おしゃれにお部屋の中を飾ることができる「苔テラリウム」に密かに人気が集まっていることをご存知ですか?苔テラリウムはまるで小さな森を連想するような自然を感じることができます。そんな苔テラリウムは自分で作ることもできます。そこでこの記事では、癒しのインテリアにもなる苔テラリウムの作り方やおすすめの商品を徹底解説していきます!
苔テラリウムには様々な種類があり、これらは大小のガラス容器を使用し育てることができるとても簡単な観葉植物です。ガラス容器で育てることで適度な湿度を保つことができる分、苔がよく育ちます。また、苔は太陽の光がなくても明るさだけを感じることができればすくすくと育ってくれるので、面倒なお手入れなども不要です。何よりも目で見て楽しむことができるため、その生命力の強さに魅了されることもあるでしょう。
また、苔テラリウムを育てる際は、一般的な観葉植物を育てることとは異なり、頻繁な水やりも不要です。実際の水やりは、2~3週間に1回程度、霧吹きを使用し、たくさん水をあげてください。苔は見た目にも美しく、きれいに育つことで毎日眺めて癒し効果を実感することもできます。苔が育つ際は、劇的な成長を遂げるわけではなく、2~3年かけてゆっくりと成長していくため、長くお部屋のインテリアとして活用することもできるでしょう。
こんなにも素敵な苔テラリウムがお部屋にあるだけで、雰囲気も変わり、育てる人にとってもとても癒し効果がありますね。そんな苔テラリウムはあなたの手で作ることができます。ここからは、あなただけのオリジナルの苔テラリウムを作る基本的な方法について詳しく解説していきます。
手作りで苔テラリウムが作れるとなると何だかテンションも上がり、自分で作ることで愛着も湧きそうです。実際に苔テラリウムを作る際の準備は
になります。どれも自宅にあるもので十分です。もしも不足のものがあれば100均ショップで揃えることもできます。
誰でもハイセンスな苔テラリウムを作ることができるため、自分のオリジナル作としてもぜひ道具や材料をすべて揃えた上で作業を行っていきましょう!
ガラス容器の中に土を入れて準備が整ったら、次は苔を乗せていきましょう。苔を敷くことで程良い加減の湿度に保たれるため、苔にとってもとても良い土壌が出来上がります。
実際に出来上がった苔テラリウムは、とても華やかに見えておしゃれなインテリアとしても最適です。そのように見えるのは、苔テラリウムが入ったガラス容器の中に、苔以外の装飾品を飾っているためです。そのため、あなただけの自作の苔テラリウムとなるよう、個性を発揮したデザインの装飾を楽しんでみても良いでしょう。
ここからは、苔テラリウムとしてぜひお部屋や玄関などに飾りたいと思うおすすめの苔を、7種類ご紹介していきます。どれもインテリアにも最適で、あなたが自分の好みで装飾しやすい苔ばかりを集めてみました。どれをとってもどんな場面にも映える苔をひとつずつみていきましょう!
あまり聞き慣れないかもしれませんが、「スナゴケ」はスギゴケの仲間で、苔と言いながらも植物と同様に見える苔です。見た目にも星の砂のように細かくとてもかわいい形をしているため、男女問わず人気を集めています。特に日当たりが良く、湿った岩の上などにその姿をよく見かけます。
このスナゴケは一般的な苔に比べると、乾燥環境にとても強いつくりをしていて、身体が乾燥することで白く変色するのが特徴的。湿気を含むと黄緑色の身体の色を見せます。茎は高くても5cm程度となり、その先からは短い枝を出しているなど、全体的に見るととても密接にひっついているような苔です。スナゴケは日本全国各地の様々な場所に群生していて、特にその姿が目立つのは砂質となる土の上に見られます。お出掛けの際は少し岩面にスナゴケの姿を探してみても良いですね。
苔テラリウムの定番とも言えるホソバオキナゴケはとても育てやすい苔のため、初めて苔テラリウムに挑戦したいと思う方におすすめの苔だと言えるでしょう。もちろん、苔テラリウムがすでにお手の物といった上級者の方も定番の苔のため、根強い人気を呼び、多くの方が好む苔となっています。茎はさほど高く成長せず、どんなに高くても3cmほどとなり、枝が少なめです。葉は艶感を持たず、乾燥しても縮むことありません。よく見ると葉先には微小の突起がある苔です。
