通勤や通学中に音楽を聴く方は多いと思います。イヤホンやヘッドホンには、多くの種類がありますが、高い音質が求められます。
今回はゼンハイザーのヘッドホンを紹介していきたいと思います。ゼンハイザーは世界中で高い評価を得ており、知っている方は多いのではないでしょうか。
知らない方でもゼンハイザーの良さがわかるよう、特徴から用途別におすすめのヘッドホンを紹介していきます。
目次
ゼンハイザー(SENNHEISER)とは、1945年にドイツで設立された音響メーカーです。ヘッドホンやマイクロフォンの製品を行っている事が最も知られ、世界中でも高く評価されています。
音楽鑑賞用だけでなく、ゲーム用やモニター用のヘッドホンも製造されており、音の良さは格別でデザイン性も優れています。また、業務向けの製品も多く取り扱っており、ヘッドホンモデルの一部の製品はメンテナンス性にも優れています。
ゼンハイザーが音響機器業界に大きな影響を与えたのは、1968年発売のヘッドホン HD 414です。当時のヘッドホンは簡素なもので、音質、デザイン性、装着感など満足できるものではありませんでした。しかしそんな中、HD 414はオーディオ機器としてのヘッドホンを確立させたのです。世界で初めてオープン型ヘッドホンを実現したことで、密閉型による歪みの問題を解決し、クリアな音質を実現させました。音質に加え、デザイン性や装着感もこれまでのヘッドホンとは大きく異なります。現在、さまざまなヘッドホンの製品がありますが、それらの源流をたどっていくとすべてのヘッドホンがHD 414に行き着くともいわれています。
ゼンハイザーにはプレミアムラインの製品が多くありますが、これらはすべてドイツにある工場で生産されており、組み立ては数多くいる従業員の中から選ばれた熟練の職人が行っています。つまりプレミアムラインの製品は、自社で管理、製造されたパーツと世界中から選りすぐったパーツのみを使用することを徹底し、より熟練された職人が組み立て、仕上げを行っているのです。そして組み上げられた製品は、専用の計測器などを使用し、何度もクオリティチェックが行われます。もしエラーがでた場合は、生産ラインを見直したりしています。製造から品質のチェックまで、厳しく品質管理をしていることがゼンハイザーの特徴といえるでしょう。
ゼンハイザーのヘッドホンは、きれいな高音域の伸びを楽しむことができるとして人気があります。また音の再現性にこだわっているため、基本的にどのジャンルの音楽でも高音質で楽しむことができます。
ゼンハイザーのヘッドホンといっても、多くの製品がありどれがいいのか迷ってしまいますよね。製品をみる前に、選び方について説明していきたいと思います。
ヘッドホンのハウジングにも種類があり、外観を決める際のポイントにもなります。また音質的にも重要な役割があります。
ハウジング部分が密閉されているタイプです。遮音性が高いため、内部の音が外に漏れる心配がなく、外部の音を遮断してくれます。また、ハウジングのなかの空気を利用することで、低音を中心に力強い音を再生しますが、音がこもることもあります。外出時などの屋外や音楽モニター用で使用されることが多いです。
ハウジング部分が密閉されていないタイプです。密閉されていないことで空気が自由に出入りできるため、高音がクリアに聴こえ、音もこもることはありません。ただ低音がやや弱くなることがあります。また、振動板であるダイアフラムにストレスがかからず、圧迫感のない開放的な音質を得ることができるため、長い時間試聴しても聴き疲れしにくい傾向となっています。密閉されていない分、音漏れしやすいため、室内向けとされています。
他にも、持ち運びしやすいように小型、軽量で作られたコンパクトタイプであるポータブル型などもあります。
用途によって、ヘッドホンを選ぶ必要があります。ヘッドホンには、音楽鑑賞をするリスニング用、音の監視をするモニター用の2つがあります。
リスニング用のヘッドホンは、心地よい音をだすために余分な音がカットされるようになっています。一方、モニター用のヘッドホンは音の監視をすることから、基本的にすべての音をカットしません。モニター用のヘッドホンで音楽鑑賞をしようとすると余分な音がカットされないため、必要以上の音が耳に入り疲れることがあります。
