木工DIYを行う際、ボンドの接着力がどのくらいあるか気になりますよね。
せっかく木工作品を作っても、接着面が弱い箇所はすぐにはがれてしまいます。
強力な木工ボンドを購入しようと思った際、
こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、「強力な木工用ボンドを利用シーンごとに7つ」厳選いたしました。
DIYに役立つ知識も合わせて具体的には、
の順にご紹介していきます。
強力な木工ボンド探しにお困りの方は、すぐに探せて木工DIYで役立つ知識も手に入りますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
屋外で木工ボンドを使う際、強い接着力がないと不安になりますよね。
強力な木工ボンドを求めてホームセンターに足を運んでも、ボンドの種類が多くてどれを選んでいいかわかりにくいことも。
そこで初心者でもわかりやすいように、強力な木工ボンドのおすすめを7つご紹介します。
用途に合わせて自分の欲しい木工ボンドが選べるので、項目ごとに選んでくださいね。
1.フランクリン タイトボンド3 ULTIMATE
フランクリンの「タイトボンド3」は耐水性があり、屋外・屋内ともに問題なく使用できます。
接着力も、一般的に売られている木工用ボンド以上。タイトボンド3は、乾いたあとにヤスリで削れるほど硬くなります。
※通常のボンドは硬化後、やわらかくて削りにくいです。
あまりにも接着力が強いため、はがすと接着した素材も一緒に取れてしまうほど。
DIYで幅広く活用できるため、とてもおすすめの1品です。
2.セメダイン 超多用途接着剤スーパーXクリア
セメダインの「スーパーXクリア」は耐水・耐熱性があり、屋外から水回りまで幅広く活用できます。
硬化後はゴムのようにやわらかく、ショックを吸収できる状態に。衝撃や振動に強い接着剤です。
凹凸面でも問題なく接着可能で、革製品やビニールも強力に接着します。
木材だけではなく、幅広い素材の接着ができるのはとても心強いです。
3.Scotch 超強力接着剤 プレミアゴールド スーパー多用途2
Scotchの「プレミアゴールドスーパー多用途2」は、木材に限らず金属やプラスチック・ガラスと活用できる範囲がとても広いです。
とくに通常の接着剤では難しいと言われる「シリコーンゴム」素材の接着も可能とし、1本あれば接着に困ることはありません。
粘度が高いため、細かいものを接着するよりも広い面を塗るほうが得意です。
硬化後は、衝撃が吸収できるやわらかいゴム状へ固まります。
4.コニシ ボンド ウルトラ多用途S・U プレミアムソフト クリヤー
コニシの「ウルトラ多用途S・U プレミアムソフト クリヤー」は幅広い素材への接着が可能で、接着場所を選びません。
硬化時間は15分。実用的な強度まで3時間と扱いやすいです。硬化後はやわらかめのゴム状になります。
硬化後も粘着質が残りやすく、はみ出して塗るとゴミが付着しやすいです。塗る際は「少し足りない」程度にするのが良いでしょう。
水にも強く、屋内・屋外問わずDIYで重宝する存在です。
5.アロンアルファ (プロ用No.3)
瞬間接着剤で定評のある「アロンアルファ」のプロ用シリーズです。木材のほか、陶器にも使えます。
粘度が高く、接着面に厚く塗りやすいです。耐衝撃にも優れており、接着強度はかなり高め。
接着に時間がかからない反面、注入口に残った接着剤も固まりやすいです。再使用する場合は、あらかじめピンを用意しておくと良いでしょう。
6.アルテコ 712 瞬間接着剤
「アルテコ712」は細いノズルを採用しており、細かい作業に向きます。木材同士のほか、金属やゴム・プラスチックの接着も可能です。
木材の穴埋め・補修やひび割れにも活用できます。
低粘度でも木材の補修にちょうどよい粘り気へ調整されており、接着時の液ダレも心配いりません。
7.関西ポリマー研究所 瞬間接着剤 クイックボンドV
関西ポリマー研究所の「クイックボンドV」は高粘度で、液ダレがしにくく接着しやすいです。
木材に限らずプラスチックやゴム、金属にも使えます。接着しにくいものと併用できるため、木工DIYでとても活躍する存在です。
チューブのフタを右回しにねじ込むと自動的に開栓する仕組みになっており、ピンで穴をあける必要がありません。
※ノズルが詰まった場合は先端を切って使用します。
高粘度タイプになっており、接着時の位置決めがしやすいです。
木材を接着する際、部位や素材によっては接着がうまくいかなかったり接着が弱くなったりします。
また木材同士ではなく、別の素材を組み合わせることもあるでしょう。
自身がどのようなシーンで使うかを想定した上で接着剤を選ぶと、最適な接着力を得られます。
具体的な選び方は、3つのポイントごとに沿って選べるようにまとめました。ぜひ参考にしてください。
接着する素材を事前に調べておくと、用途に合わせた接着剤を選べて接着ミスがなくなります。
プラスチックの接着と言っても、ポリプロピレンやポリエチレンは適合した接着剤でなければ接着しません。
接着剤を選ぶ前に、まずは使用する素材を調べておきましょう。
素材の名称を正確に知ることで、しっかり接着できる製品を選べます。
瞬間接着タイプはすぐに接着ができて、次の作業へ移りやすいです。しかし作業スピードが遅いと、接着剤が固まってしまうことも。
