「DIYで自作した商品に、オリジナルのロゴをいれたい!」
実は家庭用の「レーザー彫刻機」を使えば、かんたんに製品へ彫刻できるのはご存知でしたか?
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
そこで当記事では、「レーザー彫刻機の特徴とおすすめ機種」をまとめました。
具体的には、
の順にご紹介していきます。
初心者の方でもわかるようにポイントを押さえてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
他にもレーザー彫刻機を比較してみたいと思った方は、下記記事を参考にしてください。
目次
レーザー彫刻機があれば木製素材から皮革素材、ガラスや金属にオリジナルの彫刻ができます。
DIYに個性を出し、表現力の幅を広げてくれる「ひと味違うアイテム」です。
レーザーを扱う加工機は、切断や細かな彫刻ができる優れもの。
しかし高価な機械なので、今までは製造業や限られた現場でしか使用できませんでした。
そんなレーザー彫刻機が現在、安価な家庭用として手に入りやすくなっているのです。
レーザー彫刻機はレーザー光をレンズで集めて強力なパワーにし、熱で素材を削っていきます。
虫眼鏡を使って紙を焼く実験はご存知でしょうか。太陽光を一点に集めることで、紙を燃やすほどのエネルギーを作り出します。
レーザー彫刻機も虫眼鏡も、仕組みは同じものです。
つまりレーザー光を発振する機械からレーザーが放たれ、集光系の機器でレーザーを集めて強いパワーを生み出します。
出力や製品により加工できる素材に違いはありますが、おおむね下記4点の素材が加工可能です。
おもに熱で焦げるもの、溶けるものが対象です。
レーザー彫刻機を選ぶときには次の2点を確認しましょう。
まず一番に確認する項目は、レーザーの出力です。ワット数で表示されており、数値が高いほど速いスピードで深く掘れます。
出力が1500mWであれば、
に彫刻が可能です。レーザー彫刻機を選ぶ際は、1500mWを基準に探すと良いでしょう。
出力が3000から5000と上がれば彫刻の深さを選べるので、表現に柔軟性が増します。
次に確認するのは加工できるエリア(範囲)です。加工エリアの幅が広いほど、大きな絵や文字が描けます。
加工エリアは、レーザー彫刻機のスペック表に「加工範囲」という名称で載っていることが多いです。
事前にどれくらいの範囲に彫刻をするのか、確認しておきましょう。
レーザー彫刻機の選び方がわかったところで、「じゃあおすすめはどれ?」と気になる方もいらっしゃいますよね。
この項目では、
という扱いやすさを基準にレーザー彫刻機を厳選しました。
自分がどのようなものに使いたいかを考えながら、購入時の参考にしてください。
Snapmakerの彫刻機は、3Dプリント、レーザー刻印、CNC彫刻の3つの機能を備えた高性能複合型3Dプリンターです。「Snapmaker 2.0」は前モデルから3Dプリントモジュールを改善、冷却効率が上がっただけではなく、造形品質も改善されています。3D印刷プリントを超えるクオリティで、立体物への刻印も可能です。
これ1台で3Dプリント・レーザー刻印とレーザーカット・CNC彫刻ができ、プラスチックの模型製作からレザークラフトやアクリル加工、立体的な木製模型まで作れます。
模型製作などのホビーやデザイン、エンジニアリングのプロトタイプ作成にも最適!Snapmaker2.0を使えば、高品質な造形が可能となります。
【Snapmaker 2.0で加工できる主な素材】
NEJEの彫刻機は、レーザー出力が1500mWの小型卓上レーザー彫刻機です。開封してすぐに使用でき、組み立てる必要がありません。
重さは970グラムしかなく、持ち運びに便利です。Bluetooth対応で、ケーブルをつながずに使えます。
パソコン以外にもiPhoneやiPad、Androidスマートフォンでも操作可能です。撮影した写真が彫刻できるのは、嬉しいポイントですよね。
レーザー彫刻機がどんな製品なのか、「まずは触れてみたい」と思う方にもおすすめです。
加工できる素材、できない素材については下記の表にまとめました。
加工できる素材 | 加工できない素材 |
---|---|
木材 | 金属 |
プラスチック | ガラス |
ゴム | 大理石 |
PCB | アクリル |
革 | |
紙 |
LaserPeckerの彫刻機がもつ特徴は、何といっても「コンパクトで軽い」こと。1600mWの出力がありながら、わずか190グラムの重量しかありません。
外出先でも、手軽にレーザー彫刻が楽しめる製品です。小型の製品だと性能が気になるところですが、
を誇ります。
