虫の多い季節になると虫刺されを気にする方もいるでしょう。市販品は、どのような成分が入っているのか分からないため、使用するか悩んでいませんか。実は、虫除けスプレーは自分で簡単に手作りすることができます。この記事では、虫除けスプレーの手作り方法や必要なアイテム、おすすめの精油などもご紹介します。今年の虫除け対策には、手作りスプレーを取り入れましょう。
目次
虫除けスプレーは、薬局などでも多く見かけるのですが、最近では自分で作る人も増えています。では、手作り虫除けスプレーの良いところとは一体なんでしょうか。
ここでは、虫除けスプレーを手作りするメリットについてご紹介します。自分で作ろうか迷っている方はぜひ参考にしてください。
市販されている虫除けスプレーは、むせたり肌が荒れてしまうなどトラブルが付きものです。その原因の一つとして、化学物質を含んでいるからです。確かに虫除けとしての高い効果が得られるのですが、煙を吸い込んでしまったり、人によっては肌が痒くなったり赤くなったりすることもあるので、スプレーは使わないという方もいます。
また、市販されているタイプは小さなお子様が使えないタイプもあるので、購入を悩んでいる方もいるでしょう。
一方手作りスプレーなら、化学物質を使わないので、肌への負担やトラブルが少ないため人気があります。しかも、全身に使えて小さなお子様にも使える確率が上がるので、家族揃って使用することも可能です。
それから、自分好みの香りを調合することもできるため、楽しく虫除けをすることもできます。お子様がいる方は一緒に作ることで、お子様自身の虫除けに対する意識も高まり、予防することができるでしょう。
手作り虫除けスプレーは、材料がシンプルなのも魅力です。市販で売られているスプレーの配合成分を見ると、よく分からない成分がずらっと書かれているのでイメージが湧かない方もいるかもしれませんが、自作スプレーなら身近な材料を使用するだけなので、ハードルも低く誰でもすぐに作れるのもメリットの一つです。
では、手作りするにはどのようなアイテムが必要なのでしょうか。ここでは、準備するものをご紹介します。薬局や100均で手に入れることができる物もあるので、材料費がかかりません。一度は聞いたことのあるアイテムばかりが登場するのでチェックしておきましょう。
まず準備しておく物は「無水エタノール」です。掃除にも便利と言われているので、自宅にある方もいるのではないでしょうか。化粧品や日用品を手作りするのに欠かせないアイテムの一つです。
無水エタノールは何かと言うと、水を含まない純度の高いエタノールのことです。99.5%以上の濃度に高めたもののことを言い、アルコール濃度が非常に高く、肌に直接つけると水分を奪う性質を持ちます。アルコール濃度が高いので消毒液効果も高いように思われますが、すぐに蒸発してしまうので、消毒には向いていません。
無水エタノールは薬局に行けば普通に購入することができます。特別な処方箋などは必要ないので安心してください。無水エタノールは、消毒液コーナーなどに置いてあることが多いです。他の手作りスプレーにも使えるので、この機会に色々なものを手作りしてみるのも良いでしょう。
次に準備する物は「精製水」です。精製水は、身近な物で言うとコンタクトレンズの洗浄液に使われています。不純物を含んでいない水なのですが、自分で水をろ過して作ることも可能です。もちろん、薬局やネットなどでも精製水の製品として売られているので、手軽に入手することができます。
精製水は、化粧水などにも含まれている最も馴染みのある成分です。フェイシャルスチーマーなどにも使用することもあり、女性の方なら自宅にある方も多いかもしれません。もし精製水がない時には、ミネラルウォーターなどでも代用できます。
手作り虫除けのスプレーボトルの選び方ですが、無水エタノールを使うのでボトル容器の素材をチェックする必要があります、エタノールは、場合によっては容器を変質させてしまう可能性があります。ですから、容器はポリスチレン製以外の物を選びましょう。