盆栽用として使用したいという方に特におすすめの商品で、何よりも乾燥に強い点が盆栽を行う方にとっても最適な苔であると言えるでしょう。さらに、このホソバオキナゴケは、塊となって増えていき、美しく見えるようになります。その姿は陰地になった地上の湿気が多い場所、また、木の根元付近に群生を見ることが多いため、注意深く観察してみてください。
緑色がクリアに見え、とても美しいと感じるコツボゴケは、葉に艶感を持った苔で、仮根が定着しやすいため、多くの方が育てやすい苔だとして注目を集めています。このコツボゴケは陰地になった場所や湿気の多い木、岩の上などに群生する姿をよく見かけます。
栽培する際は、他の苔とは異なり、乾燥と湿気を繰り返し起こすことで葉が枯れてしまい、さらに枯れて茶色くなる箇所はカビが発生しやすくなります。そのため、コツボゴケの様子を観察し、時に枯れている箇所は切り取るなど、定期的にトリミングを行うことが大切です。なお、あまり小さなガラス容器だと細く伸びて成長してしまうため、少し通気性を持たせてあげると良いでしょう。
1日の中で半分陰になっていると良く育つ、庭に直に植えて育てる苔おすすめのタイプです。腐葉土の上や木の根元にその姿が見られ、茎は枝分かれしない苔で、葉も1cmほどの長さで短く、乾燥にも強くて育てやすい苔として人気を集めています。
そんな特徴を持つシッポゴケは、苔テラリウムに活用する方も多いのが現実。テラリウム内にマットとして使用するとより美しく映えてくれます。あまりに高い湿度を好むタイプの苔ではないため、水やりは頻繁に行うことのないよう注意しましょう。
苔テラリウムを作ろうと思った時、一番に思い浮かぶ苔だと感じる方も多いのが、この「シノブゴケ」です。シノブゴケはシダ類に似た三角形をした葉を持ち、湿度を保って日陰と日光を程良くバランスを取ることで、とても美しい黄緑色や緑色を見せてくれます。また、乾燥する季節でも葉が縮みにくく、きれいな状態を保つことができるのが特徴的。苔玉や石とともにテラリウムの装飾を行うとよりインテリアとして最適な苔テラリウムが完成します。
また、多湿なほどとてもよく育つタイプの苔のため、育てやすいと評判の良い苔です。テラリウムの中ではマットとして敷いて装飾するととてもかわいい苔テラリウムが完成するでしょう。
湿度の高い場所に群生していてもとても強く、根腐れを起こしにくい苔として「ヒノキゴケ」がとても人気です。とても柔らかい繊毛で群生を作っているため、美しい苔の畑に見せることができます。これを苔テラリウムの中に作ることで、ひとつの世界が生まれるような感覚になるでしょう。
ヒノキゴケは別名「イタチのシッポゴケ」などと呼ばれ、葉先がまるでイタチのしっぽのような見え方をすることから、このような呼び名がついたそうです。ヒノキゴケは変色が激しい苔ですが、決して腐ってしまったわけではありません。そのまま継続して育てていくことで自然と再生していくため安心です。
ハイゴケ科に属する「ハイゴケ」は、東南アジア、シベリアに自生しているシダ植物の仲間として知られています。このハイゴケは私たちが住む日本にある庭園でその姿を見かけます。苔の色は黄緑色をしていて、適度な湿度を保っているため、比較的乾燥状況に対応することができる強い苔としても人気を集めています。苔の中でも成長スピードが早い上、育てやすいことから、苔テラリウム初心者の方も扱いやすい苔だと言えます。
ハイゴケは乾燥すると茶色に変色しますが、これは根腐れさえ起こっていなければ自然と再生する力を持っています。とても強い生命力を実感できるでしょう。このような育てやすい苔だからこそ、苔テラリウムの他、バルダリウムにどんどん活用する方が増えています。苔テラリウムを作るならぜひおすすめ!
ここまでおすすめしたい苔テラリウムに使用するおすすめの苔をご紹介していきました。次は、そのおすすめの苔を活用し、オシャレに見せることができる苔テラリウムに必須のガラス容器をご紹介します。ガラス容器にも様々な種類があり、よりオシャレで可愛く、そして存在感のある苔テラリウムに見せるためにもオシャレで素敵な容器を3種類みていきましょう!あなたのお好みのガラス容器が見つかるはずです!
