夢のマイホームも長く住み続けると色々直したい箇所が必ず出てくるものです。そんな時に考えるのがやはりリフォームですよね。費用が高くなるということもあり、リフォームローンについて考える方が大半だと思います。
有担保型リフォームローン、そして無担保型リフォームローンの2種類が存在しますが、具体的にはどのような内容になっているのでしょうか。分かりやすいようにそれぞれのメリット、デメリット、特徴についてまとめていますので、是非チェックしてみて下さい。
目次
リフォームローンを組むにあたって、有担保型リフォームローン、無担保型リフォームローンの2種類があるとお話しました。ここではこの2種類のリフォームローンを見比べし、ご紹介します。
それではまず初めは、有担保型のリフォームローンに対しての情報をご紹介しましょう。有担保型リフォームローンとは、自宅を担保に入れてローンを組む仕組みになっています。
担保がある分借りられる金額は高く設定できますし、金利も低く抑えられるという特徴があります。大規模なリフォームを行いたい時に利用したいですね。無担保で500万円分借りれますが、有担保型リフォームローンならそれ以上の3,000万円まで大幅UPするほどふり幅が実は大きく変わります。
金利も大きく変わって無担保型リフォームローンは4.375%です。比較して有担保型リフォームローンの金利は2.875%というように低くなっています。30年、35年などの長期ローンを組む時にこそピッタリのローンシステムだということですね。
有担保型リフォームローンは自宅を担保に入れるのですから、もしローン返済が困難になった場合は自宅が差し押さえになります。そして自宅の資産価値と照らし合わせて借入できる金額の上限が決定するため、自分が希望する金額が必ず借入できるとは限りません。
次は、無担保型のリフォームローンです。無担保型は担保が要りません。担保が必要ないのでいざローン返済が支払えなくなったとしても自宅が差し押さえられることはありませんが、その分借入最大額は下がります。500万円借りることができますが金利は高くなります。
そして返済期間も10年~15年と短く設定されていることがほとんどです。その代わりにローン審査の時間は短く審査は通りやすくなっているため、そこがメリットになります。
有担保型リフォームローンと無担保型リフォームローンについて比較してみます。それぞれのメリット・デメリットも見えてくるので、それぞれの特徴を把握しましょう。分かりやすいように表にまとめてご紹介します。
無担保型 | 有担保型 | |
---|---|---|
借入額上限 | 500万円~1,000万円 | 1,000万円~1億円 |
返済期間 | 10年~35年 | 最長35年 |
担保 | なし | 自宅 |
金利 | 4.375% | 2.875% |
それぞれの特徴を比較してみましたが、それぞれの違いが分かりやすくなりました。有担保型リフォームローンは借りられる金額も大きく、金利も安くて返済期間も長く設けられています。
しかし無担保型リフォームローンの借入金額は少なめに設定されていますし、金利も高い上に返済期間も短くなっていますよね。これでは無担保型リフォームローンのメリットがないと思ってしまいますがそんなことはなく、無担保型を利用した時は審査が通りやすいです。そして担保が必要ないのでリスクも少なく抑えられるということです。
有担保型リフォームローンは返済期間も長期間になることもあり、1ヶ月の返済額が少なく安定しているというところが特徴となっています。それぞれのニーズに合わせたローンシステムとなっていますので、自分に合った方を選択しましょう。
リフォームと言っても色々なリフォームがあります。キッチンの一部を少しリフォームしたい時、お風呂場をリフォームしたい時、トイレをリフォームしたい時など様々ですが、例えば大掛かりなリフォームをしたい場合はかなり大きな金額が必要になってしまいます。そんな時のためにおすすめしたいのが有担保型のリフォームローンです。
有担保型だと推定1,000万円~最大1億円のローンが組めるため力強い味方になってくれるというのが最大のメリットとなります。返済期間も最大35年にできて金利も安いという特徴がありますが、もちろんこれにはデメリットもあるのは当然です。分かりやすいように1つ例を出してご紹介します。
