ポリッシャーのダブルアクション方式は扱いやすく、初心者におすすめです。
しかしいざポリッシャーを使ってみようと導入を考えた際、
このような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「ダブルアクションのポリッシャーで磨きを行う方法」についてまとめています。
初心者の方でもこの記事を読めば、すぐにポリッシャーを使って作業が行なえますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ポリッシャーと聞いて、具体的に形状や使い方をイメージできる方は多くないかもしれません。
ではポリッシャーとは、一体どういうものなのでしょうか。
初心者向けの機種もあるので、事前にどんな種類があるか知っておくと選びやすいです。
ポリッシャーとは、布やスポンジでできた「円盤状のバフを高速回転させて研磨する電動工具」です。
磨きのほかにキズ消しや清掃と多くの用途に使われ、さらにサイズが大きい業務用ポリッシャーもあります。
小型のハンドポリッシャーは、洗車後の仕上げ磨きに使用されることが多いです。用途としては、以下の4つが挙げられます。
洗車後の工程を手作業で行うより、短時間で効率的に作業できて仕上がりもキレイです。
自分で車を磨いてみたいと考えている方は、ぜひポリッシャーの導入を検討してみてください。
ポリッシャーには、シングルアクションという方式があります。
シングルアクションは研磨力が高い反面、扱いが難しく初心者には少し不向きです。
動きはシンプルで、一定の方向に回転し続けます。回転力が直接ボディに伝わるので、研磨力が高いです。
研磨作業時は効率が高く、キズもすぐに目立たなくなります。また振動が少ないため、作業者への負担も少ないです。
シングルアクションのポリッシャーは、研磨スピードは速くても最終仕上げには不向きです。
よりキレイに仕上げたいなら、
と使い分けると良いでしょう。
ただしシングルアクションは研磨力が高い分、磨きキズやバフ目(回転キズ)が残りやすいです。
研磨しすぎて塗装面を削ってしまったら、最悪取り返しがつかなくなることもあります。
シングルアクションのみで理想の状態にするのは難しいため、熟練者向きのポリッシャーです。
ダブルアクションは初心者におすすめのポリッシャーで、回転の動きは下記の2つです。
回転運動はシングルアクションと同じく、一定方向に回ります。
偏芯運動は中心が規則正しく、上下にずれる動きです。イメージしづらいと思うので、下記の動画も参考にしてください。
2種類の動きで磨くため研磨力は抑えめになっており、繊細な作業が可能です。
磨きキズもつきづらく、最終仕上げでよく用いられます。
力加減がわからない方や技術がない方でも失敗しにくいので、最初の1台に最適です。
以前はシングルアクションが必要だった作業も、性能の向上によりダブルアクションのポリッシャーひとつで対応できるようになってきました。
ダブルアクションのポリッシャーは取り扱いのしやすさから主流になりつつあり、初心者にもおすすめできるポリッシャーです。
ダブルアクションのポリッシャーは扱いやすい反面、正しく使わないと磨きキズがすぐに発生してしまいます。
愛車をキレイに仕上げるためにも、正しい使い方や動かし方を確認しておきましょう。
またポリッシャーを使うときに欠かせない、バフとコンパウンドについても解説します。
砂やホコリがボディに残ったままポリッシャーをかけると、キズがついてしまう可能性もあります。
ポリッシャーを使って磨く前に、しっかりと洗車を行いましょう。
またシャンプー洗車の後は、ボディにこびりついている鉄粉を除去します。
ボディの鉄粉は酸化して固着していることが多く、シャンプー洗車では除去しきれません。
専用の鉄粉除去剤を使うと、かんたんに鉄粉を除去できます。鉄粉の除去が終わったら、最後に大量の流水ですすぎましょう。
