生活の中で欠かせない給湯器ですが、長年使用していると水漏れをしたり、どこか調子が悪くなることがあります。滅多に壊れるものではないので、いざ故障となるとどのような対応をしたら良いのか分からない方もいるでしょう。
給湯器が水漏れをした場合、自分で直せるのか気になる方もいるはずです。この記事では、給湯器が水漏れした場合の対処法や原因などもあわせてご紹介します!
そもそも給湯器の水漏れの原因とは一体なんでしょうか。正しく使用していても知らない間に水漏れをしていることもあります。ここでは、給湯器の水漏れの原因をご紹介するので、まずはこちらの項目に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
水漏れの原因の一つとして、配管の凍結が挙げられます。これは寒い季節に多く、北海道や東北地方は気温が低いので配管の凍結が心配されますが、実は寒い地域の配管は凍結をしないように工夫がされているので、滅多に起こりません。凍結は意外にも関東や関西など、雪国とは縁のない地域で起こりやすいです。
東京などは、氷点下が続くことが少なく、配管などが凍るイメージがない方もいるでしょう。しかし、冬の時期に全く氷点下にならないとは言い切れず、0度を下回ることもあります。凍結に慣れていない地域では、普段から予防をすることも少なく、油断していると氷点下になった時に配管が凍ってしまいます。
配管の中は水が通る場所、水が氷になると堆積が増え膨張し、配管内で凍った水も膨張して配管が破裂します。配管が破裂するということは、当然そこから水が漏れてしまいます。この場合は、配管を取り替えるか、または給湯器本体を新しいものに取り替えなければならなくなるでしょう。
配管の凍結は冬に起こるトラブルなので、この季節には何か対策をしておくと安心です。
長年使用している方なら、部品が劣化することで水漏れが発生する可能性があります。水回りは毎日使うので、10年も使い続けていれば当然部品などが劣化するでしょう。パッキンなどのゴム製品が劣化すると水漏れがしやすくなるので、まずは交換部品が劣化していないかをチェックしましょう。
部品を交換すれば直るケースもありますが、本体自体が劣化している可能性もあり、その場合は給湯器の買い替えの必要も出てきます。10年以上使用している方は買い替えも視野に入れましょう。
旅行や入院などで長期間家を空け、給湯器を使用していないと水漏れをすることがあります。長期間使用しないと、内部の圧力が上がり、水抜き栓から水が漏れてしまいます。この場合は、お湯を出し、様子を見て異常がなければ通常通りに使用しても問題ありません。
ただし、冬場の旅行で長期間家を空けていると時は、配管が凍結している可能性があるので注意しましょう。長期間家を空ける予定がある方は、給湯器内の水を抜いておくと、配管凍結の予防ができるのでおすすめです。
給湯器を取り付ける時には、通常業者が接続します。中には自分で取り付ける方もいるかもしれませんが、知識のない方が取り付けを行うと高い確率で水漏れを起こします。
取り付け直後は何の問題がなくても、しっかり接続されていなければ、使用回数が積み重なるほど負荷が掛かり、水漏れが発生します。取り付け直後は、しばらく様子を見ることが大切です。
取り付け工事の不備で水漏れが発生した場合は、取り付け業者に連絡をすれば無料で修理してくれるので連絡しましょう。
給湯器の水漏れが発生すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。ここでは、給湯器の水漏れに関する危険性についてご紹介します。自宅で給湯器を使用している方は、このような危険性もあるのだということを理解しておきましょう。
まず、給湯器の水漏れが起こると、一酸化炭素中毒になる危険性があります。給湯器はガスを使用してお湯を出す機械なので水漏れの場合、内部でガスの不完全燃焼が起こることが原因で、一酸化炭素が発生します。通常は、不完全燃焼になると安全装置が作動するのですが、安心はできません。
気づかないうちに部屋中に一酸化炭素が充満することも考えられるため、非常に危険です。臭いで分かるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、実は一酸化炭素は臭いがなく、部屋中に充満していることに気がつかないことが多いです。日中はもちろん、夜寝ている間にこのような現象が起こった場合は最悪の事態も考えられるので注意が必要です。
