高温で汚れを浮かして、快適に掃除ができるケルヒャーのスチームクリーナー。しかし使い方にはコツが必要で、知らずに使うとスチームクリーナーの効果を充分に発揮できません。
そのため「どう使えばよいのかよくわからない」、「思ったよりも汚れが落とせない」という方も多いようです。
そこで今回は、ケルヒャー スチームクリーナーの使い方を徹底解説します。またおすすめモデルの評判・口コミもご紹介しますので、どのスチームクリーナーを買おうか迷っている方は、ぜひご覧ください。
目次
まずは、ケルヒャーとスチームクリーナーの基本についてご説明します。
世界最大手の清掃機器メーカーであるケルヒャーは、1935年に創業したドイツのブランドです。1984年に、世界初の「家庭用ポータブル高圧洗浄機」を開発したことで有名になりました。
現在では高圧洗浄機のほか、スイーパーやバキュームクリーナー、スチームクリーナーなど3,000機種もの清掃機器を開発・製造・販売しています。業務用機器だけでなく、家庭用機器も開発。その製品は世界190カ国で販売されており、次々と革新的な製品を生み出し続けています。
ケルヒャーをより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ケルヒャーといえば高圧洗浄機が有名ですが、その他の清掃機器もとても高性能なんです。今回取り上げるスチームクリーナーもそのひとつ。
ケルヒャーのスチームクリーナーは、洗剤を使わずに水だけで家中をキレイにすることができます。本体内蔵のボイラーによって作られる、約100度の高温のスチームを吹き付けて汚れを溶かして浮かび上がらせます。そのため洗剤ナシで、カーペットのシミ取りもできてしまうんです。
また約100度の高温スチームは、汚れを落とすだけではありません。検査機関であるエンダーズ&パートナーズ研究所のテストの結果、一般家庭のバクテリアを99.99%除菌することがわかりました。
洗剤を使わずに除菌までできるスチームクリーナー。一見万能のようですが、使い方にはコツが必要で、上手に使わないと効果が半減してしまいます。今回は次項で、そのコツもご紹介します。
ここではスチームクリーナーの使い方をご説明します。『SC1 EasyFix』を例に説明しますので、各部の名称は下図をご参照下さい。
まずは、スチームクリーナーの全ての付属品が揃っているかを確認します。ケルヒャーの機器は、付属品の数がとても多いためです。
『SC1 EasyFix』の付属品も下図のとおりで、取扱説明書まで合わせると12点にもなります。
ここからは、スチームクリーナーの使い方をご紹介していきます。
電源スイッチを押すと、ヒートアップを開始します。『SC1』であれば約3分でヒートアップは終了し、使用準備完了です。
ロックボタンのロック解除側(上側)を押し、スチームボタンのロックを解除します。スチームボタンを押すと、スチームが出ます。
また、いきなり洗浄対象にスチームを当てることはせず、スチームの噴出状況を確認しましょう。噴出が安定しない場合は、排水口などに向けて、30秒ほどスチームボタンを押します。
アクセサリーを取り付ける場合には、次の点に注意しましょう。
ここからは、それぞれのアクセサリーの取付け方をご覧ください。
スチームクリーナーで上手に掃除するコツは、次の2点です。
高温のスチームで浮き上がらせた汚れは、タオルなどで拭き取る・受ける・水で流すなど、場所や素材にあった対応が必要となります。ここでは、効果的に汚れを落とす方法を、場所ごとにご説明します。
排水口やタイル目地、水道の蛇口には、「ノズルヘッド+ブラシ」を装着します。ブラシでこすり洗いして、そのあと水で洗い流しましょう。ただし、シリコン製の目地にはスチームを長時間当てないで下さい。目地が傷んでしまいます。
洗面台には、「カバーをつけたハンドブラシ」を装着です。ハンドブラシをゆっくり動かして、浮いた汚れをカバーで取っていきます。
ガステーブルやコンロの油汚れには、「ノズルヘッド+ブラシ」を使用します。ブラシでこすりながら汚れを浮かせて、タオルで拭き取ります。汚れが落ちにくい場合には、オプションの『真ちゅうブラシ』や『スチームターボブラシ』がおすすめです。
IHクッキングヒーター、換気扇フード、壁の油汚れの場合は、「カバーをつけたハンドブラシ」を使用します。カバーをヒーターに当ててゆっくりを動かし、汚れを拭き取ります。
畳やカーペット、フローリングには「イージーフィックスフロアノズル+クロス」を装着。スチームでクロスを温めながら、清掃していきます。このとき、連続してスチームを出し続けると、すぐにクロスが濡れてしまいます。そこで、次の手順を繰り返して清掃して下さい。クロスが濡れてきたら交換します。
網戸や布製ソファには「カバーをつけたハンドブラシ」を装着。ゆっくりと動かしながら汚れを拭き取り、カバーが汚れたら交換しながら使います。
カーペットや布製ソファなどのシミには、こちらの方法が有効です。下記1・2を、角度を変えながら数回繰り返します。
洗浄が終了したら、次の手順で後片付けをします。
スチームクリーナーを使用する上で、次の点に注意しましょう。
ここからは、ケルヒャースチームクリーナーのおすすめモデルについて、Amazonでの評判・口コミと価格をご紹介します。
毎日手軽に、短時間ずつお掃除をしたい場合におすすめのモデルが、スティックスチームクリーナー『SC1』です。
コンパクトな本体が特徴で、本体質量も1.6kgと軽量。どんな場所にも収納できるため、よく使う場所の近くに片付けられてとても便利です。
またヒートアップタイムが約3分ですので、使いたいときにすぐ使えます。もちろん洗浄力は、ケルヒャーの他モデルと同じく高性能。約100度の蒸気で、汚れをしっかり落とします。
