夏や冬に使用するエアコンは、単体で使用するよりも、サーキュレーターを併用して使う方が効率的に部屋の空気を理想的な温度に近づけられます。エアコンの電気代も安くないですが、併用する事でそれを節約するのにも繋がります。今回は、サーキュレーターを使ったエアコンの効率的な使い方、おすすめのモデルも紹介します。
サーキュレーターは、一見すれば小型の扇風機の様な形状をしていますので、風邪を送る為の家電と思われている方も少なくないかもしれませんが、実はサーキュレーターの本当の役割は、設置した部屋内の空気を循環させることにあります。
元々の語源は英語の「circulate」で、この単語は循環させるという意味を持ちます。その語源通りの役割を担っており、エアコン単体で暖房や冷房をかけている時、どうも効きが悪いと感じた時には、このサーキュレーターを活用すれば、空気を循環させ空調の効きをしっかりと感じられるようになります。
サーキュレーターも夏場に使用する扇風機も、風を作って送る機能がある事に変わりはありません。サーキュレーターが小型の扇風機の様な形状をしている事からも、それは明らかです。ですが、扇風機は風を人の体に当てる為に、広範囲に広がる様に出来ています。
一方、サーキュレーターは前述した通り、設置した部屋の空気を循環させる役割を持っており、風は直進的且つ扇風機と比較しても強めです。加えて扇風機では出来ない真上にも風を送れますので、上下の温度さを無くし部屋全体の温度を整えられるのです。
お部屋にマッチしたサーキュレーターを選択するには、いくつかの選び方を抑える事で、最適なモデルをチョイスできます。
続いては、サーキュレーターの選び方について解説していきましょう。まず1つ目は、本体がどれだけの風力を発揮できるかという点です。勿論、遠くまで風を飛ばせる、つまり風力の高いモデルの方が、より広い空間でも活用できます。
製品に~mと到達距離が表記されていれば、それを目安にする事が出来ます。表記されていない場合、~畳まで対応という対応畳数を目安にしてみましょう。また、弱、中、強と風力を変えられるモデルでも、大型化小型化に依って風力は異なります。一般的な室内で使うのか、会議室のような大きな部屋で使うのかでも、適したモデルは変わってきます。
室内の空気の流れを作り出し、快適な室温を保つ事がサーキュレーターの一番大切な役割ではあります。しかし、それを実現するための風力がいくらあるからと言っても、作動している間の音が大きければ当然ながら気になってしまいます。
このサーキュレーター稼働時の音の大きさは~dbと㏈表記で記されている事が多いです。目安として、20dbなら木の葉が触れ合う程度の音、30dbなら囁き声程度、40dbが図書館内の音程度とされていますので、参考にしながら選んで見ましょう。
サーキュレーターにおけるタイプというのは、搭載しているモーターのタイプの違いです。大きく分けてDCモーターとACモーターの2種類があり、DCモーターは直流方式で動きます。弱風から強風まで調整が出来、消費電力も少なく済みます。
対してACモーターは、交流方式のモーターを使ったモデルです。扇風機やサーキュレーターの多くにこれが採用され、風量は弱から強までの調節ができます。消費電力こそこちらの方が高いですが、比較的本体価格は安価に抑えられています。
最後に、本体価格も必ず確認しておきましょう。家庭用のサーキュレーターの中でも、安ければ5千円もしない様な物から、高いものでは3万円以上の高価なモデルまで様々ラインナップしています。値段には、前述したモーターのタイプも少なからず関係しています。
それに加えて、首振りやタイマー、アロマといった便利な機能が各種搭載されている様な高機能なモデルの場合、必然的に価格は高くなりがちです。値段から期目に入るよりも、まずは本体のタイプや搭載機能を確認し、最終的に価格を見て予算の範囲内であるかを決めるという流れの方が良いでしょう。
エアコンを単体で使用していても、どうも効率的でないと感じる時には、サーキュレーターが活躍します。冷房、暖房で効果のある置き方は異なります。
エアコンとの併用の際、効率的に部屋全体の温度調整をする置き方をご紹介しましょう。まずは冬場の暖房からで、基本的にエアコンから出てくる暖かい空気というのは、部屋の上の方、天井に向かっていく性質がある事を覚えておきましょう。
