普段あまり気にかけることはありませんが、いざ蛍光灯がつかないという時、特に夜は困ります。そんな経験をされたことがあるという方も多いでしょう。
では、なぜ蛍光灯がつかないことがあるのでしょうか?それにはきっと何か原因があるはずです。そこで今回は、蛍光灯がつかない時の原因や適切な対処法を徹底解説していきます。
目次
日常生活の中で必須アイテムとも言える「蛍光灯」は、あなたの家にも必ずある照明器具に利用される光源を指します。この蛍光灯は、放熱による紫外線でガラス管内部に塗布した蛍光塗料が発光することで光る作りとなっています。
実際に利用する蛍光灯は、オフィスや学校廊下などでも使用される一般的に細長く棒状になったものを指しますが、近年では同じ蛍光塗料を塗布し、作られた蛍光灯でもその形状は様々で、インテリアにも映えるようなデザイン性を重視したものも増えています。そのため、形状には丸形や豆電球型、さらには角型まで、それぞれの部屋に調和するデザインを選ぶことができるようになっています。
さらに、近年では省エネ効果を発揮するLED照明も人気です。多くのメーカーから発売される耐用年数の長いLED電球が普及していることから、近い将来、私たちが生活する上で「蛍光灯」の生産・販売を終了するメーカーも出てくるかもしれません。
毎日の生活に欠かせない光源となる蛍光灯は、なくてはならない「光」として定着しています。そんな蛍光灯には様々な形状やあらゆる特性を持つなど、その種類も豊富です。ここからは、蛍光灯にはどのような種類があるかをみていきましょう。
蛍光灯の種類の中の1つ目は、「グロースタート形」のとなり、これは、グロースターターと呼ばれる点灯管が蛍光灯に光を付ける作用を果たしてくれるものです。また、グロースタート形は、電気のスイッチを入れてから実際に点灯するまで少々時間を要するタイプの蛍光灯となります。その分安価に利用することができるとして多くの家庭で利用されているものとなります。
しかし、グロースタート形の蛍光灯は、点灯管のグロースターターが何らかの原因で壊れてしまった場合、それだけで点灯しないなど、どれだけ蛍光灯が新品でセットされていたとしてもつかないというトラブルに見舞われることがあります。
そして、グロースタート形の蛍光灯を購入する際は、型番が「FL」となったものを選ぶようにしましょう。現在、点灯管の製造中止が相次いでいることから、電子点灯管による蛍光灯へと移行する方向性となっています。
日常生活に使用する2つ目の蛍光灯の形状に、「ラピッドスタート形」があります。このラビッドスタート形の蛍光灯には点灯管がありません。その代わりにフィラメント放電によって蛍光灯が点灯するタイプの作りとなっています。また、ラピッドスタート形の蛍光灯の点灯スピードはフロースタート形よりもスピーディなため、即時点灯できるだけの安定性を保った蛍光灯であると言えるでしょう。
蛍光灯の使用にラピッドスタート形を使用する際は、「FLR」と記載された型番の商品を購入するようにしましょう。
現在、私たちの生活の中でよく利用されている蛍光灯に「インバーター形」があります。インパーター形は高周波が働く分電灯をつけたときにチカチカとするようなちらつき感なく使用することができます。また、軽量タイプが主流となり、明るいワット数で広範囲を照射してくれるため、光源量としては最適であると言えるでしょう。
しかし、他の蛍光灯の種類と比較しても高価なものとなるため、なかなか手が出せないという方も多いようです。それでも近年は光量や電球の色までを自由自在に選べるなど、明るさの割に省エネ効果を発揮する機能を備えているなど、性能は高くおすすめです。光源の色も様々に選べる蛍光灯となり、照明器具に利用する際はおすすめです。
蛍光灯には多くの種類があり、それぞれに異なる特性を持つことが分かりました。そんな便利に活用できる蛍光灯ですが、いざ使用したい時に、スイッチを入れても蛍光灯が点灯しないなどというトラブルに見舞われた経験がある方も多いのではないでしょうか?この時、つい、電球が切れているために蛍光灯を交換するという行動をとる方が大半です。しかし、これは本当に正しい行動なのでしょうか?
