近年、車両の後ろ側も録画することができる、リア用のドライブレコーダーを設置している車が増えています。今までは、自分の車両前方だけを録画するモデルがほとんどでしたが、あおり行為や後ろからの追突されるような事故に備えて後ろも録画したいと考えている方が増えているためです。
今回は、自車の後ろ側を録画するタイプに必要なポイントや条件と、おすすめの後方録画タイプの製品を紹介します。
目次
まずはどのような時に、後ろ側を録画しておくと役に立つのかなど、自車の後ろ側を撮影・記録できるモデルが必要な理由や効果、ポイントを解説しますので「本当に、後ろ側を撮影・記録できる必要があるのか?」と思っている方はぜひ、これから紹介する解説に目を通して自分にぴったりな製品を選択してください。
多くの方は、車両の前方だけにカメラを取り付けしていますが現実の場面においては、自動車の交通事故やあおり運転の場面では、「後ろ側から追突」「幅寄せ・クラクション」「パッシング」などであおり運転の被害を受けたりすることがほとんどです。
そのため、これらの交通事故やあおり運転などのトラブルの一部始終をはじめから終わりまで、しっかり録画しておくには、自車の後ろ側も録画できるモデルによる車両後方の録画が不可欠になるのです。
一般的に市販されている製品は、シガー部分のソケットから電源をとることができれば使用できます。車種によっては、トランクルームにも電源をとるためのソケットがあるのでそこからとると配線もしやすく簡単に取り付けを行うことができます。
また、「自車の後ろ側」を撮影可能なモデルには車両前方のシガー部分のソケットから電源を取ることが容易にできるように、長めの電源コードが付属しているものが多いです。選ぶ際にはそれらも確認するとよいでしょう。
「自車の後ろ側」を撮影可能なモデルを新たに検討する際には、フロント用のモデルを選ぶときとは異なる、選び方のポイントがあります。まずは自分の状況にあったモデルを選ぶことで、最適なモデルを選択することができます。
万が一の時に自分を守るための映像を撮影・記録できる装置ですので、とりあえず録画できればいいという適当なものではなく、しっかりときれいに確実に映像を残せる製品を選びましょう。
数年前であれば、取り付けを行おうと思ったときには車両の前方だけのモデルを選ぶことが多い製品でしたが、最近でははじめから前後どちらも対応したセットモデルが人気です。価格差も車両の前方だけのモデルに+1万円程度で購入できるのでお得感があります。
しかし、前後がセットになっているモデルの場合、前方の画質はFHDでも自車の後ろ側はVGAしか記録できないなど、自車の後ろ側だけ低性能なカメラユニットが採用されていることがあります。
そのため、今回はすでにフロントには取付を行っている方、これから取付を検討している方でも、前後どちらも最適な性能のモデルを利用したい方に向けて、後ろも録画できるモデルの選び方を解説していきます。
大事な証拠動画を残すのにリア用だからといって性能に妥協してはいけません。交通事故のほとんどは自車の後ろ側から車が迫ってくる追突事故です。また、あおり運転の始まりも後ろからの接近がほとんどです。
そのため、大事な証拠となる動画を残すには自車の後ろ側を録画するカメラのほうが大切だとも言えます。「自車の後ろ側」を撮影可能なモデルを選ぶ際には、車両の前方だけではなく自車の後ろ側のカメラの性能もしっかりと確認しなければいけません。
特に、自車の後ろ側の場合はフロントと比べてガラス面が少なかったり、フロントのようにヘッドライトが無いので夜間の映像が暗くなったりしてしまうことがあります。
少ないガラス面積から必要な範囲を撮影・記録するには、より広角な映像が撮影できるタイプのモデルが必要です。また、夜間においてはフロントよりも少ない光で明るく周囲の状況がわかるように撮影できる性能が求められます。
また、リアのガラスにスモークフィルムを貼っている方は、そのまま通常のタイプの製品を取り付けてしまうと、映像が非常に暗くなってしまうことがあります。そのような状態では、自車の後ろ側の車の運転手が見えなかったり、周囲の様子がわかりにくい映像になってしまったりします。
リアのガラスに透過率の低いフィルムを貼っている方は、そのような車専用の製品も販売されていますので、スモークフィルム対応のタイプを選ぶとフィルムの上からでも鮮明に映像を残すことができるのでおすすめです。
自車の後ろ側を撮影できるモデルを選ぶ際には、取り付けが簡単なものを選ぶと良いでしょう。一般的な車の場合、リアの場合はフロントよりも取り付けできる範囲や配線の取り回しが難しくなります。
