個人のDIYからプロの工事作業まで、様々な場所で工具が使われています。その種類も多岐に渡り、それ相応の豊富な用途で用いられます。皆さんの知っている工具は幾つあるでしょうか?今回は、そんな工具たちの名称やどのような用途で運用されるのかなどを解説します。
目次
ドライバー | 六角棒レンチ |
スパナ | めがねレンチ |
チェスト | 両開きケース |
ラチェットめがねレンチ | T形レンチ |
モンキーレンチ | プライヤー |
ニッパー | ペンチ・ラジオペンチ |
ソケットレンチ | トルクレンチ |
ここからは、豊富な種類の工具の名称と特徴を解説していきましょう。まずはレンチ類からで、レンチとはボルトやナットといった留め具の類を締める、緩める為の工具です。同じ使い方をする工具は別に存在しますが、どちらも用途は変わりません。
スパナが2つの面で留め具をとらえて回転させるのに対し、レンチはそれ以上の面で捉えて回します。その為、より強く、且つ外れないままに回せます。ボルトのサイズも様々である為、留めるレンチに関してもサイズは相応に存在します。
ソケットレンチとは、留め具を回す口部にソケットと呼ばれる部品を組み合わせて使用するタイプのレンチになります。ハンドル部分に特殊な機構を備えており、レバーなどの操作で1つの回転方向に一々外すことなく回せます。
前述した通り、ボルト等の留め具も規格が異なるものが多くあります。実際に留め具に嵌まるソケット部分は付け替えが可能で、様々なタイプの留め具に合致するソケットを選択しながら使えるのが最大の特徴であり利点です。
続いてはめがねレンチです。ソケットレンチは留め具を回転させる口部は片方だけでしたが、このめがねレンチは両端に口部が存在します。この形状がめがねのように見える事から、この名称で呼ばれています。
構造としては非常にシンプルで、口部の口径の大きさやグリップの長さなどが様々で、沢山の種類があります。両端の口部の口径は、8×10、つまり8mmと10mmといった様にそれぞれのサイズは異なっているのが一般的ですので、都合2つのタイプの留め具に対応します。
コンビネーションレンチは、形状としてはめがねレンチのようにも見えます。ですが、片面はレンチの口部、もう片面はスパナの口部になっているのが特徴で、こちらの場合はめがねレンチとは異なり両方の口径は同一になっている場合が多いです。1つの口径の留め具に対し、レンチとスパナの2つで対応します。
六角レンチは、その名前の通り口部が六角形になっているレンチの事を指します。六角穴付きのボルトに対応するレンチで、他のレンチは外から挟んだり加えたりしますが、形状ゆえに六角レンチは穴に嵌めて回すという方法を取ります。
工具とボルトとの接触面積はこちらの方が多くなる為、より強い力を掛けても留め具が壊れにくくなります。一般的にL字型のものが流通しており、力を加えたい時は短い方を、速く回転させたい時は長い方と使い分けてボルトを締めます。
口部の手前部分に「ウォーム」という調節部位が備わっており、これを回す事で口部を広げる、狭くすることが出来るのがモンキーレンチです。口部の大きさを変えれば、様々なサイズの留め具に対応できます。
上あごは動かず、下あごをウォームで動かして口径を調整させます。但し、口部の強度はそれほど強くは無い為、強い力で締めたい仕上げ作業には別のレンチを用います。
最後はボックスレンチです。最初に紹介したソケットレンチのソケットとハンドル部分が一体化したもので、付け変えて使用するソケットレンチとは違い一体化していますからより強い力で締める際に適任です。
L字型、十字型、Y字型など形状がユニークなものが多いですが、代表的なボックスレンチと言えばT字型のものです。ハンドルがT字になっており、力が入れやすくなっています。
続いては、ドライバーです。一度は使った事があるという方も多いでしょうが、ネジに対応する先端のものを使い、回してネジを挿していく工具です。先端の形状や作られ方に依って、プラス、マイナス、トルクレンチなど様々なタイプに分かれます。
まずはプラスドライバーです。先端部分は十字の形状をしており、プラスのネジを回す際に使用します。ドライバーすべてに共通しますが、使用する際はネジのサイズに合わせ、上から押し付けつつ垂直になる様に回して使います。