この後は、蛍光灯がつかなくなる原因や、自分で対処できる蛍光灯の交換方法について詳しくみていきましょう。
普段使用している蛍光灯が、いざスイッチを押してもつかないという時に考えられる最も多い原因には、「蛍光灯の寿命」が考えられます。実際、蛍光灯を新しく取り替えて使用し始めた場合でも約2~4年の寿命が一般的であると言われています。これは、私たちが何気にスイッチを押し、蛍光灯をつける際、本来、最も点灯に負荷をかけると言われているため、使用頻度が高ければ高いほどそれだけ消耗してしまうからです。
そのため、点灯管などに何ら異常が見られないという場合は、ほぼ蛍光灯の寿命が原因となって電気がつかないという事態になっていると言えるでしょう。
蛍光灯がつかなくて本体を交換する際は、以下の4つの事項を確認するようにしましょう。
【型番を確認】
現在使用している蛍光灯と同じ型番であることを確認して交換を行いましょう。その際、点灯方式、そして使用しているワット数を確認することが大切です。この時、点灯方式やワット数が異なる場合、せっかく新しい蛍光灯に交換してもつかないなどというトラブルが起こる可能性もあります。そのため、蛍光灯がつかなくなった場合は、現在の蛍光灯の型番やワット数を確認してから蛍光灯を購入し、交換作業を行うようにしましょう。
【接続がうまく行えていない】
稀に、型番もワット数も合ったものを新しく交換したにも関わらず、それでも蛍光灯がつかないということもあります。これは、ほぼ蛍光灯が接続不良を起こしていることでつかないという事態が起こっている可能性もあるため、改めてしっかりと接続されているかを再度確認しセットしてみましょう。
【不良品】
蛍光灯本体を新品に取り替えているにも関わらず、電気がつかない場合、これは蛍光灯が不良品である可能性があります。一般的にはきちんとチェックされた製品が販売されていますが、稀にこのような不良品が含まれている可能性もあるため、その場合はメーカーに問い合わせ、あるいは販売店へ連絡をしてみましょう。
【照明器具本体の故障】
蛍光灯は新品で特に問題がないという場合、次に考えられる原因に照明器具本体の故障が挙げられます。特に長期年数使用した照明器具は、部品が劣化しているために正しく作動しないこともあるでしょう。そのため、蛍光灯は新品を使用しているにも関わらず、スイッチを入れても蛍光灯がつかないという場合は、照明器具本体の故障を疑い、修理や買い替えなどの対応をとるようにしましょう。
そしてもうひとつ、蛍光灯がつかない原因として考えられることに「グロー管」の部品が消耗し、劣化していることが挙げられます。部品の消耗は使用によって引き起こされることであるため、予防することの方が難しく、その場合は新しいグロー管に交換を行うことが必要になります。
時に蛍光灯がチカチカとする場合、また、スイッチを押しても実際に点灯するまで随分と長い時間がかかるという場合は、このグロー管に問題が生じていることが考えられるため、早急に取り換えることをおすすめします。
蛍光灯には様々な種類がありますが、2本連続している直管蛍光灯の場合、1本つかない、あるいは丸型蛍光灯の1つだけつかないなどという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
これは、グロー管が正しい位置にセットできていないこと、あるいはグロー管の消耗が考えられるため、蛍光灯だけではなく、この際グロー管も同時に新しいものに交換されると良いでしょう。そうすることで、1本だけ蛍光灯がつかないなどというトラブルを避けることができます。
次にみていくのは、自力で蛍光灯がつかない原因を探り、対処することができないような、業者への依頼が必要となるほどの原因を探ってみましょう。ここまでくると、なかなか自分だけの力では蛍光灯がつくようにすることは難しくなります。その際の原因や対処法についてみていきましょう。
