超音波洗浄機を効果的に使うと、手間なくキレイに洗浄できます。
しかし「効果的な使い方」と聞いても、どんな使い方が正しいのかわからないですよね。
購入前に超音波洗浄機の使い方を知りたいと思ったとき、上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「超音波洗浄機の効果的な使い方と正しい選び方」についてまとめました。
まだ購入したことがない初心者の方でも、記事を見るだけで正しい使い方と最適な商品が選べるようになりますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
超音波洗浄機は、時計やメガネの洗浄に使えます。
また傷つきやすい素材の入れ歯や、アクセサリーもキレイに洗浄できてとても便利です。
しかし使い方を誤ると、洗浄物を逆に傷をつけてしまう恐れがあります。
使用前に使い方と注意点をしっかりと確認しておきましょう。
超音波洗浄機を使用する際は、以下のものを準備すると良いでしょう。
使用する水は、水道水で大丈夫です。
お湯を使用すると洗浄するものを傷めてしまう可能性があるので、常温の水を使ってください。
また超音波洗浄機は、洗剤を使う必要がありません。
※汚れがひどいときや、念入りに洗浄したいときは洗剤を使います。
柔らかい布は洗浄したものを拭く際に使用するので、繊維が柔軟な商品を使用しましょう。
超音波洗浄機の基本的な使い方や手順は、以下のとおりです。
水の量は、洗浄機本体の目盛りに従って入れます。
汚れがひどいものを洗浄する場合は、中性洗剤を1~2滴入れると良いでしょう。
また超音波洗浄機のタイマーは、3分にセットするのが基本です。
汚れの落ち具合を見ながら、洗浄する時間の調整をしてください。
なお一度使った水は、再使用できません。次に洗浄機を使う際は、新しい水を用意しましょう。
金属以外の素材でできたものは、超音波洗浄機で洗浄できません。
腕時計の文字盤は、超音波の影響で破損する恐れがあります。
事前に洗浄機で洗える素材か確認しましょう。
また洗浄機本体は、定期的なお手入れが必要です。
適切なメンテナンスを行うことで、超音波洗浄機を長く使えます。
超音波洗浄機は、超音波による作用を利用して洗浄します。
具体的な作用は、以下の3つです。
3つの作用が働くことで、手の届かない部分もキレイに汚れを落とせます。
超音波洗浄機は、手が届かない部分の洗浄におすすめです。
細かな汚れや、スキマに入り込んだ汚れもキレイに落とせます。
また手では落としづらい微細な汚れも落ちるため、手洗いよりも仕上がりがきれいです。
手で洗いにくい複雑な形状や、傷つきやすい素材を洗浄する際に使用すると効率的でしょう。
「キャビテーション効果」とは、超音波によって液体の中に発生した気泡を利用する洗浄方法のことです。
超音波を当てた液体には、気泡が発生します。
発生した気泡は、さらに超音波を当てると大きく振動し破裂。
そして破裂した気泡から出る衝撃波で、洗浄物の汚れを浮かせるのです。
気泡の大きさや量は、超音波の周波数によって異なります。
超音波洗浄機はキャビテーション効果のほかに、
を利用しています。
「加速度」は超音波を当てると発生する効果です。キャビテーション効果で浮いた汚れを引き剥がします。
「直進流」とは、超音波洗浄機の液体中に発生する水流のことです。
超音波を当てることで水流が発生し、汚れを洗浄物から除去する効果があります。
超音波洗浄機には、除菌効果もあります。
キャビテーション効果の際に発生した気泡の衝撃波は、とても強力です。
そのため強力な衝撃波は、菌の細胞膜も破壊します。
細胞膜を破壊された菌は死滅するので、除菌が可能です。
超音波洗浄機で使用される周波数は、おもに以下の3種類があります。
3つの超音波にはそれぞれ違った特徴があり、適した用途も異なります。
洗浄物の素材や、用途に合わせて最適な周波数を選びましょう。
洗浄力を重視するなら、低周波の超音波洗浄機がおすすめです。
低周波の超音波は、大きな波長になります。
そのため発生するキャビテーション効果は大きく、衝撃波もとても強力です。
落ちにくい汚れや油のこびりつきを落とす際は、低周波の洗浄機を選ぶと良いでしょう。
洗浄したいものを傷つけたくない場合や、細かな汚れを落とす際は高周波の洗浄機を使うと良いでしょう。
高周波は、低周波よりも振動回数が多いです。
そのため小さな波長のキャビテーションによって、とても細かな気泡が発生します。