すすいだあとは、塗装面や隙間の水分をしっかりと拭き取ります。
ポリッシャーを使う前に、「バフ」の確認をしておきましょう。
バフとはポリッシャーに取り付ける円盤状の道具で、バフがないとポリッシャーを使用できません。
ボディに直接触れる部分のため、購入時は選び方に注意が必要です。
おもに車磨きでは、
の2種類が使われます。
ウールバフは羊毛で作られており、研磨力が高いです。磨きの初期段階で使用し、大きめのキズを消せます。
ただし細かい磨きキズが残ることもあるので、最終仕上げには向いていません。
力加減がわからない場合は、注意して取り扱いましょう。
ウレタンバフは柔らかく、最終仕上げ用のスポンジ素材です。
目の粗いバフから細かいバフへ段階的に使用すると、よりなめらかに仕上がり深いツヤも感じられます。
磨きキズがつきにくく、初心者にも扱いやすいです。
コンパウンドとは研磨剤のことで、粉状の研磨剤と薬液を混合してペースト状や液状にしたものです。
粒の細かさが多様なので、シーンによって使い分けるとキレイに磨き上がります。
例えば磨き始めでは粗目のコンパウンド、仕上げでは細目のコンパウンドと段階的に使うと良いです。
あるいはキズの程度や使用するバフによって、コンパウンドの粒度を変えるのも良いでしょう。
ポリッシャーを扱う上でもっとも大切なのは、力加減です。
力を入れすぎるとウレタンバフや細目のコンパウンドを使っていても、キズになってしまいます。
また一定の圧力をかけ続けることも大切で、場所によって力加減が変わってしまうとムラになってしまうことも。
しかし力加減の感覚はかんたんで、ポリッシャーの重さにまかせればOKです。
バフを傾けないように面と面を接触させるように意識して、ポリッシャーを支える程度の力で磨きましょう。
最初ポリッシャーを動かすときは、タテ方向にのみ動かしましょう。
ゆっくりと手前から奥にポリッシャーを動かし、最奥で折り返してまた手前まで磨きます。
アルファベットの「U」を、連続してなぞるイメージです。
タテが終われば、次は横方向に動かします。同じように左から右へ動かし、終点で折り返しです。
どの方向から始めても問題ありません。大切なのはタテならタテ、横なら横と決まった方向にのみ動かすことです。
円を描くように動かしてしまうとムラが残ったり、磨きキズがついてしまうので避けたほうが良いでしょう。
ポリッシャーを使う上で一番避けたいのは、焼きつきや磨きキズのようなボディトラブルです。
使い方や力加減が原因でキズになりやすいのですが、対策を知っていれば怖くありません。
おもな原因を紹介するので、作業前に確認してみてください。
・コンパウンドが混ざってしまう
違う種類のコンパウンドが混ざると、ボディトラブルが発生しやすいです。
粗目から細目へ段階的に磨くとき、しっかりと洗い流せばコンパウンドが混ざりません。
またコンパウンドを変える際は、バフも違うものに変えておけば確実です。
・力加減とバフの傾き
必要以上に力を加えたり、バフを傾けて局部的な圧力をかけたりするとキズになります。
ポリッシャーはゆっくりと、丁寧に扱うよう心がけましょう。
・円の動きで磨いてしまう
シャンプー洗車ではゴシゴシと円を描くように、スポンジを動かすことが多いと思います。
しかしポリッシャーで円を描くと、ムラだけでなく磨きキズの原因になりやすいです。
タテ・横と一定方向に磨くのが基本的な動かし方なので、うっかり忘れないように気をつけましょう。
・適切なバフとコンパウンドを使用していない
キズに対して粗目のバフやコンパウンドを使うと、過剰に磨いてしまうのでキズが残ります。
適切なものがわからなければ、細目のものから使っていくと失敗しません。
・風の強い日に作業を行ってしまう
風の強い日に屋外で作業するのは、避けたほうが良いです。
せっかく洗車をして砂やホコリを落としても、風が強いと研磨中にまた付着する恐れがあります。
