部屋をおしゃれに彩ってくれるインテリアとして使える観葉植物は、調べてみれば非常に多岐にわたる種類が存在している事が分かります。インテリアに使う訳ですから、出来れば育てるのも簡単な品種の方がやりやすいのは間違いありません。そこで、育てやすいインテリア向きの観葉植物をご紹介します。
目次
名前の通り、葉や姿などを観賞する目的で育成が行われる植物を指します。インターネットで探せば品種も名前も様々存在している事が分かりますが、見た目を楽しむという目的上、印象に残りやすい変わった形の葉をしているものも珍しくありません。
大抵は室内で育てますので、耐陰性、つまり日の光を浴びなくともしっかり育ってくれる品種が多いです。但し、オリーブを始めとした日向での栽培を行うべき植物も、見た目が観葉植物向きという理由で屋内栽培が行われます。
室内で観賞を行うための植物を選ぶ上で大切なポイントの1つ目は、育てやすい事です。多岐にわたる品種がある中では、成長するスピード、葉や枝の伸びる方向など様々です。伸びる方向が分かっていれば、予め余裕のあるスペースに置いて、長く同じ場所で育成できます。
成長が早い品種なら育てていく楽しみは確かにありますが、剪定を始めとした手入れもそれに応じて必要になります。あまりそうしたメンテナンスに時間をかけられないのであれば、最初から遅めの成長をするタイプがおすすめです。
品種と同じ位植物の育っていくうえで達するサイズも様々です。机の上に置いておけるミニマムなサイズの品種から、1メートルを優に超える様な大きめのサイズのものもあり、サイズ1つとっても非常にバリエーション豊富です。
自分の部屋のスペース、そして育てる植物のサイズを照らし合わせると、ピッタリな品種も絞られてくる事でしょう。最初から栽培する場所が決定しているのなら、最初からスペース相応の植物を探せます。
基本的に観賞用なら室内に置くので、その置く場所をどこにするのかは最初の方に考えておくべきです。日光に良く当たるほうが成長が早いものもあれば、日陰にずっと置いたままでも同じように成長してくれるものもあります。
こうした植物の性質は、耐陰性などの形で表れています。まず自分がどこに置いて栽培をして行くかを決定していれば、環境に適応する品種に絞っていくだけでも、適した植物はかなり限定されていきます。
育てやすさに関係してきますが、害虫が付きやすいか否かも知っておくべきです。害虫が付いてしまうとそれを排除しなければいけませんし、それに時間と手間を掛けてしまい室内での管理自体が困難になります。
最初から害虫の被害を受けにくい品種を選んで育てるのも良いですし、栽培をスタートしてからも室内を乾燥させないといった環境の管理も行うべきです。
ここからは、インテリアに使いたいお洒落な観葉植物をご紹介していきます。まずは「バキラ」という品種で、常緑の高木、ブラジルを原産国に持ちます。本来は20mもの高さになりますが、観賞用のものは10㎝から高くても2m程度まで伸びます。
葉っぱは光沢を持っており、深い緑色で八方に広がる形状をしているのが特徴的です。バキラの中にも20種類を超える品種が存在しているとされますが、「グラブラ」「アクアティカ」の2種は国内で多く流通しています。
栽培する際は、基本日のあたる明るい場所を好む品種である為、暖かくなる季節にはできる限り明るい場所を選んで日光を当ててあげましょう。逆に寒い場所は苦手としていますから、冬場は室内管理に移ります。
サイズ(鉢底から):100~120cm前後 8号鉢 《同梱物:セラアート受け皿、ホワイトストーン、ウンベラータの育て方》【観葉植物の育て方】を一緒に同梱致しますので、初心者の方でも安心♪
2種目は「ウンベラータ」です。イチジク属に属し、葉がハートの形になるのが特徴的です。こちらの原産地はアフリカ方面であり、元は10m近くまで伸びますが、市販されているものは大体50㎝から1m程度までが成長する限度です。
観葉植物の中でも葉が大きめですから、育てる際は定期的な葉水をあげる必要があります。葉に水分を与えるのは、ただ成長するのに必要であるだけでなく、害虫を付きにくくする効果も期待できるからです。
但し、冬場になるとその大きな葉を落としやすくなります。これを阻止したいのであれば、温度を10℃からから12℃程度で維持させてあげます。また、あまり大きくなりすぎるとバランスも悪い為、定期的な選定も必要です。
