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ボルトカッターとは?その種類と使い方を解説

ちょっとした針金やケーブルを切断する際なら一般的なニッパーやペンチで事足りますが、硬いチェーンやボルトになると、そう簡単には切断できません。そんなときに大活躍するのがボルトカッターです。

ただ、ボルトカッターと一口に言っても、用途別にさまざまな商品が販売されているので、初めて購入する方にとっては、何を選べば良いのか分かりにくいものです。

そこで今回は、「ボルトカッターとは?その種類と使い方を解説」と題しまして、選び方や注意点などを交えて詳しくお伝えしていきたいと思います。

ボルトカッターとは


ボルトカッターは、テコの原理を組み合わせたレバーにより、小さな力で太い鋼材を簡単に切断することができる非常に便利な工具です。

国内ではボルトクリッパーの名称で認知されていて、建設や土木工事業といったプロの現場では必須アイテムとして常用されています。

ただ、ボルトカッターは切断したい材質や大きさなど、用途に合わせて使い分ける必要があります。また、ボルトカッターは使い方を誤ると事故の原因に繋がる恐れがあるため、目的に合わせて選びたいところです。

では早速、ボルトカッターの選び方について解説していきたいと思います。

ボルトカッターの選び方


ボルトカッターを選ぶ際のポイントは本体の形状と大きさで、グリップの部分が長ければ長いほどそれに比例して切断したいモノに加わる力が増すため、硬い材質のチェーンや錠前など、頑丈なモノを切断したい場合はサイズの大きなものを選びましょう。

ボルトカッターの大きさは、全長が300mmから1,050mmとJISにより決められていて、一般的には300mmのサイズで必要十分ですが、建設や土木工事業といったプロの現場では1,050mmのサイズも一つあれば便利です。

では、次にボルトカッターの種類について見ていきましょう。

ロブテックス ボルトクリッパー EBC300 EBC300

アーム(ARM) ボルトクリッパー HAタイプ HA-1050

ボルトカッターの種類


ボルトカッターは大きく分けて、ボルトクリッパー、ボルトクリッパー(斜め型)、ワイヤカッターの3種類があり、それぞれ目的に合わせて使い分けます。

ボルトクリッパー

KNIPEX 200mm ミニクリッパー(ベント型) 7122200

ボルトクリッパーは、鋼材や線材、硬銅棒材、より線などを切断する目的で使用する手動式のカッターです。大きさは前述の通り、全長が300mmから1,050mmまでとJISで決められていて、大きなサイズは鉄筋の切断も可能です。

ボルトクリッパー(斜め型)

MCC アングルカッター 450mm AC-0045(450MM)

ボトルクリッパー(斜め型)は、刃先に曲がっているのが特徴で、壁や床にピッタリ着くため、コンクリートから突き出した鉄線などを根元から切断することができ、主に建設現場で使用されています。

ワイヤカッター

HIT ワイヤーロープカッター HWC 16

ワイヤカッターは、その名の通りワイヤロープやケーブルなどを切断するためだけの専用工具で、通常のボルトカッターのようにボルトや硬い針金の切断はできません。選ぶ際は、外径と、どの材質の切断に対応しているのかをチェックしましょう。

ボルトカッターの使い方


ボルトカッターは、切断する材質や大きさ、硬度などによって使い分ける必要はありますが、基本的な使い方はどれも同じで、切断したい箇所をしっかり刃先で挟み、グリップに力を加えることで切断することができます。

しかし、簡単そうに思えるボトルカッターの使い方ですが、誤った方法で使用すると事故につながる恐れがあるため、ここではボルトカッターの使い方について詳しく解説していきたいと思います。

刃先を挟む位置を確認する

ボルトカッターを使用する際、切断したい箇所は刃先の先端側で挟むのではなく、中央よりも奥側で挟むようにしましょう。理由は、刃先の先端部分では効率的に力が加わりにくいだけでなく、刃こぼれの原因にもつながるためです。

無理に切断しようとしない

切断したい箇所の外径や材質に対応したボルトカッターを使用しているにもかかわらず、簡単に切断ができない場合があります。そのようなときは、無理をして1回で切断しようとせず、数回に分けて切断するようにしましょう。

無理に切断をしようとすると、ボルトカッターが単に刃こぼれするだけでなく、切断箇所が飛散して事故を起こすことも考えられます。

ボルトカッターはテコの原理を利用するため、扱いやすい工具ではありますが、使用する際は事故防止を意識して作業するように努めましょう。

より線を切断する場合

より線は、線の本数や構成にもよりますが、切断する際に線がバラけたり跳ね返ったりすることがあります。より線を切断する場合は、切断箇所をビニールテープなどで予め巻き付けてから、ビニールテープごと切断するようにしましょう。この方法は、事故防止はもちろん、作業を円滑に進めるためにもぜひ活用してください。

定期的に刃の調整をしましょう

ボルトカッターは、使用すればするほど徐々に刃と刃の間に隙間ができ、切れ残りが生じやすくなります。そのため、ボルトカッターは定期的に刃の位置を調整して、正常な動作ができるようにメンテナンスをする必要があります。

刃の位置調整は、調整フレーム式と偏心ボルト式により異なりますが、どちらも扱いに慣れてくると簡単に調整できるようになるので、使用前には必ずチェックして、安全に作業できるようにしましょう。

安全に使用するための注意点


ここまではボルトカッターの選び方と種類、使い方について解説してきましたが、最後にボルトカッターを安全に使用するための注意点をお伝えしていきます。

作業の際は必ず保護メガネを着用しましょう

ボルトカッターを使用する際は、事故防止のために必ず保護メガネを着用するようにしましょう。特に、ボルトや鉄骨などを切断する場合は、切断物の飛散から目を守るためにも、意識的に保護メガネを着用するようにしてください。

感電しないように注意して作業をしましょう

建設や土木工事業の現場では、通電箇所に触れないように注意しましょう。特に意識しておきたいのが、緊急時や事故現場などで切断作業をおこなう場面です。通電する可能性のある個所を切断する際は、よく確認をしてから作業するようにしてください。

周りの状況を確認してから作業しましょう。

ボルトカッターを使用すると、必ずといっていいほど切断部分は飛散するので、自分以外に作業している人が近くにいる場合は、安全面を確保してから作業するようにしましょう。

もし、切断部分が多く飛散することが想定される場合は、必要に応じて養生し、切断部分とボルトカッターを布などで被せてから作業するなど、周りの状況を確認してから作業するようにしましょう。

ハンマーと併用しない

ボルトカッターの刃先は一般的に強度のある金属を使用しているため、無理のある使い方さえしなければ刃こぼれを起こすことはありませんが、切断のために刃先やグリップ部をハンマーで打撃するのは避けましょう。

まとめ


「ボルトカッターとは?その種類と使い方を解説」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

ボルトカッターは主に建設や土木工事業の現場で使用されていますが、硬いチェーンや錠前などを簡単に切断できるので、作業現場だけでなく、非常時のツールとしても活用することができます。

ただ、ボルトカッターは種類が多いので、購入を検討されている方は、今回お伝えした内容を参考にして、用途や目的に合うものをチョイスしましょう。

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