これを踏まえて、エアコンの対角線上、又は部屋の真上に向けてサーキュレーターを設置し、風を送り出させましょう。こうすると、上の方にある暖かい空気が風に依って人のいる下の方へと循環してきます。対角線に置くのは家具が少ない部屋、真上に向けておくのは家具の多い部屋でおすすめです。
続いて、夏場の冷房を使用している時の置き方になります。暖房の暖かい空気が部屋の天井の方へとに向かっていくというのであれば、反対に冷たい空気は部屋の下の方、つまり人が要る辺りに溜まりがちです。
実は冷房の時でも、エアコンの対角線上に設置するのが効果的なのです。冷房の空気が全体に行き渡り、部屋全体に冷房が届きます。また、少し離れた場所にエアコンに背を向けた状態で置くと、下の冷たい空気を循環させられます。これらも前者は家具の少ない部屋、後者は家具の多い部屋におすすめです。
サーキュレーターが活躍するのは、何もエアコンと併用している時だけとは限りません。用途を活かし、様々な使い方が可能になります。
例えば、部屋の換気です。何度も解説している通り、サーキュレーターの役割は設置した部屋の空気を循環させることにあります。
であれば、窓際に設置して外向きに使えば、部屋の換気が出来ます。風を送り出す際、サーキュレーターは背面の空気を吸い込んで前面へ放出していますので、部屋の空気を入れ替えたいのであれば部屋の方へ風が入ってくる様に設置しましょう。
ジメジメした季節に葉は、洗濯物を乾かす際に役立ってくれます。特に梅雨時は雨の日が多く、加えて湿度も高くなりがちである為に中々洗濯物が乾きにくくなります。部屋干しにすると、どうしても乾くまでに時間がかかってしまうものです。
そこで、サーキュレーターを役立てましょう。首振り機能があると、より効果的に洗濯物全体に風を送って乾かしてくれます。窓のある部屋であれば換気をしつつ洗濯物を乾燥させられますから、乾かす際の気になる臭いも残らないでしょう。
加湿器、空気清浄機との併用をしても良いでしょう。加湿器との併用をすれば、出てくる蒸気を風に依って部屋全体に行き渡らせてくれますので、特に空気が乾燥しがちな冬場には一緒に使って湿度を保たせる使い方がおすすめです。
そして、空気清浄機との併用も効果があります。こちらもエアコンや加湿器と同じように、空気清浄機では届かない様な場所まで風で行き渡らせ、部屋全体の空気を綺麗に出来ます。
以上、サーキュレーターの役割やエアコンなどの効率的な効果を出す方法などについてご紹介しました。正しい使い方をすれば、とても便利なアイテムになる事がお分かりいただけたでしょう。
商品サイズ(cm):幅約24×奥行約24×高さ約60●本体質量:約2.4kg
電源:AC100V、50/60Hz●消費電力:25W
適用畳数(目安):24畳●風力切替:10段階
ここからは、おすすめのサーキュレータのモデルをご紹介していきましょう。まず1点目はアイリスオーヤマの「サーキュレーター扇風機」です。
扇風機と製品名に入っている通り、首の部分が長めに設計されていますので、サーキュレーターとしての機能だけではなく、扇風機としても活用が出来る、一台二役の便利なモデルです。
扇風機にも使えるモデルという事で風は若干拡散する傾向にありますが、上下左右の首振り、リズム機能や衣類乾燥機能、タイマー機能など豊富な機携行合わせています。サーキュレーター、扇風機どちらとしても使いたい方におすすめです。
2点目は山善の「立体首振りサーキュレーター」になります。内部にファンを2つ持つダブルファン構造に依り、通常1枚の羽根で吸い込みと吹き出しをしている所を、2枚で分担している為、静音性に関しては非常に優れています。
風量は細かく8段階での調節が可能、1時間単位で最大8時間までの8時間切りタイマー、そして上下90度と左右50度で自動的に「首振りを行う自動首振りなど機能について不足は全くなく、使い方に合わせてうまく使いこなせられるでしょう。
3点目はツインバードから「KJ-D994Wサーキュレーター」のご紹介です。モーターは広く普及しているACモーター駆動、風量は弱から強までの3段階での調節ができ、省スペースで場所を取らず何処でも設置できます。
羽自体は取り外しは出来ませんが、前面のグリルは脱着が可能であり、内部のお手入れもしやすくなっています。単機能モデルと、8の字で広範囲の空気を循環させられる8の字首振りのモデルもラインナップしています。
【最新モデル】 ◆扇風機とは違う!真上も可能!360度自動首振りから、固定まで◆
除湿機、加湿器、エアコン、暖房器具、浴室乾燥機はサーキュレーターとの併用でそれぞれの効果が大幅アップ
