱っている業者なら、ほぼつなぎ融資ができるといっても過言ではありません。

銀行や信用金庫等の金融機関はいうに及ばず、消費者金融、ビジネスローン会社、信販系金融会社までつなぎ融資はあります。しかしなんといってもつなぎ融資を借りるとき、おすすめの業者は消費者金融、ビジネスローン会社等のノンバンクです。

もちろん銀行や信用金庫も利用できますが、そもそも審査に時間が掛かり過ぎます。つなぎ融資が必要な会社が銀行といくら取引実績があったところで、申込みから融資実行まで10日以上は掛かるため、事業者が資金を急ぐときには銀行等のつなぎ融資は間に合わないことが多いのです。

その点、消費者金融、ビジネスローン会社の融資は、審査も申込みから数日以内で終わるところも多く、中には即日融資が可能な先もあります。融資の審査基準が緩くかつ審査時間が短いのがこの業界の売りなので、資金調達をとにかく急ぐときには、消費者金融、ビジネスローン会社のつなぎ融資がベストなのです。

つなぎ融資の金利は高め

つなぎ融資の調達先としては、消費者金融、ビジネスローン会社がおすすめと書きましたが、一方その融資の調達コストは高めになります。銀行や信用金庫からの融資だと借入金利は年2%~8%程度になりますが、上記のノンバンクからだと借入金利は低くても年12%、平均だと15%~18%くらいまで上がります。

ただしこれは仕方ない面もあります。なぜなら審査の難易度と金利の高さは反比例するからです。銀行の審査の厳しさは金利の低さを反映したものであり、その逆もまた真なりです。

つなぎ融資でノンバンクの資金調達に審査の緩さと早さを求める以上、金利が割高になることは受け入れなければならないでしょう。さらにつなぎ融資を絶好のタイミングで受けられて自社の信用を保てるのですから、それぐらいの金利は安いものではないのでしょうか。

さらにつなぎ融資の特徴として、「大きな金額を借りて短期で返す」あるいは「少額で借りて短期で返す」というものがあります。いずれも「短期で返す」という点がポイントで、そもそもつなぎ融資は1年以上など、長期で借りるタイプの融資ではありません。

短いものだと数週間、長くても数ヶ月で返済するので、年利ベースで見た表面金利は高くても実際に支払いする金利の額はそれほど多くないのです。そういう意味ではつなぎ融資に関しては、金利の高さにあまり神経質になる必要もないと考えています。

つなぎ融資ってどれぐらい借りられる?

ところで金利とともに皆さんの関心ごとは「一体つなぎ融資ってどれぐらい借りられるの?」ではないでしょうか?

これはあくまで目安ですが、おおよそその会社の月商の2倍程度と考えて下さい。たとえば年商5,000万円の会社だと平均月商は416万円、それの2倍、約800万円がつなぎ融資として借りられる限度となります。

もちろん会社に金融業者に出せる動産、不動産等の担保があれば、さらに融資額が増える可能性もありますが、もともとつなぎ融資は無担保無保証扱いが基本なので、上記の目安以上の融資額はあまり期待しない方がいいでしょう。

つなぎ融資利用上の注意点

この章ではつなぎ融資を受けて利用するときの注意点についていくつか解説します。まずつなぎ融資の審査に関して。

つなぎ融資はあくまで臨時的、一時的融資なので、通常の審査基準とは違う視点で審査が行われます。主な審査ポイントはつなぎ融資の返済財源の有無と返済の確実性です。それさえ金融業者が納得すればつなぎ融資は受けられ、現状会社の利益が赤字であるとか、債務超過であっても審査結果にあまり影響しません。

しかしつなぎ融資を受ける前に、申込みしたその金融業者や他社で受けたローンで返済遅延や滞納を起こしていたら話は別です。すでに金融業者に信用を失っている状態なので、さすがにそのようなハイリスクな相手に対してつなぎ融資を実行してくれる業者はいないでしょう。そのような扱いを受けたくなければ、ローンの種類にかかわらず日頃からきちんとした返済を心がけておくことが大切です。

また日頃から審査に必要な書類を整えておくことも、つなぎ融資を受ける上で大事なポイントです。つなぎ融資を申込みするときは、タイミング的にはどちらかというと急いでいることが多いと思います。

ところがローン審査というのは、資金の性格や申込みする金額に関係なく、一定の書類が必要です。それを日頃からきちんと整理整頓しておくことで金融業者へスムーズな提出が可能となり、ひいては早めの審査結果を受けられます。小さな点ですがとても大事なことなので覚えておきましょう。

ファクタリングもつなぎ融資として利用できる

自社の持つ売掛金を期日前に買取り業者に譲渡(売却)して早めに資金調達するのがファクタリングですが、この方法もつなぎ融資として使えます。

もちろんファクタリングは売掛債権の譲渡取引であり、融資取引ではないですが、短期で資金を調達できるという意味では、つなぎ融資とその本質は変わりありません。

ただしファクタリングをつなぎ資金の調達に利用するためには、その会社が通常取引で売掛金を持っていることが前提で、売掛金のない業種の会社では利用することができません。またファクタリングは売掛金の譲渡取引なので、一般的な融資審査に比べて審査時間が短いのも特徴です。この点でもファクタリングはつなぎ資金として使える有利性を兼ねています。

ただしファクタリングの手数料はつなぎ融資の金利よりコスト的にはさらに割高になりますので、それぞれ利便性も比較して、また導入タイミングも考えて、自社にとって有利な方を選ぶようにして下さい。

まとめ

つなぎ資金とその有用性について詳しく論じてきました。

つなぎ融資も外部調達方法のひとつなので、どうしても調達コストが掛かります。本来なら運転資金も全額、コストのいらない自己資金や取引の資金繰りで対処したいところですが、自己資金に恵まれている中小企業や個人事業主もそれほど多くないので、つなぎ融資の必要性は依然として高いでしょう。

この記事も参考に、会社経営者にはぜひ、つなぎ融資にも詳しくなって、うまく使いこなせるようになって下さい。

 

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。