引用:インスタグラム
自動車やバイクをはじめ、さまざまな機械メンテをする方であればスナップオンの工具をご存知の方も多いのではないでしょうか。実際、筆者もスナップオンの工具を使っており、その信頼性から一度使い始めると、長く愛用することが出来るツールです。メンテナンスをされる方の憧れのツールでもある、スナップオンの工具箱(ツールストレージ)についてご紹介します。
目次
スナップオンの工具箱(ツールストレージ)には大きく6つのシリーズがリリースされており、最高峰モデルであるEPIQシリーズをはじめ、機能性と堅牢性を兼ね備えています。簡単に各シリーズの特徴をご紹介します。
スナップオン好き必見!
スナップオンの工具箱(ツールストレージ)の最高峰シリーズで、整備のための工具箱というよりは、自動車メーカーなどの技術者が、研究所内で各種研究開発作業を行うためのツールストレージというコンセプトで作られています。
各引出しの取っ手部分は、1枚のメタルシートを10ヶ所も折り曲げて作る一体成型となっており、抜群の強度を誇ります。更に取っ手部分は、前面フレームと同じ高さに統一されており、デザイン性と機能性を併せ持つ美しいツールストレージシリーズです。
また人間工学に基づいて設計された専用ハンドルや、EQUIPシリーズ専用の7インチホイールキャスターなど、各部に最高峰モデルだけに搭載されている機能も充実しています。
スナップオンの工具箱の中で上位のモデルで、使い勝手の良さと収納性に人気があるシリーズです。エアツールやパワーツールなど、簡単に収納可能なPower Bankをはじめ、トリプルバンクの大容量スペースで、左右、中央と収納ツールのすみ分けが可能で作業効率もアップします。またワークステーションを備えたモデルなどもリリースしており、使い勝手の良いツールストレージです。
センターセクションに大きなワークステーションを備えているモデルです。このTUVシリーズは、単体で作業台とツールストレージを組合せたことにより、移動先でも支障なく整備作業が実施出来るように設計されているのが特徴です。
外見上では、ひと際目を惹く10インチのアルミホールとエアタイヤを採用しており、何処へでも移動可能な機動性も備えています。またホイールには機械式ディスクブレーキを装備していますので、傾斜のついた場所でも安心して移動が可能となっています。
スナップオンのクラシックシリーズは、シンプルなデザインに、幅広で大きめのドロワーを組合わせたシルエットが独特のツールストレージです。本体寸法は、他のEPIQシリーズやMASTERシリーズと比較すると、若干小型に設計されていますが、ドロワーの深さも十分ありますので、根強い人気のあるシリーズです。
シングルバンク、またはダブルバンクのツールストレージを中心とし、追加装備のトップチェストを取り付けて拡張することが出来るモデルが多く、人気のあるシリーズです。
シンプルなスタイルですが、エクストラワイドドロワーやディープドロワーを装備しておりパワーツールをはじめ、図面などの大きな物も綺麗に収納が出来るように工夫がされています。
両手では持てない量のツール数だけど運んで使いたいといった、ちょっとしたツールの移動などに便利なロールキャリアや、バック式のツールストレージなども数多くリリースされており、大きなワークステーションが必要ない軽メンテ作業などに便利です。
次項から、スナップオンのツールストレージと、おすすめのツールをご紹介します。
スナップオンの最高峰ツールストレージ、EPIQシリーズは7機種がリリースされており、其々に特徴的な形状をしており、デザインの美しさと機能性を兼ね備えたモデルとなっていますので、ご紹介します。
Power Bankを装備していないタイプのツールストレージで、スナップオンらしい、シンプルかつ美しいデザインが特徴的なスタンダードモデルです。
全高は約1.2mあり、工具類の取り出しも楽に出来るようになっています。また耐荷重も3.6tあり、ハンドツールやパワーツールなど、数多くの工具類を収納しても十分に耐えれる設計になっており、安心して長く愛用できます。
全長1,524mm×奥行762mm×高さ1,191mmと、コンパクトで省スペース設計の2バンクツールストレージで、引出し数も13個あり十分な収納性を備えたモデルです。InPulseドロワーを採用しており、取っ手を含めて同一面で統一されたシンプルなデザイン、かつ十分な強度と剛性を備えています。天板はブラックコートトップとなっており、どのカラーリングでもデザイン的に美しく見えるようになっています。
最強のパートナーというコンセプトで、EPIQシリーズのサブストレージにも使用可能なように設計されたツールストレージです。