整備工場のプロに依頼する場合は不要ですが、自分で取り付けようと考えている方はなるべく取り付け方が簡単なモデルを選ぶようにしましょう。
また、自車の後ろ側用のカメラを取り付けの際には、フロントガラスへの取り付けと比べても、動くリアハッチについているガラスに取付けるので、実際に走行中の画面角度を見たり確認したりすることは難しいです。
特に、リアに取り付けたいときには配線に注意しましょう。リアガラスはフロントガラスと違って、リアハッチを開閉するたびに動く部分です。そのため、リアハッチを開けたり締めたりした時に、ケーブルに余計な負荷がかからないようにすることがポイントです。
取付が簡単なタイプの自車の後ろ側専用製品を選択すれば、あらかじめケーブルがリア用に長く設定されており、余裕を持って配線・取付ができるように工夫されています。また、カメラの向きも取り付け後にある程度調整できるものが便利です。
車にまつわるトラブルはエンジン始動中だけではありません。駐車中でも、10円パンチや引っかき傷などのトラブルに巻き込まれることがあります。従来の、製品であれば基本的に動作しているのは車を運転中(エンジンが始動している時)だけ録画するモデルがほとんどでした。
しかし、近年のモデルでは駐車中でも動作ができるように、補機用のバッテリーから電源を確保して監視録画を行うモデルが多く発売されて人気となっています。これらのモデルは専用の電圧監視装置や専用バッテリーを利用してバッテリーが上がることを防止しています。
これらの駐車時の監視を目的とした機能が搭載されたモデルは駐車時には常時録画ではなく、映像内に動きがあった場合や衝撃を検知した場合にのみ録画を行っています。
監視機能が搭載されたモデルをフロントガラスに搭載した車の場合、「車両前方」からの被害を撮影・記録することができますが、フロント以外の部分についての被害は録画できません。
これらの問題を解決するために、リアに搭載する製品にもエンジン停止中で録画可能な機能が搭載されているモデルを選択するとより便利に、安心して車を使うことができます。モノによっては、ナビに後ろの映像を写してバックカメラのような使い方もできるのでおすすめです。
後ろのガラスへの取付に最適な、後方用おすすめモデルを紹介します。すでにフロントには取り付けが完了している方や、これからリアの増設も検討している方はぜひこれから紹介する、後方用おすすめモデルの製品導入を検討してください。
解像度 FULL HD 1080P×1920/HD 720P×1280
取付サイズ 約77×54×35mm
自車の後ろ側専用で使える、アサヒリーチの「Driveman S-720a-p-CSA」を紹介します。アサヒリサーチというメーカーは一般的に余り聞き馴染みのないメーカーですが、実は官公庁への入札を行うなど信頼性の高い、メーカーです。
FHDとHD解像度を選ぶことができるので、用途に合わせた設定で便利に使い分けが可能な高性能タイプです。
解像度 動画:1080p29fps(1920×1080) 720p29fps(1280×720) / 静止画:200万画素
取付サイズ 縦5.0 × 横3.0 × 厚さ3.2
自車の後ろ側専用で使える、ガーミンの「DASH CAM mini」を紹介します。この製品は、メーカーからもリア専用と広告されるほど、小型でリアでの使用に適したモデルです。
リア専用だからこそ、画面など不要な部分は省いてとにかく小型化されています。車種によってはリアガラスが狭いものも多いので、後退時などに邪魔にならないより小型なモデルが求められています。この製品は非常に小型なため、直接後ろを見る際はもちろんバックミラーでも邪魔になりにくい形状をしています。
自車の後ろ側専用で使える、JVCケンウッドの「GC-BR21-B」を紹介します。FHDでの録画が可能なリア専用として販売されているモデルです。Wi-Fiがついているので、スマホからカメラを操作することができます。
自車の後ろ側専用で使える、ユピテルの「SN-R11」を紹介します。ユピテルの小型モデルです。リアに付けることが前提とされていて、リアにつけている方も多いスモークフィルムにも対応して明るく撮影できます。
通常のモデルでスモークフィルム越しに撮影しようとすると、映像がとても暗くなってしまったり自車の後ろ側にいる車両の様子がよくわからなかったりしてしまいますが、このモデルはしっかりと明るく撮影できます。
記録解像度(最大):2304×1296(動画最大約298万画素)
