モノをつかむとき、手よりも工具でつかみたい場面って多くありますよね。
そんなときに活用される工具が「プライヤー」です。実際にプライヤーが欲しくなったとき、
こんな疑問がわき起こる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで当記事では、「プライヤーの基本から使い方・おすすめ品まで」をまとめました。
はじめてプライヤーを購入する方でも、最適なものが5分で見つかるようにポイントを押さえています。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
プライヤーは工具の一つで、ものをつかんだり挟んだりする際に使用します。
つかむ・挟むだけではなく、挟んだままひねったり針金を切断したりと使い方はさまざまです。
利用範囲が広いプライヤーは、業務用からDIYまで幅広く使用されています。
プライヤーはテコの原理を利用した仕組みにより、少しの力でしっかりものをつかんだり挟んだりできます。
主な用途は以下の3つです。
プライヤーは「アゴ」と呼ばれる、ギザギザの溝が掘られた部分を使用します。
アゴの先端部分でものを挟み、中央部分で大きなものをつかむという使い分けが可能です。
本体が交差している部分に近いところは、針金を切断できるワイヤーカッターが付いています。
プライヤーを使う際は、以下の2点に気を付けましょう。
アゴの先端は平たいものを挟んだり、つかんだりするときに使用します。
丸みのあるものや大きなものをつかむときは、アゴ中央の広い部分を使うと便利です。
またプライヤーの幅が合っていない状態でつかむと、うまく力が入りません。
支点になるジョイント部分(本体が交差しているところ)をスライドさせて、位置を変えられます。
持ち手を90度に開くとジョイント部分をスライドできるので、アゴが開く幅の調整が可能です。
適切な幅に調整すると力がかかりやすくなり、安全に作業ができます。
プライヤーは種類が豊富で、約100種類以上も分類があります。
しかし一般的に使われているのは、おもに4種類ほどです。
それぞれ画像ごとに紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
プライヤーと聞いて、コンビネーションプライヤーを思い浮かべる方は多いでしょう。
スライド機構により、2段階で開く幅を変えられるプライヤーです。
コンビネーションプライヤー内でもシンプルな形や、握りやすく工夫をされたものとさまざまな形状があります。
DIYからプロまで、幅広い場面で使われている工具です。
水道管や配管のパイプをつかむときに、ウォーターポンププライヤーを使用します。
アゴを大きく開けるのが、ウォーターポンププライヤー最大の特徴です。
厚みのあるものや、大きなパイプや丸みのあるものもしっかりと挟めます。
大きなものをつかみたいときは、ウォーターポンププライヤーを使うと便利です。
ウォーターポンププライヤーをもう少し詳しく知りたいと思う方は、下記の記事を参考にしてください。
カッティングプライヤーは、先端が角張った形になっています。
名称は「電工ペンチ」のほうが一般的で、名前のとおり電気工事の現場でよく使われているプライヤーです。
カッティングプライヤー(電工ペンチ)には、針金の切断に使う刃が付いています。
しっかりとものを挟むだけでなく、切断する用途にも使えるプライヤーです。
ラジオペンチは、ほかのプライヤーよりも先が尖った形状をしています。
先端が細くできていると、細かな作業や狭い場所での作業が得意です。
また軸に近い部分に刃が付いているので、細めの針金を切断できます。
精密な作業をする際はラジオペンチを使うと良いでしょう。
プライヤーとペンチはよく似ていても、活用範囲は全く違う工具です。
利用シーンや使う場所を想定し、どちらを使えば良いのかを明確にしておきましょう。
プライヤーとペンチは、どちらもつかむ工具です。しかし大きな違いが2点あります。
大きなものをつかむ作業で使用されるのが、プライヤー。ものに合わせて開く幅を調整できるので、大きくてもしっかりとつかめます。
プライヤーは、大きなものをつかみやすい構造になっているのが特徴です。
ペンチはおもに細かい作業や、小さなものをつかむ作業で使用されます。細かい作業でもつかみやすいように、先端を小さく作っているのです。
ペンチ本体が交差しているジョイント部は、スライドしないのでガタつきがありません。そのため精密な作業の際に使うと、手元のブレがなく便利です。
