ビジネスローンにも種類があるの?経営者であれば知っておくべきビジネスローンの種類まとめ
ビジネスローン、経営に携わっている方ならよく聞く名前ですが、金融機関や貸金業者によって使う名前は色々です。
ビジネスローンを事業者ローンと言ったり、商工ローンと言ったり、なかには法人ビジネスローンとか自営者ローンとか事業者カードローンとか、呼び方を上げたら切りがありません。
それぐらいひとつのローンに対して名前の使い方が統一されていないのがビジネスローンです。
一方でビジネスローンに共通している事項と言えば、融資対象者が事業をしている法人・法人経営者や個人事業主であるということ。
すなわち融資の資金使途が事業資金に限られると言うことになります。ビジネスローンは原則、個人の方は利用することができません。
ところでビジネスローンにこれだけ違った名前が付けられるのは、じつは融資の対象者や条件等によってビジネスローンにも色々な種類があるからです。
今回はそのビジネスローンの種類について、さまざまな分け方に基づき徹底解説します。
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ビジネスローンってどんなローン?
ビジネスローンを総じて表現すると「無担保・第三者保証なしの事業資金に使える融資」と言えます。
「無担保・第三者保証なし」というのは、融資に対して担保を必要とせず、融資対象者に対して保証人もいらないということを意味します。
ただし法人がビジネスローンを借りる場合は、条件として法人の代表者は保証人にならなければならないケースが多く、ならなくてもよい場合はまれです。
一方個人事業主が借主の場合は、たとえ配偶者がいても、その方が保証人にならなくてもよく個人事業主単独で融資が借りられます。
このようにビジネスローンは、銀行融資や日本政策金融公庫などの公的融資に比べても条件が緩やかなローンと呼ぶことができるでしょう。
ビジネスローンの特徴を一覧化 ビジネスローン型とカードローン型
ビジネスローンは原則、無担保・無保証扱いの事業資金融資と言えますが、これをより詳しく一覧表にしてみると以下のようになります。
種類 | ビジネスローン型 | カードローン型 |
---|---|---|
融資対象者 | 法人または個人事業主 | 法人または個人事業主 |
融資額 | 50万円~1,000万円 | 50万円~1,000万円 |
契約利率 | 3.0%~18.0% | 5.0%~18.0% |
担保 | 不要 | 不要 |
保証人 | 原則不要。 ただし法人の場合、代表者が原則、連帯保証となることが必要 | 原則不要。 ただし法人の場合、代表者が原則、連帯保証となることが必要 |
返済方式 | 元利金均等返済 /元金均等返済 /元金一括返済 | 元金定率リボルビング返済 |
契約時締結費用 | 印紙代 | 印紙代 |
この表ではビジネスローンを2つのタイプに分類して、ビジネスローン型(個別審査)とカードローン型(極度額審査)でその特徴を示しました。
双方であえて違いを挙げれば、契約利率がビジネスローン型に比べてカードローン型が若干高くなる点と、返済方式が異なる点です。
それ以外では特別に大きな違いはありません。
また銀行融資・公的融資に比べて、申込みからの審査スピード・融資までの実施時間が短いのもビジネスローンの大きな特徴となっています。
ビジネスローンも切り口の違いで種類はさまざま
それではビジネスローンって、「原則、無担保・無保証扱いの事業資金融資」ってシンプルに理解しておいていいのでしょうか?