非常に身近な工具の1つといえるプラスドライバーですが、これはプラスのネジがマイナスのネジよりも拘束する力やスムーズな作業を行うのに適していた為です。家電、自動車の部品など見渡せば様々な物に使われています。
続いて、マイナスドライバーのご紹介です。こちらもその名前の通り、先端部分は真一文字になっており、当然ながら対応しているのは一文字に溝の入っているマイナスのネジになります。
プラスのネジが用いられ始める前は、このマイナスドライバーで回せるマイナスのネジが主に用いられていました。マイナスネジにはすり割りと呼ばれる溝が設けられているのですが、このすり割りにちょうど合致するサイズのドライバーを選んで使います。
貫通ドライバーとは、本体となる金属製の軸が持ち手になるグリップ部分を貫通しており、グリップ側の先端まで到達しているタイプのドライバーです。貫通型でないドライバーよりも本体の鉄は多い為、重さは重くなります。
特徴なのは、ネジを回せるのはもちろんの事、グリップ先端まで到達している軸を使ってハンマー代わりに使える事です。固定させて時間が経ち固着してしまっているネジを叩く事で、衝撃によって緩みやすくさせる時に使います。
ドライバーと言えばプラスとマイナスのネジを回すための工具というイメージがあるかもしれませんが、ソケットドライバーの様に六角やナット、ボルトなどレンチやスパナで回すような締結パーツを締めたり緩められるものもあります。
ボックスドライバー、ナットドライバーとも呼ばれ、留め具を早回ししたいときなどに用いられます。規格やサイズ、ソケットの深さなどで種類が分けられ、レンチ同様留め具に適合するサイズのドライバーを選んで使います。
最後はラチェットドライバーです。板ラチェットドライバーにビットと呼ばれる先端部の部品を取り付けて使用するドライバーで、使い方としてはソケットレンチに近いといえます。
ラチェットドライバーの最も大きな利点は、狭い場所で活躍するという事です。高さが狭く通常のドライバーではとても作業が出来ない閉所でも、ラチェットドライバーであれば入り込んでネジを回せます。
ペンチとは、挟む、切るなどの様々な作業が行える工具です。電工ペンチはその中でも代表的なもので、一般的にペンチと言えば電工ペンチを指しているといっても良いです。
挟む先端部分は比較的大きめである為、細かい作業には他の種類のペンチを用いますが、ケーブルを始めとした太いものをつかませたり、針金の切断などを行えます。
ラジオペンチとは、電工ペンチよりも先端が細くなっているのが特徴的なペンチです。その見た目通り、電子機器を修理したり組み立て作業をする時など細かい作業を行いたい時には最も適しているペンチと言えます。
元々電気工作用に作られたもので、その代表的な電気機器がラジオであり、これを作る際に良く用いられていた事からその名前が付きました。針金を切る、曲げるなどの細い線を加工する作業にうってつけです。
ニッパーとは、掴むことも切る事も出来るペンチは異なり、切断する事のみを行う工具です。物をつかんで加工する様な作業には向いていませんが、切断能力に特化させた分、材料を切る事に関しては非常に優れています。
電光ニッパーはその代表的な種類の1つで、切断する際に用いられる先端の刃の部分が強化されている為、切りにくい素材でも切断してくれます。
プライヤーは持つ、切断する、回すといった様々な動作が可能な工具です。それだけ聞くとペンチと同じ工具に思われるでしょうが、最も大きな役割は「持つ」機能で、視点をずらして咥える口部を広げられる機能を持っています。
ウォーターポンププライヤーは、名前の通り水道管などの工事で用いられる事が多いプライヤーの一種です。口部は多段階に開くよう設計されており、水道でなくても配管の工事を行う際は欠かせない工具の1つに数えられます。
全長(mm):119
質量(kg):1.4(BL1830装着時)
標準付属品:プラスビット2-65、フック、バッテリ2本、充電器、ケース付
電気を動力として動く電動工具は、作業を効率的に進める事が出来る非常に便利な工具です。インパクトドライバーもその1つで、電動工具で「ドライバー」と名前の付く通り、ネジを回す際に重宝します。