よく分からない方は、変質などに強いガラス製がおすすめです。また、遮光性が高いと尚良いです。わざわざ購入しなくても、自宅にあるガラス製のボトルを活用することができます。例えば、スプレータイプの香水ボトルが使えます。
他にも、代用できる容器はないか確認してみると良いでしょう。
一緒に配合する精油も準備しましょう。虫除けに効果的な精油はいくつかあるのですが、ハッカ油が虫除けに効果的だと聞いたことはありませんか。実は、ハッカ油の香りは虫が嫌う匂いなので、虫除けに最も効果的です。
ハッカ油はスースーした匂いが特徴で、肌に直接つけても安全な精油です。精油1滴を部屋の中に撒くだけでも効果があると言われています。他にも虫が嫌う香りであれば虫除けスプレーが作れるので、自分好みの香りの精油を準備しましょう。
それでは、ここからは手作り虫除けスプレーの作り方をご紹介していきます。
準備する材料も簡単だったように、作り方も簡単です。無水エタノール、精製水、精油、この3つをボトルに入れて混ぜるだけです。
無水エタノールと精油はよく混ざり合うため、精製水は最後に入れるのがポイントです。たったこれだけの工程で手作り虫除けスプレーが作れるので、自宅で試してみてはいかがでしょうか。
手作りした物は、使用する上で注意しておきたい点がいくつかあります。ここでは、注意すべきポイントをいくつかまとめてあるので、安全に使う為にもしっかりとおさえておきましょう。
使用する際は必ず振ってからスプレーををしましょう。水と精油は分離しやすく、そのまま使用すると水の部分だけ、油の部分だけが出てしまいます。手作りをした際にしっかりと混ぜたとしても、時間が経つと分離してしまう為、使用する度によく振ることが大切です。
また、香りがしなくなった時には再びスプレーをします。手作り虫除けスプレーは、虫の嫌いな香りを漂わせて寄せ付けないようにしているので、匂いが切れてしまうとその効果もなくなってしまいます。
市販されているタイプよりもこまめにスプレーをする必要があるでしょう。その為、持ち歩くときは小さめのボトルだと使いやすいのでおすすめです。
小さいお子様に使う時は、直接肌に付けるのではなく、肌が露出していない洋服や帽子などに吹きかけるようにしてください。お子様の肌はとても敏感なので、慣れていない成分を直接付けてしまうと肌トラブルを引き起こす可能性があります。
精油や無水エタノールなどは、直接肌に付けると荒れてしまう可能性があります。匂いがしていれば虫除けとしての効果は十分に発揮するので、お子様の対策をする時には衣類に付けてあげましましょう。
ベビーカーなどに直接スプレーするだけでも効果はあります。効果を高める為に、帽子、シャツ、靴下、靴など全身満遍なくスプレーできると良いです。
お子様の居るご家庭では、網戸などに吹きかけるのも効果的なので、ぜひ試してみてください。
精油を配合した手作りスプレーは、香りがなくなるのも早いです。ですから、手作りしてから1週間〜10日以内に使い切るようにしましょう。匂いがしないと虫除けの効果はないので、意味がありません。
また、保存料や防腐剤などが含まれていないため、やはり早めに使い切ることが大切です。市販されているスプレーには防腐剤などが含まれているので、長期間使用することができますが、自作したスプレーは超天然素材なので、長持ちしません。
そのことも考え、手作りする量を決めておくと良いでしょう。キャンプやアウトドアなど外で過ごす時間が長い時には多く作り、日常で使うなら少し量を減らして作っておくと無駄がありません。
肌に付けた時にヒリヒリと感じたり肌が赤くなるようであれば、直ちに使用を中止しましょう。選ぶ精油によっては肌に合わないことも考えられます。使用している精油が肌に合わない時には、他の精油に変えて使用してみることをおすすめします。
手作りする時に、自分の肌に合うかどうかパッチテストをしてから作った方が後になって後悔することもないです。
手作りする上で、ハッカ油以外にも精油を使ってみたいと考えることもあるでしょう。ここでは、虫除けに効果のある他のおすすめ精油をご紹介します。虫除け以外にも、アロマとして使えるので、ぜひ参考にしてください。
