外出先で、車のバッテリーが上がってしまい、エンジンがかからなくなってしまった、と困った経験はありませんか?ディーラーやJAFに電話しようとしても、連絡する時間帯や場所によっては、とても時間がかかることもあります。
このようなとき、ブースターケーブルがあると他の車から電源を供給してもらうことによって、エンジンがかかるようになります。
今回は、ブースターケーブルの使い方やおすすめ商品を紹介していきたいと思います。
まずは、ブースターケーブルについて、基本的なことについて説明していきます。
2台の車のバッテリー同士をつなぐ際に用いられるケーブルをブルスケーターといいます。車のバッテリーが上がり、エンジンがかからなくなってしまった際に、救援車となる車のバッテリーをケーブルでつなぎ、電源を供給してもらうことで、エンジンをかけることができます。
このように応急処置として、ケーブルをつなぎエンジンをかけることを、「ジャンピングスタート」と言いますが、この場合、故障車のバッテリーの容量により、ケーブルの太さは異なります。サイズが合っていないと、発熱、発火する危険性があるので、必ずその車のバッテリーに合ったものを選択しましょう。
ブースターケーブルは一般的に3〜5mの長さの商品が多く販売されていますが、長ければ長いほど重宝します。動けなくなった車にケーブルをつなげる際、救助する側の車が十分に近づくことができない場合もあります。
そのような事態も想定し、最低5m以上の長さのブースターケーブルを選択すると良いでしょう。
ブースターケーブルを選択する上で、ケーブルの径はとても重要です。前述でも少しお伝えしていますが、バッテリーの容量によってケーブルの太さは異なります。
細いケーブルでジャンピングスタートをしようとすると、発熱、発火する危険性があるのです。逆に、小さいバッテリーに対して、太いケーブルを使用すると、オーバースペックとなります。そのため、使用している車に合ったブースターケーブルの径を選択することが重要なのです。
それでは、ブースターケーブルの使い方について順番にみていきましょう。
まずは、バッテリーが上がり、エンジンがかからなくなってしまった故障車に、ジャンピングスタートを行う車を近づけます。このとき、バッテリーどうしをブースターケーブルでつなげることができる距離で停車する必要があります。
故障車に近づけ停車できたら、車のエンジンを切り、サイドバーがP(パーキング)、またはN(ニュートラル)になっていることを確認しましょう。そして、ケーブルをバッテリーに繋げなければいけないため、それぞれのボンネットを開けておきます。
ケーブルをつなげる準備ができたら、実際にブースターケーブルをつなげていきます。
その前に、とても大事なことをお伝えしておきます。それは、ブースターケーブルをつなげる際は、必ず決められた順番でつないでいくということです。ケーブルをつなぐ順番が間違っていると、火花が散ってしまい、ケガにつながる可能性があります。
ケーブルをつなぐ順番としては、故障者の+端子からつないでいきます。電圧が低い部分からつなげることで、感電やショートの危険から身を守るのです。
具体的なケーブルの手順は以下の通りです。
1.赤色のケーブルの片方を壊れてしまった車のバッテリー +端子につなげる。
2.赤色のケーブルのもう片方を救援車のバッテリー +端子につなげる。
3.黒色のケーブルの片方を救援車のバッテリー −端子につなげる。
4.黒色のケーブルのもう片方を壊れてしまった車のエンジンの金属部分につなげる。
故障車のエンジンの金属部分にケーブルをつなげることは、引火爆発を防ぐためなので、必ず守りましょう。
それぞれのバッテリーにケーブルをつなげたら、間違っていないか再度確認しましょう。確認が済んだら、エンジンをかけていきます。まず、救援車のエンジンをかけます。これは、救援車のバッテリーの容量が奪われてしまわないようにするためです。救援車のバッテリーも消費してしまいます。そのため、エンジンをかけて、常に充電をしておいたほうが良いのです。
1分ほどエンジンをかけておいて救援車のアイドリングが安定したら、故障車のエンジンをかけます。ここで、故障車のエンジンをかける前に確認してほしいことがあります。それは、バッテリーが上がる原因になった可能性のあるものを切っておくために、電力を使用するカーオーディオやエアコン、そしてヘッドライトなどがオフになっているかどうかということです。
故障車のエンジンがかかったら、すぐにエンジンを切らずに、しばらくかけておきましょう。すぐにエンジンを切ってしまうと、またエンジンをかけようとしても、かからなくなってしまうという事態になってしまいます。
しばらくの間エンジンをかけておいたら、最後はブースターケーブルを外していきます。ケーブルを外す順番は、つなげたときの逆の順番なので、とても簡単です。
ケーブルを外す手順は以下の通りです。
ブースターケーブルの使い方について説明してきましたが、動画で手順を確認していきましょう。正しい使い方をしないと危険な場合がありますので十分に注意してください。
