カテゴリー: 経営者向けノウハウ

アイフルのビジネスローン、メリットとデメリットは?法人と個人用プランで借りられる?

アイフルのローンには、法人と個人事業主が利用できるビジネスローンも用意されています。このローンを利用すれば、短時間で高額な融資が期待できます。

この記事ではアイフルが提供するビジネスローンについて説明していきます。また、アイフルへの申込方法やメリット・デメリットについても紹介します。

アイフルの基本情報

引用:アイフル

融資限度額 1万円~500万円
金利 3.0%~18.0%
担保・保証人 不要
返済方法・返済期間 残高スライドリボルビング方式
元利定額返済方式
元金一括返済方式
すべての方法で120回(10年)
遅延損害金 20.0%
融資対象者 個人事業主か法人
年齢が20歳以上69歳以下
その他 個人用と法人用のプランは分かれている(内容は同じ)

以上がアイフルの基本情報です。

アイフルでは個人用と法人用でローンのプランは分かれていますが、基本的な内容はすべて同じです。

個人の場合は個人用のプランで、法人の場合は法人用プランで借りることとなります。法人の場合は第三者の連帯保証人が不要となるため、気軽に契約可能です。

借入額は最大500万円と、アイフルが提供している一般的なキャッシングよりは抑えられています。

ただ、総量規制の対象外で融資を受けられるため、年収や売り上げで借入額が制限されません。返済能力さえあれば、高額な融資も受けやすくなります。

また返済回数が120回も用意されている点も見逃せないところです。

短期間で返済する必要はなく、長期的な視野で返済計画を練られるメリットがあります。

特に個人で借りたいと考えている人は、返済計画に余裕を持って融資を受けられる点は非常に安心できるポイントとなるでしょう。

アイフルを利用するまでの手順

アイフルを利用する場合は、以下の手順を踏んで融資を受けます。

①アイフルに申し込む

まずはアイフルへ申し込みます。アイフルは一般のキャッシングと違い、事業用ローンは申込方法が異なるため注意が必要です。

  • パソコン
  • 電話

以上の方法で申込みが可能です。アイフルでは自動契約機による申し込みも実施していますが、事業用ローンでは対象外となっています。そのため、申し込む場合はこの2つの方法から選択しなければなりません。

パソコンの場合は、WEBサイトから申し込む方法となります。ここで気を付けなければならないのが、申込みが専用のローンであると確認しなければならない点です。

引用:アイフル

このように、事業用の申込ページを利用する必要があります。一般的なキャッシングと同じページから申し込めないルールとなっているため、事業用ローンに関わるページから申し込みましょう。

電話の場合は、事業用ローン専用のダイヤルに連絡を入れます。利用できる時間は9時から20時で、時間外の場合は利用できません。

必ず時間内に連絡を入れるように心がけると同時に、申込に必要な情報はすべて正しく伝えるようにしましょう。申し込み情報を伝えると、次に必要書類の送付に移ります。

②必要書類の送付

事業用ローンの審査に必要な書類を送付します。

WEBの場合は申し込みが完了した後、電話の場合は電話で申込内容をすべて伝えた後に書類を送付します。書類の送付方法は以下の通りです。

  • 専用フォーム
  • FAX
  • 郵送
  • 窓口

窓口はアイフルの一部店舗だけが対応しており、自動契約機などでは対応できない場合があります。郵送は専用の住所に送付することとなりますが、到着まで審査は行われないので注意が必要です。

一番簡単な方法は専用フォームです。アイフルのホームページにある専用フォームに書類の画像を送付すれば、それだけで手続きが完了します。

手間がかからないうえ審査にかかる時間も短いため、すぐに審査を終えたい人におすすめです。

また、提出するのは以下の書類となります。

  • 本人確認書類(顔写真入り)
  • 収入証明書(法人の場合は決算書2期分)
  • 事業内容確認書(個人事業主のみ)
  • 商業登記簿謄本(法人のみで発行から3ヶ月以内)

本人確認書類は顔写真入りを求められるため、運転免許証などを準備しておきましょう。

また、収入証明書は個人事業主なら確定申告書があれば問題ないものの、法人では決算書2期分が必要となります。1期分だけでは審査に落とされるため注意してください。

事業内容確認書や商業登記簿謄本が必要となるため、こちらも事前に作成や準備をしなければなりません。これも提出できない場合は審査に落とされます。

③審査を受ける

申込書と書類が提出された段階で審査が開始されます。

審査は一般的なキャッシングと違い、どれだけ早くても翌日までかかります。即日融資が受けられない点には気を付けておきましょう。

ここで確認している項目については以下の通りです。

  • 返済能力
  • 過去の借入問題
  • 事業内容

このような内容を確認し、最終的に問題がなければ審査を通過できます。1つでも問題があれば審査に落とされます。審査内容について、ここから詳しく説明します。

審査内容1.返済能力

返済能力は融資後に返済がしっかりできるのかを判断されます。融資後に返済できないと判断された場合、審査に落とされます。

事業で使うローンの場合、返済能力は現時点で返済できるほどの収益が出ているかを審査しています。収益がしっかり出ていない、もしくは返済される可能性が低い収入と判断されると審査に落とされてしまいます。

決算書2期分が必要となる法人の場合、法人としてしっかり経営ができているのかを確認されています。経営状況に問題があると、審査に落とされやすくなるため注意してください。

審査内容2.過去の借入問題

この項目は主に個人事業主が審査対象となり、法人の場合は簡単なチェック程度で終わる場合があります。

個人事業主の場合は、個人で借りた際の情報がすべてチェックされます。

ここで確認した信用情報に問題があり、返済されないと判断される場合はその時点で審査に落とされます。具体的には返済遅延や滞納、更には債務整理による減額が挙げられます。

