作業着の汚れってガンコで、なかなか落ちにくいですよね。
でも落とし方や洗剤を変えるだけで、とてもキレイになるのはご存知ですか?
作業着の汚れを落とそうと専用洗剤の購入を検討したとき、このような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では「作業着の汚れ落としに最適な洗剤と汚れの落とし方」についてまとめました。
記事を見るだけでおすすめの洗剤を知りつつ、最適な汚れの落とし方をマスターできますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
作業着は現場で仕事をする方には欠かせない存在で、動きやすく快適に作業が行えます。
仕事中は便利な存在ですが、いざ洗濯するとなると「作業着についた汚れってガンコすぎる!」とお困りではないですか?
作業着の汚れは、ちょっとした工夫で落とせます。
汚れの落とし方をマスターして、キレイな作業着に変身させましょう。
衣類の汚れは、性質によって落とし方が変わります。
ガンコな汚れほど、適した方法で洗濯しないとキレイに落ちません。
汚れを落とす際に重要なのは、以下の2点です。
作業着の汚れで特に多いのは、油と土(ドロ)です。
水洗いでは溶けにくいため、洗濯機で洗うだけでは汚れが残ってしまいます。
ドロやすす汚れを落とすには、以下の手順が効果的です。
時間がある方やしっかりキレイに洗いたい方は、30分~1時間のつけ置き後に洗剤液の色をチェックしてください。
チェックした洗剤液が黒く汚れている場合は2~5の項目を繰り返し、汚れがなくなってから6に進みましょう。
土やドロ・すすは不溶性なので、水や洗剤には溶けにくい性質を持っています。
不溶性の汚れは叩いたりブラシを使ったりして落とせるものを取り除いてから、洗剤やせっけんを使用しましょう。
濡れている不溶性の汚れは生地に絡まっているため、叩いても汚れが落ちません。対処法としては、完全に乾かしてから叩く・払う物理的な処置を取ると良いでしょう。
1を飛ばして2から始めてしまうと、汚れが繊維の奥深くへ入り込んでしまうため逆効果です。
油汚れを落とすのには、水温が重要です。
油汚れは40~60℃くらいで液体になるため、60℃くらいのお湯につけて置くと汚れが落ちやすくなります。
作業着の洗濯表示に水温上限がある場合は、表示よりも低い温度で洗いましょう。
フタつきの耐熱バケツを使うと、温度が下がりにくく効果的です。洗濯機で洗う際も、最後のすすぎまで40℃くらいのお湯を使うと効果が上がります。
国内メーカーの洗濯機が耐えられる温度は50℃くらいなので、お湯を溜める際は温度に注意しましょう。
油汚れは酸性なため、アルカリ性の洗剤で分解して繊維からはがします。
ガンコな油汚れには、弱アルカリ性洗剤と酸素系の漂白剤で作った洗剤液を使いましょう。
草汚れは水溶性と油溶性、さらに色素まで混ざった複合型の汚れです。
複合型は油溶性の汚れから落とし、のちに水溶性汚れへの対処を行います。
何度か繰り返しても汚れが落ちないときは、酸素系の漂白剤を使いましょう。
酸素系の漂白剤でも落ちない場合は、ベンジンやシミ取り剤を使う手もあります。
固形せっけん(洗濯用)がない家庭では、クレンジングオイルや台所用の中性洗剤でも代用可能です。
また鉄分やサビを含んだ汚れは、一般的な洗剤だけでは落ちません。
白い作業着であれば、還元系の漂白剤とぬるま湯で作った漂白液につけ置きすると効果的です。
還元系の漂白剤は、花王のハイドロハイターが該当します。
ハイドロハイターは色柄物に使うと色落ちする可能性があるため、使用時には十分注意してください。
ほかの衣服に汚れや臭いが移らないように、作業着は普段着と分けて洗濯しましょう。
普段着と一緒に洗わないのであれば、作業着の洗濯には専用の弱アルカリ性洗剤を使った方が効果的です。
油汚れやドロ汚れを落とすことに特化した専用洗剤もあります。
作業着専用の洗剤は強力なため、手荒れしないようにゴム手袋を使ってくださいね。
※使い捨てタイプのゴム手袋なら、料理や掃除にも使えておすすめです。
張り付いてしまった油汚れは、油に適した洗剤を使って落としましょう。
グリスのような機械油だけでなく、皮脂油や食用油にも効果が高い洗剤と固形石鹼をご紹介します。
・NSファーファ・ジャパンの『WORKERS作業着専用洗い(液体洗剤)』
NSファーファ・ジャパン(株)は、柔軟剤の「ファーファ」で有名な洗剤メーカーです。
1997年に発売された「WORKERS作業着専用洗い」シリーズは、油汚れの洗浄に特化した弱アルカリ性洗剤です。
油はもちろん、汗や皮脂の汚れを臭いごと除去できる洗浄力があります。ドラム式の洗濯機でも使用可能です。
商品名は作業着専用となっていますが、普段着の洗濯にも使えます。
またWORKERS作業着専用洗い(液体洗剤)は、ラインアップが豊富です。
本体 | 800g | 500円前後 |
---|---|---|
詰め替え | 720g | 400円前後 |
大容量詰め替え | 2,000g | 1,000円前後 |
大容量業務用サイズ | 4,500g | 2,000円前後 |
価格は普段着用の洗剤と大きな差がなく、日々使いやすい値段設定になっています。
・花王(Kao)プロフェッショナルシリーズの「液体ビック 作業着洗い(業務用)」
花王(Kao)の「液体ビック作業着洗い」は、油汚れに効果的な弱アルカリ性の液体洗剤です。
ガンコな汚れを落とす界面活性剤が多く入っているため、徹底的に汚れを落とせます。
汚れと一緒に汗や皮脂の臭いも落とすので、スッキリとした洗いあがりです。色柄物や普段着の洗濯にも使えます。
花王(Kao)「液体ビック作業着洗い」は、業務用サイズの4.5kg入りが2500円前後で購入可能です。
・ミヨシ石鹸の「ミヨシ・マルセルせっけん」
汚れが目立つ部分のポイント洗いには、けい酸塩(洗浄力の補助成分)入り固形せっけんを使うと効果的。
けい酸塩はせっけんが油(酸性)だらけになっても、アルカリ性の洗浄力が落ちないように助けてくれる成分です。
黄ばみや臭いを防ぐ働きもあり、油汚れだけではなくドロ汚れにも洗浄力を発揮します。色柄物のポイント洗いにも使えて、活用範囲が広め。
しかし牛脂とパーム油を使ったせっけんのため、低温の水では泡立ちにくいです。油汚れに効果的な熱めのお湯で、たっぷりと泡立てて洗いましょう。
ミヨシのマルセルせっけんは、140gの5個入りをおよそ250円前後で購入できます。
繊維の奥に張り付いた落ちにくいドロ汚れには、粉末洗剤が効果的です。
靴下や野外スポーツのユニホームにも使える、ドロ汚れに最適な粉末洗剤をご紹介します。
・NSファーファ・ジャパンの「WORKERS作業着専用洗い(粉末洗剤)」
「WORKERS作業着専用洗い」シリーズは油汚れ用が液体洗剤で、ドロ汚れ用が粉末洗剤です。
粉末洗剤を洗濯で使うと、溶け切らずに残ってしまう心配がありますよね?