もちろん基本的な理解はそれでよいのですが、この記事の本論はここからです。
じつはビジネスローンの種類はさまざまあり、取扱いの金融業者や融資条件等で色々変化してきます。
そこまで含めて理解しておかないと、本当の意味でビジネスローンを理解したことにならないし、いざビジネスローンを借りて活用するときにも思わぬところで失敗します。
それだけにビジネスローンの種類をできるだけ多く知っておくことは、賢いユーザーになるためには必要不可欠な要件なのです。
以下、さまざまな切り口からビジネスローンの種類とその特徴、利用のメリットデメリットを解説していきますので、ぜひ活用時の参考として下さい。
種類1…ビジネスローンの販売先(銀行・信用金庫VSノンバンク)
ビジネスローンの種類では、銀行・信用金庫等の金融機関が販売しているビジネスローンか、銀行以外の貸金業者、いわゆるノンバンクと呼ばれている貸金業者が販売しているビジネスローンかに分けることができます。
この金融業者による分け方では大きな違いは以下の2つに集約できます。
- 審査スピード
- 融資利率
申込みからの審査スピードでは、銀行ビジネスローンよりノンバンクビジネスローンが優れています。
ノンバンクのビジネスローンは審査スピードの早さを売りにして顧客に販売しているので、普通に申込みして数日以内、早ければ申込みした当日に審査結果を得ることができます。
そうなれば即日融資も可能なので、何らかの理由でとにかく資金を急ぐ人や取引先から予定していた入金を突然延期されて資金繰りが狂った事業者などにはとても便利なローンになります。
一方銀行ビジネスローンは、通常の銀行融資に比べて定型・簡便に作られている融資商品。それでもノンバンクビジネスローンほど審査時間が早いわけではありません。
もちろんどの銀行ビジネスローンを探しても、「即日融資」ができるローンはまずありません。
その点からも即日融資ができる、あるいは遅くても申込みから数日以内に融資が実行されて資金が手に入るノンバンクビジネスローンは事業者にとってメリットがとても大きいのです。
もう一つの両者の違いは融資利率です。
銀行ビジネスローンは通常の銀行融資ほど貸出金利は低くありませんが、それでも年率換算で2.0%~14.0%の範囲で借りることができます。
一方ノンバンクビジネスローンの場合、前章で示した事例では実質年率3.0%~18.0%となっていますが、年率3.0%が適用される例は極めて少なく、最初は申込者の多くが上限金利の年18.0%が適用されることが多いのです。
この理由は、ノンバンクビジネスローンの申込者の多くが何らかの理由で銀行ローンが借りるのが難しくなった顧客であること、赤字先など貸出しリスクが高い顧客などであることから、貸出金利を高くして貸し倒れリスクを下げねばならないからです。
これはある意味、貸金業者としては合理的な行動なので、利用者がけしからんと怒ったところで仕方ない話です。
その分、ノンバンクビジネスローンは、借りやすくかつ緊急性の高い資金に応じてくれるのですから、ある程度割高な金利は帰結の条件として受け入れなければなりません。
種類2…融資形態(長期貸付VS短期貸付VSカードローン)
ビジネスローンの種類では、融資形態による分け方ができます。
長期貸付か短期貸付かカードローンか、という分け方です。
この融資形態での分類は、また各々の返済方法とも関係して大きな違いがあります。
ビジネスローンが長期貸付なら返済方法は元利金均等返済か、元金均等返済が選べますし、短期貸付なら元金一括返済が返済の基本です。
一方ビジネスローンをカードローン形式で借りたら、その返済方法は元金定率リボルビング返済がベースになります。
ではなぜこのように色々な融資形態や返済方法があるかというと、顧客によって事業の中身が違うからです。
長期貸付ならその返済原資は原則事業から上がる利益ですし、短期貸付なら返済原資は売上げの回収代金です。
またカードローンで借りたときには、その返済は資金繰りにより捻出した資金から払うのが一般的です。
この点、融資を借りるのが製造業者であったり、卸小売業者であったり、サービス業者であったりと色々なので、ビジネスローン会社も融資形態や返済方法にさまざまなバリェーションを持っておかないと、申込者に合わせて臨機応変に対応することができません。
一方、借りる側としても、このような各種の融資形態が利用できれば自社の実情に応じたビジネスローンを活用できます。
ただしビジネスローンを借りる場合、利用者として一点特に注意すべき点があります。
それはビジネスローンの利用は極力短期で借りるという点です。
