新居のうちはそこまで気にならないかもしれませんが、年数がたつにつれてシロアリ被害が気になってくるものではないでしょうか。毎年多くの方がシロアリ被害にあっているのは事実なので、決して他人事ではありません。
気の緩みが取り返しのつかないことになってしまいます。そうならないためにも早い段階でプロの業者に依頼し、シロアリ予防対策をとりましょう。ここでは信頼できる業者の選び方や費用について徹底調査しています。
まず初めにシロアリの生態についてご紹介します。シロアリという名前もそうですし、見た目も似ていることから「蟻」の仲間だと思いがちですが実はそうではありません。シロアリはゴキブリの仲間なのです。
しかもシロアリは黒に捕食される側なので仲間と言うよりはむしろ敵で、見た目は似ていても実態はまったく逆ということなのです。しかしゴキブリの仲間だからと言って100%害虫というわけではありません。
シロアリの本来の役割は朽木や枯れた植物を分解し、自然へと還すことを主としています。家の被害で注目されがちではありますが、本来は必要な存在とも言えます。
シロアリと言っても、日本だけでも20種類以上のシロアリが存在します。しかし実際に家や家具に被害をもたらすのは5種類ぐらいなので、シロアリだからと言って必ずしも害があるとは言えないのです。
ちなみに被害をもたらすシロアリはヤマトシロアリ、イエシロアリがほとんどで、ヤマトシロアリは朽木や林、山、腐りかけの木材、庭、家の土台に生息しています。
一方イエシロアリは床下、土の中、屋根裏に巣をつくり、そこから家への被害が拡大させます。それぞれ生息している場所が違いますが、見た目にも実は違いがあるのです。
ヤマトシロアリは黒色、イエシロアリは茶褐色の見た目をしています。大きさも普通の蟻よりも大きく、頭の先に大きなハサミを持っているところが特徴的です。細長い円筒状がヤマトシロアリ、卵型がイエシロアリと覚えておきましょう。
実際のシロアリ被害を見てみましょう。まずヤマトシロアリの被害からご紹介します。ヤマトシロアリの栄養分は主に湿った木材で、湿気がこもった温かい場所を好み、浴室や屋根裏、床下に侵入するケースが多く見られます。
イエシロアリは湿った木よりも新しい木材を好み、ヤマトシロアリよりも木を食べつくすのが早いです。繁殖力も非常に高いため、あっという間に数万匹なんていうことも実際にあるのです。
一瞬放置しただけのつもりが家の倒壊に繋がってしまったという事例もあるので、シロアリ被害を甘く見てはいけません。
ここからはシロアリ駆除の基本的な方法についてご紹介します。木部処理、土壌処理、上回り処理の3つをご説明しますので、シロアリ対策に是非役立ててみて下さい。
シロアリ駆除と言っても色々な方法があるため、ご自宅の状況を見て最善のシロアリ駆除対策を行いましょう。
木部処理とは木材にシロアリ駆除剤を塗り込み、シロアリが群がったり、侵入するのを防ぐ工程のことを言います。ちなみにシロアリは木材の中まで食い荒らすので、木材に穴を開け、そこにシロアリ駆除剤を流します。
シロアリ駆除剤をより木材に馴染ませるために木栓をし、更に土台や柱にシロアリ駆除剤を吹き付けて完了となります。目安としては30坪に対し、250か所に木部処理を行います。
土壌処理は土の中にシロアリを駆除するためのエサ(毒)を埋めたり、土壌に薬剤をまく方法を言います。土壌からシロアリが浸入するのを防ぐ意味、そして巣にいるシロアリを壊滅させる意味があります。
家の基礎の内側や、配管の立ち上がりは特に力を入れて処理を行ってください。
玄関や勝手口、浴室から侵入しようするシロアリを防ぐための方法が上回り処理です。玄関、勝手口、浴室のタイルに穴を開け、シロアリ駆除剤を注入させます。シロアリ駆除剤を注入した後はセメントで穴を埋めるので目立ちません。