Bluetoothでパソコンやスマホに繋げられるので、連携性が高いです。使用しているレーザー部品は耐久性に優れているので、10000時間以上も使えます。
付属で保護メガネがついており、安全性にも配慮されているのは嬉しいポイントです。
加工できる素材 | 加工できない素材 |
---|---|
木材 | 金属 |
プラスチック | ガラス |
ゴム | 大理石 |
PCB | アクリル |
革 | |
紙 |
KKmoonのレーザー彫刻機は2500mWの出力があり、彫刻と薄い素材の切断機能を備えています。
2021年最新版と言われるレーザー彫刻機です。なんとアプリを通してiOSとAndroidの両OSに対応。
小さくて軽く、木材やセラミック・革・竹といった多くの素材に彫刻が行えます。
またゴーグルも付属するため、すぐに作業を開始できるのも魅力です。
加工できる素材 | 加工できない素材 |
---|---|
木材 | 金属 |
プラスチック | ガラス |
ゴム | 大理石 |
金属表面のコーティング素材 | アクリル |
セラミック | |
紙 | |
ベニヤやボール紙の切断 |
Florataのレーザー彫刻機は3000mWと高出力で、素早い彫刻と素材の切断が可能です。
1000mWと比べて3000mWのレーザーは、彫刻にかかる時間が約3分の1。彫刻の深さは約3倍です。
画像フォーマットは、以下の4種類をサポートしています。
ソフトウェアはWindowsのみに対応しているので、ご自身の環境に合うか注意が必要です。
試作用の紙と板が2枚ずつ付属されており、すぐに試運転できます。
機械を揺らすとレーザーが一時停止する装置が付いており、安全に配慮された製品です。
加工できる素材 | 加工できない素材 |
---|---|
木材 | 合金 |
プラスチック | ガラス |
ゴム | 石材 |
PCB | |
革 | |
紙 | |
薄い素材の切断 |
RATTMMOTORの彫刻機は、出力が5500mwです。家庭用レーザー彫刻機の中では、とても高い部類に入るのが特徴。
作業範囲も幅広く、30cm×18cmの範囲が加工スペースとして扱えます。加工時は、小物から大きめの素材まで使用可能です。
ソフトウェアはWindowsのみ対応しているため、他環境では動作しません。組み立て式で保護メガネ付きです。
加工できる素材 | 加工できない素材 |
---|---|
木材 | 表面が硬い金属板 |
プラスチック | |
ゴム | |
PCB | |
革 | |
紙 | |
アクリル | |
紙やフェルト、薄い素材の切断 |
レーザー彫刻機には、レーザー光を使用して素材を彫っていくためいくつかの注意点があります。
初めて購入を検討している人にも分かりやすいように、事前準備の方法や加工してはいけないものをまとめました。
参考にしていただき、安全なレーザー彫刻を楽しんでください。
レーザー彫刻機を使用するときは、
の3点を準備しましょう。
レーザー彫刻機は、レーザー光で熱して掘るので煙がでます。室内で使用する際には、つねに換気扇を回しておきましょう。
また小型のものでもよいので、消火器を手元に置いておくと安心です。
注意しながら作業をしていても、火災の可能性はゼロではありません。万が一のことも想定し、備えておきましょう。
そして目を守るため、レーザー用保護メガネが必要です。
たとえ直接レーザーを見なくても、加工素材や物体に反射して目にダメージを与えることがあります。
目にダメージを負ってからでは遅いため、事前に備えておくと良いです。
塩化ビニルを含む素材の加工は、絶対にやめてください。
レーザー彫刻機で塩化ビニルを加工すると、熱により人体に有害な塩素ガスを発生させます。
黄色い煙と刺激臭が発生した場合はすぐに加工を中止し、部屋の換気を行いましょう。
また塩素ガスは腐食性が強く、機械の金属を錆びつかせます。樹脂も劣化し、レンズ周辺の機器が腐食する可能性も。
万が一発生させてしまった場合は、排気後に機械の隅々をアルコールを含ませたタオルで掃除しておくと良いです。
使い捨てタイプでしたら衛生的です。
塩化ビニルが含まれているのは次のようなものです。
合成皮革は革製品と間違って加工してしまう場合があるため、特に注意が必要です。
悩んだ際は取り扱い説明書で確認するか、製造元に問い合わせてみましょう。
レーザー彫刻機は、DIYを行う方にとって遊び心をくすぐるアイテムです。
DIYで作ったものや、気に入った持ち物に自分だけの個性を付け加えられます。
家庭用の安価で使いやすい製品が増えているのも、嬉しいポイントです。
アイデアを形にし、DIYの表現の幅を広げてみませんか?
実際にレーザー彫刻機を使った状態が気になる方は、下記の記事を参考にしてください。