アパートやマンションなど、下の階に人が住んでいるケースも注意が必要で、階下の部屋に水が漏れてしまうこともあります。パッキンが壊れかけていることに気が付いていたのに、放置してしまうとやがて壊れ、ものすごい水が漏れて下の階に流れてしまいます。
一度水漏れの予兆などがある場合には、早めに対処することを心がけましょう。放置してしまうと、後々大変になるので気をつけてください。
では、給湯器の水漏れはどのようにチェックしたら良いのでしょうか。ここでは、セルフで出来る水漏れの確認方法をご紹介するので参考にしてください。
まずは給湯器の電源を落とします。水漏れをしたまま使用を続けると、さらに悪化する恐れもあるので、早めの対処を心がけて下さい。それから、電源をオフにすることで、安全を確保することもできます。
次に、どこから水が漏れているのかを確認します。よくある水漏れの場所は、「水抜き栓」「配管接続部」「給湯器本体」この3つです。まずはこの3箇所を確認し、水が漏れている場所を突きとめて下さい。水漏れの中には、一時的な症状のケースもあります。
水抜き栓が原因で水が漏れしている場合は、内部の圧力を下げることで解決することがほとんどです。もし水抜き栓から水が漏れている時には、運転を再開させ、内部の圧力を下げてあげましょう。しばらくして何もなければそのまま通常運転しても問題ないです。
配管接続部や給湯器本体から水が漏れている場合は、元栓を閉め、水が流れないようにします。この2つの場合は、修理や交換などが必要になるので、安易に手を出さないようにしましょう。
それでは、もし水漏れをしていた場合、どのような行動を取るのが良いのでしょうか。給湯器の水漏れの対処法についても見ていきましょう。
給湯器の修理となれば費用がかかるため、なるべく出費を抑えたいと考える方もいます。その中には、自分で直せないものか悩む方もいるでしょう。給湯器の取り扱いは、かなりの経験者や知識を持つ人でないと難しいです。そこで素人が手を出すと、さらに壊れてしまう可能性があり、倍以上の金額になることも考えられますので注意してください。
部品の交換程度であれば、ある程度知識があればこなせますが、修理後も安心して長期間使用したいのであれば、やはり専門の業者に修理を依頼する方が良いでしょう。
では、修理費用はどのくらいかかるのでしょうか。まず業者に依頼するとなると、技術料がかかります。この相場はおおよそ1万円で、プラス部品代がかかります。パッキンの交換であれば部品代は数千円に止まり、メインの電子制御基板などの交換修理となると高額になります。
また、7年以上使用しているケースだど、本体の買い替えも視野に入れ修理が進められることも多いです。給湯器本体の値段によって金額が変動し、ここに取り付け費用がプラスされます。ここまでご紹介したのは平均的な金額になります。
中には悪徳業者などに引っかかってしまうこともあり、本来は部品交換だけでいいのに、配管修理や本体の取り替えをさせる業者もいるので、依頼する業者は慎重に選んでください。
本体の取り替えとなると、本体代にプラスして工事費用がかかります。標準の取り付け費用の相場は3万〜5万円です。設置する場所によって多少金額の変動があるでしょう。
普段あまり見かけない給湯器はどこで購入したら良いのか分からない方もいると思います。場所によって値段もピンキリなので、いくつか調べてから購入を検討しましょう。
給湯器が購入できる箇所につていは以下の4つになります。
・ガス会社
・給湯器メーカー
・給湯器業者
・ネット通販
一番安心して購入できるのは、今契約を結んでいるガス会社です。給湯器メーカーでは、取り付けまではしてくれないケースもあるので注意しましょう。
給湯器業者なら、取り付け費用とセットの価格を提示してくれるので分かりやすいです。ネット通販なら、安いものもたくさんありますが、取り付けをしてくれないことがほとんどなので、安心したい方にはおすすめしません。
給湯器の水漏れは、場合によっては部品交換程度で済むケースもありますが、長年使用していると本体の交換、配管の修理が必要な場合もあるため、自己判断でやり過ごすのは危険です。水漏れをしていることに気がついたら、迷わず専門業者に依頼し、早めに対処しましょう。
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