電池の残量を調べる際に役立つ電池チェッカー。ただ電池がなくなっただけなのか、それとも製品が故障してしまったのかをチェックしたい時にも活躍するとても便利なアイテムです。簡単に使えるクオリティの高い電池チェッカーのおすすめ10選や、選び方のコツについて解説していますので是非参考にしてください。
目次
電池チェッカーとは、その名の通り電池の残量をチェックするための機器です。乾電池やボタン電池そのものには残量表示機能はなく、どの程度のパワーが残っているのかを見た目で判断することはできません。機器によっては少しのパワーが残っていれば作動可能というものも多く存在していますが、そんな時にこの電池チェッカーがあれば、現在の電池の残りがどのくらいなのかを把握しやすく、最後まで無駄なく使っていくことができます。
また、電池を交換する時に、取り外した古いものと新しい乾電池が混ざり合ってしまい、どれを新たに取り付ければ良いのか迷ってしまったという経験をされたこともあるかもしれません。そんな時にも電池チェッカーがあれば、それぞれの電池を簡単に見分けることができますし、製品が故障しているのか、それともただ電池が切れただけなのかを突き止めたい時にも、電池チェッカーは非常に有効なアイテムとなります。
まず最初に、電池チェッカーを上手に選ぶコツについて見ていきましょう。ここではぜひ押さえておきたい選び方の5つの大切なポイントについて解説していきます。
まず考える必要があるのは、どの電池に対応している電池チェッカーなのかという点です。電池と言ってもその種類は様々で、最も広く使用されている乾電池やボタン電池、四角い形の9V型電池や充電式電池などもあります。購入する際には対応電池をしっかりと確認しましょう。できるだけ幅広い種類に対応しているものを選ぶことも一つの方法です。
電池チェッカーには、何ボルトまで計測できるかという電圧の上限がそれぞれ設定されています。電池にも様々な電圧のものが存在していますので、自分が普段よく使う電池の電圧を確認して、それに対応している商品なのかどうかをチェックする必要があります。
電池チェッカーを選ぶ際には、表示方法を確認することも大切です。表示方法としては、アナログやデジタルディスプレイ、またランプ表示などいくつかの種類に分かれています。また、ただ単に電池残量の有無だけを知らせてくれるタイプのものや、インジケーター方式のメーターによってどの程度の残量があるのかを教えてくれるものも存在しています。
アナログやデジタル表示どちらのタイプにも、インジケーターによる表示のものがありますが、電池チェッカーを選ぶ際には可能であればこのインジケーター方式を選ぶことをおすすめします。インジケーター方式のものはかなり正確に計測することが可能で、見やすさも抜群なので誰にでも使いやすく非常に便利です。
電池チェッカーの測定タイプにも2つの種類があります。一つは、動作させるための電源が不要のいわゆる「エコタイプ」です。こちらは、家庭で時々測定をする程度の場合にぴったりの製品です。電池は不要なので、いつでも簡単にチェックを行うことができますし、故障も少なくほとんどメンテナンスをしなくて良いというメリットがあります。
もう一つは、電池チェッカー自体に電池を使用して測定していくタイプのアイテムです。電源不要タイプの製品よりも正確な残量を測定することができるというメリットがあります。残量の測定を行う頻度が高い家庭や、仕事などで専門的に使用する際にはこのタイプが重宝します。中には省エネ設計で、電池交換せずに何千回も測定できる商品もリリースされています。
電池チェッカーを購入する際にもう一つ考えたい大切なポイントは、商品の価格です。電池チェッカーと言っても、数百円で購入できるかなり安価なものから数千円もする非常に高価なアイテムまで幅広いグレードの商品が存在しています。
いろいろな種類の電池に対応していて、ディスプレイもデジタルになっているようなスペックの高い製品は、それだけ価格も高くなってしまうわけですが、使用状況によってはそこまでの性能を使いきれないこともあります。自分にはどの程度の性能が必要なのかをよく考慮して、自分に見合った価格帯の商品を選ぶようにしましょう。