単に高速で回っているだけではなく、回転する方向に衝撃を加える事でネジ締めを効率よく、かつパワフルに行えます。実際に使う際は、まずゆっくり回し始める事が大切です。充電式、電気コード式の2つのタイプがあります。
実際のインパクトドライバーの使い方を紹介している参考動画があります。初心者が初めてインパクトドライバーを使うと難儀するという事から解説が始まっており、その後の経験者のスムーズなやり方も見られます。
上手に使用できる様にするコツも解説されており、まずドライバーをネジと直線になる様に配置する事、最初はびっくりしないようにゆっくりと回す事、最初は頭の部分を押さえ、その後に手を放して打つなどのコツが大切です。
サンダーという電動工具は、電動で材料を研磨する際に用いられます。研磨が行わる面によって大きく3つに大別されており、例えばベルトサンダーは単一の方向に研磨布を回す、最も研磨する力の強いサンダーになります。
ランダムサンダーは、研磨をするパッドが「粗」と「密」の2種の回転を行うもので、研磨の仕方をランダムに換えられます。そして、パッドが細やかに振動して研磨をするオービタルサンダーもあり、これが最も一般的です。
サンダーも使い方が知れる動画があります。研磨する際は研磨用の布を下に貼って使う事、パッド部分には材料を研磨した時に削れる塵を集める為の集塵用の穴が開いている事、研磨用の布に穴を開けて使うことなどが解説されています。実際に使う際は、あまり上から圧力をかけすぎる事はせず、軽めに圧をかけて使うのが正しい使用方法となります。
高輝度LEDライト付、サイドグリップ、集じん機接続可能な集じんカップ、目盛付ストッパポールを付属
チャック方式:SDSプラスシャンク
能力:17/10/13mm[コンクリート/鉄工/木工]
ハンマードリルは、主にコンクリートに穴を開ける際に用いられる電動工具です。インパクトドライバーの様に回転に加えて軸方向に打撃をしながら回るもので、穴径が20mm以上の大きな穴あけ作業に向いています。
コンクリートの様な硬い材料に穴を開けられる機能の他、打撃だけを与えられる機種も存在します。この機能に依って、コンクリートを壊したり削る「はつり」と呼ばれる作業が出来る様になります。
実際にハンマードリルを使う際には、適合するビットを軽めに回しながら、本体の奥まで挿し込みます。固定されたかを確認し、バッテリーを取り付けてスイッチを回転方向に合わせれば、穴あけなどの作業が行えます。
材料を削るビットのシャンクは「SDS-PLUS」「SDS-MAX」「六角軸」などの種類が存在します。このシャンクの形状が合わないと、本体に取り付けること自体が出来ませんので、必ず事前に取り付けられるシャンクの形状を確認しましょう。
電動工具の中でも定番と言われているのが、電動丸ノコです。名前の通り刃が丸い形状をした電動で回転する鋸の事で、力をかけずに短時間で作業を行える為、木材を切断したいときに非常に早く切れるため重宝する工具です。
木材だけではなく、金属やレンガ、タイル、コンクリートなど通常の刃では切れない材料でも切断可能なモデルや刃もあります。切断部分がしっかり見える様、ライトが付属する機種も登場するなど、扱いやすさも向上しています。
切り込みの深さや刃の傾斜などを調節する為のつまみが付いており、これで調整をし、カットする対象に印をつけて作業をします。切断を行う刃物付きの回転する電動工具という事で、非常に危険なものである事が想像出来るでしょう。扱いには細心の注意が必要です。
実際に工具を使いたい場合、基本的には、まずある程度の工具がそろっている工具箱セットなどを最初に用意します。ホームセンターで簡単に見つけられる格安のものもあれば、プロ仕様の高い品質のセットもあります。その後、足りなければその都度必要な工具を足します。
工具の種類は様々で、使用するべき場面で使えば非常に効率的に作業を進める事が出来ます。感覚的に使っていても、正しい使い方は意外と知られていない事もありますから、事前に使い方を覚えて活用しましょう。
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