例えばリフォームローンとして3,000万円借りたとしましょう。有担保型リフォームローンの金利は2.875%なのでここでは3%と表記し、毎月返済する金額を算出します。ちなみに金利は1ヶ月ごとに3%分支払うのではなく、1年トータルで3%分支払うということなので、3%を12カ月で割ることになります。
これを計算すると3,000万円×0.03÷12=7万5,000円となり、1ヶ月目に返済する金額は7万5,000円ということが分かりました。2回目以降もこのように計算し、月々に支払っていく金額を算出します。
ちなみにこの方法で計算していくと、生涯支払う金利は約1553万円となります。3,000万円借入したのにトータル4,553万円支払うことになるため、トータルで見ると結構な金額になってしまいます。もちろん返済期間を短くすればその分利息も少なく抑えることができるのですが、それだと1ヶ月の返済額が増えるので家庭の負担にもなってしまいます。
ご家庭の収入額や状況、生活スタイルをふまえてしっかり見つめるようにし、2種類のうちのどちらかのローンを組んで下さい。
▼タウンライフリフォームで無料で一括見積もり依頼!今度は、リフォームローンと住宅ローンの違いを見てみましょう。リフォームローンの場合は借入額が幅広く、また金利も安くて返済期間も長く設定することができます。
しかも少額の場合は無担保でローンを組むこともできるので、住宅ローンよりは審査が通りやすくなっています。ただし借入額が多い場合は審査が厳しく、2週間ほど必要な場合もあるのでそこは注意しましょう。
ちなみに住宅ローンは団体信用生命保険に加入しなくてはいけないケースがほとんどです。(※借入名義人が死亡または重度障害者になった場合は残りのローンを自身で返済せずに保険で返済できるようになります)今現在住宅ローンを利用している方はいますか?
そこに更にリフォームローンを利用するとなると金利が安くなることもあります。1度借入先に相談するようにしてみて下さい。
担保型リフォームローンと無担保型リフォームローンを紹介しましたが、どちらを選択するかは工事に必要な費用によって変わると言えます。登録料や事務手数料などで20万円程必要だということを考えると、確かに考えものではありますね。100万円~200万円ぐらいのリフォーム代であれば、無担保型リフォームローンの方が損はないのかもしれません。
リフォームローンには2種類の金利パターンがあり、変動金利、そして固定金利があります。変動金利は一定の期間が経過すると金利が見直されるシステムで、契約した時の金利がずっと維持されるわけではありません。ただし一般的には5年間は返済金額が一定だということが定説です。
一方固定金利の場合、金利は生涯変わりません。毎月のローン返済金額が決まっているので常に安定していますし、返済のシュミレーションがしやすいところが特徴です。
それではここでは、変動金利型のリフォームローンの特徴について見てみましょう。
金利が安い分返済するお金は少なくなります。それだけでも家計はかなり助かりますね。
金利が変動するということは金利が安くて返済額が少なくてすむというメリットもあれば、逆に金利が高くて返済が難しくなるというデメリットもついてくるのです。金利の上げ下げは個人では判断しづらいものなので、そこはなかなか難しいことでもあります。
今度は固定金利型のリフォームローンの特徴・メリットについて見てみましょう。
固定金利型のリフォームローンは金利が常に一定化しているというのが最大の魅力です。いつの時代でも返済額が変わらないので、返済できなくなるといった心配が少ないです。まれに金利が安くなることがありますが、ほとんど変わらないと考えておいた方が良いでしょう。
▼タウンライフリフォームで無料で一括見積もり依頼!リフォームローンを組むにあたって非常に大事なのはやはり金利です。有担保型リフォームローンと無担保型リフォームローンでは金利が大きく違ってくるので、しっかり確認しておきたいポイントですよね。
①有担保型リフォームローンの場合
金利相場 | 1%~2% |
---|---|
借入額相場 | 1,000万円~1億円程度 |
返済期間 | 最大35年 |
担保 | 自宅 |
借入額が大きくて金利も安く、返済期間も長く設定できるので、大きなリフォームを行い場合は担保型リフォームローンがおすすめです。
②無担保型リフォームローン
金利相場 | 2%~5% |
---|---|
借入額相場 | 500万円(最大1,000万円) |
返済期間 | 10年~15年 |
担保 | 必要なし |
