キャレントは法人だけが使える中小消費者金融です。審査基準がそれほど厳しくないということもあり、なかなか融資が貰えずに苦労している法人に適しています。
また、比較的高額の融資を受けられるというのも特徴です。
この記事では、法人向けに融資を行っているキャレントを利用する際のメリット・デメリット、利用するまでの手順を紹介します。
融資限度額 | 1万円~500万円 |
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金利 | 7.8%~18.0% |
担保・保証人 | 不要 |
返済方法・返済期間 | 元利均等返済:120回(10年) |
遅延損害金 | 20.0% |
融資対象者 | 法人のみ |
その他 | 申込はネットのみ |
以上がキャレントの基本情報です。
融資の限度額は500万円で、ビジネスローンとしては平均的な数字です。金利はやや高く設定されているものの、消費者金融系の業者が融資をしているローンとしては極端に高い数字ではありません。
返済期間は10年と長くなっており、長期的なスパンで返済できるメリットを持っています。他社では10年も待ってくれない業者が多いため、ゆっくりと返済したいのであればキャレントを利用すると良いでしょう。
最大の特徴は法人しか利用できないサービスだという点です。キャレントは個人事業主が融資を受けられない業者のため、必ず法人として営業していると示すようにしましょう。
少人数でも法人として認められれば、キャレントの融資が受けられます。
キャレントを利用する場合は、以下の手順を踏んで融資を受けます。
まずはキャレントへ申し込みます。キャレントの申込方法はネットからのみで、その他の方法は採用していません。
最初のページで希望の借入額・用途・メールアドレスの入力があります。
また、キャレントの規約に同意しなければなりません。最初のページは簡単な情報だけで済みますが、ここで借入額を決める必要があるので注意してください。なお、借入額は4つの選択肢があります。
上記の中から希望している融資額に合わせて選択してください。基本的に、この範囲の中でキャレントが融資を検討します。
続いて個人情報を入力します。個人情報は代表者の情報を参照してください。
代表者以外の情報を入力すると誰が経営者なのかわからなくなり、審査に大きな影響を及ぼします。間違っても代表者以外の情報は入力しないでください。
次に会社に関連する情報を入力します。会社の情報も間違えると、その後の審査に影響が及びます。入力ミスのないよう注意してください。
すべての情報を入力した後、キャレントに情報を送信すると申込みが完了します。
他のローンと比較しても入力する情報が多い傾向にあるものの、法人向けに特化して融資をしているため仕方ありません。
次にキャレントが申込内容に沿って審査します。ここではキャレントが融資できるか判断し、結果を申込者に通知します。審査項目については以下の通りです。
何らかの問題がある場合は、ここで審査に落とされてしまうので注意してください。
ここからは審査項目について詳しく説明します。
記載されている収益に問題がなく、返済能力が備わっているか判断します。
収益面に問題があり、借入した金額が返済されないと判断されれば、審査に落とされます。収入が多ければ多いほど、高額な借入でも審査を通過できます。
会社が設立されてから何年経過しているか確認します。
設立してからの年数が1年未満では審査に落とされます。最低でも3年程度の年数は確保したほうがいいでしょう。
過去に返済遅延を起こしている場合は、遅延情報が残り続けている間は審査落ちとなります。
遅延が信用情報から削除されていれば審査は通過できますが、遅延を起こしたのが最近である場合は情報が残っています。
個人事業主は審査を通過できません。
個人事業主か法人かを見極めて、最終的に審査を通過できるか判断します。法人のように見せた個人事業主だった場合は当然ながら審査に落とされます。
審査完了後、審査結果がメールで送付されます。ここで審査を通過している人は、次に必要書類の送付を行います。
ここで提出するのは以下の書類です。
個人の確認書類に加え、登記事項証明書や決算書、事業内容などを証明する書類が必要となります。
これらの書類を提出できない場合、審査を通過しても契約できないと判断され、審査落ちと同じ扱いを受けてしまいます。
必要な書類がかなり多くなっているため、1つ1つの書類を事前に確認しましょう。書類の内容に間違いがある、もしくは不備で審査に影響する場合は、新しいものを準備してください。
上記の書類については、基本的にFAXで送付します。FAXを持っていない場合は、指定された住所へ送付する方法でも構いませんが、その場合は書類到着まで融資が受けられません。
書類に問題がなければ、キャレント側から契約書が送付されます。この契約書に同意して返送すれば正式にキャレントと契約され、融資が行われます。
融資は振込によって実施され、指定された口座に入金されます。