スティックスチームクリーナー『SC1 EasyFix』のAmazonでの評判・口コミはこちらです。
タンク容量が少ないので、すぐに空になってしまいます。ある程度本体が冷めないと給水できないので、床などを清掃するときは一度では終わりません。
Amazonより
後述する「比較表」でわかるとおり、『SC1』は軽量コンパクトで、毎日手軽にお掃除できるところがメリット。広い場所の清掃には、向いていません。床の清掃には、『SC2』がおすすめです。
また、現時点でのAmazonでの『SC1 EasyFix』の価格は¥17,126(税込)です。
2点目のおすすめは、キャニスターモデル『SC2』です。
休日にまとめて、たまった汚れを掃除したい場合におすすめなのが、キャニスターモデル『SC2』です。
特徴はスチーム連続使用時間の長さで、何と30分も使用可能。一回の給水で、家中が掃除できます。
特に、フローリングや畳など広い面積での掃除が得意です。また、さまざまな形状のノズル・アタッチメントが付属しており、IHクッキングヒーターやコンロ、シンク、お風呂と家中のお掃除に使えます。
安定した温度と圧力の蒸気によって、たまった汚れをまとめて落とすことが可能です。
スティックスチームクリーナー『SC2』のAmazonでの評判・口コミはこちらです。
製品が届いて使用した際に、グリップとホースが耐えられない熱さで、一時使用中止。
商品をケルヒャーに送ったところ、修理での対応と連絡が来ました。
新品の不具合を修理で対応するなんて・・・。
数日のやりとりの後、商品交換の承認がおりたそうで、新しいものが送られてきました。
Amazonより
スチームクリーナー自体は、洗剤と併用すれば使えるものだと思いましたが、それ以前の対応に納得できませんでしたので、星3つです。
真夏にスチームクリーナーを使うと汗びっしょりです。
使用時期に注意が必要だと思います。
Amazonより
年末の大掃除のために購入しました。さまざまな情報を吟味したのですが、やはり家庭での使用はよく考えなければならないと思います。確かに、タイル地や浴室、洗面台では使いやすい反面、フローリングや家具などでは使い方に工夫が必要だと感じました。家庭で使うには「創意工夫」が必要な器具だと思います。
Amazonより
やはりスチームクリーナーの使用には、コツが必要なようですね。
また、現時点でのAmazonでの『SC2 EasyFix』の価格は¥15,800(税込)です。
3点目のおすすめスチームクリーナーは、ジャパネットモデル『SC JTK 20』です。
『SC JTK 20』はジャパネットタカタのオリジナルモデルです。
「タンク容量」や「スチーム噴出待ち時間」、「スチーム連続噴射時間」は『SC2』と同様です。ただし本体重量は、『SC JTK 20』が200g軽い2.7kgで、ジャパネットたかたでは「キャニスタータイプ史上最軽量モデル」とアピールしています。
30分の連続使用が可能ですので、年に数回の大掃除で頑固な汚れをしっかり落としてくれます。
ジャパネットモデル『SC JTK 20』は、現在Amazonで販売していないため、評価・口コミなどはございません。
こちらは、『SC JTK 20』の前モデルとなる『SC JTK 10』です。
ここまで、おすすめ3モデルを見てきましたが、個別の特徴を見てもなかなか違いがわかりません。そこでこちらでは、比較表でその違いを確認します
おすすめスチームクリーナー3モデルの比較表です。『SC1』が毎日気軽に使うモデル、『SC2』がたまった汚れを落とすモデルと、それぞれの特性がよくわかります。(この表はスライド可能です)
モデル名 | SC1 | SC2 | SC JTK 20 |
---|---|---|---|
本体重量 | 1.6kg | 2.9kg | 2.7kg |
タンク容量 | 0.2L | 1L | 1L |
噴出待ち時間 | 約3分 | 約6分 | 約6分 |
連続噴射時間 | 約6分 | 約30分 | 約30分 |
清掃面積 | 20㎡ | 75㎡ | - |
最後に、スチームクリーナーをより便利に使うための情報をご紹介します。
大掃除のときだけスチームクリーナーを使いたい。そんな方には、レンタルもおすすめです。
筆者の最寄りのホームセンターでは、こちらの値段で『SC2』のレンタルを行っています。格安で高性能なスチームクリーナーを使えますので、ぜひ最寄りのホームセンターなどで確認してみて下さい。(表はスライド可能です)
4時間 | 1日 | 3日 | 7日 |
---|---|---|---|
1,100円 | 1,600円 | 3,800円 | 7,800円 |
ケルヒャーのスチームクリーナーには、標準で多くのアクセサリーがついていますが、こちらのオプションアクセサリー(別売品)を使えばより便利に使うことができます。
汚れたクロスを洗う必要がないため、衛生的なクロスです。
ブラシの先端が振動して、力を入れずに汚れが落とせます。通常ブラシの半分の時間で洗浄可能です。
スチームクリーナーを長く使用すると、付属の消耗品も傷んできます。その場合は、こちらのような新品と交換しましょう。ただし、補修部品がお手持ちのモデルに合うかどうか、取扱説明書の「補修部品」ページで、品番等をよく確認してください。
今回は、ケルヒャー スチームクリーナーの使い方、おすすめモデルの評判・口コミなどをご紹介しました。ちょっとしたコツで、しっかりと汚れを落とせることがわかりましたね。
またモデルの特性を知れば、自分に必要なモデルがわかります。あなたの用途にあったスチームクリーナーを正しく使って、清掃・除菌に役立てていきましょう。