音楽のレコーディングやミキシングの際はモニター用のヘッドホンが必要となりますが、音楽を楽しむだけならリスニング用のヘッドホンを選ぶと良いでしょう。
ヘッドホンやイヤホンには、有線とワイヤレスの種類があります。ワイヤレスのほうが使い勝手がいいイメージがありますが、有線、ワイヤレスどちらにもメリット、デメリットはあります。
近年、一部のスマートフォンにはヘッドホン端子が搭載されていないため、有線接続する際は別にアダプターが必要となることがあります。そこで、ヘッドホン端子の有無に関係なく使用できるのがワイヤレスです。またケーブルの煩わしさがなく音楽を楽しむことができるのもワイヤレスの魅力です。
ただ、ワイヤレスはバッテリーの充電をする必要があったり、ノイズの問題がつきまといます。このようなことを気にしたくないという方は有線がおすすめです。
また、断線した場合に新しいケーブルに交換できるリケーブル対応のものは、音質や使い勝手にも影響します。ゼンハイザーは、ケーブル専用の高級ケーブルが別で販売されています。付属のケーブルを専用のケーブルに交換すれば、音質や使い勝手を変化させることができます。
ハイレゾとは、CDでは聴こえない細かな部分や音質の微妙な差異を感じ取れるもので、ハイレゾ音源はCD音源のおよそ6倍の情報を持っています。ハイレゾ対応であると、CD音源ではカットされていた音も再現することができるのです。
ゼンハイザーもハイレゾ対応しているヘッドホンを取り扱っていますが、ハイレゾ対応の表示をしていません。そのため、再生周波数域から確認する必要がありますが、ゼンハイザーはハイレゾ対応に依存せずに独自の技術で高品質を誇っています。
それでは、用途別にゼンハイザーのおすすめのヘッドホンを紹介していきたいと思います。高音質モデルは、より音楽を楽しむことができます。
ワイヤレスヘッドホン HD350BTは、apt-Xコーデックに対応しており、高い解像度で透き通る音がバランスよく出力されるので、ライブ感を味わうことができます。apt-Xコーデックとは、Bluetoothで音を転送するときの音声圧縮形式のことで、圧縮率が低めですが高音質であることを指します。また、iPhoneなどでも対応しているAACコーデックにも対応しているので、iPhoneで気軽に高音質の音楽を聴くことができます。コンパクトに折りたたむことができるため、持ち運びも楽ちんでどこでも高音質の音楽を楽しむことができるのです。
1.5時間の充電で、なんと30時間連続使用することができるので、少ない充電時間で長時間音楽を楽しむことができます。また、GoogleやSiriに対応しているため、ボタンをワンタッチするだけで、音声アシスタントとつながることができ、通話や音楽もワンタッチで簡単に操作できます。
ワイヤレスヘッドホン PXC 550-IIは、折りたたんで専用ケースに収納できるのですが、Auto on&offとなっているためヘッドホンを開くと自動で電源がonになり、Bluetoothへ接続されます。音楽を再生中でもヘッドホンを外すとスマートポーズし、折りたたむと自動で電源offとなるため、バッテリーの無駄使いがなくなります。また折りたたみ方も2種類あるため、バッグの形状やスペースに応じて折りたたみ方を変えることで収納しやすくなります。
ゼンハイザー専用のSmart Control Appを使用すると、サウンドモードの切り替えができるため、音楽や映画など、用途に応じて好みのサウンドモードにすることができます。また、アダプティブノイズキャンセル機能がついているため、周りのノイズレベルに応じて自動的にノイズキャンセル量を調整してくれます。さらに、高性能のマイクが3つ搭載されているため、声に焦点を合わせ騒がしい環境下で動き回っていてもクリアな通話が可能となります。
ワイヤレスヘッドホン M3AEBTXLは、数々の受賞歴のあるMOMENTUMシリーズになります。MOMENTUMのサウンドは、スタジオで録音された原音を忠実に再現するため、それぞれの音域がバランスのとれたハーモニーを奏でてくれます。
