トリマーは、DIYのレベルを格段に上げてくれる工具です。
DIYで作品を作ったけど、初心者っぽい仕上がりになんとなく不満…。そんな方は、ぜひともトリマー導入を検討していただきたく思います。
しかしいざ導入しようと考えたとき、
と疑問を抱く方も多いと思われます。
そこで当記事では「初心者でも扱いやすく、おすすめできるマキタのトリマー」についてまとめました。
具体的には、
の順にご紹介していきます。
初心者の方でも使い方がわかるように、動画での説明や周辺知識も網羅していますよ!ぜひ参考にしてくださいね。
マキタ以外でおすすめのトリマーを知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
目次
トリマーとは「溝を掘ったり、木材の角を取る面取りが行える電動工具」のことです。
切りっぱなしの切り口や角をトリマーできれいに整えると、見栄えがとても良くなります。
トリマーを使用すれば、木工作品の仕上がりがワンランク上がるのは間違いありません。
トリマーは本体の先端に取り付けた刃を、ドリルのように回転させる仕組みです。動く刃を当てて、木材を加工していきます。
トリマーでできる加工はおもに3つです。
木材を加工したあとの切り口や木の角は、仕上げをしないと尖っていてケガの原因になります。
角を取ると見栄えも良くなり、切り口でケガをすることもありません。木の表面を額縁のように加工するのも、トリマーなら可能です。
角を取る面取りのほか、木材に直線や曲線の溝を掘ることもできます。U字状やV字状に掘った溝は、棚板を差し込むときも活用できて便利です。
トリマーならほかの工具では難しい装飾加工も、かんたんかつキレイにできます。
初心者でも扱いやすく、手軽に木工加工の完成度を高めてくれるのです。
もっと木工トリマーについて詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
トリマーで加工を行う際、ビットと呼ばれる道具を使います。ビットとは、トリマーの先端に取り付けて使う刃のことです。
ドリルのような刃がついているビットを回転させ、木を削って加工します。
面取り用のビットで一般的に使われているのは、約4種類です。
溝切り用ビットはおもに4種類あり、掘れる溝の形状が違います。
どんな形状になるかは、それぞれ下記の画像を参照してください。
ビットの形状によって、全く印象の異なる形に仕上げられるのが特徴です。
ガイドとは、材料にあてがうことで仕上がりの美しさを追求できるアイテムです。
ガイドはおもに、以下の3種類に分けられます。
ストレートガイドは、直線の溝を掘るときに活用するものです。
きれいな直線の加工をしたいとき、トリマー本体に取り付けて使用します。
トリマーガイドは「コロ」と呼ばれるローラーが付いており、操作性が高いです。おもに面取り加工で活躍します。
テンプレートガイドは、曲線や好きな形状の加工をするときに使うガイドです。
板を好きな形に切り、テンプレートを作成します。加工したい木材の上にテンプレートを乗せ、形状に合わせて掘っていく流れです。
ビットとガイドの組み合わせで、さまざまな加工ができます。
マキタのトリマーは、電源コード式と充電式の2種類あるのが特徴です。特に充電式は、他社製品で取り扱いがありません。
初心者にとってコードはないほうが加工に集中でき、メリットが大きいです。
仕上がりの差に影響が出る刃の回転速度も、マキタの充電式は電源式に匹敵する速度が出るため問題ありません。
以下では充電式のトリマーをメインに紹介していきますので、初心者の方はぜひ参考にしてください。
RT40DRGは、14.4V(6.0Ah)のバッテリーで使用できるトリマーです。
回転速は28,000回転/分。DIYで使用するのに十分な性能を発揮します。
充電式トリマーはコードレスなので、電源の確保が難しい屋外でも使用できてとても便利です。
トリマー本体のみの場合、2万円ほどで購入できます。
購入しやすい価格で性能が良く、初めて購入するトリマーとしておすすめの機種です。
RT50DRGはRT40DRGの上位モデルで、18V(6.0Ah)のバッテリーが使用できます。
回転速度は30,000回転/分と、充電式トリマーの中でも高性能です。
作業内容に合わせて回転数を変えられる「速度調整ダイヤル」は、本体を握ったまま操作ができます。
コードレスならではの使い勝手と、性能の良さが魅力の機種です。
M373は同じ価格帯のトリマーと比べて、回転速度が35,000回転/分と高いのが特徴です。
ソフトグリップのコンパクトなボディは、握りやすい仕様になっています。
