金属製のテープを使った巻き尺のことを、「コンベックスメジャー」というのはご存知ですか?
ものを測る場面が増え、コンベックスメジャーを購入したいと思ったとき
と疑問や不安を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「コンベックスメジャーについて使い方からおすすめ製品まで」をまとめました。
コンベックスメジャーの購入を考えている方から、正しい使い方が知りたい方までサクッとわかるようにご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
コンベックスとは、おもに長さを測るときに使う鉄製のメジャーを指します。
プロからDIY初心者、一般家庭でも活躍するほど幅広い場面で扱いやすいです。
またメジャーは、布やビニール製を指します。やわらかいので、コンベックスとは違う用途に使われることが多いです。
名称は凸(とつ)状を意味するConvexに由来し、金属製のゆるやかなカーブになったテープ形状です。
テープには目盛りが振られており、先端のツメを使って基点から測定ができます。
近年ではDIYを行う方が増え、100円ショップでも流通されるようになった背景もあり多くの方が使うアイテムになりました。
手際よく寸法や長さを測定するときに活躍します。
コンベックスは測定がしやすいように、とても扱いやすく作られています。
内部にゼンマイバネが組み込まれており、テープを出して離すと自動的に巻き戻る仕組みです。
巻き戻りをしないよう固定するロック機構も搭載しており、状況に合わせて測定しやすくなっています。
テープの先端についているツメは、
と測定時のズレがないよう扱える工夫です。
とくに精度を求める測定の場合、ゼロになる基点はしっかりと確立できなくてはなりません。
結論からかんたんにまとめると、
という区別です。おもにメジャーと呼ばれるものは、布やビニールでできたやわらかい巻き尺を指します。
コンベックスと違ってやわらかいので、測定対象にぴったりと合わせて測定可能です。
そのため身体測定で活用されることが多く、直線よりも曲線の測定を得意とします。
スケールは明確な区別がされておらず、金属製の直尺(つまり定規)を指すことが多いです。
詳しくスケールについて知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
コンベックスメジャーは扱いやすく、長さを測定するだけなので難しい操作は必要ありません。
しかし正しい使い方を知らないと、
といったミスにつながりやすいです。
コンベックスメジャーの使い方を知り、正しい測り方を押さえておきましょう。
ゼロから正確に測定をスタートすることで、長さを正しく測ることが可能です。
コンベックスメジャーにはツメがついており、ゼロ基点が合わせやすいように工夫されています。
基点が合わせやすいように、ツメに引っかけ穴があいていたりマグネットがついているものも。
測定時は動かないよう手で押さえたり、押し当てすぎてテープが曲がらないように注意しましょう。
測定をする際は、ゼロになるスタート地点をしっかり合わせることから始まります。
ツメを使って測定を行うと位置がしっかり固定され、精度が正確です。ゼロの基点を合わせる際、以下にある「ツメを活用した測定方法2点」を参考にしてください。
ツメを引っかけて測定を行う場合、固定した場所が動かないように一定の力で引っ張ります。
できればコンベックスのロック機構を使って引っ張るか、テープを直接持つと力がかけやすいです。
押し当てる場合は、テープがゆるまないように突き当てます。力を入れすぎてもテープが曲がりやすいので、注意が必要です。
引っかけても突き当てても、基点の位置は全く同じになるようツメが可動します。
コンベックスメジャーは機能やテープの材質により、適した用途が違います。
これからご紹介する3つのポイントを押さえ、自身の使い方に合った最適なコンベックスを選んでくださいね。
テープの幅は、広いほうが折れ曲がりにくいです。なにもない空中で測定をする際は、幅が広いと有利でしょう。
反面、広いと本体が大きくなり重量も増します。
DIYで利用するのであれば、19mm幅が最適。この幅を目安にご自身が扱いやすいと思う幅を選ぶといいです。
テープの長さは、大きなものや長物を扱う場合に注意が必要です。事前にどんなものを測定することが多いのかを把握しておきましょう。