ゼンハイザー専用アプリ Smart Control Appでは、イコライザーやアクティブノイズキャンセルモードの切り替えをすることができます。アクティブノイズキャンセルモードでは、外音を最も遮断する最大モード、移動時に効果的である風切り音低減モード、たまに感じるノイズキャンセルによる圧迫から少し開放されたいときの圧迫感低減モードの3つのモードがあり、状況に応じて切替することができます。
また、Auto on&offなので、折りたたむことでon/off、ヘッドホンを外すとスマートポーズすることができます。さらに探しものアプリであるTileアプリと連携することができるため、紛失も防ぐことができます。
ワイヤレスヘッドホン RS 175は、オーディオ用に開発された非圧縮の高音質ワイヤレス伝送技術を採用しているため、CDレベルの高い音質のままトランスミッターからヘッドホンへの通信が可能です。高音質であるため、ワイヤレスであることを忘れてしまうくらいクリアサウンドを楽しむことができる密閉型のヘッドホンシステムとなっています。
BASSブーストシステムをonにすると、低音の量感をアップさせることができます。またサラウンドサウンドシステムも搭載されているので、簡単にホームシアターサウンドを体感することができます。さらに、伝送距離が最大100mなので、部屋の中を移動しても通信が切れる心配もありません。
クッション性のあるイヤーパッドを採用しており、本体重量も軽く、長さの調整も可能なため、心地よい装着感で聴き疲れしにくいところもおすすめのポイントです。
有線ヘッドホン HD598SRは、ダイアフラムが音の振動を正確にキャッチする上に、耳に対して並行となるようにわずかに角度のついたバッフルにユニットが付いていることで、音源に忠実なサウンドをより自然に届けてくれます。また、臨場感のある音楽が出力されるため、クラシックやジャズなど膨らみのある音楽はよりリアルに楽しむことができ、実際にコンサート会場で鑑賞しているように体感することができます。
ホームリスニング用とモバイル用の2つのケーブルが付属しており、交換も可能です。またケーブルが着脱できることで、ケーブルが絡まったり断線のリスクを低減してくれます。
有線ヘッドホン HD 660Sは、オープン型のヘッドホンでハイレゾ対応となっています。また高調波歪を低減させる改良型のトランスデューサーを採用しており、正確性が優れておりステレオの空間特性を味わうことができます。またイヤーカップが楕円形となっており、耳に快適にフィットする上に、イヤークッションは交換することができるので、長時間使用でも疲れないようになっています。
ゼンハイザーにはゲーム用のヘッドホンもあります。ゲーム好きにはおすすめなので、ゲームが趣味な方は要チェックです。
ゲーム用ヘッドホン GSP670は、Bluetoothのほかにゼンハイザーが独自に技術開発したlow-latency connectionという接続方法があります。この独自技術の接続方法で、遅延がほとんどない快適環境を提供してくれるので、安心して快適なゲーム環境をつくることができます。バッテリー駆動時間は、Bluetooth接続で20時間、low-latency connectionで16時間、USBケーブルで7分間充電するだけで2時間使用できる急速充電機能も備えています。また、充電中もヘッドセットを使うことができ、わざわざゲームを中断する必要もないのです。
マイクは周りの雑音をシャットアウトしてくれるのでとてもクリアな音質となり、マイクとヘッドホンはそれぞれ音量を調整することができます。
ゲーム用ヘッドホン GSP 550は、音の移動がスムーズで立体感のある7.1chに対応しているゲーミングヘッドホンです。そのため、ゲームのなかの銃声や足音などの音も聴きとることができ、ゲームの世界に没頭できることでしょう。また、ゲーム用では珍しいオープン型のヘッドホンなので、音がこもる感じがする、圧迫感を感じるといった密閉型が合わないという方にはおすすめです。
高性能のマイクは、アームを上げると自動的に音が消えるのも魅力です。またマイクにはノイズキャンセル機能がついているので、クリアな声で伝えることができます。
ゲーム用ヘッドホン PC 360 SEは、プロゲーマー向けに開発されたゲーミングヘッドセットで、大口径のオープン型の構造となっています。柔らかいクッション付きのイヤーパッドを採用しているため、長時間でも快適にゲームをすることができます。
