部屋の掃除はこまめにするけれど、いつも使う車の掃除はどうしていますか。ボディの洗車をしても車内のすみずみまで清掃することは少ないのではないでしょうか。
プロに依頼することもできますが、こちらの記事では自分で行う際の清掃方法や掃除のコツ、綺麗に保つポイントからおすすめの清掃グッズを紹介します。掃除のコツを知って愛車をピカピカにしてみましょう。
目次
車のボディは雨風に晒され、黄砂や花粉、砂埃などで汚れてしまうのは分かりますが、では車内が汚れてしまうのなぜでしょうか。車内の汚れは靴に付いた砂や土、ドアを開け閉めしたときにホコリが入ってしまうからです。
さらに手垢やタバコを吸う人はタバコのヤニ、お子さまが乗る場合は特にお菓子などの食べこぼしなどが汚れの原因となっています。
お菓子の袋やティッシュペーパーなど大きなゴミは持ち帰りますが、目に見えない汚れが車内を汚くしています。どんなに綺麗にしていても、手垢や土などの汚れは掃除するしかありません。
車内清掃のポイントは場所ごとに方法が違うので、掃除する場所に合わせた清掃方法をすることです。どの場所に何を使うか、その清掃方法とポイントを紹介します。
特別な道具や洗剤がなくても、ポイントをチェックすることで綺麗にすることができます。また、車内清掃は天気の良い午前中に行うのがおすすめです。清掃の際には車の窓や扉を開けて、マスクをつけるようにするといいでしょう。
車内清掃は効率良く進めることがポイントです。まずは掃除を始める前に、車内にある荷物やフロアマットを取り出し、ゴミがあれば捨てておきましょう。
車内には思わぬところにゴミが放置されている場合もあります。ドリンクホルダーや座席の隙間などをしっかりと確認して、とにかく清掃の妨げになるようなものは出しておきます。そして水洗いができるフロアマットなどから清掃し始めることでほかの場所を掃除している間に乾燥させることができます。
座席にあるホコリは先に取り除くとあとで舞い上がる心配がありません。このように清掃の順番を把握して行動することで車内清掃が効率良く進み、時間短縮もできます。
車内清掃で気をつけるべき注意点はエアコンの吹き出し口やドリンクホルダーです。車でエアコンを良く利用する方は特に念入りに清掃する必要があります。エアコンの吹き出し口にはホコリなどが溜まっているので、少し湿らせた綿棒や布切れを巻きつけた割り箸などでしっかりと取り除きます。
吹き出し口にホコリやゴミが溜まっていると使用したときに車内に飛び散るので届く範囲で綺麗に仕上げましょう。エアコンからのニオイが気になる場合はフィルター交換することで解消されます。
そしてドリンクホルダーは意外と見落としがちですが、底部分や内側サイドにはこぼれた飲料が汚れとなっていることも多く、そこにホコリやゴミがくっついて汚くなっています。硬く絞った雑巾で拭き取るようにし、汚れが取れない場合には室内の拭き掃除用洗剤を使うと便利です。
1番汚れやすいのがマットや床であり、土やゴミ、ホコリが多く溜まっています。フロアマットは最初に水洗いするのがおすすめですが、その前に砂など落とせるものはしっかりと落としておきましょう。布タイプやゴム製などフロアマットの種類が違っていても、基本的に清掃方法は変わりません。
まずゴミを落として水洗いして、他の場所を掃除している間にしっかりと乾かしておきます。生乾きのまま車内に設置するとニオイの原因になるので注意してください。
次に床部分ですが、マットを取り除いた下にはゴミがあるので大きなものは手で取り、細かいものは掃除機を使って除去しましょう。洗車場やガソリンスタンドにあるエアブローを使うことで、隙間に入り込んだものまでしっかり取り除くことができます。
シートもマットや床と同じようによく汚れてしまう場所です。色や素材によっては汚れが目立ちにくく、ついそのままにしてしまいがちですが、放置したままだとダニやカビが発生してニオイの原因にもなるので綺麗にしましょう。
清掃方法として最初にシートの隙間に溜まっているホコリを出すために、布団叩きなどで叩いてから掃除機でゴミを吸い取り、取り切れない髪の毛などは粘着タイプのカーペットクリーナーを使うと便利です。そのあとは硬く絞った雑巾で水拭きします。