前章でも解説したように、ビジネスローンは審査スピードが早く借りやすい面がある一方、どうしても金利が高くなる傾向があります。
長期貸付を利用して長く借り続けていると、どうしても高金利による資金の社外への流出が起こってしまうので、長期的に見れば会社の財務体力がどんどん落ちていきます。
もちろん借りてすぐに元金を全額返済できる会社の体力がないのなら、長期の分割返済を選ぶしか方法はないですが、ビジネスローンの返済はできるだけ短期で借りて、元金期日一括返済で返す方が会社の体力を温存することができます。
これはビジネスローンの借り方の基本なので経営者はぜひ覚えておきましょう。
種類3…融資条件(無担保扱いVS有担保扱い)
ビジネスローンの種類では融資条件による分け方もできます。
特に融資条件のうち、担保の有無で無担保扱いか、有担保扱いかという分類が重要です。
ところでこう書くと、読者から「あれっ?ビジネスローンって、無担保・無保証扱いの事業資金融資でなかった?」って声が聞こえてきそうです。
もちろんその理解でいいのですが、それはあくまで原則と言うことで、ビジネスローン会社の中には有担保付きビジネスローンを積極的に販売している先もかなりあります。
むしろ無担保型を一切販売せず、有担保付きビジネスローンを主力販売している業者もいるのです。
有担保付きビジネスローンは、無担保扱いに比べて利用者側には色々なメリットがあります。
たとえば、貸金に条件として担保が付くので貸金業者として貸出リスクを下げられます。
その結果、貸出金利を無担保型より低くしたり、融資金額を増やしたりすることもできます。
またたとえ事業者の財務内容が赤字であっても、担保付きの融資であればその担保評価の範囲内で融資することも可能です。
このように借り手側に色々メリットの多い担保付き融資ですが、そもそも事業者に金融業者に出すことができる担保物件がないと有担保ビジネスローンは借りることができません。
このように有担保と言っても利用には自ずと制約はあるのです。
ただし担保物件に関しては、貸金業者の取扱いで昔ほど対応は厳しくなくなってきています。昔の金融機関で担保と言えば、不動産、とりわけ土地が担保物件の大半を占めていました。
しかし現在は次々と法律の整備も進み、不動産以外にも色々な現物が担保として活用できるようになっています。
たとえば、手形、売掛金、有価証券、在庫・商品、営業車両などです。とりわけ売掛金はそのままファクタリング会社に売却して資金を得ることもできるし、売掛債権を担保にして金融機関から融資を受けることもできるようになっています。
もし自社に担保として使える不動産物件がないなら、これらの債権の活用も考えてみてはいかがでしょうか。
もちろん無担保のビジネスローンを借りて資金調達できるならこの範囲ではありません。
種類4…審査スタイル(スコアリング審査VS審査担当者による審査)
ビジネスローンの種類では、業者の審査がどんな形で行われているかで分けることもできます。
ビジネスローンの審査が主としてスコアリングで行われているか、書類に基づき審査担当者の経験と勘で行われているかという分類です。
このうち、ビジネスローンの審査をスコアリング方式で行っているのは、主に銀行ビジネスローン、大手から中規模までの事業金融会社・信販会社・消費者金融などの貸金業者です。
スコアリングというのは、事業者の属性(会社履歴、事業実績等)や経営者の個人信用度等をパソコンに入力して、統計的手法で申込者に対する信用力・返済能力をスコア化、その合計点で融資の可否を判定する方法です。
また与信判定にはコンピュータアプリを使うことから審査時間を短くできるというメリットもあります。
ただしスコアリングを審査に用いるには、その大規模な開発費用やメンテナンス費用、与信判定に事前に大量の顧客データが必要なことから、中小のビジネスローン会社ではこの方法を取ることができません。
ビジネスローン審査をスコアリングで行うには、自ずとその業者が規模の大きい銀行や大手貸金業者に限られてきます。
一方、中小規模のビジネスローン会社の審査は、事業者の経営実績をもとに依然として審査担当者の経験と勘による審査手法が取られています。
この審査手法の良さは申込者の色々な融通が効くことです。
スコアリング審査だと、申込者の事業実績をドライに数字で判定してしまうので、利益が赤字だと「返済財源なし」と単純に判断して審査で落としてしまうリスクがあります。