シングルバンクで内部は広くなっていますので、ロングラチェットなど長尺工具も収納が可能で、EPIQシリーズ同様にInpulseやISO-Rideなどの共通機能も備えており、ドロワー1枚の耐荷重も103kgと十分な耐荷重を備えています。
8インチの大径ホイールを採用することで、総耐荷重907kgを誇る、自由に移動が可能なワークステーションとして設計されており、使い勝手の良いモデルとなっています。
縁の部分が盛り上ったステンレストップを採用しており、作業中に細かな部品が転がり落ちるのを防ぐように作られていますので、非常に便利です。またスロッツ・ドッツパネルが標準装備されており、対応アクセサリーを簡単に取り付けることが出来ます。
スナップオンがリリースしているツールストレージの最上位モデルで、14個の引出しを備えており、ラチェットレンチなどのハンドツールをはじめ、エアーツールやパワーツールまでスッキリと収納することが出来るPower Bankを備えています。またPower Bank内にはコンセントを備えていますので、充電器を設置してバッテリーなどの充電も可能になっています。
Power Bankとエクストラワイドドロワーが7段装備されたツールストレージで、内部を広く、大きく使えるようになっているのが特徴です。
インパクトレンチやインパクトドライバーなどのパワーツールは正面左のPower Bank内に収納し、レンチやラチェットレンチなどのハンドツールを、エクストラワイド仕様の引出し内に収納するといった使い分けが可能になっています。カラーリングも12色と多く、ご自身の好みにあったカラーを選んでも楽しいのではないでしょうか。
先にご紹介したEPIQシリーズ最高峰のKJRP843とほぼ同様のデザインです。引出し数は14個でPower Bankも備えていますが、全長が約1.9mと少しコンパクトになったモデルです。
1枚のメタルシートを10ヶ所を折り曲げて作られた引出しは、Inpulseと呼ばれ高い剛性と強度を誇ります。EPIQシリーズ専用の7インチ、大径ホイールを採用することで、ストレージの移動もスムーズに行うことが出来るようになっています。
スナップオンの上位モデルであるマスターシリーズは、大きな収納スペースを保有しているモデルが多く、全7機種がリリースされています。最上位モデルであるEPIQシリーズのISO-RideやPower Bank機能を継承しているモデルもありますので、簡単にご紹介します。
引出し数16段を有し、ツールストレージ単体としてはトップクラスの収納スペースを誇ります。右下のストレージにはパワーツールやエアーツールを収納可能なPower Bankを備えており、更に中央ストレージ下段には、ケース入りの工具セット類をそのまま収納できるだけのスペースを有しています。
左ストレージには2種4段、右ストレージには3種9段、中央ストレージには4種6段、合計9種19段のトリプルバンクを備え、TUVシリーズを除いた単体のツールストレージとしては最大クラスの収納能力を有します。
最上位モデルであるEPIQシリーズで採用されている、スプリングサスペンションを搭載したISO-RIDEも装備していますので、移動も楽に行うことが可能になっています。
先にご紹介したKRL7023が有するトップクラスの大容量をそのままに、幅1,248mmのエクステンデットドロワーを1段追加した3段仕様のツールストレージです。
トリプルバンク構造なので右、中央、左とツールの種類によって分類することも可能で、必要なツールを簡単に取り出すことが出来るため、作業効率も向上します。また上面はブラックコートトップとなっており、作業での傷が目立ち難くなっていますので安心です。
全長1,378mm×全幅610mmとコンパクトなボディですが、エクステンデットドロワーを2段備えており、どんな大型ツールでも収納することが可能になっています。
天板にはブラックコートトップを採用しており、細かな部品の分解作業などで視認性を高めてくれますので非常に便利です。ダブルバンクのボディは、1.6tの耐荷重を備えており、どんなに工具類を収納してもビクともしない堅牢性を誇ります。
全長892mm×全幅610mmとコンパクトなツールストレージで、7段のシングルバンクを備えたモデルです。シンプルな構造で引出し内には仕切り等がないため、工具類の収納も容易で自由度が高いことも特徴の一つです。
更にサイドウォールが内部に折り込まれ、天板を支える構造にすることで1.6tonの耐荷重を実現しています。
