楽天銀行ビジネスローン

引用:楽天銀行

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楽天の法人・個人事業主向けビジネスローンの利用条件やメリット・デメリットを解説

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楽天銀行は、2016年からビジネスローンの提供を開始。法人および個人事業主の運転資金として、100万円から借入できる事業者向け融資です。

ビジネスローンは数多くの企業からサービスが提供されているため、どこで融資を受けるべきか悩まれる方も多いことでしょう。

そこでこの記事では、楽天のビジネスローンの利用条件やメリット・デメリットについて解説します。

ビジネスローンを比較検討する際の参考にしてみてください。

楽天銀行ビジネスローンの基本情報

楽天銀行ビジネスローンの基本情報は以下の通りです。

限度額 100万円~1億円
金利 非公開
借入期間 5年
担保・保証人 必要
用途 運転資金

限度額は100万円から1億円と幅広く、10万円単位で調整できます。かなり大きな借入にも適しているため、個人事業主から法人まで幅広く利用できます。

ただ、金利については非公開となっています。多くのビジネスローンでは金利を公開していますが、楽天銀行では利用者のみに金利を公開しています。なお、固定金利と変動金利の2つから選択できます。

借入期間は5年間とやや短い期間。利用する際は担保と保証人の両方を準備しなければならないため、ビジネスローンとしては利用条件が厳しい傾向にあります。

利用する際は、必要な条件をしっかり整えておきましょう。

楽天銀行ビジネスローンを利用する条件

楽天銀行ビジネスローンを利用する際の条件は以下の通りです。

  • 楽天銀行の普通口座を開設すること
  • 決算書か確定申告書3期分を提出すること
  • 税金の延滞や借金の返済遅延がないこと
  • 担保保証人を準備できること
  • 事業収入に問題がないこと
  • 不適切な用途で利用しないこと

他社のビジネスローンと比較しても、その条件はかなり厳しくなっています。これらの条件をしっかりと満たし、確実にビジネスローンが使える状態を作りましょう。

ここからは、楽天銀行ビジネスローンを利用する条件について詳しく説明します。

楽天銀行の普通口座を開設すること

楽天銀行ビジネスローンは、楽天銀行の普通口座を開設しなければ利用できません。

楽天銀行では、当座貸越という方法で融資を行っています。この融資を受けるには、楽天銀行の口座が必要不可欠です。

そのため普通口座を開設していない場合は、楽天銀行の口座を開設してから申し込む必要があります。

決算書か確定申告書3期分を提出すること

審査を受ける際、決算書か確定申告書のどちらかを「3期分」提出しなければなりません。

楽天銀行ビジネスローンは、個人事業主も法人も利用できる商品です。しかし、本当に事業が展開されているのか、また収入面や事業状況に問題がないのかを判断するために、決算書か確定申告書が必要となります。

1期分だけでは、直近1年間の状況しかわからないため、本当に信頼できる会社なのか判断できません。3期分の書類を提出し、すべての書類に問題がないと判断されなければなりません。

3期分の書類を提出できなかった場合、または書類の内容から融資を受けられないと判断された場合は、楽天銀行ビジネスローンを利用できません。

税金の延滞や借金の返済遅延がないこと

楽天銀行ビジネスローンは、税金の延滞や借金の返済遅延が存在した場合、その時点で利用できません。

税金の延滞をしている場合、当然ながら融資をしても返済されない可能性が高いと判断されてしまいます。また、税金の延滞を回避するために融資を受けるのではと疑われてしまいます。

加えて、借金の返済遅延も、信頼できないと判断されるでしょう。借金の返済が遅れている時点で、融資しても返済されないのではと危惧されるからです。

そのため「税金を延滞している」「過去に借金を返済していない」などの問題を起こしている場合は、楽天銀行ビジネスローンへ申し込んでも利用できません。

担保保証人を準備できること

担保と保証人を準備しなければ、楽天銀行ビジネスローンは利用できません。

近年は担保保証人を不要としているローンが非常に多くなっており、ビジネスローンでも不要としている商品が多くなっているため、何も準備していなくても融資が受けられると思われるかもしれません。

しかし、楽天銀行ビジネスローンは担保と保証人が必須です。

担保は不動産などの資金性の高い金融資産を対象とします。基本的には会社の不動産を担保として提供することとなるでしょう。

また、保証人は経営者、または実質的に会社を運営している人が担当しなければなりません。

担保と保証人の両方をしっかり揃えていない、または条件に該当しない場合、審査に落とされます。

事業収入に問題がないこと

楽天銀行ビジネスローンでは、事業収入に問題がないか判断しています。

事業収入に問題が発生している、または事業収入に対して希望する融資額があまりにも多すぎる場合、審査に落とされてしまいます。

適切な金額を希望しなければ、事業収入がどれだけ安定していても利用できません。どれくらいの融資であれば審査を通過できるのかしっかり確認しておきましょう。

不適切な用途で利用しないこと

楽天銀行ビジネスローンを利用する際、不適切な用途を提示した場合は審査に落とされてしまいます。

利用できるのは「事業資金」と「運転資金」だけです。

それ以外の用途で利用する場合は審査に落とされてしまいます。「借金の返済に利用する」「会社には無関係なところで使う」など、利用用途から外れる場合は審査を通貨できません。