担保型リフォームローンよりも借入額が少ないため、トイレやキッチン、お風呂場などのリフォームを行う時におすすめです。無担保型は担保がいらないぶん審査が通りやすく、審査の期間も短いのも特徴的です。
リフォームローンを組む時に返済方法もしっかり確認しておく必要があります。返済方法は主に2種類あり、元金均等返済・元利均等返済があります。ここでは元金均等返済・元利均等返済について分かりやすくまとめてみました。
元金均等返済とは、毎月の元金残高から利息を追加された返済額を毎月返済するローンシステムです。元金から返済するため、元金残高が少なくなるのが早いところが魅力です。元金が少なくなれば返済額もどんどん少なくなりますよね。ただし、毎月の返済額が多めに設定されているため、収入が少ない若い頃は返済が大変だというデメリットもあります。
元利均等返済とは、毎月の返済金額が一定だというのが特徴です。リフォームローンや住宅ローンはこの元利均等返済が採用されることが多いですね。金利が一定なのでずっと同じ金額を返済するため、返済プランが立てやすくなります。しかし返済額の利息負担分が大きく、トータルにすると借入額よりも大きな金額を支払わなくてはいけません。
ローンにもトレンドというものがあります。では皆さんはどういったローンを選択しているのでしょうか。民間住宅ローン実態に関する調査(国土交通省 住宅局)を参考に、いま人気のローンをここでチェックしてみましょう。
平成27年度の民間住宅ローン実態に関する調査(国土交通省 住宅局)を見てみると、1番人気なのは変動金利型ローンだということが分かりました。変動金利型を利用している方が56.5%、固定金利期間選択型ローンを利用している方が30%、全期間固定金利を利用している方が4.3%です。
ちなみに固定金利期間選択型の年数は10年を選択している方が多い印象です。他にも民間住宅ローンの貸出動向調査(平成28年度)も見てみましょう。
変動金利型 61.8% |
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固定期間選択型(10年固定) 18.2% |
固定期間選択型(3年固定) 5.6% |
全期間固定型 4.9% |
固定期間選択型(5年固定) 4.8% |
固定期間選択型(2年固定) 2.6% |
固定期間選択型(10年超) 1.9% |
ここでも変動金利型(10年)が1番人気だということがよく分かります。続いてローンの返済期間も見てみましょう。
30年以下 44.8% |
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25年以下 24.3% |
20年以下 16.5% |
35年以下 9.6% |
15年以下 3.9% |
10年以下 0.9% |
30年以下が1番人気だということが分かりました。35年となると将来のことを考えるとリスクが高いと考える方が多いようですね。
しかしいま紹介したのはトレンドの一例であって、必ずしもこの通りにしないといけないというわけではありません。ひとつの参考にしてもらって、自分に合ったローンを検討してみましょう。
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リフォームをすることで利用できる減税制度があるのはご存知ですか?高い費用を出すのですから、利用できるものはしっかり利用しましょう。損にならないように、リフォームをする前に1度こちらでチェックしてみて下さい。
リフォームをすると減税制度が利用できます。所得税の控除、固定資産税の減額が可能になるので是非活用してみて下さい。リフォーム減税となる種類も併せてご紹介したいと思います。
①住宅ローン減税
10年以上のローンがある方が対象になります。控除額はローン残高の1%(年末分)を10年間実施することができます。
②ローン型減税
5年以上リフォームローンがある方が対象になります。指定の控除対象限度額の2%、そして5年間リフォームローンの残高の1%が控除されます。
③投資型減税
ローンがあってもなくても対象になります。工事費用の10%が控除されます。
④固定資産税減税
住宅の固定資産税の2/3までが軽減されます。
知らないと損になってしまうことは意外とあります。せっかくの制度なので、対象になるものは申請することをおすすめします。
減税対象になるリフォーム内容を詳しくお伝えします。大きく分けて6つのリフォーム内容がありますので、ご自身もこのリフォームを行ったという方は減税の権利があります。
