六角ねじとは違う、星型のものをトルクスと言います。
トルクスドライバーについて調べて購入を考えた際、
こんな疑問が浮かび上がるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、「初心者におすすめのトルクスドライバーセット」をまとめました。
トルクスについてもわかり、最適なドライバーを3分ほどで見つけられますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
トルクスは、よく精密機器に使われているねじの規格です。
初めて見た方は、六角ねじと勘違いしてうまく外せなかった経験をすることもあるでしょう。
少し特殊な規格ですので、トルクス規格について詳しくまとめました。
トルクス規格は、六角の星型になっているのが大きな特徴です。タイプにより2種類にわけられ、
という名称がついています。
精密機器では、T型のトルクスねじを採用していることが多いです。T型トルクスの中でも、通常タイプと「いじり止めトルクスねじ」の2種類があります。
いじり止めトルクスねじは、中央に突起がついているねじです。
「かんたんに分解してほしくない箇所」に利用されます。
一般の方でもいじり止めトルクスレンチは手に入りますので、分解は難しくありません。
トルクス規格の大きな特徴である六角星型は、とても効率的に力を伝達します。
レンチに対し、六角ねじは接触面が直線です。しかしトルクスは曲線で接するため、接触面が増えて力が伝わりやすいのです。
また接触面が多いことで一箇所に力が集中せず、ねじやドライバーが破損する事態を最小限に防ぎます。
一箇所に力が集中しやすい六角ねじと比べ、トルクスは耐摩耗性や耐久力も高いです。
トルクスドライバーは効率的に力を伝える形状ですが、ドライバーとねじのサイズをしっかり合わせる必要があります。
サイズの見方はかんたんなので、自身の使うサイズを確認しておきましょう。
トルクスレンチのサイズは、「A寸法」という規格値が公開されています。
実際に上記の長さを測り、規格値に当てはめる際は以下の表を参考にしてください。
サイズ名称 | T1 | T2 | T3 | T4 |
---|---|---|---|---|
A寸法(ミリ) | 0.8 | 0.9 | 1.1 | 1.3 |
サイズ名称 | T5 | T6 | T7 | T8 |
---|---|---|---|---|
A寸法(ミリ) | 1.4 | 1.6 | 2.0 | 2.3 |
サイズ名称 | T10 | T15 | T20 | T25 |
---|---|---|---|---|
A寸法(ミリ) | 2.7 | 3.3 | 3.8 | 4.4 |
トルクスはしっかりと形状が合った状態で最適な力が伝わるようになっており、サイズ違いで回すと破損する危険性があります。
トルクスドライバーを使う際は、ボルトのサイズにぴったり合うものを使用すると良いです。
また寸法を測らずにサイズを合わせていく場合は、大きなサイズから合わせていくようにしましょう。
ボルトより大きなサイズは径に合わないと回せず、「小さなサイズでも回せてしまう」事態が起こりません。
間違って破損させてしまうと、復旧がとても難しくなります。トルクスドライバーを扱うときは、サイズ違いに気をつけてください。
トルクスドライバーを選ぶときは、セットになったものがとてもおすすめです。
タイプ別におすすめなセットを5点厳選しましたので、自身の使い方に合ったものを選ぶと良いでしょう。
トルクスドライバーだけではなく、精密機器の分解に最適なドライバーが60個分セットになっています。
持ち手が金属製になっており、耐久性も高いです。
T2~T20まで幅広くそろっているので、サイズの有無で困りません。
持ち運びもしやすく、およそ1400円程度で購入できてコストパフォーマンス抜群です。
安価にすぐ使えるトルクスドライバーがほしいという方は、Kingsdunのトルクスドライバーがおすすめです。
T5~T20までそろっており、多くの機器に使用できます。
L字型で、長い方と短い方どちらでも作業が可能です。
コンパクトで収納しやすく、取り出しやすさにも配慮されています。
着脱式や簡易的なものではなく、しっかり回せる1本のドライバーを求める方に最適な商品です。
T3~T10までそろっていますが、大きなサイズは別売りになります。
先端マグネットつきで握りやすいグリップを採用し、作業がしやすいです。
TONEのドライバーセットは、一方向が空転するラチェットレンチのセットになっています。
自転車のように、逆回転は空回りして素早くねじ締めが可能です。
プラスやマイナスドライバーも付属しているため、作業性を重視する方にとてもおすすめ。
とにかく1つで万能にこなしたい!という方に、とてもおすすめな商品です。
98種の先端(ビット)と付属品で、115の用途へ使用できます。
先端だけで電動工具にも使えるため、幅広い用途で活躍するでしょう。
筆者はトルクスドライバーのほか、精密ドライバーを100均でよく購入しておりました。
手軽にセット商品が手に入るので、とても購入しやすいのは100均商品のメリットです。
問題点としては、以下の3点が当てはまります。
湿気のあるところで使ったり、保管状態が悪かったりしたわけではありません。
また少しでも固いネジを回そうとするとプラスドライバーは丸くなり、マイナスドライバーは台形のように欠けてしまいます。
購入当初にすぐ欠けてしまい、あまり使わなくなった100均の精密マイナスドライバーです。
よく見るとカドが欠けています。
全体の耐久性にも難があり、場合によっては本体の根本から折れてしまうことも。
よく使うドライバーはセット内でも使用頻度が高く、セット内で1~2本だけ折れてしまう状態になります。
そのたびに購入するので、使わないドライバーばかりが増えたのは苦い思い出です。
わかっていながら長年同じミスを繰り返してきた経験からお伝えしますと、長く使うのであれば100均の商品は選ばないほうがよいでしょう。
まずはお試し、間に合わせという感覚であれば100均のドライバーはとても重宝します。
トルクスドライバーはセット商品を選べば、さまざまなサイズが使えてとても便利です。
使い方には個人差があるため、自身の使い方に合った最適なセット商品を選びましょう。
また規格の特性上、しっかりサイズに合ったドライバーを使えば長く使えて安心です。
楽しいDIYライフが送れるよう、応援しておりますね。
ほかにもトルクスドライバーのセット商品を比較したい方は、以下の記事を参考にして下さい。