草刈り作業が負担なら、草刈り機を導入すればとても楽に作業が終わります。
しかし草刈り機選びは種類が多く特性も幅広いため、なにを選んだらいいかわかりにくいですよね。
草刈り機を購入しようと思ったとき、こんな疑問や不安をお持ちになるのではないでしょうか?
そこで当記事では、「草刈り機の使い方や選び方」を初心者向けにまとめました。
すぐに最適な草刈り機を選べて安全に作業できるように、ポイントを押さえて紹介しています。ぜひ参考にして下さいね。
目次
草刈り機は、時間と手間を削減できるとても便利な道具です。
しかし使い方を誤ると、思わぬケガをしてしまうこともあるでしょう。
そこで安全に使うためにも、ここでは草刈り機の正しい使い方について詳しく解説していきます。
草刈り機を使用する前に、まずは身だしなみを整えましょう。
なぜなら草刈り機を使うと草や木の破片が周囲に散り、小石を弾き飛ばすこともあるからです。
危険を防止するため、夏場であっても
を用意したほうが安全に作業できます。
手袋は軍手でも問題ありません。
ヘルメットやすね当てもあれば、より安全です。
また周囲に草や小石が飛び散ってしまうので、近くに人がいないか確認をしましょう。
作業場所から、おおよそ10~15メートル離れているのが理想です。
草刈り機は手先で使うものではなく、上半身で本体を保持しながら腰を使って動かす道具です。
一定の高さに合わせ、狙った場所を「右から左」に刈っていきます。
「左から右」の逆方向に動かすと、刃の回転方向と動きが一緒になってしまい、あまり刈れません。
また作業時は草の高さに合わせて行うため、平らな場所であれば横に動かすだけです。
しかし斜面ではこまめに位置を変える必要があり、難易度が上がります。
※斜面で草刈り機を使う場合は、姿勢の保持や変更がしやすいループハンドルを使うと扱いやすいです。
平坦な場所以外で作業をするなら、ヨコ方向だけではなくタテ方向にも動かす必要があると考えておきましょう。
草刈り機を使うときは、障害物に刃が当たってしまわないよう注意してください。
障害物が小さければ跳ね飛ばしてしまい、とても危険です。
大きければ刃が障害物の上を走り、意図せぬ方向へ動いてしまう「キックバック」という現象が起こります。
キックバック現象は非常に危険なため、参考動画を見てこのような事故が起こらないよう配慮しましょう。
防止策として、以下の2点が重要です。
できるだけ作業前に現地を散策し、状況を確認しておくとより安全です。
草刈り機を選ぶ際、動力の違いやハンドルの形状・刃でどれを選べばいいか、悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とくに初心者の方は、判断する基準がないと選別が難しく感じてしまいますよね。
この項目では草刈り機を選ぶポイントと、どんな草刈り機がおすすめかをまとめています。
ぜひ参考にしてください。
動力はエンジン式と電源コード式、充電式の3つがあります。
エンジン式はパワーがあり、草が成長しすぎている場合や作業量が多いときに最適です。
ただし動作音が大きいので、住宅街の近くで使用すると近隣住民に迷惑がかかる場合も。
重量はエンジンを搭載しているため重く、ガソリンの補充や機関部のメンテナンスを行う手間もあります。
エンジン式の草刈り機を使う場合は、取り扱い説明書をよく読んでから作業を行いましょう。
電源コード・充電式はどちらも電動モーターを使っており、動作音が静かで重量も軽めです。
モーターの動作音なら、住宅街が近い場合でも騒音を気にせず作業できます。
コンセントを使うコード式であれば、充電式に比べてパワーがあり稼働時間も気にする必要がありません。
コードリールがあれば広い範囲も作業が行えるため、住宅地の近くで作業量が多い場合は電動コード式が最適です。
バッテリー式は取り回しの良さが魅力で、場所を選ばず手軽に作業できます。
作業時間に制限があるため、広い場所には不向きです。
しかし予備バッテリーを用意できるなら、広い場所にも対応できます。
草刈り機についているハンドルには、以下の3タイプがあります。
両手ハンドルは最も安定して作業を行えるので、広い平地での作業に最適。
草の高さを揃えて切る場合は保持しやすく、両手ハンドルはとても効率的です。
ループハンドルは持ち手が輪になっており、タテ方向の動作が行いやすくなっています。
斜面で使うなら、ヨコ動作よりもタテ動作が行いやすいループハンドルを選ぶと良いです。
ツーグリップハンドルは動力と回転部をつなぐシャフトが持ち手になっていて、精密な操作に向いています。
広い範囲での作業には不向きな面があり、選ぶ際には注意が必要です。
