目地材は初心者でも扱いやすく、DIYで施工しやすいです。
しかし手順を知らないとイメージもつきにくいですし、かんたんだからといってもどう扱えばいいかわからないですよね。
目地材を使って補修や施工を行おうとした際、上記のような疑問を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「目地材を使った施工方法を初心者向けに解説」という内容でまとめました。
おすすめの目地材についてもまとめていますので、初心者でも記事を見るだけで施工が行えますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ブロックやタイルを並べた際、できたスキマを埋めるものが「目地材」です。
目地材はおもに、壁や床に使用されます。色は、白色やグレーが一般的です。
しかし白色やグレー以外にも、青色や黄色のカラー目地材もあります。
カラー目地材を使用して、雰囲気や印象を変えられるのも目地材の特徴です。
「目地(めじ)」とはコンクリートブロックやタイルを並べた際にできる、すき間や継ぎ目のことを指します。
そして「目地材(めじざい)」は、目地を埋めるものです。
目地材には緩衝材の役割や、見た目をキレイにする役割があります。
また目地材が使用されているおもな場所は、以下のとおりです。
目地材は、用途や素材によって配合が異なります。
そのため使用する場所に合わせ、使い分けるのが一般的です。
目地材は、以下の2種類に分けられます。
内装用の目地材は、セメント系のものがよく使用されています。
また狭い目地でも奥まで埋められるように、材料のキメが細かいです。
そのため幅が広い目地に内装用を使用すると、ヒビ割れるので注意しましょう。
外装用の目地材は、広い目地を埋めやすいように調合されています。
※一般的な外壁の目地幅は、10mm以上です。
広い目地でも埋めやすいように、外装用はキメが粗く作られています。
また外装用として使用される目地材も、セメント系が一般的です。
用途や素材に合わないものを使用すると目地材が剥がれ、水漏れや仕上がりの悪さにつながります。
素材や使用する場所に合わせて、目地材を選びましょう。
目地材には、以下の役割があります。
・緩衝材の役割について
下地となる壁は、温度によって膨張・収縮して動く場合があります。
経年劣化によって歪んだり、地震で下地が動いたりする場合も。
タイルやブロックは、下地が動くと破損します。
目地材ですき間を埋めると、目地材が緩衝材となって破損を防いでくれるのです。
・水やホコリの侵入防止
目地材には、壁とタイルのスキマに水が入るのを防ぐ役割もあります。
雨や水で濡れるような場所にタイルを貼るときは、必ず目地材を奥まで埋めましょう。
・見た目の仕上がり
目地材を使用すると、仕上がりが良くなる効果もあります。
スキマを目地材で埋めると、ブロックやタイルの大きさにばらつきがあっても目立ちません。
そのためとてもキレイな見た目に仕上がります。
タイル目地材は初心者でも扱いやすく、初めて触れる方でも作業しやすいです。
そのため自分で貼ったタイルの目地や、劣化した目地の補修をDIYで手軽に行えます。
しかし使い方を理解せずに作業を行うと、失敗しやすいです。
作業前に、使い方やポイントを理解しましょう。
貼り付けたタイルの目地には、「タイル目地材」を使用しましょう。
市販されているタイル目地材は、一般的に水と混ぜ合わせて使います。
基本的な使い方は同じで、以下の通りです。
目地材は肌荒れする場合があるため、ゴム手袋を着用しましょう。
また屋内で使用する場合はマスクを着用して、換気しながら作業を行ってください。
目地材は水と混ぜるタイプが使いやすく、初心者にもおすすめです。
水と目地材を混ぜる際は、分量をきちんと計量します。
※目分量で配合するのはとても難しく、失敗の原因になりがちです。
初心者や慣れていない方は、失敗を避けるためにもきちんと規定の配合量を計りましょう。
また水と目地材を混ぜるとき、少しずつ水を加えるのがポイントです。