法人の場合は、借入に関わる問題は代表者の情報がチェックされます。代表者が何らかの問題を抱えていた場合は審査に落とされますが、特に問題が見られない場合は審査に影響はありません。

審査内容3.事業内容

事業内容はアイフルが最も重視しているところで、本当に事業が正しく展開されており収益を得られるのかを判断されます。

事業内容を確認するため、個人事業主は「事業内容確認書」、法人は「商業登記簿謄本」を提出しなければなりません。この証明を出せない場合は審査に落とされます。

また内容に問題がある場合、もしくは書類が明らかに古いと判断された場合も審査落ちとなります。

収入がないのに融資をする恐れがあるため、アイフルとしては本当に安心して事業を展開しているか確認しなければなりません。この確認は念入りに行われています。

④契約・融資

審査を通過した場合、晴れて契約と融資を行います。

契約はWEBを利用した場合、来店しなくても可能です。この場合、ネット上で契約書に同意して融資を受ける形となります。

なお、法人はWEBを利用した場合でもネット上で契約する方法は使えません。

それ以外の方法では郵送か来店して契約する形となります。

大半の場合は郵送で契約することとなりますが、郵送は到着までに時間がかかるため、少し余裕を持って申し込んだ方がいいでしょう。

契約が完了するとアイフルから融資を受けらるようになり、ATMから借り入れが可能になります。

しかし融資にはカードが必要なため、カードが到着するまでは借りられません。そのためカードの到着までさらに待たされる形となります。

審査は最短で翌日には回答が届きますが、個人でもカードを利用して借りるまでには少し時間がかかります。

法人の場合はさらに多くの時間を使うこととなるため、早期の借入にはやや使いづらい傾向があります。

アイフルのメリット

アイフルを利用するメリットは以下の通りです。

  • 個人も法人も契約可能
  • 個人はWEB契約ができ手間がかからない
  • 比較的金利が低い

ここからは、アイフルのメリットについて詳しく説明します。

メリット①個人も法人も契約可能

アイフルは個人も法人も契約できるローンを提供しています。

法人では事業用ローンを利用できないといった問題が発生しないため、法人でも利用しやすくなっているのはメリットです。

個人と法人でプランは分かれていますが基本的な内容は同じなため、あまり気にする必要はありません。

メリット②個人はWEB契約ができ手間がかからない

WEBから申し込んだ場合、契約までネット上で完了するため手間がかかりません。

法人は対象外となっていますが、個人事業主であれば契約までをネット上ですべて完了させ、カードを受け取れます。

自宅で電話やメール、専用のフォームを利用して情報を送信するだけで完了します。

自動契約機などを利用しなければカードを発行しづらいといった会社もありますが、アイフルの場合はカードを郵送で送付してくれるため発行手続きの必要もありません。

メリット③比較的金利が低い

アイフルは融資額に対して金利がやや低く設定されています。他社との金利や融資額を比較してみましょう。

消費者金融 金利 金額
アイフル 3.0%~18.0% 1万円~500万円
プロミス 6.3%~17.8% 1万円~300万円
モビット 3.0%~18.0% 1万円~800万円
ビジネクスト 3.1%~18.0% 50万円~1,000万円
キャレント 7.8%~18.0% 1万円~500万円

このように最大融資額500万円に対して、アイフルは【3.0%】の金利を適用させています。

他社ではそれ以上の金利となるケースが多いため、同じ融資額でも低金利となる可能性があります。

少額の借入ではあまり影響はないものの、大きな借入をする際に低金利が実現できるのはアイフルの良さと言えます。

アイフルのデメリット

アイフルはメリットもありますが、デメリットもあります。

  • 融資額がやや少ない
  • 必要書類が多い

融資額が他社よりも低いため、大きな融資を狙うのは難しくなるでしょう。

ここからは、アイフルのデメリットについて詳しく説明します。

デメリット①融資額がやや少ない

アイフルは融資額が最大500万円までに制限されており、他社よりも大きな借入が狙えません。

ビジネクストでは最大1,000万円まで、モビットでは個人事業主限定という条件こそありますが、収入次第で最大800万円の融資額が狙えます。

一方でアイフルは500万円が上限となっているため、大きな借入は難しくなります。

ただアイフルは総量規制の対象外のため、収入によって借入額が制限される心配はありません。

ある程度の収入を持ち返済できる環境が整えっていれば、収入に近い借入を実現できる場合もあります。

デメリット②必要書類が多い

アイフルは必要書類が多いため、準備に時間がかかります。

本人確認書類や収入証明書は準備しやすいものの、事業内容確認書や商業登記簿謄本の準備は少し時間がかかります。

また法人が提出しなければならない商業登記簿謄本は、3ヶ月以内に発行されたものでなければ無効となり審査を受けられません。

必要な書類が正しいのか、それとも使えないのかをしっかり確認してからアイフルへ申し込むようにしましょう。

書類が1つでも欠けてしまうと、審査に多大な影響が出てしまうのは大きなデメリットです。

まとめ

アイフルは個人法人問わず利用できる融資を提供しています。

事業用という方針のため総量規制の対象外となり、借入額が増える可能性を持つ会社です。その一方で、審査に必要な時間が延びる可能性もあるなど、早期の借入が難しいケースもあります。

借入を希望する場合は、「必要な書類をしっかり揃える」こと、そして「返済能力をしっかり示す」必要があります。1つ1つの手順をしっかり確認し、確実に融資を受けられるように手続きを進めましょう。

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