シミがあるときは食器用の中性洗剤を薄めてタオルに含ませ、ポンポンと叩いてから水拭きして乾拭きしましょう。専用のシミ取り剤などを使うのもおすすめですが、最後にしっかりと乾燥させることを忘れないでください。乾かさずそのままにしておくとカビやシミになるので気をつけましょう。
ハンドルやダッシュボードは特に手で触ることが多く、手垢が付いています。付着した手垢にホコリがつくと、落としにくくなるので綺麗にすることをおすすめします。ダッシュボードはホコリも溜まりやすく、気になったらすぐに拭き取るといいでしょう。
ハンドルやダッシュボードの清掃方法は硬く絞った雑巾で水拭きするだけでも汚れが落ちる場合もありますが、頑固な汚れは水で薄めた食器用の中性洗剤を含ませたタオルで拭いてみましょう。洗剤液で拭いたあとは水振きと乾拭きを忘れないようにしてください。
凹凸のある部分には100均のブラシや使い古しの歯ブラシで汚れをかき出します。ウェットシートタイプの車内専用清掃グッズを使うと水拭きや乾拭きの手間が省けます。
ボディの洗車で外側の窓は綺麗になりますが、車内側も綺麗にしましょう。窓には手垢やホコリ、タバコのヤニが付着し、特にフロントガラス部分は汚れをそのままにしておくと視界が悪くなります。
窓の汚れにガラスクリーナーを使用するときは、ダッシュボードなどに液体がたれないように新聞紙などを敷いておきましょう。クリーナー液を拭き取る際には繊維が残らないマイクロファイバークロスがおすすめです。
専用クリーナーを使わなくても蒸しタオルで汚れを拭いて、マイクロファイバークロスで乾拭きするのもおすすめです。熱と蒸気の作用で汚れを浮かしてくれるのでクリーナーがないときにも便利です。
清掃方法とポイントなどが把握できたら掃除に必要な道具をチェックしてみましょう。特別な道具を揃えなくても、家庭にあるものを上手に使うことで節約にもなります。また、ホームセンターなどでは車内清掃専用のクリーナーやウェットシートなど豊富に揃っているので、簡単に済ませたい場合に利用するといいでしょう。
上記の道具があれば一通りの車内清掃を行うことが可能です。あとは必要に応じて準備したり、食器用洗剤など代用品を利用することもできます。
窓やフロントガラスなどに便利なおすすめの清掃グッズを紹介します。特にフロントガラスが曇っていると感じたときは汚れが原因で視界が悪くなっているので専用ガラスクリーナーで綺麗にすることをおすすめします。
窓やフロントガラスについた頑固な手垢やタバコのヤニなど、油系の汚れをしっかり落としてくれる油溶性クリーナーで、2度拭きいらずで拭きアトが残らず、乱反射も防いでくれる車内用ガラスクリーナーです。
普通車なら約5台の窓やフロントガラスを、フロントガラスのみなら約15枚も使えるたっぷりサイズがおすすめです。マイクロファイバークロスを使うことでより綺麗に仕上がります。
こちらは汚れが気になったときにいつでもサッと使えるウェットシートタイプのガラスクリーナーです。タバコのヤニや手垢を取り除き結露の発生にも効果的で、拭き取ったあとはコーティング被膜でクリーンなガラスにしてくれます。ダッシュボードに入れておけばすぐに取り出して冬場の厄介な結露もすぐに除去できます。
GORDON MILLER はカー用品店最大大手のチェーン店であるオートバックスのプライベートブランドです。クリーナーの拭き上げに適したマイクロファイバークロスは吸水性抜群で、拭き跡が残らず、繊維の付着もないので綺麗に仕上がります。
10枚セットなので窓やガラス用とボディ用に使い分けてもいいでしょう。車内清掃だけでなくキッチン清掃など幅広い用途に便利に使えます。
汗やドリンクのシミ汚れなど、意外と取りにくいシート汚れには専用クリーナーで綺麗に掃除するのがおすすめです。シート専用のクリーナーは布製やレザーなど素材別に使い分けるようにしてください。
こちらは布シートにおすすめの専用クリーナーで、スプレータイプなので簡単に使用できます。クリーナーブラシ付きで、汚れが酷い場所にはクリーナーとブラシの併用で落とすといいでしょう。特に布シートの目地はブラシを使うことで汚れが綺麗に取れます。