刃は材質により、以下の3タイプに分けられます。
多くの機種は刃が付け替えられるので、作業と機種に合わせて刃を選びます。
草が固かったり太かったりするなら金属製を、やわらかめであれば樹脂製を選ぶと良いでしょう。
まだ使い慣れないうちは、やわらかくて安全なナイロンコード製がおすすめです。
ナイロンコードといっても切れ味は強く、金属刃に比べて刈り取る範囲が広い特徴があります。
怪我のしにくさも、ナイロン製なら一番安心です。
もしナイロンコードが障害物に当たって破損した場合でも、破片は金属よりもやわらかいため被害が最小限で済みます。
周囲に住宅が近いときは、固い金属刃で飛んでしまった破片が窓ガラスや外壁を傷つけることもあるのです。
トラブルを避ける意味でも、ナイロン製はあらゆる面で安全に配慮ができます。
初心者にとって一番おすすめな組み合わせは、電動式のナイロンコードです。
ナイロンコードの草刈り機は安全に使用でき、電動式と組み合わせるとメリットがさらに活きます。
広い場所で大量の草刈りをする場合は、稼働時間に制限のない電動コード式とナイロン製の刃が扱いやすいです。
あまり範囲も広くなく、手軽に草刈り作業を行う場合は充電式が良いでしょう。
エンジン式や金属刃は重量があり、パワーがあって扱いも難しくなります。
初心者のうちは、可能な限り電動コード・充電式でナイロンコード刃を選んだほうが安全です。
いざ草刈り機を選ぶとなれば、なにを基準にしようか迷いますよね。
草刈り機は専門性の高い工具で、販売しているメーカーはあまり多くありません。
そこでこの項目では、メーカーからも選べるようにそれぞれ特徴を紹介していきます。
ご紹介するメーカーは、いずれもサポート体制が良い会社を厳選しました。ぜひ参考にしてください。
電動のバッテリー式で選ぶ場合、マキタは有力候補の一つに挙がります。
マキタのバッテリー式は、長時間の稼働と安定した出力が特徴です。
軽くて取り回しが良く、扱いがかんたん。初心者や女性におすすめです。
マキタの特徴について詳しく知りたい方は、下記記事を参考にして下さい。
電動でコードを使う草刈り機なら、ボッシュ製がおすすめ。
電源コードがあれば強い電力が使えてパワーもあり、重量も軽くて扱いやすいです。
作業時の電源コード巻き込みは、危険なので特に注意してください。
ボッシュの特徴について詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてくださいね。
エンジン式を選ぶなら、初心者の方にはリョービをおすすめします。
エンジン式の中では軽量で、独自のメカニズムにより始動時の腕力があまりいりません。
作業に不慣れな方、腕力に自信のない人に最適です。
リョービについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にして下さい。
エンジン式のスタンダードと言えるのがゼノアです。
性能や重量は標準クラスですが、燃費の良い草刈り機を多く販売しています。
パワーや広範囲の作業を必要とするなら、ゼノアの草刈り機を選べばとても活躍するでしょう。
ゼノアについてもう少し詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事も参考にしてくださいね。
草刈り機を初めて扱う方や、あまり頻繁に利用しない方であればレンタルがおすすめです。
購入してしまうとメンテナンスの手間もかかり、保管場所も取られてしまいます。
レンタルであれば利用したいときに使えるため、どんなものか使ってみたい方にもおすすめです。
全国対応のネットレンタルショップです。電動工具全般の取り扱いがあります。
一つのカテゴリー内でも、豊富な品揃えが魅力です。
幅広いカテゴリーに対応しているネットレンタルショップです。
草刈り機のレンタルをすると、予備バッテリーやゴーグルなども合わせておすすめされるためとても便利。
注文から発送までの速さも、特徴の一つです。
ホームセンター
上記は一例ですが、レンタルを取り扱っている店舗があります。近くにある場合はとても利用しやすいでしょう。
同じ企業であっても、店舗により草刈り機を取り扱っていない場合があります。
ホームセンターでのレンタルは地域差が大きいため、まずは問い合わせてみると良いです。
草刈り機は正しく選べば初心者でも扱いやすく、作業の負担を大きく減らしてくれます。
用途によって何を選ぶべきかは変わりますが、迷ったら当記事を参考に「より安全な草刈り機」を選ぶのがおすすめです。
また慣れないうちはすぐに疲労してしまうので、こまめな休憩を心掛けましょう。
具体的に草刈り機を比較してみたい方は、下記の記事を参考にして下さい。