シロアリはほんの小さな隙間でも入り込んできます。1匹入り込むとどんどん増殖し、今後のシロアリ駆除が困難になってしまう可能性もあります。シロアリを侵入させないことは凄く大事なことです。
自分の手に負えない場合は、すぐにプロの業者にお任せして下さい。特にイエシロアリが発生した場合、シロアリの被害が出た場合、自分でシロアリ対策をしたものの効果がなかった場合は、必ず業者に相談しましょう。
プロにお任せすることで完全にシロアリを根絶やしにすることができます。自分でシロアリ駆除処理を行う場合はシロアリ駆除剤のスプレーをまいたり、巣を壊したりすることが多いのですが、それでは根本的な解決にならないことがあります。
シロアリは巣を作って活動するため、巣が壊されるとまた新たに巣を作り始めます。シロアリは1度発生すると一気に数百匹以上増えることもあるので、むしろ巣の拡大に繋げてしまう可能性もあるのです。
シロアリ駆除をするのなら1度に一気に壊滅させないといけないため、プロの業者に依頼するのが1番の最善策と言えます。プロの業者ならシロアリを壊滅させ、更に今後のシロアリの侵入を防ぐために予防対策も行ってくれます。
しかもシロアリ駆除対策をしたあとは定期的に点検も行ってくれるので、シロアリの再発生の可能性をことごとく潰してくれるのです。
シロアリ駆除を行う場合、屋根裏や床下など、足元が不安な場所を重点的に行なわなければいけません。そのためケガをするリスクもあるので、危険な場所ほどプロの業者に依頼した方が良いと言えるでしょう。
中日本防除サービス株式会社は、シロアリ防除を主に、害虫害獣駆除、対策や防鳥工事、環境・衛生対策などの衛生管理を行なっている会社です。
神奈川県知事登録、国家資格「防除作業監督者」を取得済みで、専門的な知識や経験豊富なプロが作業を行います。
など、幅広い害虫、害獣、害鳥に対応。
一般家庭からオフィスビル、食品工場など、幅広い施設に対応しており、シロアリ駆除は関東圏エリアで施工可能です。
【防除工事・施工までの流れ】
防除だけでなく、柱施工や基礎部分のひび割れ施工、床下補強工事などの付随する工事まで一括で行ってくれるので安心。
害虫・害獣は放っておくと、「大規模なリフォームが必要になる恐れ」「健康被害に繋がる恐れ」「火災を招く危険」があります。
プロに現場を調査してもらい、早めに対策するのがおすすめです。
ここではシロアリ駆除対策として、おすすめの業者の選び方をご紹介します。業者を選ぶにはいくつかのポイントがあるので、そこもふまえて検討をしてみて下さい。
全国で見るとシロアリを取り扱う業者はとても多いので、より良い業者を選ぶ目安として、ここでご紹介することは今後にかなり響いてくるはずです。
シロアリ駆除の費用について見てみましょう。まず費用を知る前に、シロアリ業者には大きく分けて4つのパターンがあり、大手上場企業+JA農協、地域密着型業者、ホームセンターやフランチャイズ+インターネット集客型、個人経営に分けられます。
ここではこの4つのパターンに分けて、シロアリ駆除に必要な費用をまとめてみました。
業者名 | 1㎡に対しての価格 | 1坪に対しての価格 |
---|---|---|
大手上場企業+JA農協 | 3,000円~ | 10,000円~ |
地域密着業者 | 1,515円~2,700円程度 | 5,000円~9,000円程度 |
ホームセンター(フランチャイズ)+インターネット集客型 | 1,200円~ | 4,000円~ |
個人経営 | 800円~ | 2,400円~ |
更に分かりやすいように、シロアリ業者に分けてご説明を致します。
価格で見ると個人経営が1番安くオトクに見えますが、信頼度があるのはJA農協などの大手企業です。費用以外にも相談のしやすさ、工事スキル、アフターサービスなど、確認しておくべきことはたくさんあります。
それぞれの業者のメリット・デメリットがありますので、まずは値段の比較から検討してみましょう。
