非常時に家庭用の発電機を購入しておきたいけど、発電機によって使えない家電があるってホント?
たしかに発電機は種類によって特性が違い、選び方にコツが必要です。
こんな疑問や不安をお持ちの方に向けて、当記事では「家庭用の発電機でおすすめのものと選び方」についてまとめました。
具体的には、
の順にご紹介していきます。
初心者でも5分でわかるようにポイントを押さえておりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
家庭用の発電機は手順を覚えればかんたんに利用できて、レジャーから非常時の電源まで幅広く活躍します。
しかし用途に見合った発電機を選ばないと、思ったように電気を確保できないことも。
そこで初心者の方でも選びやすいように、使用機器を選ばない「インバーター式」の発電機をまとめました。
特徴も記載しておりますので、ご自身の使い方に合った発電機を選んでくださいね。
インバーター式の発電機について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にして下さい。
GV-16iの仕様は、以下の表を確認してください。
最大出力 | 1.6kVA |
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連続使用時間 | 最大出力で約4時間 |
燃料 | ガソリン |
アウトドアはもちろん、非常時にも十分使用できる出力です。
出力と運転時間のバランスがよく、大きさもちょうど良いサイズでコストパフォーマンスが高め。
長さ | 49.8cm |
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幅 | 29.3cm |
高さ | 46.7cm |
価格はおよそ10万円程度で購入可能です。
EU18iの仕様は、以下のとおりになります。
最大出力 | 1.8kVA |
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連続使用時間 | 最大出力で約3時間 |
燃料 | ガソリン |
電気機器は1500Wまで使用でき、非常時の電源としても十分な出力です。
ボディの大きさはコンパクトで、持ち運ぶ際もお手軽。
長さ | 50.9cm |
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幅 | 29cm |
高さ | 42.5cm |
直流12Vの出力が可能で、自動車のバッテリー上がりにも対応できます。
さまざまな場面で使えるEU18iは、15万円前後で購入が可能です。
EF900iSの仕様は、以下のとおりです。
最大出力 | 0.9kVA |
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連続使用時間 | 最大出力で約4時間 |
燃料 | ガソリン |
コンパクトに設計されており、片手でも持ち運びしやすいサイズです。
長さ | 45cm |
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幅 | 24cm |
高さ | 38cm |
樹脂製の冷却ファンとボディの吸音材で、冷却と防音効果を独自に上げています。
EF900iSは、8万円前後で購入可能です。
持ち運びながら使用したい方にとっては、扱いやすく最適な大きさと軽さでしょう。
EU9iGBの仕様は、以下の表をご確認ください。
最大出力 | 0.9kVA |
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連続使用時間 | 最大出力で約4時間 |
燃料 | カセットガス |
燃料はカセットガスを使用しており、手軽に購入できて保管も容易です。
連続使用時間は4時間なので、短時間の利用に向いています。
大きさは、ほかの発電機と比較してやや縦長の形状です。
長さ | 36.5cm |
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幅 | 26.2cm |
高さ | 52.4cm |
車輪付きで、移動や持ち運びもかんたん。ボディは凹凸の少ない形をしており、収納もしやすいです。
EU9iGBは12万円程度で購入できます。
カセットガスは保存ができるので、あまり使わない方や手軽に使いたい方におすすめです。
EF2500i 2.5kVAの仕様は、以下のとおり。
最大出力 | 2.5kVA |
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連続使用時間 | 最大出力で約6時間 |
燃料 | ガソリン |
大きな出力で、長時間の使用に最適です。
本体サイズは、一人で持ち運びできる大きさになります。
長さ | 48.7cm |
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幅 | 3.95cm |
高さ | 42.5cm |
重量 | 29kg |
価格は20万円とやや高価。しかし価格に見合った高性能な発電機です。
家庭用の発電機は、出力や扱う燃料が機種ごとに違います。
どのような場面で、どのように使いたいのかをまず明確にしましょう。
上記3点をポイントに選ぶと、どの発電機が最適かわかりやすいです。
発電機は、生み出す電力量に合わせたものしか動かせません。
まずはどのようなシーンで発電機を使うのか、想定しましょう。
利用シーンを想定して扱う製品を選び、「消費電力」と「起動電力」に合わせて出力を選びます。
消費電力はつねに消費する電力で、起動電力は電気製品が動き出すときにかかるものです。