前述でも少し説明していますが、ブースターケーブルは、使い方を間違えると、感電や発火の危険性があります。ここでは注意点について説明していきます。
ジャンピングスタートを行う際に注意しなければいけないことは、電源を供給する車の種類です。なぜなら、それぞれの車のバッテリーのサイズを合わせる必要があるためです。
普通車の場合、12Vのバッテリーが搭載されていますが、トラックや大型のRV車では電圧が異なります。また、バッテリーが搭載されている位置は、車の種類によって異なります。バッテリーどうしをケーブルでつなげるため、ケーブルの長さに余裕ができるように、バッテリーどうしが近くなる位置に車を停車させる必要があります。
そのため、あらかじめ故障車、電源を供給する車が同じ電圧のバッテリーでるかどうか、またバッテリーが搭載されている位置を確認しておきましょう。
年々、保有台数が増加しているハイブリットカーも、ブースターケーブルで救援してもらうことはできます。しかし逆に、バッテリーが上がってしまったガソリン車の救援にハイブリットカーは使用できません。
なぜかというと、ブースターケーブルをつなげた状態で、故障車であるガソリン車のエンジンをかけると、瞬間的に大きな電流が流れてしまい、ハイブリットカーのハイブリットユニットや電気系統の故障の原因になってしまう可能性があるためです。
そのため、ハイブリットカーは、救援してもらうことは可能ですが、他の車を救援することはできないと覚えておくとよいでしょう。
ブースターケーブルをつなげる際、ケーブル同士が接触しないように気をつける必要があります。感電する可能性があり、場合によっては、車のバッテリーが飛んでしまうことにつながることがあるためです。
ケーブルをつなげるときは注意していたけれど、エンジンがかかってホッとしたことで、ケーブルを外す際にケーブルを束ねて持ったりなどして、ケーブルどうしを接触させてしまうというということが多いので、最後まで注意する必要があります。
また雨や雪の日に、ブースターケーブルをつなげる必要があるときは、漏電の危険性があるので、さらに注意が必要です。可能であれば、雨や雪があたる場所は避ける、またはプロに依頼することをおすすめします。
ブースターケーブルの先のワニロクリップのつなぎ方のポイントとして、しっかり端子を挟み込むことです。ワニロクリップのはさみ方が浅いと、ケーブルが外れる可能性があり、とても危険なのです。
またバッテリーの+−端子の印字が、埃や汚れなどで見えないことがあります。埃や汚れなどで端子の印字が十分に確認できないと、極性を間違えてしまう可能性があります。そのため、ブースターケーブルをつなげる前に、端子付近についている埃や汚れをウエスやタオルなどで拭きとりましょう。
それでは、おすすめのブースターケーブルを紹介していきたいと思います。
ブースターケーブルをつなげる自信がないという方におすすめなのは、大橋産業のブースターケーブル 100A5Mです。取り付け手順のタグがついており、番号順にケーブルをつなげるだけなので、ブースターケーブルをつないだことがないという初心者の方や、順番を忘れてしまい自信がないという方には特におすすめです。
また軽自動車から、普通車やミニバン、さらに2tトラックまで対応できる車種は幅広く、ハイブリットカーの救援端子にも対応できます。こちらのブースターケーブルを購入した方からは、「5mなのに意外とコンパクト」「ホームセンターで購入するより安い」「わかりやすくケーブルを繋げる順番が書かれているので自信がなくても大丈夫そう」などの評価が得られています。
より安全にブースターケーブルを使用したい方には、メルデックのブースターケーブル80A3.5mがおすすめです。
こちらのブースターケーブルには、ショートしにくいように、ワニロクリップに絶縁カバーが付いています。また、ケーブルの両端のタグに順番や接続場所が書いてあるので、接続の仕方を間違えるということも防ぐことができます。
大容量のブースターケーブルがほしいという方には、CPGS 120A5m ブースターケーブルがおすすめです。こちらのブースターケーブルは、120Aと大容量となっているので、軽自動車から4tの小型トラックまで、幅広い車種に使用することができます。
また、PVバックに入っているので、持ち運びも便利な上に、厚手の軍手がセットになっています。こちらのブースターケーブルを購入した方からjは、「ケーブルがやわらかいので寒くても固くならない」「チャック付きの収納バックは、片側が透明なので何が入っているかすぐに分かる」などと、ケーブルだけでなく付属品も含めて高い評価が得られています。
大容量 12mm極太 12V(軽自動車~普通車、ミニバン等)/~4Tまでの小型トラックなどの24Vまで対応可能なブースターケーブル+-1組、収納袋つきです。
ブースターケーブルを車に常備しておくことで、もし外出先で車のバッテリーが上がってしまい、エンジンがかからなくなったとしても、焦ることはありません。
ブースターケーブルには、接続の手順がわかりやすく書かれているものやショートしにくいように安全な工夫がされているものなど種類も豊富にあるので、あなたに合ったブースターケーブルを選択してください。