最近では家庭菜園を楽しむ家庭が増えています。そのため、美味しい野菜を育てたいと思う方は、与える肥料にもこだわりたいもの。しかし、その肥料にはたくさんの種類があるため、どれを使用して良いか迷ってしまいます。そこで今回は、家庭菜園で育てる野菜にぴったりの人気肥料を10選ご紹介していきます!
「野菜肥料」と聞いても、実際どの肥料が野菜を育てるに適しているかは、家庭菜園初心者の方はまったく知識がないと言っても過言ではありません。そのため、まずは野菜肥料についての基礎知識から学んでみましょう!
野菜を大きく健康に、そして美味しく育てるためには、肥料の中に欠かせない三大栄養素が必要となります。その栄養素に含まれるものは「窒素」「リン」「カリウム」です。「窒素」には野菜の葉を育てる役割が、「リン」には野菜の旨味成分を育てる役割が、そして「カリウム」には根を強くする役割があります。
これらの三大栄養素に加え、マグネシウムやカルシウム、亜鉛など、その他13種類、合計16種類の元素が含まれていることが条件となります。多くの元素を含む肥料を使用することで、家庭菜園でとても元気な野菜を育てることができますよ。
また、市販されている肥料を使用して家庭菜園を行う場合、必要な栄養素が含まれていない肥料を使用すると、本来野菜に必要な栄養素を与えることができないためにすぐに枯れてしまい、野菜が思うように育ちません。特に家庭菜園はプランターで行うことも多く、水を与えることで肥料の栄養素が流れ出てしまうため、追肥は欠かせない作業となります。
野菜を育てる肥料には、大きく分けて2種類あります。ひとつは「無機肥料」、もうひとつは「有機肥料」です。無機肥料には化成肥料や液肥、また緩効性肥料が含まれ、有機肥料には牛糞や鶏糞、油かすが含まれます。
この時、有機肥料は害虫被害に遭いやすく、含まれる原料にニオイが発生するため、庭に元肥として使用する際はあまり気にする必要はありませんが、マンションなどのベランダで家庭菜園を行うと近隣住民への迷惑やトラブル発生につながる恐れもあるためおすすめできません。家庭菜園に適した肥料としては、害虫が湧かない、ニオイのない無機肥料がおすすめです。
野菜を育てるための肥料には、様々な特徴があります。その中でも無機質肥料には三大栄養素がバランスよく配合されているため、野菜が栄養素をたっぷりと吸収しやすいおすすめの種類です。また、肥料の効果が抜群で、野菜がすくすくと元気よく育ちます。
有機質肥料は土壌に棲む微生物が土に含まれる栄養素を分解することで肥料としての効果を発揮するため、即効性があるとは言い難い反面、長期的な栄養を与え続け、数ヵ月間という長い期間、土壌を豊かに保つことができると言えるでしょう。
次は、野菜を活き活きと元気よく、そして美味しく育てるために必要となる野菜肥料の選び方についてみていきましょう。野菜肥料は野菜であれば何を使用しても良いということではありません。また、液体肥料、固形肥料など、どちらを使用するかは育てる野菜によって変える必要も出てきます。これらの詳しい情報について以下にご紹介していきます!
あなたは家庭菜園でどんな野菜を育ててみたいですか?季節に応じた新鮮な野菜を食べたいと思う方は多いですね。また、無農薬で育てた野菜は身体にも良く、無害の野菜はおすすめです。では、どの野菜にはどのような種類の肥料が適しているのでしょうか?