一般的なDIYであれば3.5m~5mタイプを選ぶと良いです。
テープの素材はいくつかあり、
の2つから選ぶとわかりやすいです。
また素材とは違いますが、屋外での利用ならタジマのスパコンシリーズを選べば間違いありません。
スチール製は安価でサビやすく、コーティングされたものが多く販売されています。しかし長い使用でコーティングがはげてしまうことも。
ステンレス製はスチール製に比べて高価で、サビに強く耐久性が高いです。
タジマのスパコンシリーズは屋外で活躍するプロを対象としており、摩耗や水濡れに強い耐久力を発揮します。
長く使っていると、不意な落下や経年劣化で本体が破損する場合もあります。
あまり高い場所で作業することはなくても、長く使い続けたいものは「耐衝撃」になっているものを選ぶと良いです。
ほかにもグリップ感が向上するよう、形状や素材に配慮している商品もあります。
本体の素材を選ぶときは、用途と実際に利用するシーンを考えて選択しましょう。
100均のコンベックスメジャーは、あまり使用頻度が高くない方にはおすすめです。
筆者は15年ほど前に購入した100円ショップのコンベックスメジャーをいまだ使い続けています。
使い続けていると言ってもほとんど計測をする場面がなく、使用頻度がとても低いので状態は良いほうです。
しかしテープの形状が、変形したりへこんだり。
雨の日に使ってなくても、ツメの根本がサビています。
よくみるとテープの表面に割れが生じていたり。
ほかにもロック機構が使えなくなっていたり、テープを出しすぎると戻らなくなる不具合も。ハードに使っていたら、長くはもたなかったでしょう。
計測するだけであれば、100円ショップのコンベックスメジャーでも十分に役目を果たします。
ただし長く使う場合や精度を求める場合は、注意が必要です。
各部の耐久性があまり強くないので、DIYでコンベックスメジャーを活用することが多いならメーカー品を選べば間違いありません。
テープのサビも発生しやすく、ゼンマイ機構の不具合でテープが巻き戻らなくなることもあります。
DIY初心者であれば、
と、まだ用途が定まっていないと思います。
そこでおすすめなコンベックスメジャーを特徴ごとにご紹介しますので、コンベックス選びに悩んでいる際はぜひ参考にしてください。
・ミリセカンド/MiLLiSECOND アルミメタルメジャー
金属加工メーカーが作ったアルミボディのメジャーです。とてもスタイリッシュで、まるでコンベックスメジャーとは思えないほど。
コンパクトで持ち運びしやすく、愛着がわきやすい一品です。
・+LUMBER by Hacoa MEASURE 3.5M
木製雑貨ブランドが手掛けたデザインで、手になじみやすい木のメジャーです。インテリアに溶け込むほどの高いデザイン性が特徴。
おしゃれでコンパクトながら3.5mまで計測でき、実用性も充分です。
・シンワ測定(Shinwa Sokutei) コンベックス スマートギア 5.5m
安価で耐久性があり、初心者でも扱いやすいコストパフォーマンスに優れた商品です。
コンパクトで場所を取らず、目盛りも裏表に印字があって測定しやすくなっています。
・タジマ(Tajima) コンベックス ロック-19 5.5m
コンベックスメジャーでは有名なメーカー、「タジマ」の売れ筋商品です。
シンプルかつ頑丈なつくりで、初心者から中級者まで扱える性能を持っています。
・タジマ(Tajima) コンベックス Gロック-19
コンベックスメジャーは、テープを出したときに質感がわかります。コンベックス Gロック-19は動きがスムーズで、すべての面で質が高いです。
耐久性も高く、長く使い続けるならGロック-19を選ぶと良いでしょう。
・コメロン コンベックス マグジャケット 25
少し幅が広い25mmテープを採用しており、テープが折れにくいです。
また先端のツメにマグネットを採用しており、1人作業でも空中測定が行えます。落としたネジも先端のマグネットで拾えるため、1つあると活用範囲が広いです。
コンベックスメジャーは、幅広い場面で「ものを測る」工具です。
扱いがかんたんな反面、正しい使い方を知らないとDIYの精度に大きく関わります。
正しい使い方と信頼できる製品を使い、楽しいDIYライフを送ってくださいね。
ほかにもコンベックスメジャーを比較したい方は、下記の記事を参考にしてください。