トリマー本体にLEDライトが付いており、作業中も手元が見やすく作業性も良いです。
ストレートビット(6mm)やガイドがセットになっており、1万円ほどで購入できます。
充電式ではありませんが、価格の割にパワーがあってコストパフォーマンスが良いです。初心者の方にもおすすめ。
トリマーは電源コード式が主流ですが、マキタのみ充電式の取り扱いがあります。
使い勝手を重視するなら、充電式がおすすめです。
電源コード式を使う場合、加工範囲が広くなりやすいトリマーはコードの長さにも配慮しなくてはなりません。
初心者のうちは加工に集中できる充電式を使えば、作業時に起こりやすい失敗を回避できますよ。
充電式のトリマーには、おもに2つのメリットがあります。
トリマーは動かしながら加工しますが、電源コードがあると加工範囲を狭めたり引っかかったりとジャマになりがちです。
さらにトリマーで作業中に電源コードを引っ張ってしまうと、位置がズレて加工失敗の原因にも。
充電式のトリマーなら、電源コードを気にせず作業に集中できます。
また電源コード式と比べ、充電式のトリマーはバッテリーを使っているため本体が重いです。
しかし加工時はトリマーをゆっくり動かす必要があり、重みがあると安定感が増して作業がしやすくなります。
トリマーの扱いに慣れていない方や初心者の方にとって、充電式のトリマーはメリットが大きいです。
トリマーはとても便利な道具ですが、使い方を誤ると大きな事故やケガにつながります。
安全に十分配慮した上で、DIYを楽しみましょう。
以下では、トリマーを使い始める前に注意するべき点をまとめました。
「キックバック現象」とは、加工する向きと反対方向に刃がはね返る現象です。
木材の加工時は、作業者から離れる方向へ刃を進めます。
しかし刃が木材に食い込み、キックバック現象が発生すると急に作業者の方向へ飛んでくるのです。
キックバックは注意すれば防げるので、以下の点に注意して作業をしましょう。
掘るときの深さは、トリマー本体から出ているビットの長さで決まります。
出している刃の長さを伸ばせば深掘りも可能ですが、キックバックが起こりやすくなりとても危険です。刈払機の実演動画がございますので、参考にしてください。
キックバック現象が発生すると意図しない方向に跳ね返るため、大変危険です。
深い溝を掘る場合、数回に分けて少しずつ加工しましょう。目安としては、一度に掘る溝の深さを3mm程度までに押さえておけば安全です。
またガイドを使用すると、刃が安定してキックバックが起こりにくくなります。薄いベニヤ板を、ガイドの代わりとして使用することも可能です。
そして加工する木材は、クランプを使ってしっかりと固定します。手で木材を固定すると、キックバックが起こった際に当たってしまい危険です。
しっかりと固定することで、作業中の安定性も高まります。
トリマーで加工しているときは、上記の点に注意しながら慎重に作業をしましょう。
トリマーで作業をするときは、安全のためにも保護具の着用を推奨します。
保護具は、以下の3点がベストです。
トリマーで加工作業を行っている間は、木の切りクズやチリが舞います。保護メガネは、作業中に飛びやすい切りクズから目を守るものです。
防塵マスクは、着用するだけでチリやほこりを吸い込まないように保護してくれます。
トリマーでの作業は木の粉が多く出るため、吸い込まないよう注意が必要です。
また作業時はビットが高速回転し、ものを巻き込みやすい状態にあります。
巻き込まれないよう繊維製の軍手を使わず、革の手袋を着用しましょう。
マキタのトリマーには、「プランジベース」というアタッチメントを取り付けられます。
プランジベースとは、トリマーを両手で持てるようにするものです。両手で作業をすると、より正確な加工が行えます。
またプランジベースには、木を削る深さの微調整が可能です。微調整することで正確性が必要な加工や、繊細な加工がしやすくなります。
ただしプランジベースを取り付けると、トリマーに付属しているガイドの取り付けができません。
プランジベースと一緒にガイドを使用したいときは、専用のガイドを準備しましょう。
トリマーは木工の幅を拡げてくれる工具です。
便利な工具ですが、使うときは安全に十分気を付けなくてはいけません。
安全に配慮すれば、木工の完成度をワンランク高められてもっと楽しいDIYができるようになります。
トリマーを使って、今までと違った作品作りに挑戦してみてくださいね。
他にも木工DIYで役に立つミニルーターや、インテリア小物の作り方をまとめた記事があります。ぜひ参考にしてください。