ドリンクや食べ物シミから手垢、皮脂汚れ、タバコのヤニもすっきりとクリーニングでき、落ちにくい頑固汚れには複数回の使用で少しずつ消えていきます。消臭・抗菌剤配合で綺麗にするだけでなくニオイ対策にもおすすめです。布タイプのフロアマットにも対応し、水洗い後に使えば気になる汚れもあっという間に落とせます。
レザーシートの汚れを落として保護までできる専用クリーナーとコンディショナーは、石油系溶剤を使わず天然保湿成分でレザー本来のコンディションを整えてくれるだけでなく、UV劣化防止剤配合で紫外線による劣化や色褪せ、ひび割れを防いでくれます。
シートだけでなく人体にも優しく、これ1本でレザーシートのクリーニングと保湿、保護の3つの役割を果たします。
レザーシートに付いた手垢や水性の汚れをしっかり落とし、本革のツヤとしっとり感を保つ専用クリーナーです。紫外線によるひび割れなどの劣化を防ぐビタミンEが配合されています。
使用後はニオイやベタつきもなく、しっとりした仕上がりになり、レザーシートのコンディションを保ってくれます。タオルに付けて拭くだけなので、定期的なメンテナンスも面倒になりません。
ホコリや手垢などがつきやすいハンドルやダッシュボードには手軽に使える専用グッズが便利です。車内清掃のときだけでなく、汚れが目についたときにもサッと使えるものを選ぶといいでしょう。
KUREのスーパークレポリメイトは長年車の愛好家から支持されている艶出しクリーナーで、ダッシュボード以外にタイヤ側面に使うこともできます。クリーニング後はベタつきもなく、帯電防止剤でホコリを寄せ付けにくくしてくれます。
スーパークレポリメイトは油性のため、使ったあとは水を弾き、しっかりしたツヤ感が出ます。シリコン膜で光沢がありますが、滑るような手触りのため、ハンドルやシフトレバー、ブレーキペダル、タイヤの接地面などには使用しないでください。
こちらはダッシュボード専用コーティング剤で、長年愛用して色褪せてしまった車のダッシュボードにもおすすめです。経年劣化に対応できるだけでなく、新車に使うことで劣化防止になります。ダッシュボードの黒樹脂復活だけでなく、ツヤを出してホコリの吸着を軽減する働きもあるので、清掃がしやすくなりおすすめです。
ダッシュボードにある凹凸や細かい部分には使い古しの歯ブラシを使うと便利です。使用直後は若干ベタつきがありますが、2~3日もすれば落ち着きます。
ハンドルやダッシュボードのホコリを手軽に取り除けるのがPROSTAFFのコアラの手です。マイクロファイバー素材でできたグローブ状の車内清掃グッズで、五本指なのでタオルを使うよりもすみずみまで手が届きます。
清掃中も手が痛くならないクッションスポンジ層と手触りの良いメッシュ層で楽しく掃除ができます。汚れてきたら水洗いできるのでコスパも良くなっています。フロントガラスや窓の指紋拭きにも使えます。
車内清掃で掃除機を使うなら便利なハンディクリーナーがおすすめです。コードレスタイプなら車内に積みっぱなしにしてもOKです。
こちらは車内清掃専用のハンディクリーナーで、フル充電で20分もの連続使用が可能となっています。充電器は家庭で充電できるAC100Vと車内で充電可能なDC12Vの両方があります。
スイングブラシヘッドやすき間ノズル、360度ラウンドブラシ、フレキシブルホースの4つのノズルが付属されているので、場所や用途に合わせた使い分けができます。ダストカップやフィルターは水洗いできるようになっています。
車内清掃には専用のクリーナーやタオルなど以外にあると便利なアイテムもあります。効率良く掃除するためのおすすめ便利グッズを紹介します。
車内清掃は手間と時間がかかりますが、綺麗にすることで心地よく車に乗ることができます。日頃から車内を綺麗に保つポイントは定期的に車内清掃を行い、ゴミやホコリを溜め込まないこと、紫外線カットフィルムで車内の劣化を防ぎます。
あとは車内清掃後に除菌・消臭スプレーで目に見えない菌を除去すればばっちりです。特に汗をかきやすい夏場や湿度の高い梅雨時期などはマメにスプレーするといいでしょう。
人によっては毎日使う車、車内清掃グッズを利用して定期的な掃除をしましょう。今は便利で使いやすい清掃グッズもたくさんあるので、必要に応じて便利アイテムを使ったり、家庭にあるものを利用して車も綺麗にするようにしてみましょう。