工具と一口に言っても、ペンチやニッパー、レンチなど、使う用途だけでなく大きさも様々なので、持ち運ぶ際は目的に合わせた収納が重要になってきます。
一般的に工具の収納によく利用されるのは工具箱ですが、出先で工具を頻繁に使う場合、工具箱は意外と不便なものです。理由としては、車での移動以外では重くて気軽に持ち運びができないからです。
しかし、そのようなときに一つあると便利なのが工具バッグです。工具バッグは、コンパクトに収納できるものから大容量に対応したものや、材質の違いなど多種多様なため、選び方がわからないという方も多いと思います。
そこで今回は、失敗しない工具バッグの選び方と題しまして、工具バッグの種類や材質などを含めて詳しくお伝えしていきたいと思います。
工具バッグは工具箱と同様に様々な種類や材質のものがあり、種類を大きく分けると、トート・ショルダー・リュック・キャリーの4つのタイプから選択することができます。
また、材質では一般的にポリエステル製のものがよく利用されていますが、布製や革製もあり、それぞれ用途や目的に合わせて選ぶのがポイントとなります。
例えば、布製のものはポリエステル製よりも頑丈なので、頻繁に出し入れする工具を収納する場合に便利です。革製はナイフやキリといった、先端が尖った工具や鋭利な刃物などの収納に活用できます。
では、もう少し詳しく工具バッグの種類と材質について見ていくことにしましょう。
工具バッグは、出先で作業する際に一つあると便利ですが、ポイントはどのような場面で利用したいのかを把握することが大切です。そこでここからは、工具バッグの種類について解説していきたいと思います。
トートバッグタイプは、通常のトートバッグと同様に、使い勝手を優先したい場合に活用できます。持ち運ぶ際は、手さげはもちろん肩にかけることもできるので、とにかく使いやすいのが特徴です。
注意点は、バッグそのものが補強されていないため、中身が散らかったり工具がぶつかり合ったりしやすいので、どの工具を優先的に利用するのかを予め決めておく必要があります。
選び方としては、できるだけ収納ポケットが多く付いているものが使い易いでしょう。トートバッグタイプは、ポリエステル製のものが多いですが、丈夫さを求めるなら布製のものがベストです。
ショルダーバッグタイプは、工具を大量に収納できるのはもちろん、持ち運ぶ際に疲れにくいのが特徴です。選び方としては、容量だけでなく、収納スペースとポケットの数、肩にかけるベルトの長さや耐久性などをチェックするようにしましょう。
注意点としては、自分の体に合わないサイズのものは選ばないことです。材質は一般的にポリエステルのものが主流ですが、同じものを大切に使い続けたい場合は、やはり布製がおすすめです。
メーカーによっては、バッグ内が補強されているタイプのものもあるので、その辺りもぜひチェックしてみてください。
スタンドバッグタイプは、とにかく大容量に工具を収納して持ち歩く際にピッタリの工具バッグです。このタイプの工具バッグは、野外の現場での使用を想定しているため、素材がポリエステルで撥水加工されたものが多いです。
また、バッグそのものが頑丈なため、型崩れしにくい特徴があり、工具の出し入れもしやすく、小分けしながら収納できるのもスタンドバッグタイプならではの機能といえます。
選び方としては、バッグから工具が飛び出さないためにも、蓋と肩かけ用のベルトが付いたものがおすすめです。
ロールアップタイプは、工具を巻いて収納できるバッグで、使いたい工具ごとにコンパクトにまとめられるのが特徴です。単体としてはもちろんですが、ロールアップタイプは他の工具バッグに重ねて収納できるのもポイントです。
選び方としては、収納ポケットの数が多く生地の素材が強いものが良いでしょう。一般的にはポリエステル製の商品が人気ですが、布製と革製の方が丈夫で長持ちします。
ツーリングバッグタイプは、自転車やバイクのフロントフォークに取り付けできる工具バッグです。単品としてというよりかは、フロントフォークの両サイドに2つ取り付けることで、工具を用途別に分けて収納することができます。
ツーリングバッグタイプは革製のものが多く、雨天の際は防水対策をする必要があります。雨対策が気になる方は、撥水加工されたポリエステル製のものを選ぶようにしましょう。
ウェストバッグタイプは、腰にベルトで巻いて使用する工具バッグで、現場作業の必須アイテムとして定番です。
バッグの容量は小さいですが、頻繁に使用する工具をメインに収納することで、作業能率を上げることができます。選び方は、実際に着用してみて、使い勝手の良さそうなものをチョイスするようにしましょう。
リュックタイプは、一般的なリュックと異なり耐久性に富んでいるのが特徴で、肩や背中に負担がかからない素材を採用しているモデルが多いため、女性にもおすすめできます。
また、リュックタイプは、背負うことにより両手が自由に使えるため、キャリーバッグタイプの工具バッグと併用することで、大量の工具を同時に持ち運ぶことが可能です。
選び方は、工具の総重量が10kg以上の場合でもストレスなく対応できる頑丈なモデルをチョイスしましょう。もちろん、撥水加工が施されているかのチェックも重要です。
キャスターバッグタイプは、持ち出す工具の総重量が20kgを超える際に重宝します。
キャスターバッグタイプの工具バッグを製造する殆どのメーカーは、キャスター部の耐久性に力を入れていますが、いざ工具を持ち出すときに使いにくければ元も子もありません。
選び方は、購入する前にできるだけ実物に触れてみて、自分にとって本当に使いやすいかどうかのチェックをしましょう。
工具を外に持ち出す際に便利な工具バッグですが、目的に合ったものを選ぶことができても、その目的に対応できる材質のものをチョイスしなければ元も子もありません。
工具バッグの材質は、一般的にポリエステル製のものが主流ですが、その他にはどのような材質のものがあるのでしょうか?続いて工具バッグの材質について見ていくことにしましょう。
工具バッグはポリエステル製のものが多く、一般的な使用では特に大きな問題はありませんが、摩擦熱で生地が溶けることがあるので高熱には注意する必要があります。もちろん、高熱が発生する電気工具やストーブ、コンロなどのそばには置かないようにしましょう。
ただ、ポリエステル製の工具バッグは撥水加工がしやすいので、雨天時の利用にはもってこいです。選ぶ際は、できるだけ撥水加工が施されているものをチョイスしましょう。
工具バッグで使用する布の多くは帆布と呼ばれる平織の厚手な布で、キャンプ用のリュックや体操用のマットなども帆布が採用されています。
帆布は非常に丈夫で破れにくいため、重量のある工具を詰め込む際に重宝しますが、撥水加工が難しいため、雨の日の利用には適していません。雨天時に工具を持ち出す際は、撥水加工を施したポリエステル製の工具バッグを活用しましょう。
革製は、ポリエステル製や布製と比較した場合、若干扱いにくく、ひび割れ防止などのメンテナンスが必要ですが、刃物やキリといった鋭利な工具の収納にはかなり重宝します。
また、革製は撥水加工がしやすいため、雨天時でも気軽に利用できるので、必要最低限の工具を持ち出すときに活用できます。
革製でおすすめの工具バッグは、ツーリングバッグタイプとロールアップタイプ、ウェストバッグタイプで、遊び心やおしゃれさを楽しみたい方にピッタリです。
失敗しない工具バッグの選び方と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
工具バッグは、使用する目的やライフスタイルに合わせてチョイスするのが選び方のポイントです。
また、ネットでの購入は気軽に利用できて便利ですが、可能であればリアル店舗で実際に商品に触れてみることをおすすめします。皆さんの参考になればうれしいです。