1鉢単位です。★設置後の高さ:約40cm~55cm内外(鉢底より) 幅 約15~30cm ★サンスベリアは、育てておりましたら、上の方に伸びてじょじょに高さも出てきます。
3種目は「サンスベリア」です。葉の色、形状は様々存在しており、観賞用の品種は高さが50㎝に満たない長さまで伸びるものが多い為、室内用としてテーブルの上などに置くのに適しています。
観賞におすすめなのは「ハニー」という種です。放射状に葉を広げ、高さもあまり伸びませんので置く場所を選びません。他にも「ムーンシャイン」は珍しい白色の葉を持つため、人気が高いです。
サンスベリアは、気温が10℃を下回ると活動自体を停止してしまいます。この気温以下では水を与えても吸わず、気づかなければ根腐れを起こすので、寒くなる時期は水やりを行わないか、室温を10℃以上に保って月一で水を与えます。
「フィカス・ベンジャミン・バロック」は、ゴムの木の仲間に数えられます。様々な形状を持つ観葉植物の中でも特段変わった形状の葉を持ち、小さい葉が内側にくるっと丸まっています。
こうした他品種では見られない変わった葉の形状の為、人気は高いです。栽培する際は、水切れが起きると直ぐに葉が沢山落ちていってしまいますので、水やりは欠かさず行います。分枝もしやすい為、全体の形状が崩れて来たらこまめな剪定をして整えてあげます。
「ドラセナ」は、アフリカ、熱帯アジア圏を原産国に持つ常緑樹の一種です。こちらも品種は多くありますが、低木のものでも50種を超える程豊富に存在します。形、大きさが様々である為、栽培する時には適したものを選べます。
「幸福の木」とも呼ばれており、贈り物の植物としても有名です。栽培に関しては気難しい品種では無い為、初心者でも育てやすい部類に入ります。肥料をあげる必要も基本は無く、ある程度日が当たって風通しが良い場所なら育ちます。
観賞用としておすすめなのが、剣の形状をしており縦の白い縞模様を持つ「レモンライム」、濃い緑色の葉の「コンパクタ」です。日のあたる場所で育ちますが、耐陰性もある為キッチン等日陰になる場所でも置いておけます。
高さ(鉢底から):100~110cm前後 8号鉢 《同梱物:セラアート受け皿、鉢土隠しのホワイトストーン、観葉植物の育て方》【観葉植物の育て方】を一緒に同梱致しますので、初心者の方でも安心♪
ゴムを作る際の原料となる「ゴムの木」も観賞用の植物の一種です。元は熱帯地方が原産地であり、フィカス・ウンベラータやフィカス・ベンジャミンなど有名種を始めとして、これも種類が非常に豊富な中から選べます。
元々育っていた場所が熱帯の地域である為、直射日光よりの強めの日の光を好む傾向にあります。室内で観賞用で栽培するのなら、窓際の日の当たりやすい場所か、日陰に置くとしても定期的に屋外に出し、日光浴をさせてあげます。
観賞用植物の中でも有名なのが「モンステラ」です。最も目を惹くのはその葉の形状で、切り込みが入り非常に大きなサイズになります。国内では「デシリオサ」という品種が良く出回っており、1mにまでなる葉を持ちます。
常緑樹に属するため、葉が落ちたり枯れる事は無く、1年を通して緑色の大きな葉を見られます。高温多湿の環境にも強く耐陰性もあるなど環境適応力が高い為、屋内での栽培でも問題無く育てられるでしょう。
この種は生長も早くどんどん大きくなる為、限られたスペースで育てるのなら定期的に剪定を行います。付け根部分からハサミで切り落とします。これを新しい鉢に植えれば新しいモンステラとして育てる事も可能です。
【商品名】:コーヒーの木 (学名:Coffea arabica)
【同梱物】:麻袋、育て方管理書付
【商品サイズ】:植物・・・高さ15~25cm前後、麻袋・・・幅15.5cm~H10.5cm
「コーヒーの木」もその名前の通り、コーヒーの原料となる種を付ける種です。葉は艶があり深い緑色になり、常緑樹である為枯れる事も落ちる事も無く、更に特段世話をしなくとも樹の形は整いやすい為、非常に育てやすいです。
暑さに対しての耐性はありますが、逆に寒さへの耐性は無い為、冬場に屋外で育てる様な事は出来ません。例え室内でも外の冷気が当たると弱ってしまうので、なるべく暖かい屋内の中心付近に置いてあげます。
勿論栽培していけば実を実らせ、その中にある種をコーヒー豆として使用できます。実を付けさせたいのなら、外の日の光をしっかり浴びさせてあげます。実が実れば、種を自家製のコーヒーづくりに活用可能です。