シロアリ駆除にかかる費用を把握したあとは、その業者でアフターサービスや保証があるのかを確認してみて下さい。シロアリ駆除工事をしたからと言って、必ずしもその後にトラブルがないとは断言できません。
シロアリ駆除工事が終わったあとも定期的に訪問チェックをしてくれたり、更に予防対策、そして駆除できていなかった場合の時の保証など、あるかないかでは今後の状況が変わってくるはずです。
ちなみにシロアリ駆除工事の効果は5年継続して効果があると言われています。5年という期間を1つの目安としておきたいところではありますが、5年間何もないということでもありません。
いざという時のためにもアフターサービスや保証がある方が安心できますし、シロアリ被害に怯えなくてすみます。
シロアリ駆除工事を実際に行う前に見積もり依頼をしますが、細かいところまで詳細が記載されているかどうかもチェックしてみて下さい。工事はもちろんなのですが、工事のあとの内容も確認しましょう。
良心的な業者の場合、工事前の説明から工事後の説明までしっかり記載されています。説明の段階でも丁寧に説明してくれますし、少しの疑問でも徹底的に対応してくれます。
シロアリ駆除工事を依頼する時は、その業者の施行実績も確認してみて下さい。施行実績が豊富であればあるほど、シロアリ駆除を安心して任せられます。再発のリスクも減りますし、何かあったとしてもすぐに対応してもらえるはずです。
最近は業者のサイトにも施行実績が載っているケースも多く、参考までにそちらも見てみることをおすすめします。経験が豊富だからこその知識もあるはずなので、1度確認しましょう。
優良業者の証として、「公益社団法人日本しろあり対策協会に加入している」というものがあります。国土交通省管轄の正式団体なので、入れる基準も厳しく設定されています。
もちろん公益社団法人日本しろあり対策協会に加入していないからといって悪いというわけではありませんが、1つの目安になるはずです。公益社団法人日本しろあり対策協会に加入している悪徳業者はいないので、参考までに覚えておいて下さい。
悪徳業者にあたらないためにも、こんな業者には気を付けましょう。シロアリ駆除工事の前でも自分で判断できるポイントは2つあります。
シロアリ駆除を依頼したのに、それとは関係のない工事をすすめてくる業者には気を付けて下さい。「カビが発生しています」や「腐食の可能性があります」など、シロアリ以外のことで不安を煽ってくる業者もいるのです。
シロアリが発生しないように家を喚起するために換気扇の設置や、家が脆くなっているので耐震工事をすすめてくる業者は信用してはいけません。
もちろんそういった工事はよりよい家づくりのために良いことではあるのですが、自分から依頼したわけではありません。余計な工事を進めてくるのは、良い業者とは言えないのです。
見積もりが安すぎる業者にも注意が必要です。実際工事を始めるとその見積もりに記載された金額で治まらないケースだって十分あります。実際に起こったトラブルもあわせてご紹介いたします。
見積もり金額が安すぎる業者はこういった最悪のパターンも十分ありえるのです。工事が始まってからトラブルになると今後大変なので、相談の段階でその業者についてよく調べてみましょう。
シロアリ駆除は自分で行うよりも、プロの業者に依頼する方が早くて確実でおすすめです。業者ならシロアリを巣ごと壊滅させることができますし、今後の再発の可能性のリスクを抑えることができます。
良心的な業者は、シロアリ駆除工事のあともアフターサービスとして点検や予防対策をしっかり施してくれます。目につかないこともありますし、いつどんな被害にあうかも分からないので、シロアリ対策は早いにこしたことはありません。
シロアリ駆除工事は1度行うと効果は5年間です。最低でも5年に1回はプロの業者に依頼し、シロアリ対策を行うようにしましょう。