外形寸法:本体/ブラケット装着時(約mm):W79×H22/66×D48
自車の後ろ側専用で使える、JVCケンウッド「DRV-R530」を紹介します。ケンウッドのナビと連動させて活用できるリア用のモデルです。ナビと連動させることで、バックカメラのようにして活用することもできます。
リアでもフロントでもどちらでも活用できる製品を紹介します。フロント側で利用してもリア用で利用しても、どちらでも最高の性能を引き出せるモデルを紹介しますので十分な性能を持った製品を探したい方はぜひこれらの背品を検討してください。
特にこれから初めて取り付けを行う方は、まずは前後どちらでも利用できるモデルを1台購入してみてから、画質や性能を確かめて同じものをもう一台購入したり、リアとフロントで別々の自分の好みに合ったモデルを選んだりできるのでおすすめです。
Full HD:200万画素CMOS(Starvis技術搭載)センサー搭載
外形寸法・本体重量:103(幅)×35(直径)mm(突起部除く)・約62g(microSDカード含む)
フロント用、リア用どちらでも活用可能な、ユピテルの「SN-SV40c」を紹介します。ユピテルが得意な横長で小型なタイプです。フロントでも使うことを前提としているため、小型ながらLED信号やノイズ対策が施されています。
記録解像度(最大):2560×1440(動画最大約368万画素)
外形寸法:本体/ブラケット装着時(約mm):W87×H55/73×D35
フロント用、リア用どちらでも活用可能な、JVCケンウッドの「DRV-830」を紹介します。FHDを超える368万画素のセンサーを搭載した高画質モデルです。非常に高繊細な映像を撮影できます。
フロント用、リア用どちらでも活用可能な、カロッツェリアの「VREC-DH200」を紹介します。珍しい見た目の真四角なキューブ型の形状をしたモデルです。小型ですので、前後どちらにつけても邪魔になりにくいです。
フロント用、リア用どちらでも活用可能な、コムテックの「HDR-751GP」を紹介します。このモデルはレンズの位置・角度を自由に動かすことができるので、フロントでは画面が見える位置に設置、リアの場合にはカメラだけを外に向く位置に設置するなど調整しやすい点が特徴です。
ドライブレコーダーは一度取り付けてしまうと、角度の調整が難しいものも多いので、このモデルのように取り付け後でも簡単に角度を調整できるモデルは設置が簡単でおすすめです。
フロント用ユニットもリア用ユニットもどちらもセットになっているおすすめドライブレコーダーを紹介します。これらのモデルは、はじめからフロント用とリア用がセットになっているので、別々に購入するよりもお得です。
フロント用、リア用がセットでついてくるお得な、MUSONの「NOTE4 リアカメラセット」を紹介します。Note4はフロント用のメインカメラとリア用のカメラがセットになっているのでお得です。バックのときにはバックカメラとしても活用できます。
後方も録画できるタイプの製品を取り付けしておく効果に、「あおり運転」への対策があります。通常あおり運転は車両後方から急接近してきて、車間距離が非常に短くなり危険です。
ですが、「車両後方」を撮影可能なタイプの製品を取り付けしておけば、あおり運転している人からもリアに取付けされているドライブレコーダーが見えるので、あおり運転の抑止にも繋がります。
あおり運転をするような人でも多くの人は、自分の姿が録画されたり証拠動画が残されたりすると考えると、あおり運転をしようとは思わなくなります。
また、万が一実際に車両停止させられたりトラブルになったりした際にはこの映像を警察など関係機関に提出すれば証拠となります。
あおり運転対策だけで見た場合には、ダミーのドライブレコーダーを取り付けしておくだけでも外から見ると見分けがほとんどつかないので効果が期待できます。
あまりお金をかけたくない方は、ダミーのドライブレコーダーを取り付けしておくこともおすすめです。あおり運転のように車両後方から前方の車両を見るような状況では、ダミーでつけている飾りと本物の製品を見分けることは困難です。
「車両後方」を撮影可能なタイプの製品を取付ける効果や選び方、おすすめのリア用のドライブレコーダーを紹介してきました。後方を撮影できるドライブレコーダーはつけておくだけで安心感がフロントだけのときよりもかなりアップします。
これからより安心して運転、ドライブを楽しみたい方はぜひ、「車両後方」を撮影可能なタイプの製品の取り付けを検討してみてください。