アロマといえば、ユーカリが人気ですが、ユーカリ・シトリオドラもその一種のエッセンシャルオイルになります。レモンに似た柑橘系の香りがするので、比較的どなたでも取り入れやすいのではないでしょうか。ユーカリが好みの方にはかなりおすすめです。
ユーカリシトリオドラには、ボディのトリートメントに使われることが多く、虫除けとしても使われています。実は、昆虫忌避成分の含有率が多いと言われており、虫除けに適した精油でもあります。
また、イライラを落ち着かせる効果などもあり、ストレスの軽減にも効果的です。暑い夏には虫除けをしながらユーカリシトリオドラの香りに癒されてみるのもありです。
シトロネラは、虫除けアロマとしても代表的なエッセンシャルオイルです。先ほどご紹介したユーカリシトリオドラの主成分の一つでもあり、レモングラスのような柑橘系の香りが特徴です。
虫除けのアロマとも言われているように、虫を寄せ付けない効果が高く、さらには抗菌防臭効果も期待できるので、臭いが気になる箇所にスプレーすることで臭いの予防もできます。
鎮静作用も持ち合わせており、不安な気持ちやネガティブな考えも、明るく楽しい気持ちにする効果も期待できます。
ピンク色のかわいい花が特徴のゼラニウムですが、こちらも虫除けに効果的です。ローズに似た甘い香りで虫を寄せ付けず、特に蚊の予防に有効とされています。
虫除けキャンドルなどにも多く使われる精油なので、気分を変えたい時にはゼラニウムに挑戦してみるのも良いでしょう。虫除け以外にも、スキンケアにも有効で、アンバランスな肌を整える効果もあります。
お風呂にアロマを数滴入れてお肌のケアもできるため、使い道が豊富なのも魅力の精油です。
柑橘系に含まれる「シトラール」が含まれており、レモンのような爽やかな香りが特徴です。効果・効能とては、殺菌作用があるため、腹痛や下痢、頭痛、発熱などの症状緩和に役立つと言われています。
また、胃の消化を促す効果もあるので、食べ過ぎによる胃もたれにも効果的です。防虫対策としては、タンスの中に入れておくことで虫食いなどを防ぐこともできます。
また、料理の香りつけなどにも使われることが多く、肉や魚の臭みを消す効果などもあります。
手作りをする時間がない方は、市販の虫除けスプレーの購入を検討しましょう。手作りしても1週間ほどしか持たないので、ワンシーズンを乗り越えるには足りない可能性も出てきます。また、効果が薄いと感じる時にも、市販品があると使えるので、一緒に準備しておくと良いでしょう。
植物由来原料100%使用した安全性の高いスプレーです。家族のために開発をするというテーマが原点で、小さなお子様にも使用可能です。ユーカリやラベンダーなど、3種類のハーブと保湿力のあるオーガニックハーブを配合しており、肌への負担も軽減できます。
保湿力も備わっているので、夏の乾燥肌も守ってくれるでしょう。一般的に販売されているディートが含まれるスプレーは使用回数の制限がありますが、素肌にやさしいジョリーブなら1日何回でも使用できるのも魅力です。
ハッカ精油がベースのスプレーで、クールで清涼感のある香りで虫を寄せ付けません。ハッカの香りがスースーするので、効果が切れてくる頃合いも分かります。天然由来成分で作られたスプレーだから、小さなお子様にも使えます。
虫の嫌いな天然香料で虫が近づきません。ユーカリ油、ゼラニウム油、ハッカ油などをバランスよく配合し、香り持続成分も含まれているから長時間虫除け効果をキープすることができます。これならこまめにスプレーをしなくても良いので、アクティブなお子様がいる方にもおすすめです。
ディート無配合なので安心して使えるのもポイントです。使う時は、肌には直接付けず、衣類や防止などに付けてご使用ください。衣類の生地を傷めないテストもクリアしているので、お気に入りの洋服にスプレーをしても問題ありません。
肌を露出する季節、何かと虫が寄ってきて刺されてしまうことも多いです。ワンシーズンしか使わないものだから、市販品を購入するのはもったいないと考えている方は、手作りの虫除けスプレーで節約しながら防虫対策をしましょう。好みのアロマを取り入れれば、虫除け対策も楽しくなること間違いありません。