それは、たとえばトマトやなす、キュウリなどの夏野菜には、長期的に栄養を与え続けることができる有機肥料で育てることがおすすめ。また、ほうれん草やキャベツなど、いわゆる葉もの野菜には、葉を大きく元気に育てる要素を持つ窒素が多い肥料を使用しましょう。ピーマンやかぼちゃなど種を持つ野菜には、「花肥」や「実肥」など、成分にリンやマグネシウムが多く含まれる肥料が最適です。大根やじゃがいも、にんじんなどの根菜には、豊富なカリウムや窒素を含む肥料の使用をおすすめします。
最近では家庭菜園が流行っているとは言え、やはり未だ家庭菜園が初心者であるという方も多く、一度に複数の野菜を育てることに自信がないという方も多いのが現実です。そのような方のために、1種類の野菜だけを育てる専用の肥料が販売されているため、それを使用して大切に育ててみるのも良いですね。
肥料と聞くと大抵の方は粉末タイプになった、土のようなものを想像される方が多いですね。実際そのようなタイプの肥料も活用することになりますが、その他にも液体肥料や固形肥料といった種類も販売されています。
液体肥料とは、土にすぐに栄養素が溶け出してくれるため即効性があり、野菜がみるみるうちによく育ちます。しかし、早く育てたいからと言って規定量以上に液体肥料を与えてしまうと、せっかく育ててきた野菜が逆に枯れてしまう、あるいは腐ってしまうでしょう。そのようなことにならないよう、使用方法を守って活用することが大切です。
固形肥料は錠剤や顆粒の形状となったものが多く、土壌にとって必要となる栄養素が少しずつ溶け出て土に混ざるため、長期間、栄養素を豊富に含む豊かな土壌を継続させることができるためおすすめです。一般的に1~2ヵ月間の持続が可能でとてもコスパの良い肥料だと言えるでしょう。
あなたがどんな野菜を育てたいか、育てる野菜によっては害虫被害に遭うことも多いため、可能であれば固形タイプで殺虫成分が入った肥料の使用も検討してみましょう。
野菜を育てるための肥料には、無機質肥料と有機質肥料があります。これらを上手に使い分けることで栄養素をたっぷりと含んだ土壌を作り、野菜をすくすくと育て上げることができます。どちらの肥料を使用するか迷った時は、元肥で栽培を行うという場合は有機質肥料を活用、そして、プランターで家庭菜園を行う場合は無機質肥料がおすすめです。
庭に直接野菜栽培を行う場合は元肥となる有機肥料がたっぷりと効果を発揮してくれるでしょう。また、追肥を行うのもとても手軽で簡単ですね。プランターでの栽培はあまり多量の追肥をしては土がこぼれ出てしまうため、後の掃除も大変になるので、少量ずつ追肥していくと良いでしょう。
それではここからは、家庭菜園で元気で美味しく、瑞々しい野菜を育てていくためには吸収率の高い液体の野菜肥料がおすすめ。ここでご紹介する液体の野菜肥料はどれも野菜が元気よく大きく育ってくれるものばかりのため、葉もの野菜はハリがあり、ピンと張った甘みを感じる野菜が育つでしょう!では、以下に液体の野菜肥料をご紹介していきます。気になる肥料を見つけてみてくださいね。
万田アミノアルファプラスは、果物や根菜、穀類や海藻などの植物性原料を含み、3年という長期を経て発酵させ、熟成度の高い有機質を豊富に含む液肥として作られています。また、液体肥料は土に吸収されやすく、そこにマグネシウムが含まれていることで野菜が活き活きと育っていってくれます。弾力があって歯ごたえのある強い野菜が、また、果物を育てる際は糖度がアップすると言われているため、ぜひ一度試してみても良いですね。
この液体肥料はその名の通り、あらゆる種類の野菜に使用できる、15種類もの栄養分とアミノ酸を豊富に含んだ肥料として万能です。この液肥で育てた野菜はたっぷりのミネラルを含み、瑞々しさ抜群の野菜を味わうことができますよ。液肥なので野菜への吸収率が高く、とてもよく育ちます。
ハイポニカ液体肥料は、マンションに居住していても、ベランダでプランターによる土栽培を行う時や、鉢植えで野菜の栽培を行う時にとても便利に利用することができます。もちろん、野菜だけではなく、観葉植物をはじめ、花にも最適です。元気な植物を育てることができるハイポニカ液体肥料は様々な場面で活用し、どんな野菜を育てたいかによって選ぶ必要なく、様々な用途にも使用できるためおすすめです。