①耐震リフォーム
現在の住宅は耐震対策がされていますが、昔の住宅は充分な耐震対策ができていません。そのため耐震のために屋根や壁をリフォームした場合、減税対象となります。利用できる減税制度や期間、金額などを詳しくまとめてみます。
減税種類 | 期間 | 控除額 |
---|---|---|
住宅ローン | 10年~13年 | MAX400万円 |
ローン型 | 他リフォームと行う時に適応可 | |
投資型 | 1年 | MAX25万円 |
固定資産税 | 初年度分 | 1/2分を減税 |
②バリアフリーリフォーム
家族に高齢者がいる場合に住みやすくリフォームしたいと考えますよね。その場合も減税対象となります。通路等の幅を拡げる・階段の緩急の見直し・浴室やトイレのリフォーム・手すり取り付け・段差をなくす・出入り口の改良・すべりにくい床材へと変えるといった工事内容が対象になりますので把握しておきましょう。
減税種類 | 期間 | 控除額 |
---|---|---|
住宅ローン | 10年~13年 | MAX400万円 |
ローン型 | 5年 | MAX25万円(※最大62万5千円) |
投資型 | 1年 | MAX20万円 |
固定資産税 | 初年度分 | 1/3分を減税 |
③省エネリフォーム
太陽光発電システムの設置や窓や床、天井、壁の断熱をするための工事が対象です。全室の窓のリフォームも必須条件なので、そちらも併せて確認してみて下さい。
減税種類 | 期間 | 控除額 |
---|---|---|
住宅ローン | 10年~13年 | MAX400万円 |
ローン型 | 5年 | MAX25万円 |
投資型 | 1年 | MAX25万円 |
固定資産税 | 初年度分 | 1/3分を減税 |
④同居のためのリフォーム
結婚をしたり、両親が高齢になって一緒に住むご家庭もあります。親・子供・孫の3世帯が住みやすい環境づくりが基本となっていますが、必ずしも親・子供・孫は一緒に暮らす必要はありません。
減税種類 | 期間 | 控除額 |
---|---|---|
住宅ローン | 増改築の際に適応することができます | |
ローン型 | 5年 | MAX25万円 |
投資型 | 1年 | 25万円~105万円 |
固定資産税 | 初年度分 | 2/3分を減税 |
⑤長期優良化リフォーム
建物が古く耐震性もない家をリフォームをする際に適応されます。シロアリ対策や耐震補強、ユニットバスへの変更などが対象となります。
減税種類 | 期間 | 控除額 |
---|---|---|
住宅ローン | 増改築の際に適応することができます | |
ローン型 | 5年 | MAX25万円 |
投資型 | 1年 | 25万円~105万円 |
固定資産税 | 初年度分 | 2/3分を減税 |
⑥上記以外の増改築リフォーム
今までに紹介したリフォーム以外でも減税対象にはなります。具体的には以下の工事内容となります。
工事内容 |
---|
増築・改築など、大規模なリフォーム |
マンションなどの壁、床、階段などをリフォーム |
お風呂、キッチン、トイレ、洗面所、玄関、廊下、納屋の壁または床の修復 |
耐震基準に見合うための工事 |
バリアフリーリフォーム |
省エネ改修の工事 |
色々なリフォームが減税対象となるので、対象となる方は是非申請してみて下さい。
リフォーム減税対象となる場合は早速申請するための書類を用意しましょう。全部で7種類の書類が必要になるので、1枚でも欠けると申請を受け付けてもらえないので注意が必要です。
せっかく減税申請をしても不備があっては意味がありません。そこでここでは申請する時に注意しておきたいことやポイントについてまとめてご紹介します。申請の流れを見て、いざという時の参考にしてみてくれると嬉しいです。
①リフォーム資金の最終確認をする
②自分が利用できる減税制度を確認する
③必要な書類を確認し、提出期限も確認する
④リフォームの契約の書類や写真をコピーしておく
⑤各証明書の発行を行う
ちなみに各証明書は建築士事務所に属する建築士、指定確認検査機関、登録住宅性能評価機関、住宅瑕疵担保責任保険法人、地方公共団体が発行する権利を持っています。
各書類が揃ったあとは税務署または区役所、市役所に提出して下さい。書類の申請期限にもしっかり目を通すようにしましょう。
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