KRL7023にワークセンターとオーバーヘッドキャビネットをセットした、上級ワークステーションです。ワークセンターには専用クリップなどを装備し、壁面へさまざまなツール類を掛けることが出来るため、KRLのクラス最大の収納能力と併せ、どんな作業にも対応が可能なモデルです。
ステンレストップを採用しており、デザイン性と機能性を併せ持つ最高級モデルといえます。
こちらもKRL7023をベースにワークセンターとステンレストップを追加したワークステーションモデルで、EPIQシリーズのISO-Rideを採用することで3.0tまで耐えれる仕様になっています。
またワークセンターの壁面に工具類を吊り下げることが可能で、KRL7023の抜群の収納性と併せることで数多くの工具を効率よく分類して、収納することが出来ます。
このTUVシリーズの最大の特徴は、10インチアルミホイールにエアタイヤを装備して機械式ディスクブレーキを標準装備していることです。何処にでも移動させて使用することが可能で、自動車レースなどのメカニックの方に最適なモデルです。
センターストレージにはトリプルバンク形式を採用し、引き出し数は22個あり、それに加えて左右のロッカードア内部には其々2個、合計26個のドロワーを備え、数多くのツール類を収納することが可能です。
またセンターストレージ上部にワークステーションを装備することで、場所を気にせず作業環境を整えることが出来るツールストレージです。
センターストレージはダブルバンクワークステーションとなっており、効率良く作業を行うことが可能なスペースを確保出来ています。広いエクステンデットドロワーを2段装備しており全長の長い工具などの収納に便利で、更に右下にはPower Bankを搭載していますのでパワーツールやエアーツールなどの収納、取り出しも容易な構造になっており、使い勝手の良いツールストレージです。
ツインバンク方式のツールストレージ上部に、ワークステーションを配置したモデルで、先にご紹介したKRP1032Bとはドロワーの位置が真逆となっています。
左下にPower Bankを装備し、右下にはケース入りの工具セットが収納可能な、大きめなドロワーを配置しています。各種道具類を簡単に持ち運ぶことができ、また左右のロッカードアには、高さ調節が可能な棚を2個ずつ配置しているため、収納する工具にあわせて変更することも可能です。
CLASSICシリーズは、その名の通りスナップオンの初期に作られていたツールストレージの、シンプルで美しいデザインを踏襲したモデルですが、その小さめなボディからは想像できない程の収納性を誇ります。現在は、2機種がリリースされていますのでご紹介します。
最上段に深さの異なるエクステンデットドロワーを2段装備することで、図面や大形ノギス、内径マイクロメーターなど、大型検査機器も収納することが可能です。
また左下にはPower Bankを装備していますので、煩雑になりがちなエアーツールや電動工具などを立てたまま収納が可能で、欲しいツールを気軽に使えるようになっているのも特徴の一つです。天板はブラックコートトップで、耐荷重は約1.08tを有しており、天板上での作業も可能です。
すっきりとしたシンプルなデザインのツールストレージで、本体寸法も全長914mm×全幅610mm×高さ991mmとコンパクトですが、シングルバンク仕様になっていることで自由度の高い収納が可能になっています。
引き出し数も7段あり、上下部分に深さのあるドロワー、中間部に浅めのドロワーを設置していますので、作業者がツールを取り出し易い構造に設計されています。
スナップオンの中でもシングルバンクとダブルバンクを中心としたリリースが多く、シンプルで収納性が高く、更にトップチェストを追加することで、大きく収納性を拡張出来るのがHERITAGEシリーズです。
エクストラワイドドロワーやディープドロワーなど、深くも、浅くも使用可能なツールストレージです。
ダブルバンク仕様のツールストレージで、最上段から2段目までエクストラワイドドロワーを装備し、長尺ラチェットレンチや大型ノギスなど、通常のストレージでは収納が難しい検査器具まで簡単に収納が可能になっています。
左下の最下段には深さ254mmのディープドロワーを備え、電動工具にバッテリーを搭載したまま、立てて収納することが出来るモデルです。
7種13段の多彩なドロワーを搭載しており、細かいツール類も整理整頓をしながら簡単に収納が可能なモデルです。
ダブルバンク仕様で、左側上段にレンチビットやドライバー、六角レンチなどの小物類を収納し、左下段にはディープドロワーを配置することでパワーツール類を収納、右下段にはエアーホースなど嵩張るアイテムを収納するといった感じで、綺麗に整理することが可能になっています。