少しずつ水を加えながら混ぜると、ムラなくきれいに混ぜられます。
練り込みで仕上がりに差が出るため、水と目地材はしっかりと練りましょう。
事前に目地材を塗らない場所は、ビニール袋や粘着テープを利用して保護します。
マスキングテープが扱いやすいので、下記記事も参考にしてください。
床は目地材が垂れたり落ちたりしやすいので、忘れずに保護しましょう。
目地材を塗る際は、ヘラを使用します。
少量ずつヘラに目地材を取り、しっかりと塗り込んでください。
タイルの上に目地材を塗ってしまっても、あとで拭き取るので大丈夫です。
また一度塗っただけでは、奥までしっかりと目地材は埋まりません。重ね塗りが必要です。
重ね塗りをして目地が埋まってきたら、指で目地材を押し込みます。
指を使う理由は、細かな部分までしっかりと目地材を埋められるからです。
目地材を塗る工程は、丁寧に行いましょう。
水で濡らしたタオルやスポンジで、タイルに付いた目地材を拭き取りましょう。
目地部分まで拭き取らないように、仕上げ作業は優しく行ってください。
仕上げの作業は、目地材が少し硬化してから行います。
目地材がまったく硬化していないと、拭き取る際に目地材が取れやすいです。
また目地材が完全に硬化してしまうと、タオルやスポンジでは拭き取れません。
必ず目地材が少し乾いたタイミングで、仕上げを行いましょう。
家庭で使用する場合、粉末の目地材に水を混ぜるタイプのものが扱いやすいでしょう。
使う分だけを練って、残りは保管できるのでとても便利です。
初心者もかんたんに扱える、おすすめの目地材を7つ紹介します。
白色のセメント系目地材です。
目地埋めのほかにも、目地が欠けた部分の補修へ使用できます。
またキメが細かい補修材のため、仕上がりがなめらかです。
速乾タイプのクイックレベラーは、約20分で硬化し始めます。
目地材を少量ずつ練りながら、作業を行うと良いでしょう。
1kg入りで、価格は1,300円程度です。
白色のタイル目地材です。防カビ仕様の目地材なので、カビが発生しにくくなります。
そのため水回りの壁や、床に使用するのがおすすめです。
硬化が比較的早く、3時間ほどで固まります。
容量が500gで、価格は300円程度です。
白色のセメント系タイル目地材です。粉末状の目地材に、水を混ぜて使用します。
目地材を塗るヘラが付属しており、ヘラを買い揃える必要がありません。
塗った目地材は、12時間ほどで硬化します。
500g入ったものは、1,000円程度で購入が可能です。
セメントや合成樹脂が配合された目地材です。
耐水性に優れており、浴室や水回りにも安心して使用できます。
目地材と水を混ぜる容器とヘラが付属しているので、購入したらすぐに使えて便利です。
気温が20℃以上の場合、約24時間で完全に硬化します。
目地材は硬化すると真っ白になるため、仕上がりがとてもキレイです。
570gの容量があり、400円ほどで購入できます。
色がグレーのセメント系タイル目地材です。
グレーの目地材なので、コンクリートのような仕上がりになります。
水との練りやすさと、施工時の塗りやすさが特徴です。
そのため初心者の方も、かんたんに使用できます。
硬化時間は、1~2時間です。1kg入りの場合、500円以内で購入できます。
とてもコストパフォーマンスが良い目地材です。
速乾性のタイル目地材です。約5時間で硬化します。
早く乾くため、水回りの施工にも最適です。
また抗菌効果があるので、カビの発生を防ぎます。
浴室やキッチンに施工する場合に、おすすめの目地材です。
容量は1kg入っており、950円で購入できます。
タイル用のカラー目地材で、色は青色です。
使い方はほかの目地材と同じく、水と混ぜるだけで使用できます。
廣美陶房のカラー目地材は、全10色。
タイルの柄や、色との組み合わせを楽しみたいときにおすすめの目地材です。
1kg入りのものが、1,500円程度で購入できます。
タイルの目地材は、扱いが難しく感じる方も多いでしょう。
しかし一つ一つの工程はそれほど難しくなく、手順に沿って行えばかんたんです。
楽しみながら施工して、目地をキレイに仕上げましょう。