楽天銀行ビジネスローンを利用するメリット

楽天銀行ビジネスローンを利用するメリットは以下の通りです。

  • 大きな融資が受けられる
  • 2つの金利から選択できる
  • 個人事業主も利用できる
  • お金が足りない時に自動で融資が受けられる

高額な融資を受けられるというメリットがあります。

ここからは、楽天銀行ビジネスローンを利用するメリットについて詳しく説明します。

大きな融資が受けられる

楽天銀行ビジネスローンは最大1億円の融資が受けられます。1億円まで融資が受けられるビジネスローンはあまり多くありません。

また、100万円から1億円と幅広い融資に対応しているため、必要な融資額に応じて柔軟に申し込めます。

担保を提供しなければ融資を受けられないビジネスローンは、担保のリスクはあるものの融資額が多くなる傾向があります。

そのため楽天銀行ビジネスローンでは、かなり大きな融資でも対応可能です。

2つの金利から選択できる

楽天銀行ビジネスローンの金利は「固定金利」と「変動金利」の2つから選択できます。

固定金利のメリットは、どのような状況でも金利が変更されないということ。景気の動向に左右されず、同じ金利で利息を支払うことが可能です。

その一方で、低金利政策を実施した場合の恩恵が受けられないデメリットを持っています。

一方で変動金利のメリットは、低金利で融資を受けられる際はかなり利息を抑えられること。少しでも金利を下げたい人におすすめですが、景気に左右されるため銀行側の事情などによって金利がかなり高くなる恐れもあります。

2つの金利を比較して、選択できる点が、楽天銀行ビジネスローンのいいところです。

個人事業主も利用できる

楽天銀行ビジネスローンは、個人事業主でも融資を受けられます。

ビジネスローンの中には、個人事業主が融資を受けられないものが多々あります。個人事業主が融資を受けられるローンは貴重な存在と言えるでしょう。

ただ、無担保で融資を受けられないローンのため、個人で担保となるものを準備しなければなりません。

また、保証人についても探す必要があります。様々な準備が必要な点に注意してください。

お金が足りない時に自動で融資が受けられる

楽天銀行ビジネスローンは当座貸越という制度によって、口座残高が不足している際に自動的に融資を受けられます。

基本的には証書貸付を実施する楽天銀行ビジネスローンですが、当座貸越を利用して不足している金額を借りるという方法も使えます。

2つの融資方法を利用して、不足している運転資金の確保などに充てられるのはいいところでしょう。

楽天銀行ビジネスローンのデメリット

楽天銀行ビジネスローンはメリットもありますが、デメリットもあります。

  • 金利が非公開
  • 早期の融資は受けられない
  • 審査基準が厳しい
  • 返済できない場合のリスクが大きい

特に申込時には厳しい対応を受ける場合があります。十分に注意しておきましょう。

ここからは、楽天銀行ビジネスローンのデメリットについて詳しく説明します。

金利が非公開

楽天銀行ビジネスローンの金利は非公開です。金利を知るためには、資料請求や実際の申し込みをしなければなりません。

事前に金利を確認できないため、他社と金利を比較するのは困難です。

ただ、銀行が提供するビジネスローンは、担保や保証人を付ければ低金利となる傾向が多いため、消費者金融の金利と比較すると低くなっています。

早期の融資は受けられない

楽天銀行ビジネスローンは審査に時間がかかるため、早期の融資は受けられません。

近年は即日審査を完了させるビジネスローンも存在しており、短時間で融資を受けられることを売り文句にしているケースも少なくありません。しかし、楽天銀行ビジネスローンは慎重な審査を行うため、短期間での融資はできません。

担保や保証人の確認、さらには融資する際の情報などをしっかり確認する以上、すぐに審査を完了させることは困難です。

楽天銀行ビジネスローンを利用する際は、時間に余裕を持って申し込むように心がけましょう。

審査基準が厳しい

楽天銀行ビジネスローンの審査基準は厳しい傾向にあります。

審査が厳しい理由としては、「担保や保証人を必要としているローンであること」、「大きな融資額を提供するローンであること」の2点が挙げられます。

担保や保証人についてしっかりと調べたうえで、融資額に対して本当に経営状況や事業収入に問題がないのか、しっかりとチェックされるため、消費者金融系の会社ほど審査基準は甘くありません。

楽天銀行ビジネスローンを利用する際は、すべての条件を満たしたうえで、返済できる能力をしっかり示す必要があります。

返済できない場合のリスクが大きい

楽天銀行ビジネスローンでは、返済できなかった場合に担保を売却して融資額を回収する方法を採用しています。

返済できないと担保を売却されてしまうため、単純に保有している不動産を失います。また、保証人もローンの支払いに対応しなければならず、場合によっては残高の支払いが必要です。

このように、担保・保証人を必要とするためは高いリスクを背負うことになる点に注意しましょう。

楽天のビジネスローン情報 まとめ

楽天銀行ビジネスローンは、高額な融資が期待できるほか、「固定金利と変動金利から選択できる」「個人事業主でも利用できる」など、柔軟な対応がメリットです。

一方で担保や保証人を必要するローンであるため、返済できない場合のリスクはかなり高くなります。

利用する際は、楽天銀行側に問い合わせると同時に、金利や審査、さらには審査後の対応についてもしっかり確認しておきましょう。

安心してローンの契約ができる状態だと確認してから申し込むように心がけてください。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。