マイクブームは調整自在になっているため、口元に合わせやすいです。またマイクブームを調整することによって、ミュート設定ができるため、音を消したいときはすぐに調整することができます。さらに、高性能のノイズキャンセリングマイクが内蔵されており、外音がうるさくても遮断してくれるので、クリアな声で聴き取りやすくなり、よりゲームに集中することができます。
ゲーム用ヘッドホン GAME ONEは、PS4で多く使用されているゲーミングヘッドホンで、ゲーム内の音をすべて正確に、そしてクリアに再生してくれるので臨場感を味わえます。付属のケーブルを交換することで、PCやゲーム機、そしてタブレットなどにも使用することができます。
マイクにはノイズキャンセリング機能が搭載されており、マイクブームの上げ下げでキュート機能を設定することができます。
それでは、モニタリングに使用するためのモニター用ヘッドホンを紹介していきたいと思います。ゼンハイザーのヘッドホンならあらゆるモニタリングにも最適です。
モニター用ヘッドホン HD 25は、25年以上支持され続けてきたHD 25シリーズで、ヘッドホンの定番として最も有名なヘッドホンです。どんなモニタリングにも使用することができるスタンダードモデルとなっています。低音域から高音域までコントロールをする上に、音像はとてもクリアなので、音割れしたり、歪んだりすることがありません。
2分割式ヘッドバンドによって、アームを前後に180度まで開くことができる上に、ハウジングも上下だけでなく前後にも180度回転することができます。また、左右の耳の位置を微調整でき、密閉型のイヤーカップで耳を十分にホールドできるので、外部の騒音を低減することができます。
モニター用ヘッドホン HD 280 PRO MK2は、遮音性がとても優れているので、野外やクラブなど騒がしい場所でも使用することができます。そのため、現場で活躍するプロのDJやスタジオエンジニアにはとてもおすすめです。原音を忠実に再生する上に、低音域から高音域までフラットな音質になっています。また、遮音性が非常に高く、大音量の環境でも周りの音に影響されません。
折りたたみができるため、持ち運びも楽ちんで、片耳でもモニタリングができます。またケーブルは1mのカールコードで、3mまで延長することもできる上に、変換アダプターが付属しているため、3.5mm、6.3mmのプラグも使用することができます。
アンプを使用することで音質や音量を調整することができます。ここでは、ゼンハイザーのヘッドホンにおすすめのアンプを紹介していきます。
ゲーム用アンプ 7.1ch GSX 1200 Proは、ゼンハイザーのオリジナル7.1chサラウンドサウンドが体感することができるというバイノーラルサウンドレンダリング機能が搭載されているUSBアンプです。この機能により、迫力のあるサラウンドが生み出されるため、ゲームだけでなく映画や音楽でも使用することができます。
最大8台までデイジーチェーンで接続することができ、効率的に接続管理をすることができます。また本体は、タッチ操作ができるLEDパネルであり、アルミ使用のボリューム調整機能がついています。さらに、スピーカーとヘッドセットをワンタッチで切り替えることができ、イコライザーはeスポーツ、ストーリー、ミュージック、オフの4つのモードから選択することができます。
ハイレゾヘッドフォンアンプ HDV 820 507444は、純度や精密性、最高品質を高めることをコンセプトとしています。どんな環境でも一貫して対称的な信号処理をバランスよく行うため、高調波歪が低くなることから、快適にリスニングを行うことができます。
ハイレゾサウンドを奏でるために高い精度をもった接続性能である上に、幅広いオーディオ出力に対応しているところが魅力の1つとなっています。
ゼンハイザーのヘッドホンは、用途に応じてさまざまな種類があり、どれも高性能となっています。通勤、通学中などで高音質で音楽を楽しむことができるだけでなく、ゲームやモニター用では遮音性が優れており、より臨場感を味わうことができます。
ヘッドホンを新しくしようと考えている方、より高性能のヘッドホンがほしいと思っている方は、ゼンハイザーのヘッドホンがおすすめです。