安全に車を運転するためにもタイヤの交換やメンテナンスはとても大切です。タイヤ交換をいつ行えばよいのか分からない女性の方や車検のタイミングで整備士の方に言われるがまま、交換している方も多いのではないでしょうか。ここでは、自分でタイヤ交換の時期を見極めるための交換時期の目安や交換の際の注意点など、正し知識をお伝えしたいきます。車を運転するのであれば、車のメンテナンスに知識も備えておきましょう!
タイヤの交換時期を迎えたタイヤを使用していると思わぬ事故に繋がってしまうことがあります。ここでは、タイヤの交換時期を迎えたタイヤを使用していることの危険性をお伝えしていきます。適正なタイヤを装備していないと、どれだけ危険なのか確認してください。
今まで、整備士さん任せだった方は、自分で見極められるようになりましょう。整備士さんに頼るのも良いですが、タイヤの交換が必要だと気付いてくれるとも限りません。自分で時期を見極められると、危険性も減りますので自分で見極められるようにすることがおすすめです。
タイヤ交換と言っても、パンクしてなければ平気でしょ?と思う方も少なからずいるでしょう。そのまま使用し続けていると、スリップしてしまったり、バーストしてしまうことがあります。スリップしたりバーストしてしまうと自分のみならず他人に怪我を負わせてしまうこともあります。バーストと言っても、どのような状態のことか分からないと言う方は、動画を見てみてください。
こちらでご紹介した動画は、空気圧不足によるバーストですが、古いタイヤでもこのようにバーストしてしまいます。タイヤ交換だけでなく、空気圧の不足などメンテナンスを怠ってしまっても起こります。タイヤのメンテナンスは日頃からとても大切だと言うことがお分かりいただけるでしょう。
古いタイヤを使用していると、道路交通法を違反してしまっていることもあります。もちろん古いタイヤでは、車検も通りません。道路交通法で溝の深さがしっかり決められており、1.6mm以上あるタイヤしか使用してはいけないことになっています。ちなみに、普通自動車の場合は減点2点、罰金9,000円が課せられてしまいます。
交換時期の目安は法律でも定められていますので運転手は目安をきちんと把握しておく必要があります。先ほど少しお話した、溝の深さの確認方法も、ここでご紹介していきます。走行距離が多い方や最近タイヤ交換していないなと思い当たる方は、確認してみてください。
溝の深さは、スリップサインを見るとすぐに目視できるようになっています。こちらの画像で丸印がついている四角いものがスリップサインです。この四角いものが横の溝と繋がってしまうと溝がないということになってしまうので、交換が必要になってきます。
スリップサインが出ている状態で、万一スリップやバーストしてしまったり、タイヤが原因で事故になってしまった場合、保険が効かない場合もありますので、注意してください。
スリップサインの味方がいまいにち分からなと言う方には、走行距離を目安に判断するのも良いでしょう。何度も溝の深さは1.6mm以上必要だとお伝えしていますが、走行距離で計算できる方法もあるのです。
タイヤの溝はもともと8mmあるのですが、5000km走行するごとに1mmすり減ると言われています。6.4mmすり減ると、1.6mmに到達してしまうので、5000km×6.4kmで3万2000km走るとタイヤの交換時期を迎えることになります。これは、あくまでも計算上の走行距離なので、走行環境によっては思った以上にすり減っていることもあるでしょう。3万キロ走行した時点でタイヤの確認を自身でするか、ガソリンスタンドなどで整備士の方に確認してもらうことがおすすめです。
スリップサインや走行距離が、先ほどご紹介したようになっていない場合でも5年以上経過しているタイヤを使用することは、おすすめできません。あくまでもタイヤはゴムでできているので、見えないところが劣化している場合もあり、大変危険です。スリップサインが出ていない場合や、走行距離が少ない場合でも製造年から5年以上経過しているものは、交換しましょう。
目視で確認することも大切です。ここまで紹介してきた3項目に当てはまらなくても、タイヤにひびが入ってしまっていたり、膨らんでしまっていたりすると大変危険です。ゴムが劣化してしまっているので、交換するようにしてください。
見極め方をご紹介してきましたが、タイヤの状態を確認するうえで注意しておいた方がよいことがあります。正しく見極めるためにも、注意事項もしっかり覚えておいてください!
車種によりタイヤの消耗が早いものがあります。ポイントとなるのが車種の重量の割合によってタイヤの劣化も変わってくるのです。セダンの場合は前輪いかかる重量と後輪にかかる重量が5:5なのですが、近年人気があるミニバンや軽自動車は前輪にかかる重量と後輪にかかる重量の比率が7:3と前輪に重量がかかってしまっています。そのため前輪の方が、より早く劣化してしまうのです。
また、車は前輪を駆動させて動かしているため、後輪より前輪に負荷がかかるようにできています。タイヤのチェックをする際は、前輪、後輪共に見るようにしましょう。後輪だけ確認しても前輪では劣化していると言う場合もあるからです。
ひび割れを起こしてしまっているからと言って必ずしも交換をしなければならないというわけでもないようです。スリップサインの周りがひび割れていたり、あからあさまに不自然なひび割れを起こしている場合には、交換した方が良いようです。素人では判断が難しいので不安な方は、プロの方に見てもらうのが良いでしょう。
タイヤの交換時期をできるだけ伸ばせると経済的に良いですよね。ここからは、タイヤの寿命を延ばすコツをお伝えしていきます。
タイヤをインチアップして履いている方も少なからずいらっしゃるでしょう。タイヤのサイズはその車に適したサイズに設定されていますので、純正サイズの物を使用するのが1番負荷がかからずタイヤを長持ちさせることができます。
タイヤのインチアップは思った以上に車に負担がかかってしまいます。またインチアップの他にも足回りの部品を交換した場合にはアライメント調整が必要なのですが。それを怠ってしまうとタイヤが片減りしてしまうこともあります。
タイヤは溝が浅くなっているものだけを交換するのではなく、4本全て新しいものに履き替えなければいけません。足回りの部品変更には十分に気をつけるようにしましょう。
先ほど少し触れましたが、車種によっては前タイヤの方が消耗しやすいので、1年に1度タイヤの前後を入れ替えて使用することがおすすめです。前後入れ替えることにより、前輪後輪の消耗具合を均等にすることができます。そのため、結果的にタイヤ交換の時期を遅らせることができるのです。
夏と冬タイヤを交換するタイミングで、前回使用していた前輪と後輪をローテーションして使用するのがおすすめです。
運転方法によっても、タイヤの消耗具合は変わってきます。急ブレーキや急発進、縁石への乗り上げ、止まっている状態でハンドルを動かすことはタイヤによくありません。タイヤの消耗を抑えるためにも、これらのことを意識しながら運転することがおすすめです。
夏タイヤと冬タイヤを使い分けている方は、使用していない季節の保管方法も大切です。タイヤは紫外線に弱くにが当たるところでは、使用していなくても劣化してしまいます。タイヤの保管は冷暗所が望ましいとされています。集合住宅にお住まいの方で、タイヤの保管場所がないという方のために、タイヤ保管サービスを行っているディーラーもあるので、所有している車のディーラーに問い合わせてみてください。
消耗してしまったタイヤを履き続けることは、大変危険です。自分のみならず他人も巻き込んでしまうため、運転する方の義務として必ずタイヤのチェックも行いましょう。
難しいことはなく、ここでご紹介したことをしっかり確認すれば大丈夫です!安全にきちんと整備されている車に乗るためにも正しい知識を身に付けておくことが、とても大切です。