メガネレンチは、自動車やバイクをはじめとした、機械メンテナンスにおいて使用頻度の高いツールの一つではないでしょうか。最大の特徴はハンドルの両端にメガネのような丸い12角のレンチ部分があり、ボルトの6頂点にトルクが掛かるため、強い力で締め込むことが出来るようになっていることと、スパナなどと比較するとボルトの頭をなめ難いことです。そんな機械メンテに欠かせないメガネレンチをメーカー別にご紹介します。
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TOP工業は、新潟県三条市に昭和14年に設立されハンドツールを作り続けている老舗メーカーです。TOP工業からリリースされているメガネレンチセットは1種類だけですが、単品のレンチでも面白い機能を備えた物も多くあり、使う人の立場でのモノづくりをしていることが良く分かります。
立ち上がり角度は45度+6度のモデルで、口径が10×12、12×14、14×17、17×19、19×21、23×26の6種類のメガネレンチがセットになっています。またクロムバナジウム鋼を使用し、焼き入れ処理をすることで高い剛性と耐久性を持たせ、長く愛用するすることが出来るのも特徴の一つです。スチール製のメタルケースが付属していますので、持ち運びも簡単で場所を選ばずメンテナンス作業が可能です。
仕様:45度型、長形、メタルケース入り
セットになった製品ではないですが、両端の口径部分にラチェット機能を組み込んだモデルで、更に首振り機構により自由度の高い作業を行うことの出来るメガネレンチです。
大きさもFRC-8×10(口径8mm)からFRC-17×19(口径19mm)の7種類がリリースされており、ギア数も72枚の送り5度と細かな締め込みが可能なように作られています。素材にはクロムバナジウム鋼が使われており、強度や耐久性も高い次元で両立されているアイテムです。
ストレートタイプのロングメガネレンチに首振りとラチェット機能を搭載したモデルで、奥まった場所にあるボルトやナットも楽に締め込み、緩め作業が出来るようになっています。
FRC-10L(全長312mm)からFRC-17L(全長394mm)の4種類がリリースされており、締付けトルクもFRC-17Lで255N・mと高い性能を備えているのが特徴です。またラチェット側の首振り角度も180度と自由度が高く、水平にして使用することも可能で、幅広く使えるモデルです。
引用:モノタロウ
エビのロゴマークが有名なロブテックス社も、ハンドツールメーカーの老舗で各種レンチ類を数多くリリースしています。立ち上がり角度は45度+6度、通常鋼を使用したOWシリーズのメガネレンチ6本セットで、専用のスチールケース製メタルケースも付属しています。
セットに含まれる口径は10×12、12×14、14×17、17×19、19×21、23×26となり最大26mmまで対応可能で、幅広く機械メンテナンスに対応することが出来ます。またツール表面には梨地仕上げが施されており、作業中に油などが付着しても滑りにくい様に工夫がされています。
引用:Amazon
素材にクロームモリブデン鋼を使用し、更に熱処理を施すことで超荷重にも耐えれるように設計されたハイクラスのメガネレンチ6本セットです。
またレンチの表面には、バレル研磨仕上げが施しており、滑らかに手にフィットするように工夫がされています。セットに含まれる口径は10×12、12×14、14×17、17×19、19×21、23×26で使用頻度の高いサイズを中心に、纏められており使い勝手の良いアイテムです。
引用:Amazon
KTC(京都機械工具)のブランドであるネプロスからもメガネレンチのセットがリリースされています。このセットの口径は8mm、10mm、12mm、14mm、17mm、19mm、21mm、24mmと機械メンテナンスによく使用される物を中心に揃えており、更に立ち上がり角度が45度×6度と狭い場所でも、邪魔にならず作業が可能なように設計されたメガネレンチ6本セットです。
引用:Amazon
立ち上がり角度を45度と15度の2種類を備えたメガネレンチセットで、口径は8mm、10mm、12mm、13mm、14mm、15mm、17mm、19mmを揃えており、更に口径が45度と15度の両方で使えるような組合せの工夫がされています。口径内部形状は12角となっており、メガネレンチを差し込んで使うような狭い場所でも効率的に作業を行えます。
引用:Amazon
口径8mm、10mm、12mm、14mm、17mm、19mm、22mm、24mmを揃えたストレートタイプのメガネレンチ6本セットです。先にご紹介したNTM506とNTM206と合わせて揃えることで、立ち上がり角度が0度から45度までをフォローすることが可能で、幅広いメンテナンス作業に対応が出来るようになりますので、おすすめなレンチセットです。
またKTC社のレンチには、ボルトやナットの頭をなめ難くするように接触面積を増やすパワーフィット形状を採用しているのも特徴の一つです。
引用:Amazon
先にご紹介したKTCネプロスとは異なり、KTCオリジナルブランドでのメガネレンチ10本セットになります。立ち上がり角度は45度+6度のモデルで、セットに含まれる口径(mm)はM25-5×7、8×10、10×12、11×13、12×14、14×17、17×19、19×21、22×24、24×27と機械メンテナンスに使用される口径を、ほぼ網羅しているのも特徴の一つです。
スチール製の専用メタルケースが付属しており、持ち運びにも便利でおすすめです。またネプロスシリーズに採用されていた、面接触でボルトやナットがなめ難いパワーフィット形状を採用しています。
引用:Amazon
M215Pのメガネレンチ14本セットは、ストレートメガネレンチのショートとロング、立ち上がり角度15度のロングメガネレンチ、ヘックスメガネレンチの4種類を混合しており、さまざまな状況に合わせて1セットで使い分けが可能なモデルです。
口径は7mmから最大で17mmと小型のレンチが揃っており、自動車やバイクなどの電装部品関係をメンテナンスするさいに最適な組合せとなっています。
日本国内のハンドツールメーカー大手3社から、リリースされているメガネレンチセットや特殊レンチをご紹介しました。普段から機械メンテナンスを行う方であれば、道具によって作業の進み具合が変わることをご存知かと思います。
今回ご紹介したKTC、ロブテックス、TOP工業はハンドツール製造については老舗メーカーで、技術に裏付けされた高品質なメガネレンチを提供してくれますので、是非一度手にとってみては如何でしょうか。