ところがこれが業者の担当者による審査だと、対面で申込者の説明を聞いて、「この会社は現状厳しいけど、融資をすることで回復が見込める」「この要因さえなくなれば返済することは可能」と担当者が判定してくれたら、融資を受けることができます。
これが中小規模のビジネスローン会社から融資を受ける際の最大のメリットと言っても良いでしょう。このように金融業者が行う審査手法によってもそれぞれ種類があるのです。
種類5…申込み(WEB申込みVS店頭申込み)
ビジネスローンの種類では申込み方法による分類もできます。
ビジネスローンの申込みをWEB(ネット)で行うか、直接金融業者の店頭に出向いて申込みするかという違い です。
また店頭申込み関係では、別の申込み方法として、申込者が遠隔地の方、あるいは仕事が忙しくてなかなか来店できないときに使える郵送という方法もあります。
ただし郵送申込みだと、契約等の手続きも含めて、往復の郵便日数をカウントしなければならず、資金の緊急度が迫っているときなどには使えません。
その点、WEB申込みを利用すると、申込者が審査に必要な情報をクラウドで入力すれば、そのままスコアリング判定してくれるので、審査結果を早めに得られ資金もすぐに手にすることができます。
ただし前述したように、WEB申込みでは入力された数字をそのままコンピュータがドライに判定するので、審査落ちのリスクもあり、利用に当ってはWEB申込みのメリットデメリットを十分検討してから利用を考えて下さい。
一方店頭申込みは、経営者が直接貸金業者の店頭に出向いて申込みするので、業者にもよりますが、審査で融通を利かしてくれたり、事業者の個別事情が相談できたりと、アナログ的な良さがあります。
また仕事が多忙を理由に業者に依頼すれば、ビジネスローン会社の担当者が自社を訪ねてきてくれて融資相談に応じてくれる方法も取れます。
これもまた店頭申込みの長所です。
もちろんWEB申込みにも相応のメリットがあるので、どちらの申込み方法を選ぶかは最終、経営者の考え方次第と思います。
種類6…融資対象者(法人・個人事業主VS法人のみVS個人事業主のみ)
ビジネスローンの種類では、ローンの融資対象者が誰かという分け方があります。
これはとても大事な分類方法のひとつなのでぜひしっかりと読んで下さい。
ビジネスローンの借り手は大きく分けると3通りになります。
融資ができる相手が法人・個人事業主か、法人のみか、個人事業主のみかという分類です。
もちろん融資ができる相手が法人・個人事業主という分け方が最も間口が広いビジネスローンとなりますが、この場合、利用者は少し注意が必要です。
このケースでは、ビジネスローン会社の審査の重点は、どちらかというと法人が主体で個人事業主はあまり重要視されていません。
そのため仮に個人事業主がこのタイプのビジネスローン会社に申込みしても、経営内容が悪いと簡単に審査で落とされたり、審査が通っても希望した額より融資額が低かったり契約金利が高かったりします。
その点、 最初から融資対象者を「個人事業主のみ」に限定としている貸金業者だと、個人事業主からの申込みには前向きですし、貸金業者としてそれなりに融資実績や審査ノウハウも蓄えているので期待以上の結果が出ることもあります。
これはまた融資対象者を「法人のみ」に限定している業者も同じことが言えます。
「餅は餅屋」という言葉があるように、最初からそのように融資対象者を絞っている業者にその対象者が申込みすれば、一定の融通を図ってくれる可能性が高いので、まずはそのような貸金業者に相談してみてはいかがでしょうか。
一方、ビジネスローンの融資対象者を法人(含む法人経営者)・個人事業主としている業者は、受付間口をそれだけ広げられる分、金融業者として融資体力や審査ノウハウがある業者と言えます。
さらにそのような貸金業者の場合、ビジネスローン以外にも、各種の融資商品※を取りそろえており、申込者の業種や経営実績、資金ニーズなどに応じてさまざまな融資商品で対応してくれることもあります。
それはこのような金融業者の強みとも言える面です。
自社に合った金融業者はどこか、融資対象者は誰か、他の使える融資商品はないかなど、経営者は色々な面からローンを慎重に選ぶようにして下さい。
※ビジネスローン会社が提供している融資商品には、ビジネスローン以外に、不動産担保ローン、売掛債権ファクタリング、法人(経営者)向けクレジットカード、売掛債権担保融資(ABL)などがあります。
種類7…総量規制の影響(法人VS個人事業主)
ビジネスローンの種類を考える場合、申込者が審査で総量規制の影響を受けるかどうかと言う側面があることも考慮に入れておきましょう。