「ユッカ」の茎は太く、その頂点部分に上へ伸びる葉を付けます。寒さに対する耐性を持っている品種が多く見受けられ、外気温2℃や3℃程の低温でも育てられるほどです。代表的な品種に「エレファンティペス」というものがあります。
この種は気温0℃でも耐える程の耐寒性を有しており、また乾燥にも強い為水を与えなくとも元気に育ちます。また「デスメティアーナ」は驚愕のマイナス10℃まで耐え、更に気温が下がると葉の色を紫に変色させます。
室内で観賞する目的なら、なるべく日の当たる明るい場所が適します。乾燥には強いですが、葉が乾燥すると害虫被害も起きやすい為、一定期間で葉水を与えましょう。成長に関してはゆっくりしていますから、3,4年に一度程度の植え替えをします。
陶器ボールポット入り【サイズ】高さ(鉢底より葉先まで)約30~40cm×幅約30cm ●ポットサイズ 【ボールポット】 外寸 口径:11cm 高さ:9.5cm 内寸 口径:10cm
続いては「エバーフレッシュ」です。アメリカの熱帯地域を原産地に持ち、マメ科に属する常緑樹の植物です。本来の原生地では30mにも届くほどの大きさまで成長しますが、これも観賞用品種は1mか2m程度まで伸びます。
全部で12の品種が確認されており、その中でも園芸や栽培などでよく見られるのが「アングスティフォリア」です。羽の様な形状をしている葉が印象的で、夜間は葉を閉じる休眠運動を行うなど、見ていて面白いのです。
寒さへの耐性はあまり無く、霜が降りて当たってしまうと即刻枯れてしまいますから、必ず冬越しは屋内に移して行います。また乾燥にも強くは無く、土に乾燥が見られたらしっかり水を与えるなど管理は大切です。
小ぶりなサイズの「ガジュマル」もおすすめです。特徴的な幹の形状をしており、この木は沖縄では「キジムナー」と呼称されており、精霊が宿るとして神聖視されています。自生するガジュマルは、高さ20m程まで成長する程生命力が強いです。
しっかり生育させる為には日光を良く浴びせてあげることが不可欠ですから、栽培する際は日によく当たるベランダ、窓際周辺が適切です。暑さにこそ強いですが寒さには強くありませんので、気温が5℃以上あるうちに室内に移動させてあげます。
実がオイルに使われる「オリーブの木」も観賞用に推奨されています。地中海周辺地域、北アフリカ等に原生しており、葉、枝の形状は小ぶりながら美しく、また白い花を咲かせてくれます。
大きめのオリーブを育てたいのであれば「ミッション」という種がおすすめです。最大2m程度まで成長する程生命力が高く、逆に小さめの方が良いのなら「シプレッシーノ」種は樹の形状がまとまりやすくおすすめです。
栽培に際して、日に良く当たる明るい風通しが良好な場所を選んであげましょう。大抵は屋外で育てるのが一般的で、短い期間なら0℃以下の環境下でも耐えてくれます。しっかり栽培すれば、10~11月に実を実らせます。
「シェフレラ」は、まっすぐ上に伸びた茎に10枚程度の葉を付ける植物です。環境に対する適応能力が高く、室内屋外問わずに栽培が出来、古くから枯れにくく丈夫に育ってくれる種として人気です。
お洒落なインテリアとしての扱いをする中で人気が高いのが「アンガスティフォリア」で、細長く見栄えがします。「ゴールデン」という種は黄色い葉をつけ、高さ2m程度まで成長します。
こちらの種は乾燥に対する耐性もある為、比較的水やりを多くしてあげる必要性がありません。しかし、いざ乾燥すると葉裏にハダニやカイガラムシ等が発生し害を及ぼしますので、丈夫だからと言って管理は怠らないようにしましょう。
「ストレリチア」という植物も人気が高いです。南アフリカに原生するバショウ科に属する植物の一種で、長い茎の先端に大きな南国風味のある葉を付けます。「レギナエ」という種が特に有名で、流通している量も断然多く葉もまっすぐ伸びて観賞用としてピッタリです。
南側を原生としている種らしく日の光を好む性質を持ちますが、耐陰性も持ち合わせている為室内に置いても栽培は十分できます。この種も乾燥してもすぐ弱る事は無く根に水分を溜め込めますから、表面が乾いて来たら水やりをします。
オーガスタ6号鉢、バスケット、育て方のしおり 商品の大きさ約:幅30cm、高さ50cm
植物につき、大きさ・形・色は、多少写真と異なる場合がございます。バスケットのデザインが異なる場合がございます。
まるでバナナの葉の様に大きな葉を茎先端部分につけるのが「オーガスタ」です。こちらも南の国の雰囲気を存分に醸し出してくれますので、そうしたインテリアの1つとして育てたい方には特におすすめできる種であるといえます。