商品サイズ(cm):約 W 14.5 x D 14.5 x H 33 (紐含まず)紐の長さ:約47
ガラスのドームで立体的なディスプレイ
お部屋のリビングに置いてみたくなるようなとても可愛い形をしたアジア工房 クリアガラスのハンギングケースは、吊り下げる苔テラリウムを作ることができる容器です。立体的に見せるフォルムがとても美しく、まるでアートな世界を楽しめるようです。デザイン性を重視しているため、苔テラリウムを作るために使用する他、アクセサリーなどの小物入れとしても最適です。シンプルな造りが男性ウケも良く、苔テラリウムを作る際のアイテムに加えて楽しんでみてください。
苔テラリウムをよりおしゃれに作りたいという方には、真鍮とガラスでできたアンティークゴールドの容器がおすすめです。他のガラス容器とは異なり、重厚感と高級感を演出することができます。そのため、おしゃれなインテリアとしても活用したいという方には、この真鍮とガラスの三角形の容器が最適です。
とてもコンパクトな設計でデザイン性が高く、思わず視線が釘付けとなってしまうような容器だと言えるでしょう。この中にあなたのお好みの苔を飾り、オリジナリティ溢れる苔テラリウムを完成させてみてください。
サイズ: 直径 約15cm 、高さ 約12cm 、上部の直径 約10cm
綺麗な小石を入れて植木鉢や花瓶にしてもおしゃれです。水耕栽培にも◎
オーソドックスで何にでも活用できる球型のガラス容器は、苔テラリウムとして使用するだけではなく、キャンドルでおしゃれに飾る他、多肉植物の栽培にも最適。その他、花瓶としてお花を飾っても良いでしょう。使用用途が幅広く、とても便利に活用できるガラスのテラリウムは万能なガラス容器のため、ぜひひとつ持っておくとどんな目的にも利用することができます。
ここまで苔の種類や苔テラリウムにおすすめしたいガラス容器を複数種類ご紹介していきました。苔テラリウムはお部屋にひとつあるだけで癒し効果にもなり、可愛らしくおすすめです。そんな苔テラリウムを実際に栽培するとなるとどのような点に注意すべきか、この後は、苔テラリウムの上手な育て方についてみていきましょう!
苔はもともと湿地帯で育っているため、必ずしも日光がなければ育たないという植物ではありません。そのため、お部屋の中に緑が欲しい、可愛い植物を飾っておきたいと思った時にその願いをすぐに叶えることができます。そんな苔テラリウムを作った際は、程良く光が当たる明るい場所に置いておくだけで良いです。あまりに高温や直射日光にさらされることで乾燥して枯れてしまうため、置き場所には注意しましょう。
また、乾燥を引き起こすエアコンの室内は特に、直接風が当たってしまわない場所を選び、苔テラリウムを配置してください。もしも苔本来の色から変色を見せる時は湿度不足、光不足が考えられるため、その場合は再度置き場所を工夫してみましょう。
そして苔は、暑すぎる環境を好みません。そのため、ガラス容器の中が蒸れた状態だと育ちにくくなります。夏はあまり水やりを行わず、蓋は開けて管理しましょう。そして夕方には蓋を閉めるなど、上手にサイクルを繰り返してください。こうして容器内の空気をうまく入れ替えることでよく育つようになります。
カラカラに乾燥した苔はもう育たないと思う方も多いですが、実は休眠状態へと入り、自分の身を守る行動を起こします。そのため、再度水やりを行うことで驚くほど活き活きとした姿となってくれます。元気に育てるためには一定の湿度を保つことがキーポイントだと言えるでしょう。
苔テラリウムを元気に育てていく中で、苔の育ち方があなたの思いのまま育たないこともあるでしょう。その場合、ハサミを使用して丁寧にトリミングしていきましょう。苔はハサミを使用してカットしても傷むこともなく、枯れることもありません。そのため、上手に好みの形に整えてみましょう。この時、茶色になった部分はカビの発生につながるため、トリミングの時に一緒に切っておきましょう。
こちらの動画では、苔テラリウムを作った後のトリミング方法についてご紹介しています。特に茶色くなっている部分のトリミング方法をチェックしてみてください。
どれだけ愛情をかけ、手をかけながら苔テラリウムの成長を見届けていても、やはり湿度を保った環境の中で育てている分、知らない間に苔にカビが生えてしまうこともあるでしょう。その場合、お酢や木酢液を1000倍に薄めた液体を作り、カビが生えた部分を拭き取っていきましょう。そしてその後、ベンレートなどの園芸用消毒液を活用し、霧吹きで吹いてください。
それでもカビは強く、何度も繰り返すことが多々。その場合は、苔や土を容器の中から出し、容器は一旦きれいに洗い、熱湯消毒を行いましょう。苔は風通しの良い場所で休息させてください。そして、新しい土に入れ替えて再度苔を容器の中に戻していきます。カビの発生は何度繰り返すか分かりません。
しかし、繰り返すたびにしっかりとメンテナンスを行っておかなければすべての苔が根腐れしてしまうため注意が必要です。とは言え、苔はとても強い植物のため、カビに侵されたからと言って枯れてしまうことはありません。そうならないような対策や、なった場合でも適切に対処することで苔テラリウムを長く楽しむことができます。
癒しのインテリアにもなる苔テラリウムの作り方やおすすめの商品を徹底解説しました。苔テラリウムがこんなにも素晴らしく可愛いものであるとは想像以上だと感じた方も多いでしょう。実際、苔は様々な演出を見せてくれる存在感のある植物です。比較的強い植物のため、インテリアにして飾りたいと思うことから、苔テラリウムにハマる方も増えています。
今回この記事でご紹介している苔の種類を参考に、あなたもぜひ苔テラリウム作りに挑戦してみてください。きっとあなただけのオリジナルの苔テラリウムに愛着が湧くことでしょう!