みなさん、こんにちは。
家を建てる際、内装はどのようにしたいか理想があると思います。
そして、多くの人が開放的でより広いスペースにしたいと思っているかもしれません。
しかし日本の住宅は「狭小住宅」といって、狭い敷地に建てらている住宅が多いため、2階、3階と複数階にしたり、地下室を作ったりなどして延床面積を増やしていることが多いです。
そのため、狭い土地のなかで、より広いスペースを作るためには様々な工夫が必要となってきます。
そして、2階、3階へと続く階段も工夫することで、省スペースで設置することができ、より広スペースを作ることできます。
階段といっても、まっすぐのびる「直階段」、L字型に折れている「かね折れ階段」、U字型におれて踊り場もある「折返し階段」、ステップが螺旋状になっている「螺旋階段」と種類があります。
そして今回は、螺旋階段について詳しく説明していきたいと思います。
多くの方が螺旋階段を見たことがあると思いますが、螺旋階段は柱を中心に弦巻のように曲線を描いた階段のことを指し、上からみると円形になっているのが特徴です。
階段のスペースは、円筒の形をした空間となるため、普通の階段と比べると、階段のスペースは小さくなります。
昔は、ビルの非常階段などに使用されていました。しかし最近では、インテリ性が高いと人気があり、リビングと2階ホール、庭とルーフバルコニーなどと屋内外問わずに使用されるようになってきました。
螺旋階段がどういう階段なのかはわかりましたか? 螺旋階段がどのような階段なのかはわかりましたか?
次は螺旋階段の魅力について説明していきたいと思います。
自宅に螺旋階段があると、普通の階段と比べておしゃれにみえませんか?
存在感もあるため、訪問した方みなさんの目を引くでしょう。
そしてシンプルなのに、ゴージャスにみえるので、よりインテリ性を高めることができます。
螺旋階段は、光を遮らないため、自然な光が降り注いで、明るい空間となることもメリットとして挙げられます。
前述にもありますが、螺旋階段は円筒の形をした空間となるため、1階と2階が吹き抜けの空間のように繋がります。そのため、自然と光が降り注ぎ、明るい空間を作ってくれるのです。
螺旋階段は、普通の階段よりもコンパクトとなるため、日本の住宅の特徴である狭小住宅には最適です。
普通の階段は踊り場が必要となりますが、螺旋階段は円筒の形の空間を貫くため、普通の階段よりも少ないスペースで作ることができます。
そのため、床面積が少ない場合は、螺旋階段が適しているのです。
住宅設計の際、普通の階段であれば、「階段はここに設置しなければいけない」といった制限がでてきてしまいます。
一方、螺旋階段は、部屋の中央やダイニングキッチンの近くなど、設置したい場所に設置できるので、自由に設計ができます。
螺旋階段を設置する場所によって、カフェのような空間を作ったり、直線ばかりの部屋に螺旋階段を設置することで、柔らかな曲線ができ、よりインテリ性が高まります。
また、螺旋階段の設置は組み立てるだけなので、工期も短縮できるということもメリットとして挙げられます。
螺旋階段には、デメリットもあります。螺旋階段を設置したいと考えている方は、デメリットも理解した上で検討してみてください。
螺旋階段は、柱を中心に弦巻のように曲線を描いているため、階段のステップとなる踏み板が三角形になっています。
そのため、普通の階段と比べると足の置き場が狭くなります。
しかも、回転しながらの上り下りとなるため、階段を踏み外してしまうのではないかという心配が出てきます。
このような心配をなくすためには、階段の幅を広くしたり、踏み板を滑りにくいものにするなどの工夫をすることで、安全性は高まります。
先ほども述べたように、螺旋階段は上り下りが不安と感じる方もいます。そのため、荷物を持って階段を上り下りすることも大変になるかもしれません。
また、家具などの大型のものの搬入、搬出は、螺旋階段を通しての移動が難しい可能性があるため、そのようなときはクレーンを使用して2階の窓からの出し入れになります。
そうすると、費用も高くなるため、螺旋階段にしようと検討している方は、こういったことも念頭に置いておく必要があります。
普通の階段の場合、階段の下のスペースを収納スペースやトイレにしたりと有効に活用することができます。
しかし螺旋階段の場合、階段の下が空いてはいるものの、普通の階段のように階段の下に広いスペースを確保することはできません。
階段の一段一段を引き出しにして、小物を収納するスペースを作ることもできますが、階段の下を有効活用したいと考えている方は、螺旋階段はやめておいたほうがいいかもしれません。
螺旋階段は、開放的な作りになっているため、部屋を広くみせてくれます。
しかし開放的なることによって、空調の効率が悪くなります。冷暖房を入れていても、螺旋階段から冷気や暖気が逃げいってしまうのです。
これは、螺旋階段のデメリットともいえます。
そのため、冷暖房の効率をキープするために、断熱材の選び方や全館空調にする、さらには螺旋階段を部屋の隅のほうに設置するなど工夫をすることが必要となります。
螺旋階段のメリット、デメリットを理解した上で、やっぱり螺旋階段を設置して、家をおしゃれにしたい!と思っている方のなかには、どのくらいの費用がかかるのか気になっているかもしれません。
それでは、螺旋階段の設置にかかる費用について説明していきたいと思います。
螺旋階段は、ステップやポールなどがまとまってキットとして販売されていることが多いのですが、使用される材質によっても費用が異なります。
螺旋階段の材質には、スチール製や木製、スチール製と木製や他の材質などを合わせたものと種類があります。一番安いのはスチール製のキットで、サイズ直径120cmの螺旋階段のキットはおよそ40万円からとなっています。木製やその他の材質を合わせることによって、商品価格は高くなります。
たとえば、踏み板部分が木製でほかはスチールやステンレスワイヤーなどを使用したキットであると、67万円からとなります。
様々な材質を組み合わせることによって、よりおしゃれでデザイン性も高まりますが、その分商品価格は高くなるということです。
また、螺旋階段をオーダーメイドするより、キットを使用することで施工費用は安くで済むので、施工費用も含め、どのくらい費用がかかるか見積もりをだしておくと良いでしょう。
それでは、実際に螺旋階段の設置施工例についてみていきましょう。
螺旋階段をリビングの中央に設置することで、部屋のアクセントになり、インテリ性も高まります。
また、リビングに階段があることによって、家族がリビングに集いやすくなるというメリットもあり、家族との交流もしやすくなりますね。
ロフトへ上がるために、ロフト用の階段やはしごが使われていることが多いですが、螺旋階段にするとよりおしゃれになります。
前述にもありますが、少ないスペースでも作ることができる螺旋階段は、ロフトなどの省スペースで上り下りが必要なスペースにも設置することができ、それだけで部屋のアクセントにもなります。
いかがでしたか?
狭小住宅が多い日本の住居では、螺旋階段は普通の階段よりも設置するスペースが小さくて済むため、よりお部屋が広く感じられます。
そして階段といっても、螺旋階段は他の階段と異なり、弦巻のように曲線を描くため、螺旋階段があるだけでそのお部屋のアクセントにもなり、よりインテリ性も高まります。
しかしながら、螺旋階段には魅力だけでなく、階段の上り下りが不安であったり、家具などの搬入が難しい、階段の下の収納スペースがないなどといったデメリットがあります。
それらのデメリットも、工夫をすれば減らすことも可能です。
もし、新しい家を建てようと考えている方、リフォームをしようと計画を立てている方は、普通の階段ではなく、螺旋階段を選択して、より開放的でおしゃれな家にしてみるのもいいかもしれません。