本格業務用液肥 住友液肥2号は、ピーマンやきゅうりなど実ができる野菜、また、大根など根菜類の野菜を育てる際に使用するととても大きな野菜に育てることができるおすすめの液肥です。窒素、リン、カリウムの三大栄養素を豊富に含んでいることで土壌を豊かにしてくれるため、植物が育ちやすい環境を提供することができます。そのため、トマトやオクラなど実のなる野菜や大根やにんじん、じゃがいもなどの根菜類におすすめの肥料であると言えるでしょう。
ハイグレード 野菜&ハーブは、15種類もの栄養素が含まれているため、土壌に与えることで有機微生物をより活性化させることができます。それに加え、液体肥料が土に溶けることで野菜の根からたっぷりと吸収され、美味しく味わい深い野菜を育てることができますよ。ビタミンやミネラルを豊富に含むため、ハーブの栽培にも最適です。新鮮で美味しい野菜やハーブを育ててみたい方には、このハイグレード 野菜&ハーブの液体肥料が最適です。
元肥で野菜を育てる際も、プランターなどで野菜を育てる際も、与える肥料は何も液体肥料だけが主ではありません。実は固形タイプとなった固形肥料も上手に活用することで、とても元気で新鮮な野菜を育てることができます。この後は、野菜肥料の中でも固形肥料に焦点を当てて、家庭菜園に最適だと言われる固形肥料の中でも特におすすめしたい製品をご紹介します。
マイガーデン ベジフルは、野菜や果物を育てる時に、元肥として庭の畑に活用する、あるいはプランターなどにも追肥として利用できる固形肥料があります。土の上に散らしておくだけというとても簡単タイプで、その効果は3~4ヵ月持続すると言われています。そのため、その間に野菜や果物がすくすくと育っていきます。また、肥料特有のニオイがないのが嬉しい特徴。土色に馴染みやすく手を汚さないおすすめのタイプです。
発酵油かすは粉末状となっているため、自然な形で土に馴染みやすく、栄養分がぐんぐんと浸透していくため、野菜の根への吸収力も高く、大きく野菜が育つことを期待することができます。菜種や大豆、ヒマシや落花生、胡麻、ツバキなどを原料としている分、より良い栄養素が溶け込むため、大根やにんじん、ゴボウなどの葉物野菜にも最適です。より一層大きな野菜を育てていきたい方に使用をおすすめします。
置くだけで土壌が豊かになり、カルシウムや窒素、リン、カリウムが自然と土に溶け出し、たっぷりの栄養素を吸収してくれるため、美味しい野菜を作ることができます。また、トマトの肥料というネーミングですが、実際はトマトだけではなくその他の野菜を育てるためにも使用することができます。様々な野菜や花に使用できるという、とても便利なタイプの肥料のため、どんな種類の野菜にも使用できるすぐれものです。肥料選びに迷ってしまう方は、このトマトの肥料をチョイスしてみてくださいね。
最後は、野菜だけではなく、花を美しく咲かせるために大切に育てたいという方へおすすめの野菜肥料をご紹介します。ここでご紹介する肥料は、野菜にも花にも活用できて一石二鳥です。コスパ抜群の野菜肥料をぜひチェックしておきましょう!
マイガーデン花・野菜用(粒状)は、土の上に撒くだけで2~3ヵ月、豊かな土壌を保ち続けることができます。そのため、その間は水やりを行うだけで自然と栄養分が溶け、土の中の微生物によってさらに栄養分が分解されるため、美味しい野菜や花が自然と育っていってくれます。さらに、肥料が樹脂コーティングされていることで、温度変化に対応して栄養成分が溶け出てくれるため、栄養分が極端に増えてしまうということがなく、バランスのとれた土壌を作ることができます。
ハイポネックス 原液(液体)は、野菜と花に最適な肥料として、どちらも行っている方にはうってつけの肥料だと言えます。栄養素を15種類含むため、花の発色を豊かに、根腐れを防ぎ、さらに野菜の葉色を美しく育てることができます。野菜の葉も光合成を存分に行えるような深緑となり、より栄養分を吸収してくれます。苗植えする野菜や果物におすすめです。
家庭菜園で育てる野菜にぴったりの人気肥料を、液体肥料や固形肥料など、10種類ご紹介しました。最近ではマンションに居住しているという方でも家庭菜園にハマる方も多く、たくさんの種類の野菜や花を育てているという方は多いですね。そのため、様々な種類の野菜を育てる際に必要となる肥料の見分け方の知識も増えてくるでしょう。
もちろん、家庭菜園が初心者であるという方でも、ここでご紹介したたくさんの種類の肥料を参考に、野菜別に分けた肥料を活用するなど、1年を通して新鮮野菜を美味しく育ててみてくださいね。