屋内で作業できれば問題ありませんが、屋外で風が強い場合は日を改めたほうがいいかもしれません。
ポリッシャーを使う前に鉄粉除去剤やバフ、コンパウンドと揃えなくてはならないアイテムが多くあります。
初めて扱う方は、どれを選んだら良いのか悩んでしまう場合もあるでしょう。
そこで作業ごとにおすすめのアイテムを、それぞれ解説つきでまとめました。ぜひ参考にしてください。
鉄粉除去には、ネンドタイプの製品がおすすめです。
ネンドタイプは非常に強力で、頑固に付着している鉄粉も除去してくれます。
スプレータイプも手軽に鉄粉を除去できるため、併用すると良いでしょう。
・キーパー技研 鉄粉クリーナー
・シュアラスター ネンドクリーナー
またポリッシャーをかけるときに水分が残っていると、作業がしづらくなります。
ワイパーで水を切ったあとに、クロスで拭き取るのがかんたんでおすすめです。
・UZIPAL 水切りワイパー
上記商品はステンレス製のワイパーで錆びにくく、耐久性も高いです。
25cm幅は使いやすいので、洗車後の水切り作業が楽になります。
・CARZOC マイクロファイバー 超吸水タオル
洗車ブランド「CARZOC」が提供するクロスです。
洗車用に設計されており、吸水性・速乾性に優れています。
クッション性がある厚めのバフは、特に扱いやすいのでおすすめです。
・Tumao ポリッシャー 研磨用
細目のウールバフで、3枚セット1,250円です。
他社の3枚セットに比べ安価で、コスパに優れています。
取り付けがマジックテープ式なので使い勝手もよく、初心者にもおすすめです。
・ゴールドストア スポンジバフ ウレタンバフ
目の粗さが違うタイプのバフ3点をセットにしたものです。
それぞれのバフに最適なコンパウンドの粗さが決められているので、ひと目でわかるよう配慮されています。
厚みが35mmあるので扱いやすく、目の粗さによって色が違うので間違えることがない点も安心です。
・SOFT99 液体コンパウンドトライアルセット
液体タイプのコンパウンドで、粗さの違う3種類がセットになっています。
手順と工程内容がパッケージに書いてあるため、初めて扱う方でもわかりやすいです。
容量も少ないので、トライアルセットで感覚を掴むのが良いでしょう。
慣れないうちは、取り扱いやすいポリッシャーを使うのが一番です。
扱いやすく、価格も入手しやすいものを厳選しました。ぜひ参考にしてください。
ランダム回転も加わった、ダブルアクションのポリッシャーです。
PO500DZの優れたポイントは、
・パワフルな強制回転
・ランダム回転
と2種類選べるところ。
キズ取りや仕上げにはパワフルな強制回転を使い、ワックス塗布にランダム回転を選べば効率よく作業が行なえます。
完成度を高めてピカピカのボディに仕上げたい方は、とくにおすすめの機種です。
ポリッシャーのほかに、バフやクロスもセットになったお得な製品です。
収納バッグがあるため、使いたいときにすぐ持ち出せます。
国産のリョービ製で入手しやすく、初めての1本におすすめです。
世界市場で活躍するBOSCH製のポリッシャーです。
重量1.3kgの軽さとコンパクトなボディで初心者でも扱いやすく、かんたんに取り回しができます。
ダイヤルで回転スピードを調整でき、適切な研磨力を選べるのが魅力的です。
ストレート製のダブルアクションポリッシャーは、6段階の変速機能がついています。
価格は安価で、初心者でも入手しやすいです。
サイドハンドルが左右に取り付け可能で、使い勝手の良さに配慮されています。
ポリッシャーは少し扱いが難しく、コツも必要です。
しかし正しい扱い方さえ守れば、安価でキレイに磨き上げられます。
初めてポリッシャーを扱う場合は、まずダブルアクション方式から始めると良いでしょう。
ほかにもポリッシャーを比較したい方は、下記の記事を参考にしてください。