蛍光灯には安定器が備えられており、これは安定した電流を送り続け、常時同じ明るさを維持しながら点灯させる作用をは果たしてくれます。この安定器は8~10年を目安に部品の交換を行うことが理想です。そのため、蛍光灯がつかない原因は安定器が故障しているという可能性があるということを知っておいてください。
この安定器は私たちのような素人が作業を行い、交換を行うということはできません。安定器の交換は、感電や漏電火災を防ぐためにも、専門知識や技術を持った電気工事士の資格を有した者が行うことになります。これは感電や漏電火災を予防するためです。このように、電気工事士の資格保持者でなければ交換作業を行うことができないため、必ず業者へ相談&依頼を行うようにしましょう。
ここまで蛍光灯がつかないためにあらゆる原因を探り、様々な方法で対処を行っても、それでも蛍光灯がつかないという場合は、照明器具じたいが破損している、あるいはグロー管交換を行っても点灯しないことから安定器の故障が疑われます。特に長期年数同じ照明器具を使用し続けているという方は、要注意です。
一般的に蛍光灯がつかないという理由は、蛍光灯の寿命であり、また照明器具が故障していることも考えられます。そのため、もしも安定器が故障していたり、あるいは照明器具が長期使用によって劣化しているなど、あらゆる原因が考えられる場合は、一度点検のためにも専門業者へ作業確認依頼を行うことをおすすめします。
次は、直管型蛍光灯を使用する際、もしも蛍光灯がつかなかった場合の正しい交換方法についてみていきましょう。
蛍光灯の種類の中でも直感型蛍光灯のように切り込み式になったタイプは、まず、電気を消した状態から始めましょう。この時、蛍光灯を使用していた場合はかなり熱を持っているため、少し時間をおいて冷めた状態から行います。
取り外す際は、端をつかみ90度回転させてみましょう。そうすると簡単に取り外しを行うことができます。取付の際は、取り外しの逆方向に回転させることで簡単に取り付けが可能です。
そしてもうひとつの蛍光灯の種類に、はめ込み式となる直感型蛍光灯があります。このタイプは、90度回転させ、ソケットから蛍光灯を押し出すことで簡単に取り外しを行うことができます。取り付ける際は、切り込み式の直管型蛍光灯と同様に逆方向に回転させると簡単に取り付けることができます。
初心者の方向けに、蛍光灯を交換する方法について詳しくご紹介している動画です。蛍光灯の交換が難しいものだという概念をお持ちの方にとって、とても簡単な作業で蛍光灯の取り換えを行うことができます。ぜひこの動画も参考に、今後の日常生活に役立ててみてください。
丸型蛍光灯の交換を行う場合は、一般的に照明器具に白っぽいプラスチックのカバーが取り付けてあるものが多く、そのカバーをまず取り外していきましょう。
そして、照明器具と蛍光灯をつなぐソケットを抜き、蛍光灯をはずしていきます。その後、新品の蛍光灯をはめ込み、固定させ、再度外したソケットをつないでください。最後に取り外しを行ったプラスチックカバーの取り付けを行うだけの簡単作業です。
蛍光灯のタイプでも、電球型になったタイプがあります。この電球型は最も交換作業が手軽で容易なため、女性でも難なく行うことができます。くるくると回すだけで取り外し、取り替えが可能ですしかし、まっすぐに回さなければ歪んではめ込んでしまい、結果的に電気が付かないというトラブルを招くため、しっかりと端子が接触するようまっすぐに回転させてはめ込みを行いましょう。
蛍光灯がつかない時の原因や適切な対処法を徹底解説しました。蛍光灯がつかないという場合は、様々な原因が考えられることがわかりました。また、その原因によって自身で対処できる対処法もあれば、業者へ依頼しなければならないというトラブルもあります。
一般的な対処法については、原因別この記事で詳しくご紹介しているため、もしもあなたの生活の中で、蛍光灯がつかないなどトラブルがあった場合は、自身で対処してみましょう。それでも自力で解決できない場合は専門業者へ依頼を行い、修理や取り替えなどの作業を行うようにしましょう。