14時までに契約が完了した場合、当日中に振込手続きが行われます。14時を過ぎた場合は翌営業日に振り込まれるため、14時までに契約を完了させた方が早く融資が受けられます。
キャレントを利用するメリットは以下の通りです。
他社と違いカードを発行して融資を行う方法ではないため、融資やカード発想の手間がかからないのがいいところでしょう。
ここからは、キャレントのメリットについて詳しく説明します。
キャレントはすべての申し込みがネットで完了するようになっており、来店する必要はありません。
一部の消費者金融では、ビジネスローンの契約でも来店する必要がある、または即日融資のためにカードを発行する必要があります。
しかし、キャレントは振込での融資を行っているため、申込から契約まですべてネットで済むようになっています。
特にFAXを持っている会社であれば、必要書類を簡単に送付できます。これにより、即日融資も期待できるようになるため、すぐに借りたい法人におすすめです。
キャレントはカードを発行しなくても契約可能です。
消費者金融では、ビジネスローンでもカードを発行して融資を行っている会社があります。代表的な会社としては以下の通りです。
カードローン形式は一見すると何度も融資を受けられるメリットがあるものの、同時にカードを発送されてしまうデメリットがあります。
カードが到着しなければ融資が受けられず、早期の融資が難しいのです。
また、法人では契約できない業者もあります。カードを発行している業者の中で、プロミスとモビットは法人での契約が基本的にできません。
キャレントはカードを発行していないため、振込によって簡単に融資が受けられます。
キャレントは50万円未満の融資を受ける場合、収入証明書なしで契約できるメリットがあります。
少額の融資を希望する場合は、収入証明書に当たる決算書を出さなくても、そのまま契約手続きに踏み切れるのです。
決算に関連してる書類は必ず作らなければなりません。
ただ、他社に提出するのは面倒に感じる場合もあるでしょう。こうした不安な部分を解消してくれるのが、キャレントの魅力と言えます。
少額であれば決算書を出さなくていいため、会社の経営状況が知られにくいメリットを持っています。
キャレントにはメリットもありますが、デメリットもあります。
特に金利面は他社よりかなり高いため、利息などの手数料には気を付ける必要があります。
ここからは、キャレントのデメリットについて詳しく説明します。
キャレントは金利が高めに設定される会社です。
事業用ローンを提供している主な会社と比較しても、金利の数字はかなり高いものとなっています。
会社名 | 金利 | 金額 |
---|---|---|
キャレント | 7.8%~18.0% | 1万円~500万円 |
プロミス | 6.3%~17.8% | 1万円~300万円 |
モビット | 3.0%~18.0% | 1万円~800万円 |
アイフル | 3.0%~18.0% | 1万円~500万円 |
ビジネクスト | 3.1%~18.0% | 50万円~1,000万円 |
他社と比較しても、最低金利が高く設定されています。
融資額と比較してもわかりますが、融資額に対して明らかに高額の金利で、利息を多く取られる可能性が高くなっています。
キャレントと契約する場合は、他社でより金利が高くなってしまうことを考慮し、しっかりと返済計画を立てるようにしましょう。
ただ、少額の融資であれば金利の影響はありません。最高金利は他社と変わらないため、返済する利息も同じ数字となります。
100万円未満の借入であれば、金利の違いは考慮しなくても問題ないでしょう。
キャレントは個人事業主では契約できません。これはキャレントのルールで定められています。
個人事業主が契約できないのは、他社と比較すると大きなデメリットとなります。
キャレント | 法人のみ |
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プロミス | 基本個人事業主のみ |
モビット | 個人事業主のみ |
アイフル | 法人、個人事業主可能 |
ビジネクスト | 法人、個人事業主可能 |
このように、他社は個人事業主に対しても融資を行っています。
一方でキャレントは法人のみに限定して融資を行っているため、個人では法人化している企業を持っていない限り融資を受けられません。
個人でキャレントを利用するためには、法人と同じように企業を運営するしかないため、基本的に条件がかなり厳しいと言えます。個人事業主の場合は別の会社を検討してください。
キャレントは法人限定でサービスを提供している企業で、素早い融資を受けたいと考えている法人に対し、即日融資ができるようになっています。
また振込による融資のため、カードを発行しなくても利用できるメリットがあるなど、郵送物が減るという良さもあります。
その一方で、金利がやや高いというデメリットがあるため、利用する際は返済計画をしっかり立てるようにしましょう。
計画をしっかり練り、正しく返済できれば使い勝手の高い業者であるのは間違いありません。興味のある法人は利用を検討してはいかがでしょうか。