結論から先に言うと、申込者が法人の場合は総量規制の影響を受けません。一方で個人事業主は融資実行額で総量規制の影響を受ける可能性が高いです。
総量規制とは、個人の融資に関して貸金業者を融資総額の面で制限する法律です。
具体的には、総量規制を受けている貸金業者(消費者金融や信販・クレジットカード会社)は個人に対する融資総額でその個人の年収の3分の1を越えて融資ができないよう規制されています。
もちろん規制を破って融資をした業者には行政罰や刑事罰が待っているので業者としてもわざわざそのようなリスクは冒しません。
あえてその愚を犯すとしたらその業者はほぼヤミ金である可能性が高いです。
しかしこの法律にも例外があり、それは事業資金に対する融資には適用されないのです。
つまり融資対象者が法人や個人事業主であって、その融資が主として事業資金に使われる限り、ビジネスローン会社としても、総量規制を気にせず審査をして、総量規制のルールを越える融資をすることもできます。
そのため法人はもともと総量規制の規制対象外なので関係ないのですが、一方で個人事業主に関しては少々注意が必要です。
個人事業主は、事業を行っていると言っても、個人と事業者との境界があいまいな項目がいくつもあります。
たとえばパソコンの使用を例に挙げれば、それが業務用として使われているのか、個人用なのか、証明することが難しい面がありますよね。
そこで実務面では「按分(利用割合)」という考えに基づき、個人利用と事業使用の仕訳をするのですが、これと同じことがビジネスローンの審査にも言えます。
個人事業主が事業資金に使うという名目でビジネスローンを借りて、それを事業主が個人目的に使っても、ローン会社として後でいちいち確認することはできません。
そこで融資金を個人使用されるリスクがある以上、ビジネスローン会社としても、審査の段階である程度、総量規制も意識しながら、貸しすぎないよう融資額や金利を考慮しなければならないのです。
この点が、融資対象者が個人事業主だったとき、ローン会社の融資額決定に総量規制が影響してくると言う意味になります。
その結果、法人に比べて、個人事業主に対する融資額がいつもやや厳しめになってしまうと言う結果を招きます。
こういう面が融資を受ける個人事業主にはあると言うことを事業主はきちんと押さえておきましょう。
種類8…融資金の受取り(ATM出金VS口座振込みVS店頭手渡し)
ビジネスローンの種類に関して、 ビジネスローンで借りた融資金をどのような方法で受け取るかという分け方があります。
利用者として審査の方法を知ることも大切ですが、融資金は実際に受け取ってこそ意味があるので受取方法を知ることも大事です。
まず銀行や大手ノンバンクのビジネスローンですが、ATM出金か口座振込みという受取方法を取ることが多いです。
大手業者からの融資は、証書貸付以外は、カードローンという形式を取ることも多く、その場合、融資金は利用者が業者提携先のコンビニ・銀行ATMからローンカードを使って出金して利用します。
またローンカードは限度額方式なので、極度額内で枠に余裕がある限り、何度でも反復借入れできるメリットがあります。
一方、中小ビジネスローン会社が融資金の交付で使うメインの方法が口座振込みです。
たとえば審査が申込日の午後2時までに審査が終わると、銀行の振込時間終了まであと1時間ほど余裕があるので、その日のうちに振込完了して即日融資ができます。
しかし顧客の申込時間が午後遅めだったときには銀行の振込時間に間に合わないこともあるので、その場合は経営者に店頭で融資金を直接現金手渡ししたり、ローン会社担当者が融資金を申込み先の会社に出向いて交付したりするサービスもあります。
いずれの方法も長所短所があるので、最初の申込時に、資金交付の方法はどのようなものがあるのか、きちんと確認しておくようにしましょう。
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まとめ
ビジネスローンの種類に関して、色々な分類方法を挙げて、その詳細を解説してきました。
ひとくちにビジネスローンと言っても切り口によってさまざまな種類、タイプがあります。
この記事がその理解に参考となるよう願っています。
なお、ビジネスローンと合わせて、自社に売掛債権があれば、資金緊急時、あるいは資金繰り等に利用できる資金調達方法としてファクタリングがあります。
以下にファクタリングで参考になる記事をまとめましたので合わせてご覧くださいね。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。