まだ作業に慣れていない場合は、瞬間接着よりも速乾タイプを使用したほうが作業しやすいです。
どうしても瞬間接着タイプを使用したいなら、捨てる部材を使って試し塗りや練習をしてから臨むと失敗しにくくなります。
使用する場所が屋内や屋外・水回りと、条件が変われば接着剤に求める性質も変わります。
正しく接着していても水に弱い接着剤は、屋外や水回りで使用するとすぐに剥がれてしまうこともあるでしょう。
場所に適したボンドを使用することで、すぐにはがれてしまうトラブルを回避できます。
引用:shokido
ボンドを使って接着する際、ただ塗ってつけるだけでは最適な強度が得られません。
木工ボンドは、正しい付け方をすることで強度が全く違ってくるのです。
この項目では正しい付け方のほか、強度を上げる工夫についてまとめています。より強い接着強度を求める方は、ぜひ参考にしてくださいね。
木工用ボンドを使う上で気をつけるポイントは、以下の3つです。
1つめはボンドを付ける際、取り付け面にゴミがあると接着力が弱くなります。布や雑巾を使い、ていねいに汚れを取ると良いです。
2つめはボンドを厚く塗ると、接着時に部材からはみ出てしまいます。扱うボンドによっては拭き取り時、周囲を汚してしまうことも。
はみ出てしまった分は接着力に関係がないため、適切な量を使うようにしましょう。
3つめはとくに重要で、しっかり圧着すると強度が全く違います。圧力をかける際は、クランプを使用して挟むようにすると良いです。
クランプを使用して圧着すれば、手では動かせないほど強力に接着します。
ホームセンターでもさまざまな大きさのものが売られているため、ぜひ足を運んでみてください。
さらに高い強度を求める方は、「接着面を増やす」ことを意識すると良いでしょう。
接着する面積が大きければ、ボンドが支える面も増えて接着力が上がります。
ほかにも「ダボ」を使用すると、強い接着が可能です。ダボとは、接着面に差し込む小さな木の棒を指します。
ダボの補強をプラスすると、より耐久度が高まるのでおすすめです。
木工ボンドは通常、24時間の乾燥で最大強度まで上がります。
手で動かせないほどの強度へ達するには、おおよそ12時間ほどの乾燥が必要です。
しかしボンドのタイプにより、乾燥時間は異なります。この項目では、
についてまとめました。乾燥時間について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
通常タイプと速乾タイプでは成分に違いがあり、硬化までの時間が短くなっています。
しかし最大強度までに必要な乾燥時間は、通常タイプも速乾タイプも同じです。
通常タイプ | 硬化12時間 | 最大強度24時間 |
---|---|---|
速乾タイプ | 硬化6時間 | 最大強度24時間 |
梅雨の季節や雨の日は湿度が多く、乾燥に時間がかかります。時期を考慮し、上記の表を目安に乾燥時間を変えると良いです。
木工ボンドは乾燥に時間がかかります。少しでも乾燥する時間を減らしたいと思う方は、多いですよね。
乾燥時間を少しでも短くしたい方は、自宅にある「ドライヤー」を利用してみてください。
適切な距離で温風を当てられると、数分で動かしてもいい程度の強度まで硬化します。
至近距離で温風を当てると部材が変形し、ボンドの接着効果が低下する場合もあるので注意が必要です。
表面上は固まっていても、内部が乾燥していない場合もあります。あくまで乾燥時間の短縮に活用しましょう。
ボンドが乾いてしまったあとは、無理にはがすと部材まで破損する恐れがあります。
誤ってケガをする恐れもあり、力まかせにはがそうとするのは危険です。
木工ボンドは水性のため、下記のアイテムを利用することで適切にはがせます。
手順としては、接着が終わった箇所にスチームクリーナーを吹きかけます。
熱湯を利用する場合は、ドライヤーで温めながら随時水分を与える感覚でボンドをふやかすと良いです。
ボンドがふやけてきたら、マイナスドライバーを差し込みハンマーで叩いてスキマを作ります。
スキマにスチームクリーナー(もしくは熱湯とドライヤー)を使い、少しずつボンドをふやかしながら同じ要領ではがしていきましょう。
焦って強引に引きはがそうとすれば、部材が割れてしまうこともあります。
ゆっくり焦らずボンドに水分を与えるように作業していけば、キレイにはがすことが可能です。
石膏ボードをビスで固定できない場合、接着剤の使用を検討することがあります。
木工ボンドは安価で扱いやすいですが、石膏ボードの接着剤として利用するのは危険です。
水性のため湿気が多いときにはがれてしまう危険性があり、安全とは言えません。
ボルトや釘打ちができず、接着剤で貼ることをお考えの場合は「セメダイン SG-1R」を利用すると良いでしょう。
建築の内装部材に特化した接着剤で、強力に石膏ボードを接着できます。
はがれて事故になってからでは遅いので、できるだけ安全に配慮した施工が望ましいです。
石膏ボードについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
木工DIYで扱うボンドは、付け方の工夫や最適な選び方で強度が上がります。
強度が高い接着は、作り出した作品への信頼と自信にもつながるでしょう。
楽しいDIYライフを送るためにも、木工用ボンドの選び方を知って最適な接着剤を使ってくださいね。