4点目のiimono117「サーキュレータ」は、リモコンでの操作を行う少し特殊なモデルになります。風量や首振り、タイマーなどの機能はリモコンでの操作によって行われ、一々本体のところまで行かなくとも操作できます。
モーターはDCモーターを採用しており、繊細な風量の調整を静粛性を保ったままに可能としています。本体側にも電源ボタンなどはありますが、フラットタッチパネルで操作します。8時間までのタイマー、10時間経過後のオートオフなど機能に関しても充実しています。
5点目はボルネードの「6303DC-JP サーキュレーター」です。こちらも4点目と同じくDCモーターを採用しているモデルで、風量は最大で99段階での調節が可能と、使うか迷うような微妙な時でもためらいなく使用が出来ます。
適応畳数は35畳と非常に広い空間まで対処ができるハイパワーモデルですので、主に大広間の様な場所での使用をおすすめします。最大で12時間まで設置の可能なオフタイマー機能も備えていますので、消し忘れも心配ありません。
大きく広がる、包み込むような自然界の風を再現するグリーンファンテクノロジーを採用したGreenFan C2。静かでやさしいその風は、涼しさと、いつまでも浴び続けたくなる心地よさをお届けします
6点目はバルミューダ「GreenFan C2」です。本モデルもDCモータータイプであり、独自の2重構造と直進性能を高めるファンガードで十分に遠くまで風を届かせられる力を発揮し、8時間使っても1円未満という省電力も魅力です。
このパワフルさに依り、対応畳数は30枚とこちらも広い部屋での使用に適しています。風量は4段階調整が可能ですので、エアコンと組み合わせての室内の空調を効率的に行うのにも十分活用できます。
【仕様】●サイズ(cm):幅約25×奥行約22.8×高さ約33.5 ●重量(kg):2.4/適用床面積(目安):~14畳 ●コード長さ:約1.4m ●電源電圧:AC100
7点目もアイリスオーヤマから「静音サーキュレーター 14畳」です。静音性に重きを置いており、運転中の音は35dbと図書館内並みの静かさでありながら、渦を巻いて風を直進させるスパイラル気流に依って最大14畳の広間でも隅々まで風を送れるモデルです。
リモコンと本体のボタン操作式であり、風量は弱から強までの3段階、静音から強までのリズム運転機能も持ち、上下左右の全方向自動機能で部屋の全体に風を行き渡らせてくれます。
生活雑貨を取り扱う無印良品の「サーキュレーター」です。低騒音ファン、大風量タイプと謳っている通り、稼働する音に関しては使っている中で気になる事は無く、強にしても騒音だと感じることが無いレベルで運転できます。
機能に関しては3段階の風量調節のみで、余計な機能を一切省いた非常にシンプルなモデルです。直感的に使える反面、タイマー機能などの便利な機能はありませんので就寝時などには不便かもしれませんが、空調を効率的に行う際などは十分活用できるでしょう。
9点目のドウシシャ「ピエリア FCT-301-BR」は、職人が1つ1つをその手で編み上げて作っているラタン風のサーキュレーターになります。ブラックとブラウンカラーの手編みの風合いは温かみを感じられ、和室にも待ちする様なデザインです。
上方向には90度の直角まで手動での角度調節が可能であり、部屋の大きさ、そして室温などに亜wせて3段階での風量の調節が可能です。外見のスタイリングを他の部屋の家具とマッチさせつつ使いたいという方にはベストマッチなモデルであるといえます。
【仕様】●サイズ(cm):幅約21×奥行約21×高さ約29(電源コード含まず) ●重量(kg):2 ●適用床面積(目安):18畳 ●コード長さ:約1.4m
ラストの10点目はアイリスオーヤマから「PCF-SC15T」です。本体サイズはコンパクトに収まりつつ、特殊なスパイラルグリルを搭載しており、従来のモデルよりも 大幅に広い18畳の適用畳数を獲得しています。
リモコンでの操作も可能で、運転停止のタイマーや風量の切り替え、リズム運転、上下左右の首振りなどの操作が可能です。前面部分は工事不要で簡単に取り外しができ、簡単に羽の掃除ができるなどお手入れに関しても手軽に行えます。
エアコン単体で使うのではなく、サーキュレーターを活用すれば冷房も暖房も効率的に空調が行えます。エアコンとの併用に留まらず、部屋の換気や洗濯物の短時間での乾燥など使い方は幅広くありますので、是非1台使ってみて下さい。