ペンチについてもう少し詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
プライヤーはプロ仕様から、DIYや家庭で使用しやすいものまで数多くあります。
どれを選べばいいのか、悩む場合も多いでしょう。
そこでさまざまなプライヤーの中から、おすすめなものを厳選しました。
特徴も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
・KTC(京都機械工具)PJ-200-S
持ち手部分がソフトグリップになっているので、しっかりと握っても手が痛くなりにくいです。
長時間の作業でも、楽に作業が行えます。
本体が交差するジョイント部分はでっぱりがなくフラットなので、作業のジャマになりません。
プライヤーを閉じても、持ち手にはすき間ができる構造です。
そのためプライヤーを握っても手を挟みにくく、安全に配慮されています。
・TONE(トネ)CP-200
CP-200はシンプルな構造で、とても軽く扱いやすいのが特徴です。
持ち手がやや細めなので、手の小さな方でもしっかりとつかめます。
価格は1,000円程度で手に入るリーズナブルさで、初めての1本におすすめです。
・フジ矢 偏芯パワーペンチ 3000N-200
3000N-200は、針金の切断がかんたんに行える電工ペンチです。
支点となるジョイント部分からワイヤーカッターまでの距離が近く、少しの力で針金の切
断ができます。
刃は特殊鋼を使用しているので、本体強度がいるピアノ線の切断も可能です。
ものを挟むギザ部分は滑りにくい形状になっているので、しっかりと挟めます。
力にあまり自信がない方でも、おすすめの電工ペンチです。
・HOZAN(ホーザン)P-43-175
P-43-175は、シンプルな電工ペンチです。
ワイヤーカッターの切断能力は、銅線で直径約3.5mmの太さまで切断可能。
長時間の作業でも疲れにくいように、持ち手部分の形状は握りやすくなっています。
2,000円までの予算で購入ができ、初めて購入する電工ペンチにもおすすめです。
・フジ矢 マイクロラジオペンチMP6-150
MP6-150は先端が一般的なラジオペンチに比べさらに細くなっており、細かい作業をするときに便利です。
ジョイント部分にバネが付いており、力をかけなければ常にアゴが開きます。
そのため手で開かなくてもよく、作業する際の手間がありません。
耐久性に優れた特殊鋼をラジオペンチの先端に使用しているので、折り曲げる作業にも向いています。
より細かい作業をするときに、おすすめのラジオペンチです。
・KEIBA(ケイバ)プロホビーラジオペンチ溝なしHLC-D14
ケイバのプロホビーラジオペンチの特徴は、先端部分に「溝がない」ことです。
溝がなく平らなので、挟んだものを傷付けません。
傷を付けたくない精密部品や、アクセサリーパーツを加工する際はとても活躍します。
・KNIPEX(クニペックス)8701-250 コブラウォーターポンププライヤー(BKJ)
「クニペックス」はつかんだり、挟んだりする工具に定評のあるメーカーです。
なかでも8701-250 コブラは、とにかくガッチリとものをつかみたいときにおすすめ。
特徴は開く幅を25段階と、細かく調整できるところです。
開く幅を調整するときは、ジョイント部分のボタンを押しながらスライドさせます。
ボタンを押さないとスライドできないため、不意な幅ズレが起こりません。
価格は一般的なプライヤーよりも高めですが、性能重視の方におすすめの品です。
クニペックスのプライヤーについて詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
・エンジニア ネジザウルスWP ポンプザウルス PZ-63
ポンプザウルス PZ-63は、錆びたネジや潰れたネジも外せるウォーターポンププライヤーです。
ものをつかむとき、均一に力がかかるように設計されています。
またアゴの先端がスリムな形になっており、狭いところや奥まった場所での作業に最適。
持ち手のグリップは滑りにくく、握りやすいデザインです。
ネジ外し機能が付いており、ポンプザウルス1つで水回りの作業からDIYまで活躍します。
プライヤーは幅広い用途で使えて、とても優秀な工具です。
構造がシンプルなものから、1つで多機能なプライヤーまで種類がたくさんあります。
用途や自分の手に合ったプライヤーを使って、作業の幅を拡げましょう。