シングルバンク仕様のツールストレージで、長尺なハンドツールの長さを気にせず
収納することが可能です。上段から下段に少しずつドロワーが深くなっており、デザイン性と機能性を両立しているのも特徴の一つです。
重量のあるパワーツールや工具セットなどを下段に収納し、重量の軽いドライバーやレンチ類を上段に収納することで、重量バランスも良くなり移動に便利になっています。
ロールキャブ(KRA4107DK)にトップチェスト(KRA4114DK)を装着したセット品です。
移動時にドロワーの飛出しを防ぐロックンロール機能を備えているシングルバンク仕様のツールストレージです。
ドロワーの位置を自由に組み替えることが可能で、ご自身の使い易いように変更することで、作業効率も向上させることが出来るのが最大の特徴です。またキャスターに5インチのゴムタイヤを採用することで、スムーズな移動と静粛性を実現しています。
全長660mm×全幅508mm×全高795mmとコンパクトなサイズのシングルバンク仕様のツールストレージです。
ドロワー数は5段式で、ボールベアリングスライドを採用することで、ツールを収納していても軽々と出し入れが出来るようになっています。コンパクトなボディの割に耐荷重も0.5tと、かなりの重量に耐えれるので、安心してツールを保管することが出来ます。
先にご紹介したKRA4813ロールキャブの上部に設置することで、収納性を拡張するトップチェストです。
KRA4813と同様のダブルバンク仕様となっており、ビットなどの小物類を綺麗に整理して収納するのに最適なモデルです。天板部分がオープントップとなっていますので、エアーツールなども収納が可能です。
大きなワークステーションやツールストレージを必要としない、ちょっとしたメンテナンスや修理の際、ツール運搬に便利なのがロールカートやツールバックです。スナップオンからも数種類がリリースされていますので、ご紹介します。
三角屋根のトッププレートと2段式のドロワーを搭載しており、スパナやレンチなどの基本ツールを持ち運ぶのに最適なモデルです。
ロック方式がサイドカバーと三角屋根を繋ぐように固定するため、収納できるツールの数が多くなり、重たくなった場合でも、崩れ落ちる心配がない安心設計です。
非常にシンプルなデザインのロールカートで、軽作業を行うには十分なツールを運搬できるように、耐荷重は136kgとなっています。
ドロワー数は4段あり、サイドに取付けられた折り畳み式のテーブルで、簡単な軽作業を行うことも可能です。なおトッププレートを開放している場合には、4段全てのドロワーのロックを解除するラッチシステムも搭載しています。
折り畳み式のツールバックで、必要な時に広げてツールを入れ込んで、簡単に持ち運びが可能になっています。
バックの内側には3ヶ所に仕切るような構造になっており、工具の種類ごとに分類しておくことも出来ます。また数多くのポケットを備えていますので、パワーツールのビットなどを入れておくのに最適です。
サイズが幅300mm×奥行き200mm×高さ200mmと、少し小さめなボストンバックという感じのツールバックです。
ポリエステル素材を使用しており、丈夫に出来ていますので、ツールを入れ過ぎて重たくなっても破れるようなことはなく安心して使用できます。車載工具などを入れて、自動車のトランクに入れておいてもお洒落です。
全長508mm×奥行き279mm×高さ229mmと大型のツールバックで、パワーツールなども入れて持ち運ぶことが可能なサイズとなっています。
握り易いクッショングリップハンドルとショルダーストラップの2Way方式で、多少重量のかさむ積載工具を入れても持ち運びが楽なモデルです。また小物を入れられるポケットを多く備えていますので、細かな工具も分類しておくことが可能です。
スナップオンの工具箱(ツールストレージ)30選をご紹介しました。
スナップオンの工具は高額なアイテムですが、寸法精度やクリアランスが絶妙に作られており、自動車やバイクのメンテナンスや機械修理などで、一度使うと良さが良く分かります。何故か他のツールでは、緩めることが出来ないボルトが、スナップオンの工具を使うと簡単に外れたりと、ビックリするほど作業時間が早くなる傾向があります。
スナップオンの工具箱(ツールストレージ)も、大切なツールを効率良く収納できるようになっていますので、非常におすすめなアイテムです。
スナップオンからリリースされている工具は、工具箱と同様に高品質・高精度に設計されています。工具箱と工具のメーカーを統一するのも楽しいですね。
使ってみるとすぐに「他とは違う」と感じられるスナップオンの工具をご紹介します。(スナップオンの工具箱は高く売れることもおすすめの理由です!)