先端の葉自体に厚みがあり、これが枯れにくい丈夫さを示しています。日の光が入る明るい場所での栽培をすれば、葉が退色してしまう様な事も起きずに緑色の観賞が出来る状態が続くため、育てやすさに関しても良好です。
葉が大きめである分相応のスペースが必要にはなりますが、玄関、リビングといったある程度の場所が確保できる箇所であれば十分設置できますし、存在感もたっぷりです。10℃以上で正常に育てれば、害虫も付きにくいです。
「ユッカ・エレファンティペス」は、太い幹の先端にシャープな剣状の葉を付けます。観葉植物と言えばあまたの種類が存在し、今回も20種に及ぶ品種をご紹介していますが、その中でも知名度や人気は非常に高いです。
真っ直ぐに伸びた太い茎からまた上方へと細く伸びる葉を付ける見た目が、どんどん成長し続ける若者に例えて「青年の木」とも称される事があります。また、上へ伸びる事が縁起が良いとして、贈り物の1つに選ばれたりもします。
本体は1,2m程度まで伸びますが、葉は横に広がって成長はしませんので高さの割には置くスペースを取りません。こちらは北アメリカの乾燥地帯を原産地に持ち、やはり乾燥には耐性がありますのであまりこまめな水やりは要りません。
「クワズイモ」は、地上に出ている茎の根元の部分が膨らんで芋の様な形状をしています。既に紹介しているモンステラなどと同様、有名で人気の高い品種の1つに数えられます。100均の店舗の中で小さい苗を見る事も可能な位、身近な植物です。
葉自体にそれほど特徴的な物を持っているわけではありませんが、最大60㎝近い大きな葉を浸けてくれますので、童話の中で見られるような葉っぱの傘を連想させます。
栽培に関しては、耐寒性を持っており暖かめの地域で育てるのなら、それほど気温さえ低くならなければ屋外に置いたまま冬越しも可能です。それ程育成が難しくないので、初心者でも育てやすい品種と言えます。
続いて「アレカヤシ」です。ある一定まで垂直に伸びていく茎から細い葉を沢山付け、それが曲線を描いて成長していくのが南の国の雰囲気を味あわせてくれると同時、繊細な印象を与える植物でもあります。
葉こそ細いですが、高さ1m程度まで成長しますし、床置きにすると豪華な部屋を演出するインテリアの1つとして役立ってくれること間違いなしです。3月から5月頃には花が咲き「元気」「勝利」など前向きな花言葉を持ちます。
一年を通して室内に置いたままでも十分に栽培は出来ます。明るさが一定以上あれば日陰でも育ってくれますが、出来るだけ日のあたる場所が好ましいです。暑さの耐性はありますが寒さには弱い為、冬場は室内に移動させましょう。
シダ植物に属する「ネフロピレス」は、波を打っているかのような葉の形状が印象的です。小さいと20㎝や30c程度の机の上に置けるサイズから、大きいと1m程度まで成長する床置きができるようなものまで品種もサイズも様々です。
「ペンドゥラム」という種は長い葉が垂れ下がり、熱帯や亜熱帯など原産地では「ケツァールの尾」とも呼ばれる一風変わった種です。他にも「ダフィー」は葉のサイズが1㎝程度のミニマムな種で、コンパクトな植物を探している方向けです。
ネフロピレスに限らず、シダ植物は耐陰性が強い為、室内の陰になる場所でも普通に育てられます。逆に直射日光には弱いので、春から秋まではレースカーテンなどを使って日を遮りつつ風通しの良い場所へ、冬場は乾燥気味でも問題ありません。
ラストの20種目は「アスプレニウム」です。こちらも熱帯など暖かい地域に原生しているシダ植物の一種で、これまた品種が多く2㎝にも満たないコンパクトサイズなものもあれば、1.5m程に伸びていく種もあります。
湿潤な環境が好ましいので、水苔等と一緒に栽培すると安定して育つでしょう。中でも印象に残りやすいのは「シマオオタニワタリ」です。葉の大きさが1mを超え1.5m程度にまで成長し、スペースさえあればよいインテリアになります。
やはり直接日にあたるのには弱く、直ぐに葉焼けを起こしてしまいかねませんので、半日陰程度の場所が適切です。前述の通り湿度のある場所で育ち、乾燥すると弱ってしまいますから、エアコンの風などは直に当たらないよう注意しましょう。
こうした多様な品種の存在する観葉植物ですが、植物毎の性質を事前に理解し、水をあげ過ぎない、直射日光に当てないなどの基本的な点を押さえておけば、今までに経験が無い初心者でも十分に栽培は可能です。サイズも見た目も様々ですが、是非部屋のインテリアとして映える観葉植物を見つけてみて下さい。