チェーンソーの防護服は、着用が義務化されているのはご存知でしょうか。
DIYで利用する分には着用しなくても大丈夫ですが、安全のために防護服はあったほうが良いでしょう。
防護服の購入を検討したとき、このような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「チェーンソーの防護服に関する知識とおすすめの商品」についてまとめました。
チェーンソーの防護服が必要な理由からおすすめの商品まで、すべて4分くらいでわかりますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
仕事でチェーンソーを使う場合、防護服を着用しなくてはならない義務が発生します。
しかし個人でチェーンソーを使っている方は、防護服すら持っていないということもあるでしょう。
結論からお伝えすると、個人利用の場合は防護服の着用はしなくてもOKです。
ただし防護服は、安全に作業する上でとても大切な役目を果たします。
防護服の着用は、「事業や業務でチェーンソーを使用する場合」が対象です。
すでに林業分野では、2015年の10月に防護服着用の義務化となっています。その他の分野でも、2019年の8月より着用義務が公布されました。
もし義務に違反した場合、事業者と作業者に対し罰金刑が科せられます。
また防護服ならなんでも良いわけではなく、規格を満たした一定以上の水準が求められます。
個人で薪の収集やDIYを行う場合、防護服を着用しなくても罰則はありません。
しかし慣れている方であっても、チェーンソーを使った作業は事故の危険が伴います。
上記の画像は、チェーンソーで起きた事故による切創部位を表したものです。
ほとんど下半身に集中しており、もし太ももを切創した場合は命に大きく関わります。
とくにチェーンソーは一般的な刃物と違い、「切る」というよりも「引きちぎる」に近い仕組みです。
万が一の事態を考えると、罰則がなくても着用したほうが良いのは間違いありません。
チェーンソーの防護服は規格があり、刃が当たっても肌に到達する前に止められるだけの強度が求められます。
またチャップスや保護ズボン、ジャケットといくつか種類もあって迷ってしまう場合も。
この項目では防護服の安全性と、種類について詳しく解説していきます。
防護服にはいくつかの規格があり、どれかの規格を満たしていなくてはなりません。
JIS(日本産業規格)は日本の国家規格で、製品の品質や寸法・安全性を細かく定めています。
ISO(国際標準化規格)はスイス民法による国際標準化機構で、世界中で通じる品質を策定した規格です。
EN(欧州規格)は欧州30カ国から構成されるEU内の統一規格で、加盟国は自国の規格として取り入れられるよう義務付けられています。
多くの国々に通用する規格で作られている防護服は、とても安全性が高いものです。
防護服は国内のほか海外製品もあり、いずれも一定以上の水準にある上記規格のものを使用すれば安心して使用できます。
カッターを止める性能として定められている規格は、ほぼ同一の試験方法が取られています。
試験の内容は「一定の速度で回転する刃を当て、裏地を切らなければ合格」です。
実際に防護服がチェーンソーの刃を止める映像がありますので、参考にしてください。
刃が防護服に当たった瞬間、保護剤が飛び出て刃に絡みついています。チェーンソーは動作を停止し、裏地も切れていません。
肌に当たる手前で停止するため、もしチェーンソーが不意に当たってしまっても安全です。
絶対に安全であるとは断言できませんが、着用したほうが確実に身体を守れます。
チャップスとは、ズボンの上から覆いかぶせて着用するタイプの保護ズボンです。
履いているズボンの上からすぐ着用できるため、準備する時間が短く済みます。
反対に防護服の場合は一度履いてしまえば動きやすく、長時間の作業がしやすいです。
価格も防護服はチャップスより高く、布の面積が少ない分チャップスのほうが安価に購入できます。
作業時間が長く、動きやすさを求めるのであれば防護服を選んだほうが良いです。
作業時間が短めで、負担が少ない業務であればチャップスを選ぶと良いでしょう。
仕事で必要になったり安全のため購入を考えたりしたとき、どんな防護服を選べばいいか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここではおすすめな防護服をチャップスも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
・ハスクバーナ 防護ズボン クラシックII
信頼あるチェーンソーを多く生み出している、ハスクバーナの防護ズボンです。
補強が強く、防護パッドの耐久性が高い水準で確保されています。
防護ズボンはあまり通気性がよくないため、夏場はズボン内の温度が上昇しやすいです。
しかしハスクバーナの防護ズボンクラシックIIは通気ジッパーがついており、夏場でも快適な作業が行える配慮になっています。
・新ダイワ 保護具 チェンソー保護ズボン
国内のチェーンソーブランドである「新ダイワ」から販売されている防護ズボンです。
国際規格ISOに準拠したズボンで、軽量さと快適性を追求しています。
・オレゴン 防護ズボン フィヨルドランド
チェーンソーでは最大手のメーカーで、1947年から歴史がある老舗メーカーです。
オレゴンの防護ズボンは保護素材が6層構造になっており、熱や油に対する耐久性も高く作られています。
・mont-bell(モンベル) バリスティック ウルトラ ロガーパンツ
登山用のウェアで有名な、モンベルの防護ズボンです。
独自に開発した軽量で強度の高い「バリスティックウルトラ」を使用し、機能性と動きやすさを追求しています。
・マキタ(Makita) 防護パンツプロ
国内トップシェアを誇るマキタの保護ズボンです。
ズボンにマキタのロゴが入っており、国内メーカーの製品が欲しい方は選択肢に挙がりやすいでしょう。
・和光商事 杣防護ズボン
和光商事の「杣(SOMA)」ブランドから出ている防護ズボンです。
軽さと防水性を追求し、防護繊維を5層使用しています。
防護ズボンの中では、安価に入手しやすいモデルです。
・ハスクバーナ チャップスIIファンクショナル
チェーンソーブランドでは有名な、ハスクバーナの防護チャップスです。
普段履いているズボンの上から着用でき、動きやすさから人気が高まっています。
・OREGON(オレゴン) 軽量 チャップス
オレゴンのチャップスは軽量で、防護繊維も6層使用しています。
コストパフォーマンスに優れ、軽さと安全性を両立したモデルです。
・PLOW チェーンソー 防護用 チャップス
アウトドアや屋外作業に特化した実店舗をもつ、プラウの防護チャップスです。
基本性能はしっかり抑えながら、低価格を実現しています。
・和光商事 杣 (そま) 七分丈チャップス
日本のどんな環境でも最適な作業ができるように調整された、和光商事の防護チャップスです。
チャップスの色は、マムシが嫌う藍色を採用しています。
・HiKOKI(ハイコーキ) 旧日立工機 チャップス
国内No.2のシェア率を誇る、Hikokiの保護チャップスです。
JIS規格と同等のASTM F1897-2008 UL規格に対応しています。
防護服は、仕事で使う方は必ず着用しなくてはなりません。
仕事で使わない場合でも、安全のために着用したほうが確実に身体を守れます。
安全に作業するためにも、防護服は持っておいたほうが良いでしょう。
チェーンソーの使い方やメーカーについて知りたい方は、下記記事を参考にしてください。