WORKERS作業着専用洗い(粉末洗剤)は、溶けやすいマイクロパウダー製法で作られているため安心して使えますよ。
90%以上が洗浄成分なので、ドロ汚れだけではなく絡みついた厄介な汚れも素早く分解して落とします。
泡立ちを抑えた低発泡洗剤のため、ドラム式の洗濯機でも使用可能です。色柄物も問題なく洗濯できます。
WORKERS作業着専用洗い(粉末洗剤)の価格は、1.5kg入りで800円前後です。
・ミマスクリーンケアの「ポール」
ミマスクリーンケアの「ポール」は、強力な洗浄力でドロ汚れを落としてくれる粉末洗剤です。
タンパク質を素早く分解する成分が入っているため、ドロ汚れだけではなく汗や皮脂汚れも落とせますよ。
ドロ汚れに効果的なリンが含まれています。
※リンが含まれる洗剤を使ってはいけない自治体もあるので、購入前に使用可能か確認をしておきましょう。
泡立ちを抑えた低発泡洗剤なので泡切れが良く、すすぎがスムーズです。
ポールは2種類の容量があり、容量ごとの価格は以下の表にまとめました。
2kg | 2,000円前後 |
---|---|
4kg | 4,000円前後 |
・Hanatenの「泥-doro-一刀両断」
Hanatenの「泥-doro-一刀両断」は、ドロ汚れを落とすことに特化した粉末洗剤です。
浸透力の高い洗浄成分が配合されているので、奥深くに入り込んだドロ汚れに効果があります。
幅広い温度で効果を発揮する成分が入っているため、水洗いも可能です。
つけ置き時間の終盤で水温が下がっても、洗浄力を維持できます。ただし45℃以上のお湯で洗ったほうが、汚れ落ちは良いです。
リンが含まれているためドロ汚れへの洗浄力は抜群ですが、リンの使用を禁止している自治体もあるので購入前に確認しておきましょう。
クリーニング師が開発したことをうたい文句にしている製品で、専門家からの解説書付きです。
「泥-doro-一刀両断」は容量やセット販売があり、価格は以下にまとめました。
ボトル容器タイプ(2kg) | 3,000円前後 |
---|---|
ボトル容器4本セット(2kg×4) | 8,600円前後 |
箱容器タイプ(4kg) | 4,000円前後 |
高価な洗浄成分を含む粉末洗剤なので、価格は高めです。
予洗いや浸け置きをせず、汚れたままの作業着を洗濯すると洗濯槽も汚れてしまいます。
ほかの洗濯物へ汚れや臭いが移ってしまう前に、洗濯槽を洗いましょう。
洗濯槽は、酸素系の漂白剤を使った以下の手順で洗浄するとキレイになります。
洗濯機の運転は標準コースで行います。
洗浄コースや念入りコースを使うと、さらに効果的です。
下準備(予洗い・浸け置き)をしてから洗濯すると作業着がキレイになり、洗濯槽の汚れも軽減できます。
油汚れは時間が経つほど落ちにくくなるので、なるべく早めに作業着のつけ置きを行いましょう。
ドロが詰まると洗濯機の故障原因にもなるため、作業着はできるだけ汚れを取り除いてから洗ってください。
衣類は何度も洗濯すると生地が傷むので、長持ちさせるためにも洗濯回数を減らしましょう。
替えの作業着を用意できる方は、着まわすと清潔に保ちつつ洗濯回数も減らせます。
新しく作業着を買うときには、
上記のような加工を施した作業着もあるので、検討してみましょう。作業着を比較して検討したい方は、下記の記事を参考にしてください。
一口に汚れと言っても、多くの種類があります。
作業着の汚れに多い油とドロは、洗濯機で洗うだけだと汚れが残りやすいです。ガンコな汚れほど、適した方法で洗濯しなければなかなか落ちません。
それぞれの汚れに合った洗剤で、下準備(予洗いとつけ置き)をしましょう。下準備をせずに洗濯すると作業着の汚れが落ちにくい上、洗濯槽も汚れてしまいます。
汚れの落とし方をマスターして、キレイな作業着を維持しましょう。