ここからは多くの人に愛用されていて人気の高い、おすすめの電池チェッカーを紹介していきます。最初はデジタルの4アイテムについてです。
なんと100個以上もの電池を収納できるケースに電池チェッカーを付属させた商品です。チェッカーで計測して、電池の残量がまだ残っているものとそうでないものとを選り分けて、使用可能なものをケースに保管して整理しておくことができます。バラバラになってなくなりやすい電池も、これがあれば上手に管理していくことができます。
表示に関してもデジタルで大きめの数字で表されるので、一目で電池の残量を確認することができます。1.2Vから9Vまでの多彩な電池に対応しているため、守備範囲も広く電池チェッカーの中でもかなり人気のアイテムとなっています。
10種類以上の電池が使えるマルチな電池チェッカー
電池を入れるだけで電池残量がひと目で分かる
1.5V・3Vといったボタン電池にも対応
enevolt basicのユニバーサル電池チェッカーは、10種類以上もの電池に対応しているため一般家庭で使用されているほとんどの種類の電池の計測をこれで行うことができます。災害時の防災グッズとして、また引っ越しの際や家の片づけ時の使用など、これ一つ持っていればいろいろなシーンで活躍してくれます。
ディスプレイもインジケータ方式となっており、電池がどの程度残っているのかを低・中・高の3段階表示で表してくれるので、誰でも簡単に確認することができます。軽量・コンパクト設計なので持ち運び時にもかさばることなく、どこでも携帯して持ち出して気軽に使用することのできる商品です。
こちらのスマイルキッズバッテリーチェッカーは、単4電池を動作用電源として1本使用し計測するタイプの製品です。乾電池だけでなくボタン電池も図ることができ、幅広く計測することが可能となっています。本体重量は約40gとかなり軽量で、携帯性も抜群です。
18段階の電圧で表示してくれるインジケータ方式のディスプレイが搭載されているので、詳細な残量を把握しやすく、どの機器に使用するのが適切かという判断を簡単に行うことができるので、資源の有効活用にもなります。これだけのスペックを持ちながら価格帯が安く抑えられているのも人気の理由です。
サイズ・重量:約W48×D22×H128mm・約65g
使用電池:LR44×2本(テスト用)
測定可能電池:ボタン電池
サンワサプライのマルチデジタル電池残量ですが、こちらも様々な種類の電池に対応していて、その使い勝手の良さにはかなり定評があります。電池残量測定だけでなく負荷電圧を測定する機能も付いているため、より専門的に使用していきたい方にもおすすめのアイテムです。
こちらはLR44電池2つを動作用電源として使用するタイプですが、本体にオートパワーオフ機能がついているため、1分で自動的に電源が切れる仕組みになっており、省エネで電池を長持ちさせることが可能です。重量もわずか65gと非常に軽く、工具箱に一つ入れておけばいざというときに役立つでしょう。
続いてアナログタイプの電池チェッカーのおすすめ製品4つをご紹介します。アナログとはいっても、どれもデジタルに負けず劣らずの人気アイテムです。
バッテリーの残量が一目で測定可能
コンパクトサイズ 55×53×23mm 32g
単3・単4電池・9V形電池・ボタン電池の測定可能
非常にコンパクトでシンプルなデザインのadayの乾電池チェッカーです。アナログ式ですが、残量に応じた色分けがなされていて、誰が見ても一目で残量がわかるとても見やすい表示となっています。
簡単でベーシックな作りなので、家庭で時々電池をチェックしたい場合、また鞄のポケットなどに忍ばせておいて出先で使用するのにもおすすめの商品です。
単1から単5型電池、また9V型電池やボタン電池にまで対応している、リーズナブルでコンパクトなOHMの電池チェッカーです。キーホルダー付きなので外出時の携帯にも便利ですし、家でも壁にかけておけば探す手間も省けて、いざ使いたい時にすぐに手に取って使用することもできます。