細かい気泡は洗浄物のすき間にも入り込み、落としにくい部分の細かな汚れを落とせます。
また高周波は気泡が小さいため、衝撃波が弱く傷つきやすい素材の洗浄におすすめです。
高周波なら細かい汚れ落としのほか、すすぎ洗浄にも適しています。
低周波と高周波の特性を持つ周波数もあります。
「2周波超音波」と呼ばれており、小さな波長と大きな波長を生じさせるのが特徴です。
高周波の特徴である細かな気泡で、低周波と同じ洗浄力があります。
優しくかつしっかりと洗浄するため、シリコンやガラスの洗浄におすすめです。
超音波洗浄機は洗剤を入れて使用すると、汚れが落ちやすくなります。
またガンコな汚れや、皮脂汚れが気になる場合も洗剤を使うと良いでしょう。
超音波洗浄機で使用する洗剤は、以下のものがおすすめです。
専用洗浄液は薄める量も判断しやすく、かんたんに扱えます。しかし使用する回数が少ないと余りがちです。
食器用洗剤と洗口液は、余ってしまった場合も使えるのでムダになりません。
※1回の使用量が判りづらく、量を調整する必要があります。
使用頻度や洗浄するものにあわせて、最適な洗剤を選ぶと良いでしょう。
専用洗浄液がなくても、中性の食器用洗剤で代用できます。
食器用洗剤は、油汚れや皮脂汚れを落とすのに最適です。
しかし中性以外の洗剤は、メガネのコーティングやメッキ・塗装が剥がれる場合もあります。
洗浄する際は、必ず中性の食器用洗剤を使いましょう。
下記よりおすすめの食器用洗剤をご紹介します。
・ヤシノミ洗剤
中性の野菜・食器用洗剤です。
無香料なので、身に着けるものを洗浄する際に使用しても気になりません。
手肌に優しいヤシノミ原料を成分とした洗剤です。
また油汚れをしっかりと落とせます。
容量は500mlで、価格は298円です。
・チャーミーVクイック
速乾性に優れた中性の食器用洗剤です。
洗浄力もすぐれており、汚れがサッと落ちます。
そしてすすぎの際に洗剤が残らず、すばやく流れるのが特徴です。
260mlのボトルが133円で購入できます。
・キュキュットハンドマイルド
手肌に優しい食器用洗剤です。
肌に優しい成分でありながら洗浄力が高く、一度洗うだけで汚れを落とせます。
容量は230mlで、価格は195円です。
水に溶かす洗剤の量は、様子を見ながら調節しましょう。洗剤が残っていると、シミの原因になります。
また洗浄後は、きれいな水でしっかりとすすぎましょう。
専用洗浄液は、超音波洗浄機で洗浄するために作られた洗剤です。
そのため洗浄後は、とてもきれいに仕上がります。
専用洗浄液でおすすめなものは、以下の3点です。
・シチズン洗浄液WL100
ガンコな皮脂や細かな砂を、スッキリと落とせる洗浄液です。
腕時計の金属ベルトやメガネを洗浄する際に使用できます。
使い終わった洗浄液は、生活排水として廃棄可能です。
内容量は100ml(約20回分)で、600円以内で購入できます。
・サンメガウォッシュアクア
除菌もできる専用洗浄液で、50倍に薄めて使用します。
洗浄液が青色になっており、水に溶かす際も色が識別しやすいです。300mlと大容量なので、たっぷり使えます。
価格はおおよそ2,000円以内で購入可能です。
・サンメガウォッシュ1L
1L入り大容量のサンメガウォッシュです。
中性の専用洗剤なので、洗浄する際も安心して使えます。洗浄した際、水切れの良さが特徴です。
また静電気を防止する効果があるため、ホコリの付着を防げます。
価格はおおよそ3,000円です。
洗浄液の代用品として、洗口液(液体ハミガキ)も使用可能です。
もちろん専用洗浄液や食器用洗剤を使う場合と同じく、汚れをしっかりと落とせます。
また液体ハミガキを使用すると、本体洗浄槽も汚れが落ちて便利です。
液体ハミガキを使用すると、洗浄機を使いながらお手入れまでできます。
使用する液体ハミガキの量は、400mlに対してキャップ1杯程度が良いでしょう。
超音波洗浄機は洗浄するものの大きさや、用途で選び方が変わります。
ただしお手入れのしやすい機種を選んでおくと、管理がラクになるのでおすすめです。
また超音波洗浄機は高価なものが多いため、価格やコストパフォーマンスで選ぶのも良いでしょう。
超音波洗浄機のおすすめ機種については、下記の記事を参考にしてください。
超音波洗浄機なら、普段の手洗いでは落としきれない汚れがキレイに落とせます。
またガンコな汚れや複雑な形状をしているものも、ワンタッチでかんたんに洗浄できるのは大きな魅力です。
便利な超音波洗浄機の使い方をマスターして、効果的に汚れを落としましょう。