製品によっては、動き出すときに電力を多く必要とするものがあります。以下は使用電力の目安です。
テレビ | 消費電力300W | 起動電力300W |
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扇風機 | 消費電力50W | 起動電力100W |
インパクトレンチ | 消費電力500W | 起動電力1,000W |
家庭用冷蔵庫 | 消費電250W | 起動電力1,000W |
消費電力に合わせてしまうと、起動電力が足りなくて動かない場合もあります。
使う製品を想定し、起動電力も合わせて合計値を出しましょう。
ちなみに発電機で表示されている出力「1kVA(キロボルトアンペア)は1,000W(ワット)」です。
参考画像のように1,400Wの電力を要する場合、「1.4kVA以上の出力がある発電機」を選べば問題なく電気製品を動かせます。
家庭用発電機の燃料はおもに、
の2つがあります。ガソリンを燃料とする発電機は大きな出力を生み出せるのが特徴です。
しかしガソリンは引火性が高く、ガソリンスタンドでしか購入できないので扱いが難しめ。
発電機を使用しているときも、ガソリンの匂いがします。
カセットガスは、家庭用カセットコンロで使用するものを流用可能です。
どこでも購入できることから入手しやすく、使用する際の扱いもかんたん。缶にガスが封入されているので、長期間の保存ができます。
余ってしまったガスはカセットコンロで使用でき、無駄がありません。使用頻度が少ない場合や、短時間の使用に向いています。
カセットガス式の発電機を比較したい方は、下記の記事も参考にして下さい。
電気の質を上げて、安定した電力を供給させるものがインバーターです。
インバーターを搭載した「インバーター式発電機」は、コンセントから得られる電気と同一になります。
機器を細かく電子制御する「マイコン」を使っている電化製品やパソコンは繊細で、安定した電気供給が必須。
インバーターを使わない発電機では、誤作動や故障する可能性が高いです。
扱うものによって発電機を使い分けるのは大変なので、インバーター式を選んでおけば間違いがないでしょう。
使用方法や詳しいメンテナンスは、機種ごとに違います。
しかし発電機を使用する際の手順や、日頃のメンテナンスに通じる基本は同じです。
発電機を使用する前に、しっかりと手順やメンテナンス方法を覚えておきましょう。
発電機を安全に使用するためには、場所の選び方が大切です。
使用する前に、以下の条件に当てはまる場所を確保します。
発電機は使用中、排気ガスが出るので注意が必要です。排気ガスは人体に有害な成分が含まれており、室内や車内で使用してはいけません。
換気がしっかり行える場所や、屋外で風通しの良い場所で使用しましょう。
使用中の発電機が倒れたり、動いたりするのも非常に危険です。安定して発電機が稼働できる、平坦な場所を選んでください。
また発電機に雨や水がかかると、漏電や感電する可能性があります。
雨が降っているときの屋外使用や、水がかかる場所での使用は避けたほうが良いです。
発電機の基本的な使い方や手順は同じです。
日本は地域により、電気の周波数が違います。
周波数に合わせて製品も作られているため、
に切り替えましょう。
エンジンオイルの量を確認し、少ない場合は補充します。確認方法は製品により違いが大きいため、説明書の確認が必須です。
ガソリンを使用する発電機の場合、ガソリンの補給は慎重に行ってください。
カセットガスを使用する発電機は、規定のガス缶をセットします。
始動前の点検が終わったら、発電機のスイッチを切り替えてエンジン始動です。
機種によって詳しい手順は違うので、使用前に手順をしっかりと確認しておきましょう。
発電機を長期間保管する場合、ガソリンの入れっぱなしはNGです。
燃料タンク内や発電機本体でガソリンが古くなり、故障の原因になります。
発電機を使わない期間が1ヶ月以上の場合は、ガソリンタンクや燃料ポンプから燃料を抜きましょう。
燃料を抜く詳しい方法は、製品ごとの説明書を参考にして作業を行ってください。
メンテナンスは、発電機を長く使うために必要なことです。
日頃からメンテナンスをしておくことで、急に使用する場合でもきちんと動作できます。
実施しておきたいおもなメンテナンスは、以下の3点です。
エアクリーナーは空気を吸い込むところで、目詰まりをしていると発電機の出力低下や動作不安定につながります。
発電機を使ったあとは、エアクリーナーを清掃します。
また家庭用発電機の動力源はエンジンです。高速で作動するので、潤滑にエンジンオイルが使われています。
エンジンオイルは使用していると劣化するので、定期的な交換が必要です。
初めてのエンジンオイル交換は、累計運転時間が20時間または1ヶ月のどちらか早い方で交換します。
2回目以降のエンジンオイル交換は、累計運転時間100時間ごとまたは6ヶ月のどちらか早い方です。
オイル交換と清掃のほか、発電機を月に1回ほど使用することも大切です。
非常時に準備していた発電機が、長期間の不使用で動作しなかったという事例もあります。
定期的に使用し、調子を確認しましょう。
ソーラーパネルを使った発電機は、ガソリン式に比べて発電量が劣ります。
しかし燃料の消費がなく、バッテリーと組み合わせることで夜間も電力の使用が可能です。
最低限の照明、情報通信端末(スマートフォンやPC)の維持であれば持ち運びができるソーラーパネルが最適でしょう。
ガソリン式の発電機を購入するよりも安価で、日頃のメンテナンスもいりません。
家庭用の発電機は日頃の利用だけでなく、非常時の電源としても利用できます。
非常時にも使う想定の場合は、購入する際によく検討するのが大切です。
紹介した発電機を参考に、使い方と合致した発電機を見つけましょう。
今回ご紹介した発電機の機種以外も比較したい方は、下記の記事を参考にして下さい。