使用頻度はそれほどないが時々使いたい、という家庭にはおすすめの一台です。
こちらのYammyのバッテリーテスターは、かなり低価格で手に入れることができる人気の電池チェッカーです。価格は安くても性能は十分で、ボタン電池や9V型電池にも対応しています。
また、チェッカー本体が動作用の電池不要となっている点もうれしい特徴で、経済的にも助かりますし、使いたい時にいつでも使用できるという魅力があります。一家に一台置いておいて損はないでしょう。
仕様:測定可能電池:1.5V 単1~単5形電池、3V・6Vリチウム電池、3Vコイン形電池、マンガン9V形電池、ボタン電池
付属品 取扱説明書、保証書(1年間)
超コンパクト設計のYAZAWAのバッテリーテスターです。手のひらサイズなのでどこに入れてもかさばることなく、携帯性は抜群です。防災グッズや工具箱の中に入れておいて、いざという時に使うもよし、壁掛けできる仕様にもなっているので、家の壁に掛けて常備しておくのもおすすめです。
電池不要なので、不意の電池切れによって測定できなくなるという心配もありません。表示はアナログではありますが、とても見やすく一目で残量の確認ができます。多機能の高価なものを求めていない方にはおすすめのシンプルな電池チェッカーです。
デジタルでもアナログでもない、最もシンプルに電池をチェックできるランプ式のチェッカーのおすすめ製品を2つご紹介します。
こちらは、パナソニックのランプ式電池チェッカーです。使用可能な電池は単1から単5型までのアルカリ・マンガン乾電池や9V電池に対応しています。残念ながらボタン電池には使用できませんが、それでも、誰もが知る電池メーカーの大手「パナソニック」の製品ということもあって、安心感や使い勝手はピカイチです。
3段階のランプ表示は非常にシンプルで、残量の有無をすぐに調べたい時にとても重宝します。本体には動作用の電源として、コイン形リチウム電池CR2025を一つ入れる仕様となっていますが、これ一つで約5000回も計測可能という驚くほどの省エネ設計となっています。簡単な方法で素早くチェックできるので、電池残量を計る機会が頻繁にある方にもおすすめできるアイテムです。
旭電機化成からリリースされているスマイルキッズバッテリーチェッカーです。このアイテムは、単2から単4型乾電池までの限られたタイプにのみ対応しています。
それ以外の電池を計測することがなく、単2から単4の中の限られた電池のみをたくさん使用している場合には、多機能モデルよりもこちらの機種のほうが表示も使い方もシンプルなのでおすすめです。
表示はランプによる2段階表示なので、迷うことなくすぐに判断がつきます。本体重量は19gという超軽量で、動作用電池も不要なので経済的でもあり、とても扱いやすい製品となっています。
ダイソーやセリアなどの100均でも電池チェッカーを手に入れることができます。かなりシンプルなモデルにはなりますが、電池の有無を調べたいだけであれば十分使用することができます。上の動画はセリアで販売されている人気の電池チェッカーですが、乾電池だけでなく9V型の四角い電池にも対応しているコスパ抜群のアイテムです。
仕事などで専門的に電池チェッカーを使いたいという方には、こちらの製品は少し物足りないかもしれませんが、税込みでも110円で買えるアイテムなので、予備として一つ持っておけばメインのチェッカーに万が一不具合が出てしまったという場合にもすぐに対応することができるでしょう。
リモコンや時計、無線マウスやキーボード、石油ストーブや電動歯ブラシなど、少し考えただけでも電池が使用されている製品は家の中に数多くあることに気付くのではないでしょうか。
一つの機器で使えなくなった電池でも、消費電力の小さな製品ではまだまだ使用可能な場合があります。そんな時に電池チェッカーがあれば、電池にどの程度残量があって、どの製品で使用できるのかを簡単に判断できるようになります。
電池チェッカーの性能がどれほど高いかということも大切な判断材料にはなりますが、それよりも自分がいつも使用している電池やその使用頻度などを考えながら、自分に最も合ったタイプの電池チェッカーを選んでいきましょう。